2018年12月16日公開
2024年08月24日更新
グレープシードオイル(ぶどう油)は危険?効果効能と正しい使い方について
グレープシードオイルがどのような特徴を持つか詳しく知っていますか?グレープシードオイルは体に良いというイメージを持っている方も多いかと思いますが、実は危険だという話を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか?果たして、グレープシードオイルは体にどのような影響があるのでしょうか?今回の記事では、食用にする時に気になるグレープシードオイルは体にとって危険なのか、そして効果効能や使い方について紹介していきます。オリーブオイルとどう違うのか、料理で揚げ物に使用できるのかについても見ていきましょう。
目次
グレープシードオイルが危険って本当なの?
グレープシードオイルというオイルを、利用したことがあるでしょうか?グレープシードオイルは健康に良いというイメージを持っている方も多いかと思いますが、その一方で、「グレープシードオイルは危険だ」という話を聞いたことがあるという方もいるかと思います。今回の記事では、グレープシードオイルとはどのような物なのか、オリーブオイルとはどう違うのか、そして本当に危険なのかどうかを紹介していきます。
グレープシードオイルについて知っておこう
グレープシードオイルとは?
それでは、まず最初はグレープシードオイルというオイルがどのようなものなのか、そこから改めてチェックしていきましょう。グレープシードオイルとは、その名の通り「ぶどうの種子から得られる植物油」の事です。ヨーロッパではワインを造った時の副産物として多くのぶどうの種が手に入ることから、グレープシードオイルが作られているのだそうです。
コストコでも大人気のグレープシードオイル
お得にまとめ買いが出来るとして人気となっているコストコですが、こちらでもグレープシードオイルは大人気となっています。一リットル入りのボトルが4本セットなど、普段のスーパーでは見かけないようなセット売りも販売しており、オリーブオイルの代わりとしてグレープシードオイルを使用する方にも人気となっています。よく売れている注目商品だからこそ、グレープシードオイルがどのようなものなのかは気になるところです。
無味無臭でオリーブオイルよりも使いやすと人気
また、グレープシードオイルは無味無臭となっており、オリーブオイルよりも使用しやすいという点も、人気の理由となっているようです。オリーブオイルは香りがあり、それを好む人も多いのですが苦手と感じる方もいます。そんな方たちにも無味無臭でグレープシードオイルは使いやすく、選ばれています。カロリーもほぼオリーブオイルと同程度となっていますので、オリーブオイルの代用としている方も多いです。
使いやすいが身体に悪いと言われる要素もある
無味無臭で料理にも使いやすく、人気となっているグレープシードオイルですが、体に悪いといわれる面もあります。しかし、どんなに体に良い物でも、多くとりすぎてしまえば体に良くはありませんし、良いところと悪いところを持っているというものが多いと思います。このグレープシードオイルにおいても同じことが言え、危険といわれる注意したい点もあれば、体に嬉しい効果、効能を持った油でもあります。
グレープシードオイルが持つ効果、効能や特徴、使い方をチェックして、グレープシードオイルを正しく利用するようにしましょう!料理に使うといっても揚げ物や、そのまま使用したりと色々な使い方が考えられますがどのような使い方がグレープシードオイルに向いているのかについてもチェックしていきます。それでは、早速グレープシードオイルに期待できる効果効能についてチェックしていきましょう。
グレープシードオイルの効果効能を知っておこう
グレープシードオイルに含まれる栄養素
それでは、グレープシードオイルの栄養素からチェックしていきましょう。グレープシードオイルは体によさそうだ、となんとなくイメージを持っている方も多いかと思いますが、ここでグレープシードオイルに含まれている栄養素について、しっかりチェックしていきましょう。グレープシードオイルには、ポリフェノールやビタミンE、オレイン酸やリノール酸などの栄養素がたっぷりと含まれています。
グレープシードオイルに期待できる効果効能とは?
