2018年08月23日公開
2024年07月30日更新
セルフメディケーション税制について解説!医療控除の申告方法は?
セルフメディケーション税制は、2017年1月に新しく始まった税制の取り組みですが、医療費控除の制度とどう違うのか理解しにくいという方がも多いようです。またドラッグストアや薬局で購入することが可能な、医薬品はどれがセルフメディケーション税制の対象商品であるのかも分かりづらいと言う声が上がっているようです。今回は新しく始まった税制控除の一つである「セルフメディケーション税制」についてや、申告方法ついて分かりやすく紹介しています。
目次
セルフメディケーション税制がよくわからない!
昔からある医療費控除の制度に比べると、最近始まったばかりのサービスである「セルフメディケーション税制」は、いまいちよく分からないと言う方が多いようです。そんなセルフメディケーション税制とはどうい制度なのか、セルフメディケーション税制の対象商品について、セルフメディケーション税制の医療控除申告方法について詳しく解説していきます。
セルフメディケーション税制について解説!
2017年1月から始まったばかりの「セルフメディケーション税制」は、医療費控除とどういう違いがあるのでしょか?ここからは、セルフメディケーション税制とはどういものなのか、セルフメディケーション税制の対象となる人は、セルフメディケーション税制は医療費控除との併用について、どちらの方の制度が控除額が大きくお得なのか?について詳しく見ていきましょう。
セルフメディケーション税制とは?
セルフメディケーション税制とは、今まであった医療費控除制度とは別に2017年1月から開始されることになった、税制対策の一つになります。セフルメディケーション税制は、医療費控除の条件である年間の医療費金額が10万円を上回らない場合でも、対象商品である医薬品を年間で12000円以上購入することで、正しい申告方法や手続きで受けることが可能な税制サービスになります。
セルフメディケーション税制の対象となる人は?
この新しく始まった税制である「セルフメディケーション税制」の対象となる人は、健康を維持増進や疾患予防を目的として、定期的に健康診断を受けている人が対象となります。セルフメディケーション税制の対象となるには主に3つの条件あります、一つは所得税と住民税をきちんと収めていること。二つ目は1月から12月の1年間の間で申告対象となるために、健康診断や、予防接種、検診などを行っていることです。
さらに三つ目は対象となるOTC医薬品を、条件である12000円以上を上回っていることです。セルフメディケーション税制を受けたいけど、ご自身が該当しているのか不明という方は、セルフメディケーション税制の専用の窓口も用意されているので、確認してみるのもよいでしょう。とりわけセルフメディケーション税制の対象となるためには、1月から12月までの期間に必要な検診を行う必要があります。
メタボリックシンドロームの検診などの特定健康診査、予防接種、定期健康診断、健康診断、がん検診などです、それらの検査をすべて受ける必要はありませんが、どれかに該当する必要があり、検診を受けたことを証明する領収証や新断章の提出が申告方法時に必要となりますので、捨てることなくしっかりと保管しておく必要があります。
セルフメディケーション税制は医療費控除との併用は不可
従来の医療費控除の税制サービスとの併用についてですが、セルフメディケーション税制との併用はNGとなります。そのためセルフメディケーション税制の条件を満たしている対象の方は、対象商品のレシートや領収書はしっかりと1年間保管しておき、年間の医療品が100000円を超える場合は、医療費控除を受け超えない場合は、セルフメディケーション税制を利用する方が良いでしょう。
セルフメディケーション税制と医療費控除との違いは?
