白湯の正しい作り方と温度を紹介!ダイエットに効果的な飲み方も!
冷え性の改善やダイエットにも効果が期待できる「白湯」。味も香りもなく、温かいお湯といだけですが、体にとって効果的なものにするためには、飲むタイミングや飲む量、白湯の温度などに気を配る必要があります。正しい白湯の作り方、目安となる温度と量、それぞれの測り方、飲み方体への効果をまとめています。電子レンジやウォーターサーバーを活用した作り方や白湯の温度の測り方、アレンジした白湯、ダイエットの体験談なども紹介します。
目次
- 1白湯を飲むと体にいいの?
- 2白湯にはどんな大きな特徴があるの?
- 3白湯がおすすめの理由その1「デトックスとダイエット効果」
- 4白湯がおすすめの理由その2「免疫力アップと疲労回復」
- 5おすすめの白湯の作り方と温度
- 6適切な温度の白湯は起床時と食事前がベスト
- 7適切な温度の白湯を日中にとるとよいことは?
- 8適切な温度の白湯は一日どのくらいの量を飲むのがいいの?
- 9アレンジした白湯の作り方と温度
- 10白湯の作り方と飲む時に気をつけたいこと
- 11アーユルヴェーダ式の白湯の作り方と温度に注目
- 12アーユルヴェーダ式のタイプ別にみる白湯の作り方と温度
- 13アーユルヴェーダ式の白湯の飲み方とポイント
- 14白湯の温度も作り方も守っているけれど痩せない理由は?
- 15白湯の作り方と温度を意識して飲んだ体験談「20代30代女性」
- 16白湯の作り方と温度を守って飲んだ人の体験談「40代男性」
- 17白湯の作り方と温度を守って痩せた人の体験談「50代女性」
- 18簡単な白湯の温度の測り方と量の測り方
- 19白湯ではなくお茶を同じような作り方にしてもダメなのか?
- 20携帯するための白湯の作り方と保温の仕方
- 21温度と作り方だけでなく飲み方を見直して白湯ダイエットを
白湯を飲むと体にいいの?
水を温めただけの「白湯」を意識して飲んでいますか?朝起きたら白湯を飲むと体が目覚める、白湯がダイエットに効くなどと見たり、聞いたりしたことはあっても、実行してみた人は少ないではないでしょうか。白湯は味もないし、口にするのは薬やサプリメントを飲む時くらいという人もいます。身近なようで、あまり意識したことのない白湯は体にとってどんな良いことがあるのでしょうか?
白湯を意識して飲むことで、体に生じる良いこと、おすすめの白湯の目安となる温度や飲み方、ダイエット向きな白湯の飲み方、白湯の量や温度の測り方、正しい白湯の作り方とあわせて電子レンジなどを活用した、手軽な白湯の活用方法などをまとめて紹介していきます。
白湯にはどんな大きな特徴があるの?
水道水を沸騰させた白湯は水道水に含まれるカルキを飛ばすことができ、水道水特有の臭いや飲みづらい感じを除くことができます。その熱いお湯をある程度まで冷ましたもの、味もついていないぬるま湯が白湯です。また、温かい液体ということで、口当たりも優しく、子どもから高齢の方まで、誰にとっても飲みやすいものです。赤ちゃん用のミルクは白湯を使って作るのは、安心して飲ませられるということもあるからです。
白湯は東洋医学やインドに伝わるアーユルヴェーダという伝統医学でも、体にとって良いものと考えられています。白湯を飲むことで、体を内側から温めてくれ、寒さを感じるシーズンはもちろん、暑さで衰えがちな体温調節機能も整えてくれるなど、一年を通じて飲むことができます。また、茶葉やコーヒー豆を準備するといったコストがかからず、電子レンジでも白湯を作ることができる、手軽さがあります。
白湯がおすすめの理由その1「デトックスとダイエット効果」
汗をかくような暑い日であれば、冷たい水を飲んで火照った体をクールダウンすることもありますが、通常、人の体温は36度前後に保たれています。冷水よりも白湯の方が、内臓ともなじみがよく、積極的に白湯を飲むことで、利尿作用を高めることができます。利尿作用が高まるということは、トイレが近くなりますが、むくみを解消してくれ、便秘の解消にもつながります。
便秘がちな人は腸の働きが弱くなっている、便がかたくなってしまっている場合が多く、目安として体温よりも温かいくらいの白湯を習慣として飲むことで、腸の温度を上げて、排便を促します。そして、水分量が適度にある便はスムーズに腸を移動できるので、体内の老廃物をきれいに外に出すことができます。そうなることで、肌の調子も整い、新陳代謝も活発になることから、ダイエット効果も期待できるわけです。
白湯がおすすめの理由その2「免疫力アップと疲労回復」
