2018年07月13日公開
2024年07月25日更新
大阪の名物料理は粉もの以外もある!人気のB級グルメから郷土料理まで調査
大阪には色々なグルメがありますが、大阪と聞いて思い浮かぶ名物料理はなんですか?たこ焼き、お好み焼き、大阪王将の餃子、551蓬莱の豚まんなど、挙げだすと止まらないくらいありますよね!先述したような例の他に、あなたが思い浮かべる名物料理はなんでしょう。大阪の名物といえば、ほとんどが粉ものだと思っていませんか?大阪には粉もの以外にも沢山あるのです。人気のB級グルメから、郷土料理まで調査してみました!
目次
粉物だけとは言わせない!大阪の人気の名物料理
大阪は、江戸時代から「天下の台所」と呼ばれ、各地から様々な食材が集まっていました。そのため、様々な食文化が発達し、独自の食文化も発達したといわれています。瀬戸内海に面していて魚介類も多く獲れます。粉ものだけではなく、魚介も美味しいです。
食い倒れの町、大阪といわれる大阪料理には、粉もの以外にはどういった料理があるのでしょうか。大阪で人気で定番のB級グルメをそのルーツや発祥なども含めておすすめを紹介していきます。
大阪代表!名物料理「串カツ」
大阪といえば「たこやき」「おこのみやき」「串カツ」といっていいほど有名な串カツ。昭和4年に新世界に開店した「だるま」の女将である百のヨシエさんが、労働者のために賄いとして出したのが始まりとされていて、今では地元の労働者や外国人を含めた観光客にも愛されています。
大阪名物料理!元祖串カツ「だるま」
大阪の新世界に総本店を置く「だるま」。先述したように串カツの発祥とされ昭和4年の創業開始から今では、だるまのチェーン店舗は18を超え、その中には台湾、フィリピンなどのアジアにも出店しているほど人気になっている串カツ屋です。
だるまの串カツはもはや定番。衣からこだわっていて、口に入れた瞬間はサクッ、噛んでいるとモチモチとした食感です。きめの細かい衣なので食べやすくなっています。また、串カツをあげる油にもこだわっていて、牛脂をつかっただるま特性の油で揚げられています。脂っこくなくクセもないのでパクパク進みます。
二度漬け禁止ってよく聞くけどどうして?
大阪名物、串カツのソースは、少し深めの銀の容器に入れて提供されます。串カツのソースは二度漬け禁止!というのもある種の名物になっていますが、客の残したソースは違う容器に入れられ他の客と共有されます。衛生上の問題と、大阪ならではのもったいない精神です。
ルールを守らない客や、ルール自体を知らない客もいるので最近では容器自体を小さくして提供するお店も増えてきています。どうしてもソースを追加したい場合は付け合せに置いてあるキャベツにいったん漬けてから、串カツにつけて食べましょう。
大阪難波 自由軒の難波本店の「名物カレー」
昭和43年の創業以来、大阪の庶民の味として親しまれている、大衆洋食「自由軒」の名物カレー。その見た目は広く知られているカレーライスとは少し違って最初からルーがご飯に絡んでいるというもの。
テーブルにはソースが常備されています。カレーにしょうゆをかける人もいますが、ソースもおすすめです。野菜由来のソースはコクが一段と深くなります。上に乗った生卵を崩すとさらにまろやかになって美味しいです。
シメは大阪名物料理「かすうどん」
大阪が発祥で有名なかすうどん。こちらも言わずと知れた大阪名物になっています。かすうどんの「かす」とは、牛のホルモンから出る脂のことで、天かすではありません。油で揚げたり、焼いたりした時に出た脂です。ホルモンと一緒にトッピングされたものがかすうどんです。
江戸時代、北海道から交易船によって下関を経由し運ばれてきた昆布は、天下の台所と呼ばれた大阪に集積しました。そのため、昆布の加工業が発展し、その際に昆布から出汁を取る文化が生まれ日本食に合うように改良されていったという歴史があります。
かすうどんにも色々種類があって、各家庭やお店でトッピングが違います。かすだけのもの、ちくわやかまぼこなどの練り物を乗せたもの、卵を落としたりてんぷらが添えてあったり、本当に様々で、大阪のソウルフードとなっています。わけぎではなく白ネギをどっさり乗せるのもおすすめです。
大阪の郷土料理
大阪の名物をいくつかおすすめしましたが、次は大阪の伝統的な郷土料理をご紹介したいと思います。伝統料理といってもやっぱりどれも今では名物になっている人気メニューなので、知っているものもあるかもしれません。知らなかった起源も知ることができるかもしれません。
紅しょうがのてんぷら