一年間のトータルの医療費が特定の条件を超えている場合に、受けることが出来た医療費控除は聞きなれたものだと思います。医療費控除は、シンプルに言うとかかりつけの病院や歯医者でかかった治療品やお薬料金、薬局で処方される医薬品や病院まで通院する交通費や駐車場代、介護費用などの料金が、1月1日から12月31日までの1年間の集計金額が10万円以上であれば対象となります。
この医療費控除は自分ひとりだけではなく、家族も含むため家族がいる一般的な家庭であれば対象になることが多いと言えます。医療費控除と似たような税制対策である、「セルフメディケーション税制」は2017年1月から始まった新しい取り組みになりますが、1月1日から12月31日までの1年間の間で、上記で記載した対象の条件を満たしていることは必須です。
そのほかに、OTC医薬品の対象商品の年間トータル金額が12000円以上の場合がセルフメディケーション税制の対象となります。セルフメディケーション税制も医療費控除と同じく、自分だけではなく家族も含まれ一年間の合計金額も医療費控除に比べると、12000円と手が届く範囲の金額なので条件さえ満たしていれば多くのかた節税が可能になる税制だと言えます。
セルフメディケーション税控除と医療費控除はどちらがお得?
今まであった医療品控除の税制と新しく始めったセルフメディケーション税制は、併用が不可なのですがどちらがお得なのでしょうか?医療費控除の場合は、大将となる条件を満たしていた場合、最高で200万円が上限となります。医療費控除は自分を含め生計をともにする配偶者や子供も対象になります。
1月1日から12月31日まで支払った医療費や対象となる金額から、高額療養費や生命保険の料金も対象になり、総所得が200万円の際は、総所得の5%をマイナスした金額が対象の控除額となるのが医療費控除になります。1年間で利用した医療品の金額が大きければ、上限は決まっていますが節税対策には非常に有効と言えます。
一方セフルメディケーション税制とは、医療費控除とは違い一年間である1月1日から12月31日までを対象に、自分と配偶者を含む生計をともにしている家族が対象となり、年間で上限金額は10万円までとき決められています。セフルメディケーション税制との対象となる金額は、トータルの金額が12000円以上となり、所得から対象の金額を差し引くことが可能です。
セフルメディケーション税制の一例をあげるとすると、例えば一年間でセフルメディケーション税制の対象商品であるOTC医薬品のトータルの金額が10万円だった場合は、10万円から12000円を差し引いた88000円が控除額となります。セフルメディケーション税制は最大上限が10万円で、最低の下限額が12000円となっていますので、最大控除額は88000円までとなります。
このことから、最大控除額のという事を考ええると医療費控除の方がはるかにお得と言えますが、1月1日から12月31日までの間で、医療費はほとんどかかっていないが、対象商品であるOTC医薬品を購入するケースが多い際には、セフルメディケーション税制の方がお得とも言えます。またセフルメディケーション税制は、新しく始まった節税対策の税制ではありますが、対象の下限額が大幅に下がったためのも嬉しいところです。
病院や医療品はほとんどかかっていない場合は、病院などに行く暇が無く市販のOTC医薬品の対象商品を利用することが多い方は、非常におすすめの制度だとも言えます。しかしセフルメディケーション税制は、対象商品がOTC医薬品のみが対象となることがネックではあります。医療費控除の対象となる、妊娠や出産、大病などで通院する場合にはセフルメディケーション税制よりは医療費控除がお得なため受けるようにすると良いでしょう。
ともあれセルフメディケーション税控除と医療費控除はどちらがお得かというと、それぞれにメリットとデメリットがあり併用はできませんが、1月1日から12月31日までの1年間で、医療費や通院費、お薬代などを見ながら、どたいらの制度を利用するか検討しながら利用する必要がある制度とも言えます。ただし申告方法に違いがあるためしっかりと領収書の保管は必要となります。
セルフメディケーション税制を利用した例
年間の所得税が400万円の方で、セルフメディケーション税制を利用した場合の一例として、対象のOTC医療品を1月1日から12月31日までの一年間で、生計を共有する家族のトータル金額が5万円かかった場合として対象金額を計算してみましょう。セルフメディケーション税制の対象医薬品の金額50000円-下限額12000円=38000円が他仕様の控除額となります。
課税所得が400万円の場合は、所得税率が20%となるため38000×20%=7600円の食特税の減税となります。また住民税は38000×10%=3800円が個人住民税の減税額です。セルフメディケーション税制を利用すると合計して11400円が節税できるようになんります。課税される所得金額に対する所得税率は所得金額におおじて、あらかじめパーセンテージが決定されているので、税務署のホームページを参考にしてみましょう。
セルフメディケーション税制の対象商品について
2017年1月に始まったばかりの制度のため、まだまだ一般的には認知度が低いセルフメディケーション税制ですが、対象商品にはOTC医薬品のマークがついています。そのためセルフメディケーション税制について理解している方は、前もって対象商品がどれなのか認識はあると思いますが、そうで無い方には判別が難しいかもしれません。ではどういった商品が、セルフメディケーション税制の対象になるのか見ていきましょう。
セルフメディケーション税制の対象商品とは?
