魚の血合いとは?血合いの下処理とレシピ!栄養満点で捨てるともったいない!

血合い部分を食べずに捨てててしまう方も多いかと思いますが、実はコレ非常に勿体無い話なのです。血合いには多くの栄養素が含まれており、きちんとした下処理と調理を施す事で誰でも簡単に美味しく頂く事が出来ます。今回はそんな血合いの正しい処理方法と、血合い独特の旨味を愉しむことが出来るとっておきレシピを紹介します。今迄血合いを敬遠していたという方も、これを機に美味しくヘルシーな血合い料理を堪能してみては如何でしょうか?

魚の血合いとは?血合いの下処理とレシピ!栄養満点で捨てるともったいない!のイメージ

目次

  1. 1魚の血合いとは?
  2. 2血合いの栄養とカロリー
  3. 3血合いの下処理方法
  4. 4血合いを使ったおすすめレシピ
  5. 5魚の血合いは安くて栄養の宝庫

魚の血合いとは?

スーパーなどでも手軽に購入できるマグロの血合いは、安くて栄養満点のおすすめ食材です。今まで下処理の方法や料理法がわからなかった人も正しい調理法を参考にして、さまざまな料理にして味わってみて下さい。

身の中央の赤黒い部分

魚の血合いとは回遊魚などが持続的に動くための特別な筋肉にあたる部分です。魚が泳ぎ続ける為には筋肉に多くの酸素を取り入れる必要があります。その結果血合い部分の血流量は多くなり、その栄養で血合い部分の身は赤黒い色に染まっているのです。

その血合いにあたる箇所ですが、魚の背身と腹身の間にあります。魚を三枚におろした際に身の中央を縦に走っている赤黒い部分の事です。

刺身では血合いは取り除かれる

刺身の場合は特に新鮮さが第一ですので、血管が多く鮮度が落ちやすい血合いの部分は取り除かれることが多いです。故に刺身などを扱うお店では残った血合いの部分を安く販売しています。

赤身魚は白身魚より血合いが多い

マグロやサバなどの赤身魚は、白身魚に比べて血合いの割合も多く、生臭みが強い上に小骨が多くついています。血合いの部分は鮮度が落ちると黒ずんでくるので切り身などを購入する際には色の鮮やかさを確認するのも新鮮な魚を選ぶ際のポイントです。

また新鮮な旬のカツオなどの場合は、あえて血合いを残して刺身やたたきで食べることもあります。

血合いには栄養素が多く含まれる

魚の血合いは常時可動している筋肉なので、他の筋肉よりも脂質が低く高たんぱく質低カロリーです。また、鉄分やビタミンB群なども豊富に含まれています。上手に食べることで体に必要な栄養素を賢く摂ることが出来るのでおすすめです。

マグロの血合いは安価

スーパーで魚のアラなどの横に売っていることのあるマグロの血合いは値段の安いのも特徴ですが、どうやって料理したら良いのか悩む人も多いと思います。マグロの血合いはマグロを刺身にした際に余った部分なのでとてもお買得です。正しく調理すれば美味しく食べることが出来ます。

血合いの栄養とカロリー

血合いは調理しにくいイメージがありますが、実は栄養満点でカロリーも低いのでおすすめの食材です。ダイエットなどにも取り入れられるのでぜひ参考にしてみて下さい。

脂肪が少なくタンパク質が多い

血合いは、魚が泳ぐ際に必要な筋肉の部分で脂肪が少なくたんぱく質が多いのも特徴です。たんぱく質は筋肉や臓器など体を構成するのに必要なので食事の際に積極的に摂るのがおすすめで、高たんぱくで低脂質なのでダイエットの際にも取り入れたい栄養素です。

低カロリー

血合いは低カロリーなのも特徴で、マグロの赤身だと100gあたり100~130kcalでダイエットの味方でもある鶏のささみと同じくらいのカロリーです。低カロリーなのに必要な栄養を摂ることが出来るのでダイエット中に取り入れてもらいたい食材です。

鉄分が豊富

魚の血液が集中部分でもあるので鉄分が豊富です。鉄分が不足すると貧血などの症状が出てしまうので積極的に摂りたい栄養素でもあります。鉄分はなかなか食材で摂るのは難しいので血合いで鉄分を補うことはおすすめです。貧血などで悩んでいる人は一度食事に取り入れてみて下さい。

