かつおの刺身の切り方と美味しい食べ方は?栄養とカロリーも調査!
かつおは初鰹と戻り鰹と2回の美味しい旬が楽しめる魚でもあります。かつおの刺身は美味しく好きという方も多いのではないでしょうか?かつおの刺身を作る際には、切り方はどのように切るといいのか、どのような食べ方が美味しいのか気になります。また、かつおに含まれる栄養素やカロリーはどのようなものがあるのでしょうか?今回はかつおの刺身の切り方や食べ方、初鰹と戻り鰹のカロリーの違いも紹介していきます。
かつおの刺身はお手軽料理
みなさんは、かつおをどのような食べ方で食べているでしょうか?かつおは、お刺身が美味しくお刺身の定番の魚でもあります。かつおのお刺身が大好きという方も多いことでしょう。魚自体のカロリーを気にしたことのあるという方はそこまで多くないと思われますが、ダイエットをしている方や健康面を気にしている方からすると、かつおのカロリーや、かつおに含まれる栄養は気になるのではないでしょうか?
今回は、かつおをお刺身にする際の切り方や、かつおのお刺身の美味しい食べ方や、薬味を使った美味しい食べ方を紹介します。かつおに含まれる栄養やカロリーも紹介しますので、かつおのカロリーや栄養が気になる方、かつおのお刺身をもっと美味しく食べたいという方は是非とも参考にしてみてください。
かつおは時期で味も変わる
かつおには、初鰹と戻り鰹と呼ばれる2回の美味しい旬があります。詳しく知らないという方も、初鰹と戻り鰹というネーミングは聞いたことがあるのではないでしょうか?かつおは初鰹と戻り鰹で味の違いがあります。初鰹は関東付近で獲れたもので、太平洋側より黒潮に乗り南の海から北に向かって移動していきます。北に向かって泳いでいる途中で捕獲されたものが、初鰹と呼ばれます。
反対に戻り鰹は、太平洋側から捕獲されずに北上したかつおが南の海へ戻る際に捕獲されるかつおとなります。北上したかつおは栄養のある餌を食べて大きく成長し、脂身も多いかつおになって南海の海へと帰っていきます。戻り鰹は主に三陸沖と捕獲されます。
出典: https://tenki.jp
初鰹の旬は、4月~5月頃となります。反対に戻ってくる戻り鰹の旬は、8月~9月下旬ごろです。同じかつおでも、初鰹と戻り鰹の味は違ってきますので、違った味を楽しめる旬が2回あるという楽しみがある魚でもあります。
初鰹と戻り鰹の味の違い
初鰹と戻り鰹の違いがわかったところで、気になるのは味の違いです。初鰹と戻り鰹でどのような味の違いがあるのか、かつおのお刺身にするには、初鰹と戻り鰹のどちらが適しているのでしょうか?
初鰹は基本的にさっぱりとした味わいとなっています。戻り鰹は北上したかつおが栄養のある餌を食べてたっぷりの脂身をつけますので、非常に脂身の多い魚になります。その脂身の量は、初鰹に比べて戻り鰹は10倍以上もあるといわれています。戻り鰹の脂身がたっぷりと乗った身は、トロと言われるほどです。
かつおのお刺身にするには、どちらのかつおが適しているのかということに関しては、初鰹と戻り鰹の特徴によって好みが分かれるでしょう。脂身がたくさん乗っているかつおを食べたいという場合には、戻り鰹が適しています。トロのような口どけもあり、深みのある味わいが人気となります。
反対に、初鰹はあっさりとした味わいになりますので、さっぱりとしたお刺身が食べたいという場合には初鰹でお刺身を作るのがいいでしょう。初鰹のお刺身の方がクセがなく食べやすいため、お刺身は好んで食べないという方でも食べやすいのではないでしょうか?また、かつおのタタキにしたり、別の材料と混ぜたりする場合にも初鰹の方がクセがないのでおすすめと言えるでしょう。
かつおの刺身の美味しい食べ方
かつおの刺身はサクで買おう
スーパーのお刺身コーナーでは、一口サイズにカットされたお刺身が並ぶ中、かつおは一口サイズでカットされているお刺身は少ないのではないでしょうか?かつおは鮮度が落ちると味が落ち、生臭さが気になってきます。また、かつおの切り口もキラキラと輝き、空気に触れることで酸化してしまい黒っぽくなります。
かつおの鮮度は見た目でも判断できるものとなり、鮮度のないかつおを食べてしまうと美味しくないというイメージを持たれることもあります。かつおは鮮度が重要な魚となりますので、空気に触れる面の多い一口サイズにカットされているものではなく、カットされる前のサク売りのものが多くなります。
サクで購入したかつおを、食べる際にご自身でカットして食べることで鮮度も保たれて美味しいですし、新鮮なかつおは生臭さもそれほど気になりません。お刺身で食べようと思っている場合には、是非ともサク売りのかつおを購入し、刺身用にカットして食べるのをおすすめします。
