粉わさびとはどんなわさび?練り方や使い方におすすめレシピも紹介!

チューブ入りわさびよりもわさび独特の風味が楽しめる、『粉わさび』。聞いた事がないという方も多いと思いますが、粉わさびとは一体どんなわさびなのでしょうか?また、粉わさびの使い方は水と共に練るのですが、正しい練り方とはどうすればいいのでしょうか?そこで今回は、粉わさびの練り方や使い方を調査すると共に、おすすめレシピを調査してみました!それでは早速、粉わさびの正しい練り方や使い方・おすすめレシピをしっかりチェックしてみましょう。

粉わさびとはどんなわさび?練り方や使い方におすすめレシピも紹介!のイメージ

目次

  1. 1粉わさびの練り方や使い方を覚えよう!
  2. 2粉わさびについて解説
  3. 3粉わさびは本物ではないのは本当?
  4. 4粉わさびの練り方にコツはある?
  5. 5粉わさびの使い方!おすすめレシピを紹介
  6. 6粉わさびの保存方法とは?
  7. 7粉わさびを料理に使ってみよう!

粉わさびの練り方や使い方を覚えよう!

あなたは粉わさびをご存知でしょうか?ご家庭で使用されるわさびはチューブ入りわさびがダントツで多いと思いますが、わさび好きのご家庭では粉わさびを使用される事が多いようです。粉わさびはチューブ入りわさびとは異なり、練って使うので正しい練り方や使い方を知っておく事が大事です。今回は、粉わさびの練り方や使い方をしっかり覚えましょう!

粉わさびについて解説

飲食店などでも使われている粉わさびですが、一般家庭ではそれほど使用しているご家庭が多いわけではありません。そのため、名前は知っていても「粉わさびってどんなもの?」「チューブや本わさびどどう違うの?」という方も多いと思いますので、粉わさびの練り方や使い方についてご紹介する前に、まずは粉わさびがどんなものなのかについて学んでみましょう。

わさびとは?

粉わさびを学んでいく前に、まずはわさびがどのようなものであるか学んでいきましょう。『わさび』とは、アブラナ科ワサビ属の植物のことを指します。日本原産であり、主な産地は静岡県や長野県・東京都(奥多摩)・島根県・山梨県・岩手県・奈良県などです。

特に有名なのが日本三大わさびと呼ばれる、島根県益田市の『匹見わさび』・長野県安曇野市の『安曇野わさび』・静岡県静岡市の『有東木わさび』です。わさびの歴史は深く、飛鳥時代の遺跡・『飛鳥京跡苑池遺構』から出土した木簡に『委佐俾三升(わさびさんしょう)』と書かれていたことがわさびについて記された最古の史料とされています。

室町時代になると、現代と同じようにわさびは薬味としての利用が確立されていました。さらに江戸時代に入ると、寿司や蕎麦の普及とあわせ、より広く一般に普及・浸透していきました。

粉わさびとは?

粉わさびとは一体どのようなものなのかと言いますと、本来はアブラナ科の日本特産のワサビの根を乾燥して粉末にしたものを指すそうです。しかし最近では、これに『セイヨウワサビ』の粉末、または『クロロフィル(葉緑素)』・『デンプン』・『西洋からし』などを混合したものが多くなっています。その際、辛味の主成分は『アリルイソチオシアネート』であり、マスタードの辛味と同じです。

後々、粉わさびと本わさびの違いなどについても詳しく説明させていただきすが、簡単に説明すると、本わさびは日本原産であるのに対し、粉わさびは西洋わさびが使用されているということです。家庭でわさびを使用する場合、粉わさびやチューブ入りまたはパック入りの練りわさびなどが多く使われています。

どちらも『加工わさび』に該当しますが、日本加工わさび協会の基準では原料わさびのうち本わさび(ワサビ)を50%未満使用している場合は『本わさび入り』、50%以上使用している場合は『本わさび使用』を表記することが認められています。つまり、『本わさび』というワードが記載されていても、100%の本わさびが使用された商品ではないという事を頭に入れておきましょう。

粉わさびのメリットやデメリット

粉わさびは大衆的な蕎麦屋や、価格安めの寿司屋・スーパーの刺身などで使われていることが多いようです。わさびへのこだわりが強いご家庭であれば粉わさびを使用している方もいらっしゃると思いますが、チューブわさびのようにすぐに使えるのではなく、粉わさびは自分で練らなくてはいけないので使い方にもコツがあるとされています。

そうすると一般家庭よりも大衆的な飲食店やスーパーなどで多く使われていることがわかります。プロも使う粉わさびとは一体どのようなメリットやデメリットが隠されているのでしょうか?お次は、粉わさびのメリットやデメリットを調査してみましょう。