白湯を飲むことで温まるのは腸だけではありません。内臓全体が温まり、血流をよくしてくれます。白湯を日ごろから飲むことで、基礎体温を上げることにつながり、免疫力も上がります。内臓の温度が1度アップすると、免疫力は30%もアップするということもあり、基礎代謝も10%ほども上がります。これは、ダイエットに効果的なだけではなく、免疫力があがることで、風邪などの予防にもつながります。
さらにストレスや食べすぎ、飲み過ぎなどで疲れた胃腸は、白湯が適度に内臓の温度を高め働きを整えることで、正常な状態に戻していきます。暑さで食欲が低下気味の時にも、熱いものを食べた方が汗をかいてすっきりとするという爽快感だけでなく、内臓の働きを活発にすることで、疲労回復にも役立っています。同じように、白湯を飲むことで、胃腸の働きを促すことにもなります。
おすすめの白湯の作り方と温度
白湯は、手軽な飲み物ですが、期待できる健康や美容効果が多いことが分かります。そこで、正しい白湯の作り方と、目安として欲しい温度みていきます。
水道水から白湯の作り方と温度調整
やかんまたは鍋に、水道水を入れて強火にかけます。沸騰したら、やかんや鍋の蓋を外して、泡がブクブクと沸いている状態を保つくらいの弱火にします。この状態で10分ほど加熱を続けることで、水道水に含まれるカルキなどが蒸発していきます。火を止めて、飲める温度50度くらいになるまで、自然と冷まします。これが正しい作り方です。
白湯の正しい作り方を実行しようとすると、温度の測り方を面倒に感じることもあります。最初の数回は温度計を使った測り方がおすすめですが、慣れてしまえば口に含めるくらいで、内臓よりも高い温度というのが体感として目安になります。カップに入れたときに、カップを両手で包んで持てるくらいで、お風呂の湯よりは熱く、コンビニのコーヒーよりも低めといった温度が目安です。
電子レンジを使った白湯の作り方と温度調整
水道水を沸騰させる手間を省いて、電子レンジでの白湯の作り方もあります。電子レンジ対応のカップに7~8分目くらいまで浄水やミネラルウォーターを注ぎいれて、電子レンジに入れて500Wで2分、600Wなら1分30秒ほど加熱します。取り出して、50度くらいに冷ましてから飲みます。手軽な測り方は、カップが人肌程度に温まるくらいです。
水道水を使って電子レンジで加熱するのであれば、カップの中で沸騰するくらいの時間を加熱してから、冷まします。ただ、電子レンジで加熱する場合には、やかんや鍋で沸騰させるのと違って、カルキ臭が全て取り除かれるわけではないので、使う水はミネラルウォーターや浄水器を通した水がおすすめです。
ウォーターサーバーで白湯の作り方と温度調整
最近ではウォーターサーバーを置いている家庭やオフィスも多くあります。このウォーターサーバーであれば、お湯を簡単にカップに注ぐことができます。大抵のウォーターサーバーの場合、お湯の注ぎ口からは80度~90度くらいのお湯が出てきます。これを注いで10分ほど置けば白湯になります。電子レンジよりも、手軽に白湯が飲めます。
さらに簡単な作り方は、ウォーターサーバーのお湯をカップに半分注ぎ、冷水口から1/4くらいの水を足せば、目安としての50度くらいの白湯になります。これなら、飲みたい時に簡単に口にすることができ、白湯を飲む習慣も継続しやすくなります。
適切な温度の白湯は起床時と食事前がベスト
白湯を飲むタイミングのおすすめは、目覚めてからすぐと食事とあわせてです。眠ってから水分をとることなく、眠っていた体は、水分が不足しています。口の中も乾燥して歯周病菌などの雑菌が繁殖しやすい状態になっているので、目覚めたら先ず口をゆすぎます。その後に、目安としてコップ1杯程度の白湯をゆっくりと体内に染みこませるように飲むのがおすすめです。
起床したばかりの体は、筋肉も内臓もまだ働きが鈍い状態です。ミネラルウォーターを冷蔵庫から取り出して飲むと、体が冷たい水に対応できず、内臓が目覚めにくくなり良いことはありません。起床後は白湯、せめて常温においてある安全な水を飲むようにしてください。
朝昼晩の食事とあわせて、白湯を1杯飲むことも、胃や腸に優しい刺激となって、消化作用の働きをよくしてくれます。また口のなかにある、さまざまな食材の味をぬぐってくれるので、より料理の味を感じやすくもなります。また食事の20分~30分前に白湯を飲むことで、胃が温まった状態で食事を迎える準備ができ、満腹中枢への刺激にもなって、食べ過ぎを未然に防いでくれます。
適切な温度の白湯を日中にとるとよいことは?