かつおの刺身の切り方
サクで購入してきたかつおをお刺身用にするにはカットする必要があります。用意するものは、清潔なまな板・清潔なふきん・刃渡りの長いよく切れる包丁です。お刺身は生のまま食べるものになりますので、まな板とふきん、包丁は清潔なものを使いましょう。まな板の清潔さに自信がない場合にはしっかりと殺菌を施してから使用するようにしましょう。
お刺身にする場合には、魚の状態にもよりますが魚を3~5切れカットするたびに包丁を拭くといいです。きれいな刺身を作る際に重要なこととなります。まな板が魚から出てきた汁で汚れた場合にはさっと拭くようにしきれいにしましょう。ふきんはなるべく新品のものを使用するのが好ましいですが、既にあるものを使う場合には殺菌漂白したものを使いましょう。
準備ができたらカットしていきます。まずは細胞が破壊されると出てくる体液や血液をドリップと言いますが、この魚汁をペーパータオルで包んでふき取りましょう。実際にカットしていきますが厚みのあるかつおのサクの切り方は、引き切りの切り方でカットしていきます。初鰹のお刺身の切り方は厚めにカットし、戻り鰹のお刺身はやや薄めの切り方でカットしたりと、かつおの脂身に合わせて厚みを変えるとさらに美味しく仕上げることができます。
包丁を上下に動かす切り方だと傷つき生臭さが発生したりしてしまいますので、1回の動作でカットしていきます。人差し指は包丁の背に沿って合わせ、包丁の手前の角を、カットするかつおのサクの手前側の角に合わせましょう。包丁を入れる角度はかつおのサクに対し直角で、まっすぐカットします。最後まで同じ要領でカットし終えたら完成です。
かつおの刺身の美味しい食べ方あれこれ
かつおのお刺身を購入する際には鮮度が重要となり、鮮度のいいものを選べるかどうかが美味しく食べれるかどうかのポイントとなります。サクで購入する場合には、マグロの赤身のように身の色が赤いものを選びましょう。鮮度が落ちると身の色が黒に近い赤になっていきます。
かつおのお刺身を食べる際に、美味しく食べることのできる意外な薬味の組み合わせをいくつかご紹介します。醤油などでしか食べていなかったという方は是非とも一度試してみてください。
マヨネーズ・ポン酢・七味や一味と3つの薬味を組み合わせたものは、気になるかつおのクセを和らげてくれます。マヨネーズでコクもあるのにポン酢でさっぱりとしている味わいです。七味の分量を調整することで辛さの調整もすることができ、お酒が一段と進むお刺身になります。
続いてマスタードとアボガドの組み合わせです。粒マスタードとアボガドの組み合わせは、さらっとしているかつおの脂を味わうために相性のいい組み合わせとなります。かつおの刺身にアボガドと粒マスタードを混ぜ合わせてものをかけて楽しんでみましょう。さらにアレンジでレモンなどを絞ってもすっきりさが増しおすすめです。
そしてお刺身にかけるだけの簡単なアレンジで、粉チーズと塩昆布をかけるというアレンジがあります。塩昆布の凝縮されているうまみと、かつおのうまみを粉チーズが間に入ることで相性のいいものへと変えてくれます。アレンジ方法は簡単で、塩昆布と粉チーズを少しだけお刺身の上にかけるだけです。このアレンジをする際には、かつおのカット方法はぶつ切りにして食べると美味しく食べれるでしょう。
お刺身では、わさび醤油が一般的なのかもしれないですが、他にもにんにく醤油やポン酢で食べたり、醤油に生姜やからしを混ぜて食べるという方もいます。さまざまなアレンジ方法がありますので、食べ方を参考にご自身で色んな組み合わせて美味しい食べ方を探してみるのもいいでしょう。
かつおの刺身が残ったときの活用レシピ
そのままで食べて美味しいかつおのお刺身ですが、どうしても余ってしまったり飽きてしまうということもあるでしょう。そんなときに余ったかつおの刺身で作れる簡単なレシピを紹介します。
簡単に作れるのは、余ったかつおの刺身を丼ぶりにして食べるレシピです。かつおを味付けして温かいご飯の上に乗せるだけで美味しい鰹のどんぶりを作ることができます。材料は余ったかつおの刺身を10枚ほど・醤油大さじ3・みりん大さじ1・生姜か生姜チューブをお好みで適量・お好みで大葉・お好みでいりごまです。大葉がない場合にはネギでもいいでしょう。
作り方も非常に簡単で、余ったかつおの刺身を漬け込むだけとなります。一時漬け込んだかつおの刺身を温かいご飯の上に乗せるだけで完成します。面倒な作業もありませんので、余ったかつおの刺身を消費したいときにぴったりのレシピとなります。
かつおの栄養とカロリーは?