まずご紹介したい粉わさびのメリットについてですが、最も大きなメリットは『コスパ』です。チューブ入りわさびは約43gほどでおよそ100円前後に対し、こんなわさびは約300gほどで510円前後が平均となっているようです。この時点でも粉わさびがかなり安いことはおわかりいただけると思いますが、粉わさびの使い方は、水を加えて練る為さらに少量で良いです。

刺身1食分では粉わさびは2g・水4gあたりとすれば、粉わさびは約150回ほど使えることになります。チューブ入りわさびは水を加えて練ったりせずにそのまま使いますので、約21回ほどで使い切ってしまうことを考えると7倍以上お得になります。わさびが大好きというご家庭やお刺身を頻繁に食べられるご家庭なら粉わさびの方が経済的にはおすすめでしょう。

しかし、「こんなにたくさんあっても使い切れるか不安…」という方もいらっしゃるでしょう。そこでおすすめしたい粉わさびのメリットが、賞味期限の長さです。チューブ入りわさびの賞味期限は未開封の状態で約1年ほどとなっていますが、粉わさびは1年半〜2年ほど持ちます。1年半〜2年で食べきれるペースでわさびを利用しているのならチューブ入りより粉わさびの方が良いでしょう。

また、わさび好きの人にとっておすすめのメリットは『辛味成分や香りの強さ』です。チューブ入りわさびももちろん、辛味成分やツーンとするわさび特有の香りがあります。しかし、使用するときに練って使う粉わさびの方が辛味成分やツーンとするわさび特有の香りが楽しめるようになっています。

これまで粉わさびのメリットを述べさせていただきましたが、デメリットももちろんあります。粉わさびは正しい水の量で正しい練り方をしていないと、辛味成分やツーンとするわさび特有の香りが強くなりすぎてしまうことがあるので注意がより必要となってきます。

また、チューブ入りわさびだと、本わさびを使用しているものもありますが、粉わさびの原料は西洋わさびを使用しています。わさびにこだわりを持つ方にとっては「本わさびじゃないと嫌!」なんて考えも少なくないので、粉わさびが微妙だと思われることもあるようです。

わさびの効果や効能

ちょこんと料理に添える使い方が多いわさび。そのため、どうしてもメイン的存在になることはなく脇役になりがちですが、実はかなり嬉しい効果や効能が期待できるそうです。では、わさびには一体どんな効果や効能があるのか、お次は学んでみましょう。

わさびにはツーンとする辛味成分があります。この辛味成分に『アリルイソチオシアネート』という抗菌作用があると言われています。よく寿司やお刺身と一緒にわさびをつけて食べますが、これには生魚の食中毒や寄生虫の害から体を守るために効果があります。また、『スルフィニル』という成分は活性酸素を抑制してくれるのでがん予防にも効果が期待できると言われています。

その他にも、『スルフィニル』には強い抗酸化作用があることからシミやシワなどの肌の老化防止にも効果が期待できるとされています。その他にも、わさびのツーンとした香りは睡眠から覚醒させる作用があるなどといった効果も明らかにされています。

粉わさびは本物ではないのは本当?

とても便利な粉わさびですが、真のわさび好きには「偽物のわさび」だと言われる事があります。粉わさびは本物のわさびではないと言われるのは本当なのでしょうか…?お次は、「粉わさびは本物ではない」と言われる噂を調査してみましょう。

粉わさびの原料とは?

粉わさびの原料は、『西洋わさび』である東ヨーロッパ原産の『ホースラディッシュ』です。一方、日本原産であるわさびを『本わさび』と呼びます。粉わさびの原料は西洋わさびを乾燥させて粉末化させたものなのですが、このほかにからし粉や香料・着色料などが加えられています。

よって、粉わさびの原料には様々な添加物が含まれていることになります。粉わさびが偽物と言われているのは、このような添加物が含まれている事や使用されているわさびが日本原産ではなく西洋わさびである事から偽物と言われているようです。

本物のわさびは本わさびのみ

粉わさびの原料が西洋わさびであることは多くの方がご存知かもしれませんが、最近ではチューブ入りわさびなどでも「本わさび入り」「本わさび使用」などと書かれているものが多いです。しかし、チューブ入りわさびなどにも大抵このほかに西洋わさびや様々な添加物などが含まれています。

多くの人は「本わさび入り」「本わさび使用」などと書かれているチューブ入りわさびを見ると「これは本物のわさびだ!」と思われるようですが、純粋な本物のわさびというのは『本わさびのみ』です。先ほども述べさせていただきましたが、『本わさび入り』と記載されているときは本わさびを50%未満使用している場合には表記が可能です。

『本わさび使用』と記載されているときは50%以上使用している場合は『本わさび使用』を表記が可能です。つまり、100%でなくても「本わさび入り」「本わさび使用」と謳うことができるということです。添加物などが入ったものを本物のわさびとは言う事が出来ません。ですから、本物のわさびは本わさびのみと言えるでしょう。

粉わさびの練り方にコツはある?