起床時、食事の時以外に白湯を飲むタイミングでおすすめは、眠る2時間くらい前です。深く良質な睡眠をとるために、入浴して体全体の温度を上げて、適度の体温が下がり始めた頃が、眠りに入りやすくなるように、内臓も、温まったものが温度が下がり始めてから眠ることで、ぐっすりと眠れます。
日中の仕事中や家事や育児の合間に、白湯を飲むことももちろんおすすめです。脳や気分をリフレッシュさせるために、緑茶やコーヒーを飲むこともありますが、こちらはカフェインの働きで集中力は高まりますが、交感神経を収縮させて飲み過ぎると、体を冷やしてしまいます。体の冷えが気になる場合は、カフェインの入っていないものや白湯を飲む方がおすすめです。
適切な温度の白湯は一日どのくらいの量を飲むのがいいの?
白湯は1日に飲む量としては、800ccくらいまでが目安とされています。1回に150ccから200ccのコップ1杯を飲むとすると、起床時、食事の前で3回、眠る前ということでトータルすると、1日の目安量になります。ただ、これはあくまでも目安なので、食事と食事の間に飲むお茶にかえて、白湯を飲むことでも構いません。
ただ1日に1500cc以上も白湯を飲むようになると、体内の働きが活性化されすぎて、食事から取りたい栄養素まで排出してしまうことにもなりかねません。また飲み過ぎの状態が続くと胃の中の酸の働きが弱くなり、胃に入ってきたものを消化する力が弱くなり、胃痛や吐き気になることもあります。
1杯の白湯をゆっくりと飲んでも、体が辛いと感じているなら、無理して飲むのはやめてください。1回でたくさんの白湯を飲むと、胃がチャプチャプというような音が聞こえることがあります。これは飲み過ぎのサインです。また朝起きてから眠るまで、トイレの回数が8回以上の場合は頻尿ともいわれ、腎臓の働きの低下も考えられます。白湯を飲み始めて日中にトイレへ行く回数が10回以上になっていたら、飲み過ぎです。
アレンジした白湯の作り方と温度
正しい作り方や電子レンジを使った作り方で、適温の白湯が体によいことはわかっていても、味もないものを飲み続けるのは、大変かもしれません。そこで、少しアレンジして、口当たりに変化を持たせながら、白湯の効果に加えて、別の効果も期待できるものを紹介します。
レモン白湯の作り方と温度
白湯を飲む時に、レモンの絞り汁を加えるだけでできる「レモン白湯」は、レモンに含まれるビタミンの働きで、肌の調子を整え、疲労回復にも役立ちます。レモンの香りが爽やかで、熱い時などは白湯だけで飲むよりも、飲みやすく感じます。レモンの表皮をよく洗ったものをスライスして、白湯に数切れ加える作り方もおすすめです。
生姜入り白湯の作り方と温度
カップに一切れの生姜を入れて、そこに沸かしたての熱い湯を注ぎ、自然と冷ます「生姜入り白湯」は、体がより温まります。寒い季節になると、生姜湯やジンジャー紅茶などを飲む人もいるように、生姜は体の内側から温めてくれるので、白湯との組み合わせで、より体内の循環を活性化してくれます。
梅干し入りの白湯の作り方と温度
健康への効果からも注目されている梅干しを、白湯に加える「梅湯」です。梅には、クエン酸が豊富に含まれ、血流を良くし、新陳代謝を促し、老廃物の排出を促進してくれる働きがあります。また酸味が強く、唾液の分泌を促すことで、口臭や歯周病の予防にも期待できます。酸っぱい梅干しを、白湯に1粒入れて、梅を潰しながらゆっくりと飲みます。ただし、1日1杯程度にして塩分摂取量を増やしすぎないように気をつけてください。
スパイス入り白湯の作り方と温度
