ダツという魚の食べ方と料理を紹介!骨が刺さるのを防ぐには?

ダツという魚を見たことや聞いたことがあるでしょうか?見た目はサンマをさらに細長くしたような姿です。しかも先端の顎は鋭く長く尖っていて実際に人に刺さる事故も起きているほどです。そんなダツの食べ方はどんな料理方法があるのでしょうか?味も気になるところです。ダツの骨は特徴があるといわれています。骨が刺さるのを防ぐにはどうしたらいいのでしょうか?それらを紹介していきましょう!

ダツという魚の食べ方と料理を紹介!骨が刺さるのを防ぐには?のイメージ

目次

  1. 1ダツは危険な魚!?
  2. 2ダツってどんな魚?
  3. 3ダツを使ったおすすめの食べ方
  4. 4ダツの骨は固くて刺さる?さばき方をマスターしよう
  5. 5ダツは料理すれば美味しく食べられる!

ダツは危険な魚!?

ダツと聞いてもどんな魚か思い浮かぶ人は少ないかもしれません。実はそのダツという魚はサメよりも危険な海の生き物だと言われていることを知っているでしょうか?毒はありませんが顎が長くて鋭く尖っていて体が細長いのが特徴です。その鋭い先端に襲われたらひとたまりもありません。

ダツは、小魚のうろこが光に反射するとそれに反応をして捕食しようとします。光るものに向かってものすごい早さで接近をします。そのスピードはとても速く時速70kmともいわれているほどです。光に反応するのでその光に向かって勢いよく水面から飛び出してくることもあります。ヘッドライトの光に反応をして実際に人間に突き刺さることで死亡した事例もあります。

映画「リリィシュシュのすべて」の中でも沖縄でダツが人に突き刺さるというエピソードがあります。夜の海で光を照らす事はかなり危険な行為だということが描かれています。映画の中でどうなったかは作品をみて確認をしてください!ダツの人への被害が多いのは沖縄だといわれています。なぜかというと沖縄の漁は浅い水域で行うことが多くてさらに夜に漁が行われる事が多いために漁師への被害も増えるのではないかということです。

もしもダツの先端が刺さることがあった時は

海外でもダツの先端が人に刺さる死亡事故があったことが記録に残っています。もしもダツが自分や家族、知り合いに刺さることがあったらどう対処したらいいのでしょうか?もしダツや危険な魚が刺さった場合はすぐに抜かないようにすることがとても大切なことになります。

無理に抜くと鋭い歯がさらに傷口を広げてしまう恐れがあり出血多量で亡くなる危険もあります。それでも頻繁にある事故ではないのであまり恐れる必要はないでしょう。最近ではカツオノエボシが大量に発生してその毒で死者も出ています。そちらの方がずっと危険で注意をする必要がある生き物になります。

ダツってどんな魚?

ダツの第一印象はとにかく細長いではないでしょうか?まるでサンマをさらに細長くしたかのような見た目です。全体に体が細長いだけではなく顎もさらに細長く鋭くなっています。ダツの顎には鋭い歯が上下にそろっていて全長は1m以上になり腹鰭や背鰭は後ろの方にあります。

ダツを知っている人にとっては、ダツは危険な面もあるので気をつけなければいけない魚です。しかし、ダツを食べられることも知っています。ダツは泳ぐスピードがとても速く鋭い顎で獲物に向かって突進していきます。光に反応して向かってくるという習性があるのでナイトダイビングなどの時は特に危険だともいわれています。

ダツはサヨリやサンマの仲間

ダツの顎があれほど鋭くなくて体長があれほど細がなくなければサンマと間違えるかもしれません。なぜかというとダツとサンマがよく似ているのには理由があるからです。実はダツは、サンマやサヨリの仲間でダツ目の魚だからです。ダツはダツ目ダツ科に分類されている魚の総称ですが、ダツはその一種の和名にもなっています。

日本にはダツは、4属・8種が分布しています。ダツ目は硬骨魚類と呼ばれる種類のひとつでその中にはメダカやトビウオなどが含まれています。どれも青光りにしているのが特徴となっています。ダツの体は背中の方の色が青色をしており腹の方は銀白色をしています。ダツは飛び魚の仲間でもあるのでサンマもダツも海面を飛び跳ねることがよくあることが知られています。

ダツの生息地と旬について

ダツは、水面の上の方で生息しているので見かけることがよくあります。産卵期は初夏頃になり産卵は藻場で行われます。日本のダツは北海道の日本海沿岸や北海道から九州までの日本海、沖縄、東シナ海、太平洋沿岸、瀬戸内海、黄海などに生息しています。ダツのことを岡山県の一部では「ズス」ともいいます。ダツの繁殖期は初夏ということですがダツは一年を通して獲ることができる魚です。
 