粉わさびは水で練って作ります。「水と粉わさびを加えるだけなんて簡単すぎる作り方じゃん!」と思われるかもしれませんが、実は練り方にはコツがあります。正しい練り方で理想的な配合を行うことで、より美味しい粉わさびを作ることができます。そこでお次は、粉わさびの正しい練り方や練り方のコツについて学んでみましょう。

粉わさびは水で練る

粉わさびの使い方は、少量の水を加えて粉わさびを練ることです。チューブ入りわさびは既に使用する状態で販売されているので料理にそのまま使用することができますが、粉末化されている粉わさびは自分で使用したいときに水を加えて練ることで作れます。

粉わさびと水の配合は?

粉わさびの練り方について学ぶ際、大切なのが粉わさびと水の配合です。粉わさびと水の配合は、練り方よりも重要といえるほど大切なポイントです。粉わさびと水の配合が正しく行われていないと、味や香りも本来のものと違いが出てきてしまいます。

例えば、粉わさびが少なくて水が多くなってしまうとわさびの風味があまり感じられなくなってしまいます。反対に、粉わさびが多くて水が少なくなってしまうとツーンとする辛味成分が強くなりすぎてしまい、練っている際にかなり目にしみるようになってしまいます。辛味成分が強すぎて美味しさを感じるどころではなくなってしまう事も考えられます。

そのため、粉わさびと水の配合はおすすめの配合を目安に調整していただく事をお勧めします。粉わさびと水のおすすめ配合は、粉わさび1に対して水2の配合です。正しい配合量で行えば、練っている最中にそれほど鼻や目にしみないので参考にしてください。

粉わさびの練り方

さて、いよいよ粉わさびの練り方についてです。粉わさびの練り方は、小さいボウルに粉わさび1に対して水2を入れます。これらをぐるぐると箸でかき混ぜていき、大福餅くらいの軟らかさになるまで練ります。練り終わったらすぐに蓋のついた容器に入れておくか、ビニール袋などに入れて密封しておきましょう。

粉わさびを練るときの注意点

粉わさびを練るときに注意して欲しいのが、水の量です。わさび1に対して水2を使用しますが、一気に全ての水を入れるのではなく最初は少量の水で練る事が大切です。そうすることで酸素を含ませて辛味成分をしっかり発揮してくれるようになります。また、混ぜ終わったらすぐに使いたくなってしまいますが、数分ほど寝かせることで辛味をより引き出すことができます。

わさびの辛味成分は時間が経つにつれて抜けていってしまいます。そのため、粉わさびを練ったら長期保存しようとせずに、できるだけ早く食べるようにするのが大切です。長時間放置しているとせっかくの辛味成分が抜けてしまいますので作りすぎないようにすることも大切です。

粉わさびの使い方!おすすめレシピを紹介

粉わさびの正しい練り方を学べたら、次に学んでいきたいのが粉わさびの使い方についてです!わさびといえばお刺身やお寿司・そばなどに添える使い方が多いですが、料理に使用する使い方もおすすめです。では、わさびを使ったレシピは一体どんなおすすめレシピがあるのでしょうか?お次は粉わさびの使い方・おすすめレシピのご紹介をします。

おつまみにおすすめ「きゅうりのわさび漬け」

ツーンとする辛味成分があるわさびはビールがどんどん進んでしまうので、おつまみにおすすめです。そこでご紹介したいおつまみレシピが、『きゅうりのわさび漬け』です。レシピ材料(2人分)は、きゅうり・3本、粉わさび・3g、砂糖・20g、塩・6gです。作り方は、きゅうりをお好みの厚さにカットし、ジップロックに全ての材料を入れて軽く揉みこみます。

これを一晩冷蔵庫で寝かせて、余分な水気を切れば完成です!おつまみは塩気が強い方が好きだという方は、塩を2〜3gほど増やしてみても良いです。材料をジップロックに入れてもみ込むだけなので手がかかりませんし、コスパも最高なのでおつまみの常備としておすすめです。

夜食に食べたい「粉わさびのお茶漬け」

お酒を飲んだ後の締めとしてはもちろん、ちょっと小腹が空いた時の夜食にもおすすめなレシピが、『粉わさびのお茶漬け』です。レシピ材料(1人前)は、抹茶粉末・小さじ4分の1、粉わさび・小さじ4分の1、昆布茶・小さじ4分の3、お好みで味の素・あられ・刻み海苔・チューブわさびです。

作り方は、お椀にご飯をよそって刻み海苔以外の材料を上からパラパラかけていき、お湯を注ぎます。最後に、刻み海苔をのせれば完成です!わさびの量はお好みで調整してください。サラサラっと食べられるので食欲がない時にもおすすめのメニューです!