カレーなどを作る時に使うスパイスを、白湯に加える作り方もあります。特に、クミンとコリアンダーを加えたものは、便秘の改善に効果的で、白湯のダイエット効果をより引き立ててくれます。カップに、それぞれの粉末スパイスを2振りくらい入れ、そこに熱湯を注ぎます。飲みやすくなるまで冷めてから、口にします。慣れないうちは飲みにくいかもしれませんが、スパイスの組み合わせによって、体調を整えるのに役立ちもします。
白湯の作り方と飲む時に気をつけたいこと
正しい作り方で、体に優しくて効果的な白湯の温度は、50度くらいとされています。寒いからと熱いお湯を急激に飲むと、反対に内臓に負荷がかかります。食事をしながら、内臓が活性化している時であれば、熱いスープやお茶などは、体にもなじみやすいものですが、目覚めたばかりの体に熱湯では、体に負荷がかかりすぎます。人肌よりも温かい程度が目安の温度です。
温度だけでなく、白湯を飲む量にも気をつけてください。白湯を飲み過ぎている状態が継続すると、血液の中の電解質が薄まり、低ナトリウム血症、低カリウム血症といった、体のしびれや意識障害につながる病気になってしまうこともあります。ただ、白湯を適量飲むことで、下痢や吐き気などの症状が一時的に起こる人もいます。これは東洋医学では、好転反応として、老廃物を出すために、体が反応をしているためといわれます。
好転反応は通常1~2週間くらい続くと、症状が治まり、その後身体が快適な状態になって不調も改善され始めます。白湯を毎日、1Ⅼ近く、それ以上飲んでいて不調が2週間以上続くようなら、白湯を飲むのを中止して、医師に相談してください。
最近は電子レンジではなく、電気ポットで簡単にお湯を沸かすこともできます。電気ポットで沸かしても白湯はできますし、沸かし直しもできて便利な面もあります。しかし電気ポットを繰り返し使うことでポットの側面に、カルキ分が白くなって定着したものがお湯に戻ることがあります。温度の測り方の面でも便利ですが、電気ポットでは再加熱して白湯を作るのではなく、1回分ごとの白湯を作るようにしてください。
ミネラルウォーターでの作り方での注意点
ミネラルウォーターを冷蔵庫で常備している人も多いと思います。ミネラルウォーターを電子レンジで白湯にして飲もうとする場合は、硬度にも気を配ってください。日本人の口に合いやすいものは軟水といわれ、出汁などを丁寧にとったり、お米を炊くという和食には軟水が向いています。軟水は赤ちゃんにも高齢者にも優しい反面、硬水のようにミネラルは含まれていません。
ミネラルを含んだ硬水を飲んでいた人が、白湯用にとミネラルウォーターを変えることで、体調がすぐれなくなることもあります。硬水にはミネラルが含まれていることが多く、便通をよくさせることもあるので、白湯を飲んでダイエット効果や、デトックス効果を狙う人には向いています。もし、白湯を飲もうとしても口のなかに違和感を感じるよなら、白湯にしている水の硬度にも気をつけてみてください。
アーユルヴェーダ式の白湯の作り方と温度に注目
アーユルヴェーダは、インドのスリランカで5000年以上の歴史がある、伝統医学です。西洋医学のように、病気になってから症状を取り除くのではなくて、自然のエネルギーを得て生きる動物の一つとして、食事法やヨガ、瞑想としった健康法を科学的に実践するものです。日々の健康な体作りのために、人間の口にするもの、そして口にした食物や飲料が適切に身体に働き、不要な老廃物はきちんと排出されることを大切にしています。
そのため、アーユルヴェーダの考えの中では、正しい作り方で作った白湯は、自然界の「地・水・火・風・空」の5つの要素のエネルギーが取りこまれた、パーフェクトな飲み物とされています。白湯を飲んで、甘く感じられていれば好調で、味がしない、苦いなど感じるようであれば、体調に不調をきたしていると、自分の体のサインにも気づくことができるといわれています。