あえてダツの旬となる時期をあげると寒くなった時期から初夏にかけてになります。ダツという名称はもともとは東京江の島で使われいた名前でした。漢字で書くと「駄津」と書きます。元々はワラや葦で編んだ袋のことを駄簀(だす)と呼んでいましたが、その袋の口を大きく開いたさまがダツが口を大きく開く姿とそっくりだったことから「駄簀」と名付けられてそれが転じて「駄津」になったといわれています。

 

ダツを使ったおすすめの食べ方

ダツは、市場に必ず出回っているわけでもないので簡単に手に入る魚ではありません。一般的にはあまり馴染みのない魚なのではないでしょうか?独特の細長い体や人が致命傷を追うほどの鋭い顎を持っている魚なので知る人ぞ知る生き物でもあります。なかなか見かけない魚なので食べたことがある人も少ないようです。はたしてダツはどんな味がするのでしょうか?どんな食べ方がおすすめなのかいくつか紹介しましょう。

骨が多いが刺身としても食べられる

ダツは、お店で売っている場合は値段が安いので手に取りやすい魚です。しかし刺身にして食べる場合には小骨が多くてあまり好まれないという実態があります。ダツは脂分が少なくてさっぱりしていてどちらかというと淡白なので物足りないと思う人もいるようですが普通に美味しく食べられます。

骨が緑色っぽいのが気になる人にはそれのせいで食が進まないという意見もあります。小骨が多い中骨や腹骨以外の部分をよけて刺身にすれば骨を気にしないで食べられます。

ダツの塩焼きはおすすめメニュー

ダツをよく知らない人にはどう扱っていいのかわからない魚かもしれませんがさまざまな食べ方を楽しむことができます。ダツの塩焼きもおすすめの食べ方になるでしょう。ダツは骨の問題がありますがさっぱりしていてクセがなく食べやすいのでいろいろな食べ方が楽しめます。

塩焼きは魚料理の定番中の定番と言ってもいい食べ方です。作り方もシンプルで魚そのものの味を楽しむことができます。大きさによりますが、サンマよりも少し大きいダツの場合は、まず三枚におろしましょう。あとは塩を適量ふりかけて両面を焼いて完成です。体が細く身も薄いために食べる部分が少なめなのは気になるところかもしれません。

臭みがなく淡白なので天婦羅としてもおすすめ

ダツは体が細長く顎も鋭いつくりになっています。見た目はサンマに似ているのでそれほど抵抗感がなく調理ができるのではないでしょうか?大きさもサンマより一回り大きい程度のダツもいるのでそれを利用するといいでしょう。ダツをさばくと骨の緑色が気になる人がいるようですが特に味に影響するわけではないので問題はありません。

ダツの天婦羅の食べ方を紹介しましょう。最初に簡単な天婦羅粉の作り方です。小麦粉を120g、片栗粉を30g、水を180ml程度、そしてタマゴを一つ用意します。それをボウルなどにひとつにして混ぜましょう。適当に切ったダツをボウルの中にいれて天婦羅粉にまぜます。180℃に熱した油の中にダツを入れて揚げて完成です。

風味たっぷりのダツの味噌焼き

ダツは、さっぱりとしていて淡白な味だといわれています。だから食べ方はさまざまありますが、どちらかというと味が濃い料理に向いています。味噌の風味がダツをさらに美味にするダツの味噌煮焼きの食べ方を紹介しましょう。ダツを二切れほど用意します。それに下味として塩を少々ふりかけましょう。

次に合わせ味噌を作ります。味噌と砂糖を大さじ1、みりんを小さじ2、白いりごま、黒いりごまを各小さじ2を入れます。最初にダツをフライパンかグリルで焼きます。ほんのり焼けてきたらひっくり返して片面を焼きましょう。次に合わせ味噌を表面にぬります。裏返してまた同じように表面に合わせ味噌をぬります。焦げ目がほんのりついたら完成になります。

さっぱりした白身のダツの唐揚げ

ダツを三枚におろします。腹骨を取るのを忘れないようしましょう。半身の真ん中には固い骨があります。ダツの皮を頭の方の部分から尻尾に向かって剥ぎ取ります。手でやればちゃんと剥がれます。

一口で食べられるほどの大きさに切り分けて塩コショウを少々ふりかけて下味をつけます。次に片栗粉をまぶします。油で揚げる前に余分な片栗粉を落としましょう。脂分が少ないのであまり揚げすぎるとパサパサになってしまいます。に80℃の過熱で揚げたら完成になります。

ダツのすり身団子汁であたたまろう

ダツの身は脂が少ないのと味がさっぱりしている特徴があります。すり身団子にしても美味しく食べられます。ダツのすり身団子汁の食べ方を紹介しましょう。ダツは骨が多いのでそこに注意をして作ることが大切です。。皮を剥いで三枚におろしてから腹骨を取ります。半身の中にかたい骨があるので包丁を入れて縦に半分に切ります。ダツをぶつ切りにしてから、おろし生姜と塩を少々と一緒にフードプロセッサーにいれてすり身にしましょう。

