2018年11月29日公開
2024年08月20日更新
自由軒のカレーが食べたい!大阪名物の人気洋食屋さんを徹底紹介!
大阪にある洋食店、自由軒のカレーはとても人気でそのカレーを食べるために観光客も多く訪れます。自由軒のカレーの特徴はなんといってもカレーとごはんが混ざっていて、上に生卵とソースが乗っていることです。この食べ方は創業当時からのもので、深い歴史がある食べ方です。今回は自由軒の「名物カレー」や店舗情報の他、ちょっとお得感を味わえる食べ方やレトルトをより店舗の味に近づけるレシピまでを徹底紹介します。
目次
自由軒のカレーを食べに大阪難波へ!
自由軒は大阪難波の絶品カレーが人気の洋食屋
自由軒は大阪難波にある、カレーが人気の洋食店です。明治43年に大阪初の西洋料理店として創業され、2010年には100周年を迎えた歴史のあるお店です。「自由軒」と大きく書かれた看板が目印で、店舗の前には食品サンプルが並ぶ昭和レトロな店構えとなっています。
絶品カレーのレシピは創業当時から変わっておらず、カレールーには玉ねぎと牛肉が溶け込んでおり、その味は代々受け継がれています。
小説「夫婦善哉」に登場して一躍有名
作家である織田作之助が書いた小説「夫婦善哉」でも名物カレーのことが紹介されています。織田作之助は自由軒の常連で、毎日のように名物カレーを食べて店内で小説の構想を練っていたといいます。その時に二代目店主がもらったサインと写真は現在も自由軒に飾ってあります。
織田作之助は小説の中で吃音症のある主人公、柳吉に「自由軒(ここ)のラ、ラ、ライスカレーは御飯にあんじょうま、ま、まむしてあるよってうまい」と大阪の方言で語らせています。昭和15年に出版された「夫婦善哉」を読んだ読者の中で「自由軒でライスカレーを食べるのはハイカラ」だと話題になり一躍有名になりました。
自由軒のカレーは生卵とソースが外せない
自由軒のカレーの上には生卵が乗っており、ソースをかけて食べるのが定番です。今では多くの人が行っているこの「カレーに卵を乗せる」ということと「カレーにソースをかける」ということは、実は自由軒が最初に行ったことです。
創業当時はまだ高級品だった卵をカレーに乗せることで、栄養を取ることができ、辛さがマイルドになると人気になりました。ソースも当時は高級品でしたが、自由軒の創業者が考案し店に置き始め、自由軒で初めてソースを食べたという人も多かったといいます。そんな歴史あるカレーを食べるには、生卵とソースは絶対に外せません。
自由軒のカレーはレトルトにもなるほど人気
出典: https://wowma.jp
自由軒のカレーのレシピは門外不出とされており、親子代々に渡って引き継がれてきたものでした。しかし家庭でもこの味を楽しみたいと多くのお客さんが問い合わせ、2007年8月からレトルトカレーを販売しています。永年研究と開発を続けた結果完成したレトルトカレーによって、家庭でも自由軒のカレーを手軽に食べられるようになりました。
自由軒のカレーせんべいはお土産にぴったり
「大阪難波自由軒しっとり仕立てカレーせんべい」は、自由軒のカレーの味を忠実に再現し、しっとりせんべいに絡めています。自由軒の料理長と何度も試作を重ねて完成したせんべいは、手軽に自由軒のカレーの味を楽しむことができ、お土産にもぴったりな商品となっています。こちらはモントワールという会社から販売されています。
もうひとつ「大阪難波自由軒シットリカレー煎餅」という商品もあります。オリジナルのカレー粉とウスターソースを使用しており、しっとりとしたぬれせんべいに仕上げてあります。こちらは自由軒から販売されているものです。どちらの商品も、味が忠実に再現されており癖になる味がおやつにもおつまみにもぴったりだと評判です。
自由軒のメニューが気になる!