薬局やドラッグストアなどで販売されている一般的な医薬品が対象となります。一般的な医薬品というと大衆薬や市販薬とも呼ばれていますが、2007年に法律的には薬局やドラッグストアで入手可能なお薬はOTC医薬品と言う名称で呼ばれるように定められるようになりました。
このOTC医薬品でセルフメディケーション税制の対象商品は、点眼薬、かぜ薬、ビタミン剤、ドリンク剤、胃腸薬。整腸剤、殺菌消毒薬。持病疾患薬、発毛剤、解熱鎮痛剤、睡眠改善薬、点鼻薬、外用鎮痛消炎薬、皮膚用薬、下痢止め、水虫薬などが対象商品となります。セルフメディケーション税制の対象の商品をドラッグストアや薬局で見つける場合は、OTC医薬品のマークが目印です。
セルフメディケーション対象商品には必ずマークがついている?
セルフメディケーション税制の対象のOTC医薬品には、厚生労働省のホームぺージで確認することが可能です。購入する医薬品をひとつづインターネット上で確認するというのも、ちょっと不便です。対象となる商品を探す場合に一番手っ取り早いのが、セルフメディケーション税制の対象商品は、一般的には「セルフメディケーション税控除対象」という識別マークがついています。
これは製品のパッケージや大きななどにより、サイズや記載場所はことなります。またこの識別マークは、厚生労働省から義務化されているものではありませんので対象商品か不明な場合は、店頭のスタッフに確認することをおすすめします。もしくは、セルフメディケーション対象商品を購入した際には、レシートなどに対象のOTC医薬品であることが自動的に記載されるようになっていますので、確認してみましょう。
対象の商品は厚生労働省のサイトで確認が可能!
セルフメディケーション対象商品は、どういった医療品が対象になるのか2か月ごとに更新し、最新情報が記載されています。ただしセルフメディケーション税制だけに特化したサイトではありませんので、サイトじたいは見にくく毎回調べるのには不向きです。ご自身やご家族がどういったORC医療品を利用するのかしっかりと確認したあとは、直接薬局やドラッグストアで確認するのが良いでしょう。
またセルフメディケーション税制の対象商品については、電話で質問できる窓口も用意されていますので、該当するOTC医薬品が対象商品が不明の場合は、専門の係の人に直接質問すると分かりやすくて良いと思います。セルフメディケーション税制のOTC医薬品に含まれる成分は全部で84種類なるので、医薬品としてはかなりの数になります。成分までは暗記する必要はありませんが、参考までに確認するのも良いでしょう。
セルフメディケーション税制対象商品に漢方薬は入っている?