アーユルヴェーダ式のタイプ別にみる白湯の作り方と温度
アーユルヴェーダ式の正しい白湯の作り方は、やかん、できれば土鍋か鉄瓶に水を1L入れて強火にかけます。沸騰を始めたら蓋をとり、大きな泡が立ち続けるくらいの火加減にして、10分以上沸かし続けます。火を止めて、コップに移して80度くらいに冷めたところで、すするように一口ずつ飲みます。電子レンジや電気ポットを使う作り方は、アーユルヴェーダでは自然エネルギーが取りこまれず、正しい白湯の作り方とはいわれません。
アーユルヴェーダで考える、水のパワーを火のパワーで沸騰させ続け、対流することで蒸気が舞い上がり、風のパワーを含んでいるものが白湯です。これをやかんで行うことで、土のパワーも含まれることになり、土鍋や鉄瓶ならなおエネルギーが上がります。水は蒸発すると見えなくなりますが、見えないものは無限の可能性を持つ空のエネルギーと考えられています。
自然界の5つのエネルギーを含んだ白湯は、電子レンジ、電気ポットやウォーターサーバーの白湯には無いものと、アーユルヴェーダでは考えますが、先ずは白湯を飲む習慣をつけて、よりデトックスや美容と健康のために、突き詰めて取り組みたい時には、アーユルヴェーダ式の白湯の飲み方もおすすめです。
アーユルヴェーダ式の白湯の飲み方とポイント
アーユルヴェーダでは、人の体質を大きく3タイプに分けています。空と風のエネルギーを持つ「ヴァータタイプ」、火と水のエネルギーを持つ「ピッタタイプ」、水と土のエネルギーを持つ「カパタイプ」です。
ヴァータ(空・風の元素)タイプにおすすめの白湯の温度
ヴァータタイプの体質は、風のように自由に空を動くような行動力や創造力が豊かですが、不調になると、風のエネルギーが過剰になり、手足がすぐ冷えたり、肌の乾燥や便秘、疲労感がたまりやすいという特徴があります。そこで、口に入れた時に温かいと感じるくらいの、60度から70度くらいを目安とした白湯を飲むのがおすすめです。乾燥している肌や髪などに潤いを取り戻すために、不調な時はいつもより多めにとります。
ピッタ(火・水の元素)タイプにおすすめの白湯の温度
燃えるような情熱と火力を調整する水のエネルギーを持ちあわせている人は、ピッタタイプです。消化する力も高く、バランスが良い好調な時は、食欲旺盛で、肌にツヤもありますが、エネルギーが過剰になると、イライラして肌荒れをおこしやすかったり、過食や刺激物を欲するようになります。このタイプの人には、40度から50度の体温より少し温かいくらいが目安の白湯がおすすめです。汗をかきやすいシーズンは常温でもよいです。
カパ(水・土の元素)タイプにおすすめの白湯の温度
大地と水のエネルギーを持つカパタイプの人は、辛抱強い反面、保守的なところもあります。体質としても骨太で、太りやすく痩せにくいといった特徴があります。ただエネルギー過剰になると、食欲が減退したり、いつも以上に眠くなりやすかったり、むくむなどの症状がみられます。カパの人は水のエネルギーを持っているので、口にいれると熱いと感じるのが目安の70度から80度くらいの白湯で体をあたためるのがおすすめです。
アーユルヴェーダで考える白湯は、ダイエットのためだけというよりも、その人の体質にあわせた飲み方でエネルギーバランスを整える、というものです。それぞれのタイプの体質の人が、バランスの好い状態であることは、健康的であるといえます。それぞれの目安とする温度の白湯で、体内のエネルギーバランスを整えるのに役立ててください。
白湯の温度も作り方も守っているけれど痩せない理由は?