かつおの基本的な栄養素
かつおの主な栄養成分は、カルシウム・鉄・ビタミンB6・ビタミンB12・タンパク質となっています。かつおの可食部100gとした場合、これらの栄養素がどれだけ含まれているかですが、カルシウム11mg・鉄1.9g・ビタミンB6は0.76mg・ビタミン12は8.4μg・タンパク質19.7gとなっています。
かつおには嬉しい効果や効能が多くあり、高血圧の予防・目の疲れを緩和してくれる効果・疲労の回復・ボケの防止・動脈硬化の予防・肝機能の強化などの効果や効能があります。かつおに含まれるビタミン12は赤血球を作る手助けをし貧血の予防にも役立ちます。ビタミンB群のナイシアンという成分は脳の神経に働きかけて、血行を良くしてくれたりと体の内側から働きかけてくれます。
アミノ酸の一種であるタウリンは、コレステロールを抑えて動脈を防いでくれます。肝機能を強化してくれたり目の疲れを緩和してくれる効果があるということも知られています。ビタミンDやカルシウムもありますので、骨粗しょう症にも効果があります。戻り鰹ではかつおの脂肪が気になるかもしれませんが、その脂肪の中心もEPA・DHAと注目の成分となっていますので、安心して食べることができます。
エイコサペンタエン酸のEPA、ドコサヘキサエン酸のDHAの不飽和脂肪酸は、血液中のコレステロールを抑えることで血栓を防ぐという嬉しい働きがあります。
初鰹と戻り鰹で栄養もカロリーも違う
初鰹と戻り鰹はカロリーにも違いがあります。初鰹と戻り鰹の100gあたりのカロリーは、初鰹のカロリーが114kcalです。そして戻り鰹は165kcalとなっています。やはり、脂をたっぷりと付けた戻り鰹の方がカロリーは高いということになってしまいますが、かつおの脂はEPA・DHAと嬉しい効果のある良質の脂ですので、それほど気にするものではありません。
かつおに寄生虫はいるのか?
かつおにも寄生虫はいます。テンタクラリア・アニサキス・カツオ糸状虫がいます。テンタクラリアは見た目は非常に気持ち悪いものの、人体には無害で食べてしまっても問題はありません。
カツオ糸状虫は、フィトロメトロイデスとも言われる線虫です。テンタクラリアは当たり前のようにいる寄生虫に比べ、カツオ糸状虫は稀に寄生しているもので、見かけることはほとんどないでしょう。万が一食べてしまっても人体にはなにも害はありません。
アニサキスは、主に生のサバに多く見られます。かつおにも稀についていることがあり、アニサキスが原因で食中毒も発生したことがあります。アニサキスは生きたまま食べてもほとんどはそのまま排出されます。しかし、急性胃アニサキス症や急性腸アニサキス症となる場合もあり厄介な寄生虫です。中毒を予防するためには、70℃以上の加熱や60℃で1分の加熱調理・-20℃で24時間以上の冷凍処理などがあります。
かつおの刺身をいつでも美味しく!
いかがだったでしょうか?今回は、かつおのお刺身の美味しい切り方、かつおに含まれる栄養素やカロリー、かつおのお刺身を美味しく食べれる、意外な薬味の組み合わせの食べ方など紹介してきました。かつおは初鰹と戻り鰹と美味しく食べることのできる旬が2回あり、鮮度が大切な魚でもあります。
いつもカットされたかつおの刺身を購入していたという方は、かつおはサシの状態で販売されているものがありかと思いますので、サシで購入しご自身で切り方を参考にカットしてみましょう。初鰹はあっさりとした味わい、戻り鰹は脂がたくさん乗っていますので、トロのような味わいを楽しむことができます。ご自身の好みの食べ方に合わせてお刺身を楽しんでみてください。