厚生労働省のホームページで、セルフメディケーション税制対象商品を検索すると現在1800品ほどの医療品が該当商品としてリストアップされていますが、残念ながら漢方薬は、セルフメディケーション税制対象商品としては対象外となります。セルフメディケーション税制の対象商品は上記にリストアップはしていますが、対象外の商品は漢方薬以外は以下になります。
傷口の治療のための絆創膏や包帯の他に、健康補助食品であるサプリメントや栄養ドリンクや風邪などの予防であるマスク代金などは、対象外となります。そのほかにも酔い止めや下痢止めなどもセルフメディケーション税制対象商品には含まれません。花粉症のお薬などは対象に入るようですが、同じく花粉症の目薬などは対象外のため不明な方は、店頭で確認されることをおすすめします。
対象商品購入時のレシートの記載方法に注意しよう
セルフメディケーション税制対象商品については、既に記載させて頂きまし。対象商品についてパッケージに、「セルフメディケーション税控除対象」と書かれているものが多いので一つの目印になると思います。またレジで配布されるレシートには、2017年1月にセルフメディケーション税制がスタートしたと同時、対象商品には「★」マークが商品名の隣に記載されるようになっています。
この星マークはセルフメディケーション税制の対象商品であることのレシートの目印になります。確定申告方法時にそのまま利用することが可能なので、レシートは捨てずに保管しておきましょう。またレシートには、「星印はセルフメディケーション対象商品です」という注意事項も、真ん中に記載されていますので、しっかりと見る癖をつけておきましょう。
セルフメディケーション税制の医療控除申告方法を紹介
ここからは更に詳しく、セルフメディケーション税制の医療控除申告方法について詳しく解説していきたいと思います。またセルフメディケーション税制か医療費控除かを選択することが可能であること、セルフメディケーション税制の上限金額と控除の最高金額について、申告に必要な書類や条件を満たすために必要な取り組みの照明方法について見ていきましょう。
セルフメディケーション税制か医療費控除かを選択
出典: http://i.gzn.jp
既に上記でセルフメディケーション税制か医療費控除の併用はできないことは記載していますが、1月1日から12月31日までの医療品やOTC医療品の利用金額に合わせて、申告方法は異なりますが確定申告時に税制控除の制度を選択することが可能です。医療費控除とセルフメディケーション税制の減税額が違いますので、確定申告の専用ページなどで自動計算で割り出してみるのもよいでしょう。
セルフメディケーション税制の上限は?
医療費控除の上限額というものは200万円がと定めれていますが、セルフメディケーソン税制の上限は、1年間で10万円を上限と最大で88000円の控除を受けることが可能がです。セルフメディケーション税制の上限は、自分を含めて生活を共有する配偶者か家族も含めてなので、しっかりと制度を理解して節税に取り組みましょう。
「一定の取り組み」の証明方法は?
セルフメディケーション税制を利用するために、OTC医療薬のレシートを収集していれば良いと言うわけではありません。上記でも触れたようにセルフメディケーション税制の制度を利用するために、該当する健康診断などを受けて置き、検査結果や領収証など検査を受けたことを証明する資料が必要となります。健康診断などの検査内容について既に簡単に触れていますが詳しく見ていきましょう。
おさらいになりますがセルフメディケーション税制の所得控除の制度を利用するためには、特定健康診査(メタボ健診)、予防接種(インフルエンザ等)、会社の定期健康診断、人間ドックなど、その他の健康診査、市町村のがん検診の受講が必要です。それらの診断を行った際に、セフルメディケーション税制を受けるために、提出書類として3つの記載があることが必要となります。
一つ目が指名がフルネームで記載されていること。二つ目がセルフメディケーション税制を制度を利用する1年間の間の日付がきちんと明記されていること、三つ目が診断を受講した保険者や事業者、医療機関の名称や医師の名前の記載があることが条件となります。提出する書類として領収証の場合は、そのまま利用することが可能です。
しかし健康診断などの検査結果については、そのまま提出することは難しいと思いますのでコピーをとってコピー用紙の提出でも良いことになっています。検査結果を見られたくない場合は、黒塗りにすることや検査結果蘭の切り取り提出も許可されています。また、上記で紹介した書類に事業者などの名称が書かれていない場合は、定期健診保障の照明が必要になりますので注意しましょう。
申告方法:特定健康診査