それでは、これらの栄養素にはどのような効果効能を期待することが出来るのかを見ていきましょう。まず、ポリフェノールは抗酸化作用が強いという性質がありますので、活性酸素などの有害物質を、無害な物質に変えてくれるという効果効能が期待できます。このことによって、動脈硬化などの生活習慣病の予防にもなりますので体にとって良い効果があるといえるでしょう。
それでは、つづいてはビタミンEの効果効能をチェックしていきましょう。ビタミンEには強い抗酸化作用があり、コレステロールの酸化を抑制したり、細胞の参加を防ぐために老化防止にも効果があるという効果効能があります。また、オレイン酸には善玉コレステロールを減らさずに、悪玉コレステロールだけを減らしてくれるという効果効能があります。生活習慣病の予防が期待できるとも言われています。
サラッとして使いやすいのも人気の理由
また、グレープシードオイルはさらっとしているという特徴を持っていますので、使用しやすいという点も人気の理由となっています。油というと揚げ物などの料理に使うというイメージが強いかと思いますが、さらっとした使用感となっていますのでフェイスマッサージのオイルに使用することが出来ます。さらっとした使用感で服への移りも気になりませんし、先ほど紹介した通り無臭となっていますので他のオイルと混ぜることも可能です。
グレープシードオイルが危険と言われる理由
それでは、グレープシードオイルが危険だといわれる理由についてみていきましょう。様々な栄養が含まれており、色々な効果効能が期待できるオイルであり、さらっとしていて使いやすいという特徴を持っているグレープシードオイルですが、一体どのような点が危険といわれる理由なのでしょうか?グレープシードオイルが危険といわれる理由はいくつかありますので、ひとつづつチェックしていきましょう。
リノール酸を多く含んでいる
まず最初に紹介する、グレープシードオイルが危険だといわれる理由は、「リノール酸を多く含んでいる」という点です。先ほど栄養成分として紹介したリノール酸なのですが、実はとりすぎるとあまりよくはありません。もちろん、栄養成分でもあるリノール酸は必須脂肪酸のひとつでもあり、体にとってそれ自体が危険なわけではありません。しかし、リノール酸はパン、カップ麺やファストフードに多く含まれている油になります。
現代の食事ではカップ麺やファストフードなどの食事をとる機会も多く、どうしてもリノール酸を取りすぎになってしまいます。そんな中でリノール酸の多い油であるグレープシードオイルを摂取するという事が、どうしてもリノール酸を取りすぎてしまう可能性が高くなってしまい、危険といわれる理由となっています。それでは、リノール酸を取りすぎてしまうと一体体にどのようなデメリットがあるのでしょうか?
必須脂肪酸といわれるリノール酸ですが、取りすぎてしまうことで、免疫細胞が働きにくくなってしまうというデメリットがあります。免疫細胞が働きにくくなるという事は、アトピー性皮膚炎や、花粉症などのアレルギー性炎症疾患が起きやすくなってしまう恐れがありあまり好ましくありません。使いやすいことで料理に使うことが多いグレープシードオイルですが、使いすぎには注意しましょう。
化学溶剤抽出の物が多い
続いて紹介する、グレープシードオイルが危険だといわれる理由は「化学溶剤抽出の物が多いのではないか」という点です。オリーブオイルなどのは種子自体に油が多いのですが、オリーブオイルなどとは違いぶどうの種子には油が少なく、圧搾方法がどうしても化学品を使用した圧搾方法になってしまうのだそうです。圧搾方法にはいろいろな物があるのですが、一番不安が残る方法となっているのが化学溶剤抽出をしたものです。
国内に使用されているグレープシードオイルの表記を見ても、圧搾方法を記載されているものはあまりないそうなのですが、ぶどうの種子には油分が少ないので、化学溶剤を使用して圧搾しているというグレープシードオイルも多いのだそうです。体に良いとして食用に使用しているのに、不安が残る化学溶剤で抽出されたグレープシードオイルを使用するのはやはり危険といわれる理由でしょう。
酸化しやすいという特徴を持つオイルである
また、続いて紹介するグレープシードオイルの危険だといわれる理由は、「酸化しやすいオイルである」という点です。さらっとしており色々な使い方が出来るという特徴もあるグレープシードオイルですが、グレープシードオイルは油の7割以上が酸化しやすいというという特徴も持っています。また、先ほど紹介した通り、グレープシードオイルは化学溶剤で抽出したものも多い油となっています。
化学溶剤で抽出する方法は、溶剤を入れて蒸発させるときにかなり高温にする必要があり、この時にトランス脂肪酸が生じやすくて酸化しやすくなってしまいます。また、低価格で販売するために、ボトルのコストを下げる場合が多いのですが、このことで空気との接触が多かったり遮光性があまりない状態になってしまい、更に酸化を進めてしまうという原因になっているのです。
グレープシードオイルの正しい使い方
それでは、グレープシードオイルの正しい使い方についてチェックしていきましょう。食用にした時にグレープシードオイルには確かに注意すべき点もあるのですが、正しい使い方をすれば体に良い点も持っているオイルとなっています。オリーブオイルの代わりに使用しているという方も多いですから、正しい使い方をしっかりチェックして体に良い取り方を目指していきましょう。まず、揚げ物に使用できるのかどうかを見ていきましょう。
揚げ物料理には向かない!