白湯を飲むことで、内臓が温まり、それぞれの働きが活発になって、新陳代謝を高めることによって、脂肪が燃焼されやすくなります。また、体内にたまった老廃物を体外へ排出するにも役立つので、白湯がダイエットに効果的といわれます。白湯を飲み始めているけれど、なかなか痩せないという人もいますので、その理由と考えられるものを3つ挙げます。
1つめは、白湯を飲み続けることができていない場合です。白湯は一回で飲む量は150ccを目安にコップ1杯ですが、起床時、一日三食の食事前、眠る前と飲むことをすすめています。起床時だけ飲んでいても、なかなか体内に蓄積されたものは排出されることはありません。電子レンジなどで再加熱したものでも構いませんが、一度にコップ2杯も3杯も飲んでも同じように効果はあがりません。
2つめは、白湯を飲み始めて1週間から2週間して、食欲の低下や下痢などの症状がでてきたところで、白湯を飲むことをやめてしまうと、痩せるまでにはいたりません。不調になるのは一時的で、体の中の毒素や老廃物が外に出ようとしているので、この時期をのりこえて、白湯を飲み続けることで、ダイエット効果が期待できます。ただし、不調が1週間以上続くようなら、中止してください。
3つめは、不摂生な生活環境が影響していることも、白湯を飲み続けて痩せない原因と考えられます。まず白湯を飲むタイミングとして、起床時と食事前の空腹な時がありますが、一日のうちで食事の時間が大きく変わっていたり、一日2食、1食しか食べないということでは、体の中では栄養を貯めこもうとして、かえって体重が増加することがあります。一定の時間に寝る、起きる、食事をとるといった生活環境を整えることも必要です。
ダイエット目的で白湯を飲むなら3カ月は継続
体内の老廃物を出して、ダイエットするために白湯を取り入れるのであれば、根気強く3カ月は、継続して飲んでください。正しい作り方にこだわらなくても、電子レンジを活用したり、ウォーターサーバーの活用もおすすめです。温度の測り方も、慣れてくればだいたいの目安の温度で大丈夫です。基本としては、体温よりも高く、熱すぎないものをゆっくりと飲むということです。
最初の1カ月くらいで、便通や空腹になるタイミングが変わってくることも多いようです。これまでとは違う体調になって、白湯を止めてしまわずに続けることで、内臓が活性化することが当たり前になってきます。2カ月くらいで体重が増えなくなり、3カ月継続するころには体重が減り始めるようなので、規則正しい生活リズムとあわせて、白湯を取り入れてください。
白湯の作り方と温度を意識して飲んだ体験談「20代30代女性」
出産後太りはじめ、そのままダイエットをすることもなく過ごしていた30代女性の体験談です。子どもに、ママの顔はお相撲さんに似ていると言われたのがショックで、友人から聞いた白湯ダイエットを始めたそうです。3~4日すると、汗をかくようになって、10日くらいすると背中や肩回り、ウエストもすっきりしてきたように感じるようになり、一か月経過したときには体重が7㎏減り、顔も二回りは小顔になったそうです。
もう一人20代の女性は、1カ月白湯を飲んでも体重が減らなかったそうです。食事面も白湯を飲み始める前と同じで、お菓子もかなり食べていたとのことで、彼女自身もカロリー摂取の多さと、食事前に白湯を飲んでいなかったことを反省しています。ただ、トイレに行く回数が増え、つま先などの冷えが改善されたという実感はあるそうです。また生理痛が和らいだというのも嬉しい成果だったようです。
白湯の作り方と温度を守って飲んだ人の体験談「40代男性」
朝起きて電子レンジではなく、お湯を鍋で沸騰させてから、ズルズルとすすって10分くらいかけて白湯を飲んでいる男性です。体の中の錆を落としているというイメージをしながら飲むことを大切にしているそうです。効果として実感できたのは、便秘解消、デトックス効果、むくみ解消、肌のはりがでたということだそうです。イメージをして白湯を飲むことで、気持ちの面でも健康を意識した行動をとるようになっているとのことです。
白湯の作り方と温度を守って痩せた人の体験談「50代女性」
