塩水処理は魚の下処理におすすめ!簡単な方法から効果まで徹底紹介!

塩水処理について解説します。刺身や切り身の下処理に使える、塩水処理の方法や効果について詳しく説明!塩水に浸ける時間や塩水の塩分濃度など、細かいポイントも紹介しています。塩水処理に向かない魚介類も載せているため、ぜひ参考にしてください。

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目次

  1. 1塩水処理の方法と効果を紹介
  2. 2塩水処理の方法
  3. 3塩水処理をすることで得られる効果
  4. 4塩水処理をして魚の刺身や切り身を美味しく食べよう

塩水処理の方法と効果を紹介

バットに入ったサンマ

刺身や生の魚を購入したときに、くさみが気になることがあるでしょう。しかし、塩水処理をすることで、魚の美味しさを格段にアップさせることができます。

本記事では、塩水処理の仕組みや効果、詳しいやり方について説明します。塩水処理に向かない魚介類も紹介しているため、ぜひ参考にしてください。

塩水処理の方法

塩水処理とは?

タラの切り身

塩水処理とは、塩水を使って魚のくさみを取る方法のことです。魚にはくさみがありますが、塩水に浸けることによって、においを取り除けます。

なぜ塩水でくさみが取れるのかというと、浸透圧の作用によって、余分な水が魚から出るためです。水分が外へ出るときに、血やにおいも一緒に排出されるのです。塩水処理はくさみを取るだけでなく、劣化を防止したり、刺身の色を鮮やかにする効果もあります。

用意するもの

塩とペットボトルの水

塩水処理に必要なものは、水と塩だけです。あとは、魚が入る容器を用意しましょう。塩の量は、使用する水の量で変わってきます。海水に近い塩水を作るために、塩分濃度が3%になるように調整してください

1Lの水を使うのであれば、塩は30gが適量です。塩分濃度が低いとくさみが取り切れず、逆に高いと魚がしょっぱくなります。塩の量は、正確に測るようにしましょう。

塩水処理のやり方とポイント

器に入った塩と計量カップに入った水

まずは、塩分濃度3%の塩水を作ります。塩水ができたら、そこにくさみを取りたい魚を入れます。全体に浸かるように入れることが、ひとつめのポイントです。

3〜5分浸けたら、表面の汚れを落とします。汚れが落ちたら塩水から取り出し、キッチンペーパーで水気を拭き取りましょう。水気を吹いたら、きれいなキッチンペーパーで包み、ラップをかけて冷蔵庫で寝かせます。

ラップだけでなく、キッチンペーパーで包むことが、ふたつめのポイントです。キッチンペーパーで包むと水分を効率良く吸収し、魚の乾燥も防ぐことができます。30分〜1時間寝かせたら冷蔵庫から出し、軽く水洗いしましょう。

表面の水気を拭き取ったら完了です。浸ける時間が長すぎるとしょっぱくなるため、10分以上は浸けないようにしてください。

熟成させる方法もおすすめ

サーモンの刺身

塩水処理をした魚は、さらに熟成させることもできます。熟成させるときの塩水処理には、氷を入れた塩水を使うようにしましょう。氷を入れて水を低温にすることで、熟成中の質の劣化を防げます。

塩水処理をしたら、キッチンペーパーとラップに包んだ魚を、冷蔵庫でしばらく保存するだけです。保存している間に水が出るため、キッチンペーパーは毎日交換しましょう。

寝かせている間に旨味成分のイノシン酸が分泌され、獲れたてとは違った美味しさが味わえます。熟成期間は3〜5日が基本とされており、好みによって調整することが可能です。

塩水処理に不向きな魚介類

器に入った生のイカ

塩水処理で美味しくなる魚は多いですが、向いていない魚介類もあります。塩水処理に向いていない魚介類は、イカやカニです。イカやカニは体の中に海水を含んでいるため、水に入れると水分を吸ってしまいます

海水に浸けても同じ現象が起こるため、塩水処理により味が劣化してしまいます。イカやカニは塩水に浸けず、片栗粉や酒でくさみを取るのがおすすめです。

塩水処理をすることで得られる効果

効果①においを取る

サーモンの切り身

魚は塩水処理をすることで、においを取ることができます。特に、川魚や川に近い水域にいる魚は、独特の泥くささを感じることがあるでしょう。

しかし、塩水に浸けることで水分と一緒に泥も排出され、泥くさいにおいが軽減するのです。もちろん川魚だけでなく、海の魚や市販の切り身のくさみ取りにも使えます。

効果②余分な血を取り除ける

マグロの切り身

切り身になっている刺身などは、すでに血が取り除かれた状態で販売されています。しかし、完全には取り切れず、表面に血が残っていることもあります。

塩水処理をすることで、この余分な血を取り除くことができるのです。血はくさみの原因にもなるため、取り除くことでくさみが軽減します。

効果③劣化の抑制

氷に浸かった魚

生の魚は傷むのが早く、時間とともに味も劣化していきます。しかし、塩水処理をすると、魚についている微生物の水分も、細胞の外へ排出されます。水分がなくなった微生物は死滅するため、結果的に劣化を防ぐことができるのです

塩水処理をして魚の刺身や切り身を美味しく食べよう

刺身の盛り合わせ

店で魚を買ったときに、くさみが強くてがっかりすることもあるでしょう。しかし、塩水処理をすれば、くさみが強い魚でも美味しく食べることができます。

塩水処理のやり方は簡単で、誰でも家ですぐに行うことができます。刺身や切り身を購入したら、食べる前にぜひ塩水処理を試してみてください。

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