それでは、グレープシードオイルの正しい食用法についてチェックしていきましょう。油で料理に使用するというと、揚げ物を思い浮かべるかと思いますが、実はグレープシードオイルはあまり揚げ物には向きません。なぜ揚げ物にはあまり向かないのかというと、先ほども少し述べた通り、グレープシードオイルはリノール酸がメインとなっている油となっており、酸化しやすいという特徴を持っています。
加熱によってトランス脂肪酸などのあまり体に良くない物質が発生する可能性があり、あまりお勧めできません。グレープシードオイルを料理に使用する時に揚げ物が良くないのだとすると、食用にする時には一体どのような料理法を取ればよいのでしょうか?グレープシードオイルを料理に活用するのなら、揚げ物のように加熱せずにそのまま使用するという食用法を取るのが良いとされています。例えば、ドレッシングにするなどです。
食用とするならドレッシングがおすすめ
グレープシードオイルを食用として活用する時は、加熱する揚げ物調理に使用するのではなく、加熱せずに楽しむことが出来るドレッシングとして楽しむのがおすすめです。サラダの上からかけるなどして、適量を楽しむようにして食用にすればグレープシードオイルの効果効能を期待することも出来るはずです。また、温かいスープなどにかけたいという場合でも、仕上がっているものにかける程度なら大丈夫だそうです。
フェイスマッサージや化粧品などに使ってみよう
食用にも使用できるグレープシードオイルですが、グレープシードオイルの使い道は、食用として料理に使用するだけではありません。グレープシードオイルはさらっとした使い心地も特徴となっていますので、フェイシャルマッサージなどに活用するのにおすすめとなっています。グレープシードオイルをマッサージオイルとして活用すると、どんな肌質の方でも合いやすいオイルとなっていますのでおすすめです。
乾燥肌にならないために肌には適量の油分が必要となってくるのですが、乾燥肌なのにべたべたしてしまう、という方にもおすすめしたいオイルとなっています。さらっとした使い心地が特徴ですので、どんな肌質の方でも使いやすいフェイシャルオイルとして活用できるでしょう。また、化粧水や、クリームとしてもグレープシードオイルは活用することが出来ます。
くせもあまりなく、重くなりすぎることもありませんので化粧水やクリームの代わりにも使用することが出来ます。保湿力がしっかりとあるのにさっぱりとした使い心地を楽しむことが出来ますので、べたつくクリームは嫌だという方にもおすすめします。また、手作り石鹸に活用する際には、メインのオイルとするのではなく、少量を加えるようにしましょう。さっぱりとした使い心地を楽しむことが出来ます。
グレープシードオイルの正しい使い方などを知っておこう!
いかがでしたでしょうか?グレープシードオイルは確かに体に良い成分も含んでいるのですが、気を付けたいポイントも持っているオイルになっていることが分かりました。食用として料理に使用することが出来るオイルですが、揚げ物にはあまり向きませんのでサラダなどのドレッシングに活用するようにしましょう。また、さらっとしているという特徴を持っており化粧水などにも活用できます。
グレープシードオイルはさらっとしておりオリーブオイルの代わりとしても使用している方もいます。グレープシードオイルの酸化しやすかったり、リノール酸の摂りすぎには気を付けたいという特徴を正しく知って、危険にならないように食用として、さらには化粧水やフェイシャルマッサージの時のマッサージオイルに活用してみたりと色々な使い方を試してみてください。