次に野菜をそろえます。具材であるゴボウは大きさによりますが半分くらい使用します。細く切ってからみずにさらします。水からだしたら水気をしっかりと取りましょう。にんじんは1/4本を短冊切りにします。白菜や豆腐は適当な大きさにします。

鍋に切っておいた野菜を入れて水を適量をいれて煮立ったら酒を少々いれます。沸騰したら豆腐とダツのすり身をスプーンで分けて鍋の中にいれてます。ダツに火が通ったら味噌をいれます。お好みでネギを入れて少し沸騰をさせて完成になります。

ダツの干物でいつでも食べられる!

ダツの細長い顎を切り取っておきましょう。まな板の上のダツは頭を左にして胸鰭の部分から切り込みを入れて頭を落とします。内臓を包丁で抑えてダツの体を動かして内臓を取り出します。背中を頭の部分から尾鰭まで包丁を入れていきます。その時に骨が包丁に当たるのを確かめながら切っていきましょう。

ダツの向きを変えて頭の部分を右に向けます。今度は尾鰭から包丁を入れて頭の方まで切っていきます。背鰭の骨が包丁の先端が当たるように気をつけながら切ることがポイントです。包丁でダツの背鰭部分を押さえてダツの体を引っ張ると身から背鰭が外れます。あとは適当にぶつ切りにしましょう。

あら塩を身の方にしっかりと刷り込むようにして外側にもちゃんとあら塩を刷り込みます。そして、軒下などでダツをつるします。表面が乾燥したら完成になります。あとは焼いたりして食べられます。

ダツの骨は固くて刺さる?さばき方をマスターしよう

ダツは細長く顎は鋭く尖っていて人に危害を与えることもあるということで知る人ぞ知る魚です。隠れた危険な海の生き物のイメージが強く食べるイメージ少ないかもしれません。ダツは食べられますが骨が多く固いので刺さることもあるの敬遠されがちのようです。ダツをうまくさばく事ができればダツをおいしく食べることも可能です。ダツの上手なさばき方を紹介していきましょう!

ダツの固い骨についてとさばき方を紹介

ダツの身がさっぱりしているのは脂分が少ないからです。誰でも食べやすい魚なのでぜひさばき方を覚えておきたいものです。ダツをさばくうえで気をつけることは骨の多さや固さになります。中骨や腹骨をきちんと取ればいろいろな食べ方ができるでしょう。

ダツのさばき方は少し手間がかかるので、できるなら最初はさばきやすい魚から始めた方がよいでしょう。慣れてからダツをさばくようにした方が楽にできるからです。最初にウロコを取ります。次に胸鰭から包丁を入れて頭を斜めにして切り落とします。次に腹部を切って内臓を取り出します。ダツは首のあたりから尻尾まで腹骨がつまっています。さらに背中と腹の身の間にも固い骨がぎっちりとつまっているので気をつけましょう!

ダツの内臓を取ったら血合いに包丁をいれましょう。そして鱗と血合いをきれいにしっかりと水で洗い流します。それがおわったらキッチンペーパーなどで水気を取ります。次に三枚におろします。約20cmほどにぶつ切りにしてから尻の方から包丁をいれましょう。中骨に沿って包丁を入れます。ダツをひっくり返して背の方から中骨にかけて包丁を入れて片身を切り離します。
 

裏返してから背の方から中骨に沿って包丁を入れて切っていきます。反回転をさせてから腹の方から中骨に沿って包丁を入れて切っていくと片身をはがすことができます。次に余計な骨を取り除きます。身に合わせながら腹骨をすくようにしましょう。いらない腹の部分を切り落として骨を取り除きます。内臓が入っていた場所にある骨を取り除くには包丁を寝かしながら少しずつゆっくりと骨をそぎ落とすようにします。
 

ダツのさばき方は、骨をきちんと取り除くことができればそれほど難しいものではありません。慣れることが必要ですが普段から魚をさばくようにしていれば手こずらずにできるはずです。

ダツは料理すれば美味しく食べられる!

ダツは、細長くその長さは1m以上はあります。そして顎も細長くその先端は鋭く人が突き刺さる事故も起きたことでも有名な魚になります。ダツは骨が多く食べにくいということで敬遠されてきましたが、身はクセがなく淡白なのでどんな味付けにあうので刺身ももちろん良いですが濃い味付けの料理の方が向いているようです。

ダツのさばき方は、骨が多いので食べるときに刺さることがないようにしっかりと取り除きましょう。骨が残らないように骨をしっかりと取ればあとは好きな食べ方で美味しくいただきましょう!

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