大阪ではスーパーや居酒屋でよく見かける紅しょうがのてんぷらですが、そのルーツは詳しくは分かっておらず、関西で江戸の時代からシソを漬ける習慣があり、残った酢を「もったいない」としょうがを漬け込み、油で揚げた、というのが1つの説になっています。
大阪ではお酒のおつまみや食卓の彩りに、おやつにも食べられています。子供からも大人からも人気です。揚げたてのカリッとした衣でも美味しいのですが、衣が少しふやけた頃にたべるのもおすすめです。
しょうゆで仕上げる大阪の伝統料理「サバの煮付け」
鯖の煮付けと聞くとパッと思いつくのは味噌煮かと思いますが、大阪のサバの煮付けはしょうゆ仕立てです。味噌煮も美味しいですが、この優しくどこか懐かしい、しょうゆ味もおすすめです。
肉吸い
吉本新喜劇の二大巨匠と呼ばれた花紀京が、二日酔いから軽食を求めて、うどん屋さんで肉うどんを肉抜きで注文したことから誕生し、店一番の人気メニューになりました。ダウンタウンや明石家さんまなどの関西出身の芸人たちによってテレビやラジオで宣伝したために大阪名物となった。
かやくご飯
関西ではコンビニなどでもかやくおにぎりとして販売されている大阪の郷土料理、かやくご飯。関西以外では炊き込みご飯や五目飯とも呼ばれています。かやくご飯のかやくとは、加薬と書き、今の薬味にあたる言葉です。
具材を一緒に炊き込むのでおかずとご飯が一緒に食べることができ、覚めても美味しいためにお弁当などによく利用されます。先述した肉吸いとも一緒に食べるのも人気です。
実は大阪が発祥の名物料理
天下の台所といわれ色々な食材の集積地となった大阪からは、これまでに沢山の名物料理が生まれてきました。地元の人は知っているかもしれませんが、実は大阪が発祥といわれている料理や食べ物がいくつか存在します。
きつねうどん
きつねうどんがいつ頃できたのかは諸説あり、江戸時代か明治時代に大阪で作られたという説や、明治26年創業の大阪のうどん屋である「松葉屋」が考案したという説、江戸で油揚げをトッピングしたそばが先行だという説があります。大阪では言わずと知れた粉文化。そばはそば粉から作られ、うどんは小麦粉からなので大阪ではうどんにお揚げさんをのせる文化が発達したと考えられています。
うさみ亭マツバヤのきつねうどん。うどんのスープは濃そうなのに、昆布出汁がしっかり効いていて、つるつると食べやすい麺の硬さでちょうどいいです。
回転寿司
昭和23年に大阪吹田市のビール工場で、回っているベルトコンベアをみて回転寿司を思いついた白石義明氏が、改良を重ね昭和32年に旋回式食事台を完成させました。昭和33年には「廻る元禄寿司」の一号店をオープンさせました。
万博博覧会に出店すると、食事優秀店に選ばれ全国から注目され始め、徐々にその知名度と人気を博してきました。今ではその低価格を売りに小さい子供からお年寄りまで幅広い支持を得ています。
ボンカレー
大塚食品から販売されているボンカレー。じつはこのボンカレー、世界初のレトルト食品で、大阪が発祥なのです。1964年にカレー粉や即席凝固カレーなどの販売をしていた会社を大塚グループが引き継ぎ、在庫が有り余っていたカレー粉を、「もったいない」精神でどうにかできないか、と開発をはじめました。大阪のもったいない精神は世界を変えます。
1968年に販売してから今でも健在のボンカレーは今年で50周年になります。嫌いな人はいないくらい人気で子供も食べやすい甘口、たまねぎのコクとビーフの旨味がつまった中辛、スパイスを効かせた辛口、ハバネロを使った上級者向けの大辛があります。同社から販売されているデミカレーも、大人な味でおすすめです。
大阪名物ミックスジュース
ミックスジュースは1948年に創業した、大阪新世界のジャンジャン横丁にある果物店が発祥といわれています。この果物店は1960年に千成屋珈琲店にリニューアルし、フルーツジュースの発祥の店として知られるようになりました。
牛乳と好きな果物をミキサーにかけるのが特徴で、関西以外では牛乳が入っていないものでもミックスジュースと呼んでいますが、関西では牛乳が入っているものをミックスジュースと呼んでいます。
大阪の名物料理で食い倒れよう
大阪といえば粉もんを封印したとしても、結構出てきます。地元民に愛されるご当地グルメから、全国に知れ渡ったポピュラーなもの、大阪でしか食べれないものなど、挙げたらキリがないです。珍しいものが食べたいなら昼間の新世界はおすすめです。電柱と喧嘩するおじさんとかもオプションでついてきます。大阪に行った際には是非心行くまで食い倒れてみてください。