白湯を飲むようになって、運動をすることもなく、これまで通りの生活で、マイナス2Kgとなった50代の女性の体験談です。体重が減るまでに三か月はかかったそうですが、その後は2年経っても、リバウンドすることももありません。便秘ぎみなことと、むくみやすい体で悩んでいたけれど、毎日排便があり、むくみも軽減したとのことです。忙しい時には電子レンジでチンするだけのお湯を飲むことでも、継続して結果がでたそうです。
簡単な白湯の温度の測り方と量の測り方
白湯の温度の測り方として、温度計を使えば正確な温度が分かります。白湯のおすすめ温度の50度は、カップにいれてカップを両手で持てるくらいです。温度計での測り方で、1杯ごと計測するのは大変です。そんな時には、カップに水と沸騰したお湯を半々の量で淹れると50度前後になります。鍋で沸かす時には、底から小さな泡が立ち始めるのが60度くらいなので、浄水の水を白湯にする時は測り方の目安になります。
お茶を淹れる時の知恵で、湯呑みを温めるためと、茶葉に熱湯を注がないために、一度お湯を湯呑みに入れることがあります。これを次の湯呑みに移していれることで、10度ほど温度が下がるので、お湯の測り方を知らなくても、湯呑みにお湯を移し替えることを3~4回繰り返せば、60度くらいのお湯ができます。温度計での測り方に頼らなくても、感覚でわかるようになります。
白湯の量の測り方は、いつも使うマグカップなどに、飲みやすい量の水をいれて、それを計量カップで確認するという測り方が正確です。コンビニのコーヒーの量は各社小さめサイズで150ccくらいなので、測り方の目安にできます。人が一口で飲みやすい量は20ccくらいともいわれています。温かい白湯をすすってのむのであれば、8口~10口くらい分が1度に飲む目安の量として測り方の参考にもなります。
白湯ではなくお茶を同じような作り方にしてもダメなのか?
白湯ではなく、お茶を飲むことでも白湯と同じような効果が期待できる部分と、そうでない部分があります。お茶は、緑茶、紅茶、麦茶、烏龍茶、プーアル茶など多種あります。お茶の場合は、ダイエットに効果的といわれるものもあるので、ダイエットをメインに考えるのであれば、そうした目的のお茶もおすすめです。
ただお茶にはカフェインが含まれるものも多く、朝起きたばかりに飲むのはおすすめできません。起床後に最初に飲むものは、体にとっても分解や消化するための負担がない、白湯がおすすめです。食事の前後で温かいお茶を飲むことは、胃を温めて、消化作用をアップさせてくれ、仕事や勉強中のお茶は集中力を高めてくれるものもあります。白湯は朝一番と眠る前、日中は好みの温かいお茶を飲むなどと使い分けをしてみてください。
携帯するための白湯の作り方と保温の仕方
白湯をやかんや鍋で作ったものを、ステンレス製の保温ボトルに入れておくと、白湯を身近に携帯することができ、長時間経っても適温な白湯を飲むことができます。ただ保温力の高いアウトドア用などの場合は、沸騰したばかり90度以上のものを、保温ボトルに注ぎ、6時間後でも80度程度を保つものもあります。職場や家事の合間に飲みやすいように、保温ボトルを使うのであれば、携帯マグタイプのものでも十分です。
携帯ボトルや携帯マグタイプの保温効果のあるもののメリットは、白湯の温かさのキープだけでなく、飲んでいる量を意識することもできる点です。500cc入るものであれば、日中でこれ1本分を飲みきるようにして、起床時と眠る前にもう1杯ずつ白湯を飲むと、1日の目安量の800ccくらいを飲むことができます。魔法瓶タイプのボトルなら、就寝前に白湯をいれておけば、起きてから沸かす手間をなくして白湯を飲むこともできます。
温度と作り方だけでなく飲み方を見直して白湯ダイエットを
白湯は、水道水を沸かすだけでできる、手軽な飲料です。作り方や温度の測り方に手間を感じるようであれば、電子レンジなどを活用することもできます。毎日の習慣として、目覚めの1杯、食事前の1杯と意識して白湯を飲んでください。体の内側から温まり、デトックスや美肌、健康作りにも効果が期待できます。手軽なダイエット法としても習慣にしてみてください。