特定健康診査とはいわるるメタボ検診などのことを指します。この検診を受けた際には、利用品の領収書や検査通知表を申告方法時に提出する必要があるのですが、保険者名か健康保険組合などの名前が記載されている必要があります。検診を受ける際に確認しておく必要があるのですが、未記載であれば厚生労働省のホームページより、照明依頼書を利用し、保険者に特定健康診査である証明を行ってもらう申告方法を選択します。
特定健康診査を一定の取り組みとして行った場合の、申告方法で必要な書類は、特定健康診査や保険者の名前がある場合は、領収書か検査結果表の提出が必要になります。または特定健康診査や保険者の名前が無い場合は、証明書依頼の申告方法を選択する必要があります。特定健康診査を受けただけでは一定の取り組みとして照明されませんので注意しましょう。
申告方法:予防接種(インフルエンザ等)
一定の取り組みでインフルエンザなどの予防接種を行った場合は、確定申告の申告方法として、領収書や予防接種済証明書などが必要になります。インフルエンザ以外の予防接種としての対象は、B型肝炎や日本脳炎、BCGや麻しん風しん混合ワクチンの接種などもセルフメディケーションの一定の取り組みとして認められています。
申告方法:定期健康診断
会社などで行われる、年に1回ある定期健康診断もセルフメディケーション税制の一定の取り組みとして認められています。会社に勤めている方はほとんどの方が対象だと思いますので、一番手間がかからないかもしれません。定期健康診断をセルフメディケーションの申請方法の一つとして利用する場合は、定期健康診断の勤務先の中目や保険社名の記載がある場合は、結果通知表のコピーなどで大丈夫です。
勤務先の名前や保険者の名前の記載がない場合、厚生労働省のホームページ上から証明依頼書を利用して、勤務先か保険者に庭訓健康診断の証明してもらう必要があります。ほとんどの場合、定期健康診断を受講する場合に、セルフメディケーション税制の中の一定の取り組みに利用する向け伝えておくことで、結果通知表に勤務先か保険社名の名前の記載がつくことが多いようです。
申告方法:人間ドックや健康診断
確定申告の申告方法時にセルフメディケーション税制の制度を利用する場合に、人間ドックや健康診断を受けた場合も、一定の取り組みとして認められています。その場合、領収書や結果通知表の提出が必要となります。そららの書類に勤務先名・保険者名の記載があるかないかで申告方法に違いがあり、ある場合は領収書の原本や結果通知表のコピー表の通知でOKです。
勤務先名・保険者名の記載がない際には、申告方法時に別途、厚生労働省のホームページから証明依頼書を印刷して、提出が必要となります。健康診断には骨粗鬆症検診やがん検診なども含まれますので、セルフメディケーションン税制に該当する取り組みであるか不明な場合は、厚生労働省のサイトで前もって確認しておきましょう。
申告方法:市町村のがん検診
定期的ながん検診は、健康増進事業として市町村が行う場合もあります。そういった場合もセルフメディケーション税制の制度を利用することが可能です。市町村のがん検診の項目は、胃がん検診、子宮頸がん検診、肺がん検診、乳がん検診、大腸がん検診が行われています。2年に一度のものから毎年行われている検診項目もありますので、お住いの市町村に確認してみましょう。
市町村のがん検診は、健康増進法に基づいて行われている検診のため、検診を受ける方は費用の一部だけを負担する事で、多く費用を公費で賄いますので会社などの定期検診を受けることが出来ない方で、セルフメディケーション税制のため一定の取り組みの証明に利用しやすい制度と言えます。市町村のがん検診を利用した場合は、領収書の原本かがん検診の通知表が必要となります。
申告に必要な書類を揃えよう
セルフメディケーション税制を受ける際には、必要な書類を3つ集める必要があります。一つはセルフメディケーション税制が適用された確定申告書、二つ目はセルフメディケーション税制も該当するOTC医薬品のレシートや領収書、三つは一定の取り組みを行ったことを証明する診断書などの書類。これらの条件を満たしたうえで初めてセルフメディケーション税制を受ける事が可能です。
あまり知識がない方はOTC治療薬のレシートや領収書のみを1年分集めて、確定申告時に提出すると良いと思っている方も多いようですが、定期診断などを受けている取り組みが必要なので十分に注意しましょう。一定の取り組みを行ったことを証明する書類は、おさらいになりますが、市区町村などで実施されている定期診断書の領収証や診断結果、がん検診の診断書や結果表などです。
その他にも人間ドックや定期健診の領収書や結果の書類、インフルエンザなどの予防接種や定期的に受けている予防接種なども該当します。検診後に受けたことを証明する領収書なり診断結果が書かれた書類などの提出が必要になりますので、定期検診を受けた場合はかならず捨てずに保管しておきましょう。
申告には国税庁のウェブサイトを利用してみよう!