観光客からも人気の「名物カレー」
自由軒で最も人気のあるメニュー「名物カレー」は、ご飯とカレーが最初から混ざった状態で提供されており、その上に卵が乗っているのが特徴的です。一見ドライカレーにも見える名物カレーですが、食べるときはさらにその上にソースをかけて食べます。
このごはんとカレーが混ざっているという独特のレシピは、自由軒の創業当時からあります。なぜこのような形になったのかというと、創業当時はまだ保温するという技術がありませんでした。
しかしお客さんに温かいメニューを提供したいと思った創業者は、ごはんとカレーを混ぜて提供することにしたそうです。名物カレーの味は、辛口でスパイシーです。辛口ですが上に乗っている生卵を混ぜることで辛みがマイルドになり、食べやすくなります。さらにソースをかけると辛口になり、カレーとソースの織り成す深い味わいが癖になると人気となっています。
この名物カレーは、最初から卵とソースを混ぜても良いのですが、お得感が味わえる食べ方があります。まず最初にそのままのスパイシーな味を楽しみ、次にソースをかけて食べます。最後に卵をつぶして全部を混ぜて食べる、という流れで食べると一度に3つの味が楽しめてお得感があります。
いわゆる普通のカレー「別カレー」
自由軒のカレーには名物カレーのほかに普通のカレー「別カレー」があります。その名の通りごはんの上にカレーがかかっているいわゆる普通のカレーです。しかし名物カレーとはレシピも全く違うものとなっていて、また違った味を楽しむことができます。
カレーもいいけどこちらもおすすめ「ハイシライス」
自由軒のカレーと人気を分けるメニューに、「ハイシライス」があります。ケチャップ味のライスに卵が乗っており、カレーと同じように混ぜて食べます。ハヤシライスに似ていますが、よりケチャップ感が強いものになっています。その他のメニューは、ドライカレーや別ハイシ、チキンライス、オムライス、カツカレーがあります。エビフライ定食やとんかつ定食、から揚げ定食、ビフカツなどの洋食屋らしいメニューも揃っています。
出典: http://30min.jp
サーロインステーキと焼き肉は単品で注文することもできますし、ライスとセットにすることも可能です。さらにライスをミニ名物カレーに変えたお得なセットもあるので、お肉もカレーも食べたいという人はセットメニューもおすすめです。
自由軒のカレーは大阪以外でも食べられる?
自由軒は2つある
自由軒には、「自由軒」と「せんば自由軒」の2つがあります。両店舗ともカレーとご飯を混ぜて卵を上に乗せるという独特のカレーを提供しています。創業者は同じですが現在の自由軒とせんば自由軒は全く関係がないようです。自由軒は大阪の難波本店と天保山店の2店舗のみで、地元で創業当時からの味を守り続けており、せんば自由軒は関東地方にも店舗を出しています。
自由軒難波本店のアクセスと営業時間
自由軒難波本店へのアクセスは、近鉄難波駅か地下鉄各線なんば駅11番出口から歩いて2分のところにあります。大きな看板が目印となっているのでわかりやすいと思います。営業時間は11時30分~21時までとなっており、定休日は月曜日です。難波本店に駐車場はないので、行くときは公共交通機関を使うか、車の場合近くの駐車場に止めて行きましょう。
自由軒天保山店のアクセスと営業時間
自由軒天保山店へのアクセスは地下鉄中央線大阪港駅から徒歩5分もしくは、大阪市バス天保山下車すぐの場所にあります。自由軒天保山店の営業時間は10時~20時となっており、定休日は不定休です。有料にはなりますが、天保山駐車場があるので車でも行くことができます。
「せんば自由軒」の店舗情報
大阪にあるせんば自由軒には船場センタービル9号館地下2階にある「せんば本店」、地下鉄「長堀橋駅」1番出口を出て北にすぐのところにある「長堀橋店」があります。
その他東京JR線「御徒町」駅すぐのところにある「バルテラス マゼル(せんば自由軒御徒町店)」、神奈川県のダイナシティWEST4階フードコート内にある「せんば自由軒キッチン。小田原店」、埼玉県のコクーンシティコクーン2の3階のフードコート内にある「せんば自由軒キッチン。コクーンシティ店」があります。
自由軒のカレーをレトルトで再現したレシピ!
材料をいためてレトルトを入れて混ぜれば完成
普通のレシピ通り、レトルトのカレールーをフライパンで温めてごはんと炒めても自由軒のカレーは食べられますが、ひと手間加えることによりお店の味にさらに近くなります。
- 玉ねぎ4分の1
- ひき肉50g
- ごはん250g
- 材料を細かく切ってフライパンで炒めます。
- ごはんも炒めてそこに市販のレトルトを入れよく混ぜると完成です。
このレシピのように玉ねぎとひき肉をプラスしていれることにより、よりおいしく店舗の味に近いカレーを食べることができます。
生卵とソースも忘れずに
家庭で自由軒の名物カレーを食べるときにも、生卵とソースは忘れずにかけましょう。ソースはレトルトに付属されています。もっと量が欲しいという人は万能カレーソースも販売しているので、別で購入すると自分の好みに合った量をかけることができます。通常のレシピにひと手間加えることと、生卵とソースをプラスすることで店舗の味を再現できます。
自由軒の名物カレーは大阪に行ったら体験すべし!
創業100年を超える老舗の洋食屋、自由軒のカレーはカレーとごはんが混ざった状態で、上に卵が乗って出てきます。さらにそこにソースをかけることにより、今まで食べてきたカレーとはまた違った味を楽しむことができます。レトルトも販売されていますが、店舗ならではの雰囲気を味わうため、本物の味を食すためにも、大阪に行ったらぜひ一度食べに行ってみてください。