ランチにおすすめの「粉わさびのパスタ」

ランチといえば手軽に作れるパスタが人気です!そんなランチにおすすめなレシピが、「粉わさびのパスタ」です。レシピ材料(3人分)は、パスタ・300g、ベーコン・3枚ワサビ菜・40g、水煮タケノコ・120g、ニンニク・2かけ、パスタの茹で汁・お玉1杯、酒・大さじ2、醤油・大さじ1、粉わさび・小さじ1、塩・適量、塩こしょう・少々、オリーブオイル・大さじ2です。

作り方は、パスタを茹でるお湯を沸かしておきます。お湯を沸かして言える間に材料を切っていきましょう。ワサビ菜は一口大にちぎり、ベーコンは細切り・タケノコは薄切り・ニンニクはみじん切りにします。醤油と粉わさびはしっかり混ぜておきましょう。お湯が沸いたら多めの塩を入れた熱湯でパスタをゆでていきます。

パスタをゆでている間に、別のフライパンにオリーブオイルをひいて、ニンニク・ベーコン・タケノコの順に炒めていきます。炒まってきたら酒と、タケノコに味がつくくらいの気持ち多めな塩こしょうをふります。湯切りしたパスタをフライパンに加え、混ぜ合わせておいた醤油と粉わさびはを加えてしっかり混ぜながら炒めます。

最後に、わさび菜を加えて軽くざっくりと混ぜれば完成です!その際、わさび菜の食感が無くなってしまわないように注意してください。また、味が薄い時は塩こしょうで味を整えてください。手っ取り早く作れるのにわさびの風味が豊かなメニューなので、大人ランチの定番メニューとなりそうです!

後一品におすすめ「ほうれん草のわさび和え」

「メインは決まったけど副菜どうしよう…」と、後一品に迷っている時におすすめしたいレシピが『ほうれん草のわさび和え』です。レシピ材料(2人分)は、ほうれん草・120g、濃口醤油・5g、粉わさび・少々、出し汁・15gです。作り方は、ほうれん草を茹でて、水にとって冷ましておき、冷めたら食べやすい大きさにカットします。

薄口醤油・粉わさび・出し汁を混ぜ、水気を切ったほうれん草と和えれば完成です!そのまま食べても美味しいですし、鰹節や海苔を足しても美味しいのでおすすめです。こちらは少し塩分控え目にされているので、味が薄いと感じられた方は調味料の量を調整してください。

サラダのマンネリ化に悩まされたら「わさび風味のおからサラダ」

野菜は健康に良いので積極的に食べたい食材のひとつです。そこでおすすめなのがサラダなのですが、どうしてもサラダは味の変化がつけにくいのでマンネリしてきがちです…。そんなサラダのマンネリ化に悩まされた時におすすめのレシピが、『わさび風味のおからサラダ』です。

レシピ材料は、生おから・1袋(250g)、生ひじき・100g、枝豆のむき実・お好きな量、塩コショウ・適宜、薄口醤油・大さじ2~3杯、マヨネーズ・お好みの量、粉わさび・小さじ2~3杯です。作り方は、生おからと、洗ったひじきを耐熱皿に入れて、電子レンジで4分ほど加熱します。その時、下にひじき、上におからを入れましょう。

枝豆は冷凍の塩茹での実を使用するか、生の枝豆を茹でて実を取り出しておきます。枝豆を電子レンジで加熱しておいたおから・ひじきと混ぜます。最後に、塩コショウ・薄口醤油・マヨネーズ・粉わさびを加えて混ぜ合わせれば完成です!粉わさびを入れたことによって、スタンダードなおからサラダより味のアクセントがしっかりと現れています。

粉わさびの保存方法とは?

粉わさびは使用したい時に必要な量だけを使うことができます。しかし、思ったより作りすぎてしまった時はせっかく作った粉わさびが余ってしまいます。そこで知っておきたいのが粉わさびの保存方法です。粉わさびは時間が経つにつれて風味や辛味が減っていってしまいます。

そのため、基本的には粉わさびは使い切れる量にすべきですが、どうしても使い切れなかった時には密閉できる容器に入れておきましょう。空気に触れれば触れるほど粉わさびの風味や辛味は減ってしまうので、ラップでぴったりと包んでおいてから密封容器に入れるのが良いでしょう。

粉わさびを料理に使ってみよう!

粉わさびの練り方や使い方・おすすめレシピのご紹介まとめはどうでしたか?チューブ入りわさびより、コスパが良くて風味や辛味成分が感じられる粉わさび。メリットはもちろんのこと、たくさんの効果効能がある粉わさびですから、上手に粉わさびを活用して、どんどんいろんな料理に使っていきましょう!

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