国税庁のウェブサイトには、セルフメディケーション税制の申告方法や必要な書類は何を用意するべきかなど詳しく記載されています。また対象商品となる一般用医薬品等の購入品についても説明がされているので、セルフメディケーション税制のことが良く分からないかたには、特に国税庁のウェブサイトの説明は分かり易く重宝することでしょう。
セフルメディケーションの書類の提出時期はいつごろ?
該当のOTC医薬品の購入品のレシートや領収書の提出するのは、OTC医薬品購入年の翌年に行われる確定申告時期になります。確定申告の時期は事業を行っていない方には、疎遠であったり分かりにく事が多いですが2月16日から3月の15日までとなっています。後半になるにつれ込み合うことが多いので、早めの申告を行う事をおすすめします。
またセフルメディケーション自体、始まったばかりの制度ですので税務署でもしっかりと認識していないスタッフもいることが懸念されます。セルフメディケーション税制を初めて利用される方は、特に十分に時間を作って確定申告に望みましょう。またまれにセフルメディケーションの領収書やレシートとともに、資料は集めたが確定申告時に申請を行っていない方には、セルフメディケーションの制度は利用できません。
税務署などにわざわざ出向くのが面倒だという方は、国税庁のホームページに確定申告書類作成コーナーが用意されています。OTC医薬品の購入費を専用のサイトに入力すると、どのくらい控除できるのか税金の返還額などが自動的に算出されます。そのまま数字を確定申告書に記入して、インターネット経由で報告することも可能です。
セフルメディケーション制度を利用する確定申告は、会社勤めの方も多いと思いますが、OTC医薬品の領収書やレシートの他にも給与所得や源泉調整票の用意が必要となります。またセフルメディケーションと同様に、医療費控除制度も同じように申請方法は多少の違いはありますが、確定申告を行う必要がありますので利用した金額に合わせてどちらの制度を利用するのか調べて臨みましょう。
セフルメディケーションとは?
税制とは別にセフルメディケーションという言葉は、どういった意味を持つのでしょうか?セルフというのは自分をさしていることは分かりますが、「メディケーション」の意味は、病気を治すというような意味になります。セルフメディケーションとは医療にかかり医師の指示のもとに病気の治療に努めるというよりは、自分で調べてお薬なども自分の意志で購入することで治療を進めることを言います。
日本では病気になると医師にかかってから、治療するイメージがありますが海外より社会保障制度が非常に整っているため、国民皆保険制度により比較的安い負担で治療をすすめることが可能なためです。海外では大病を患ったりするとかなりの金額になったりすることが多く、日本のように気軽に病院で医師に診てもらうこともはばかりません。そのためセルフメディケーションいわゆる、自分で健康を管理するという意識が必要となります。
最近日本にも浸透してきている「セルフメディケーション」という言葉は、このような意味合いであることは認識しておきましょう。もともと日本人のように病気になると医師まかせという考えたかは、世界から見るとかなり稀で、自分の健康にはしっかりと関心をもち、知識を集めて自分で管理することが重要とされています。そのため生活習慣の見直しのも人によっては必要となるでしょう。
セルフメディケーション税制について詳しい知識を身に着けよう!
セルフメディケーション税制についてと、医療控除の申告方法について詳しく解説させて頂きましたが如何だったでしょうか?セルフメディケーション税制は、2017年1月から始まったばかりの制度で、不慣れな事も多いかもしれませんが医療費控除よりも合計金額が低いので、節税対策としては非常に取り組みやすいと制度なので該当する方は、積極的に活用してみましょう。