ビタミンB群

炭水化物の代謝に欠かせないビタミンB群も豊富に含んでいます。ビタミンB1は疲労回復にも効果的で、ビタミンB6は神経伝達物質の合成にも必要な栄養素です。体を作るのに必要な栄養素が手軽に摂ることが出来る血合いは、成長盛りのお子さんや女子に積極的に食べてもらいたい食材なので、さまざまな料理にアレンジして食卓に並べてみて下さい。

グリコーゲン

グリコーゲンは構成糖とも呼ばれ、肝臓で貯蔵され筋肉などに移動してエネルギーの源として働く栄養素です。グリコーゲンを摂取すると血糖値が下がれば分解され上昇すれば合成されるので血糖値の維持にも役立ちます。

タウリン

タウリンとはアミノ酸の一種で、あらゆる臓器に存在し私たちの体内の状態を一定に維持してくれる働きをしています。体内の機能が働き過ぎるのを制御したり、機能が低下した場合は改善したりとさまざまなバランスを保ってくれます。

ミオグロビン

ミオグロビンは筋肉中にあり酸素分子を代謝に必要な時まで貯蔵する色素たんぱく質です。特に筋肉に多く含まれている成分なので魚の血合いには多く含んでいるのです。

血合いの下処理方法

実際に血合いの下処理をする際の方法を詳しく紹介します。簡単に出来るのでしっかり学んで下処理方法を実践してみて下さい。

塩を使う方法

塩を使って下処理する方法は血合いを流水で軽くもみ洗いし、水分を良く拭き取り塩を振って20~30分置き、また流水でよく洗い水分をよく拭きます。この方法でマグロの下処理をするとマグロの味はしっかり残るがクセが取り切れないのが特徴です。

水に浸ける方法①

水を張ったボールの中に血合いを入れる方法で、15分ごとに水を代え、3時間経ったら水から上げてしっかりと水分を拭き取ります。この方法でマグロの下処理を行うとクセは全くなりますが、マグロの味もかなり薄くなってしまいます

水に浸ける方法②

こちらも水を入れたボールの中に血合いを入れる方法ですが、こちらは1時間経った時点で血合いを水から引き上げます。マグロの味をしっかり残しつつクセの無い状態に仕上げる事が出来るので、こちらの方法が最もおすすめです。

この方法が最も血合いの処理としておすすめですが、もう少しクセを残したい場合は水に入れる時間を調整してみて下さい。

血合いを使ったおすすめレシピ

魚の血合いも正しい下処理をすればさまざまな料理にして味わうことが出来ます。そんな血合いを使ったレシピを紹介して行くので、こちらを参考に美味しい料理を味わってみて下さい。

マグロの血合いの角煮

  • まぐろの血合い300g
  • 生姜30g
  • 酒50cc 
  • みりん50cc
  • 濃口醤油50cc
  • 砂糖大さじ3
  • 水50cc
 
  1. まぐろの血合いを2cm角に切り、酒を加えた熱湯にくぐらせて表面が白っぽくなるまで湯通しします
  2. ザルに摂って流水で汚れを取り水気を切ります
  3. 調味料と水を合わせて沸騰させ、1を加えて強火で煮こみます
  4. 途中アクをしっかりとり出なくなったらみじん切りした生姜を加え、煮汁が半分になるまで強火のまま煮て完成です。

湯通しをしっかりすることで独特の臭みなどを取り除くことが出来ます。それから強火の短時間で一気に仕上げることで、まぐろが固くならずに仕上がるので美味しく食べられます。しっかりと味付けもしているのでご飯の進む最高のおかずになるレシピなのでぜひ参考に作ってみて下さい。

まぐろの血合いの竜田揚げ

  • まぐろの血合い1パック
  • Aしょうが1片
  • Aしょうゆ大さじ2
  • A酒大さじ2
  • 片栗粉適量
 
  1. まぐろを食べやすい大きさに切ります
  2. しょうがをすりおろし材料Aを混ぜて、切ったまぐろを10分から15分漬けます
  3. 漬かったかぶろに片栗粉をつけて170度の油で揚げて完成です

スーパーなどで安く買える食材で美味しくて子供にも人気の竜田揚げを作る事が出来ます。しょうがとしょうゆでしっかり味を漬けるので臭みなども気にならないので、夕食のおかずやお弁当にもピッタリのレシピです。ひと手間加えることで手軽に美味しい竜田揚げを作れます。

まぐろの血合いでユッケ

  • まぐろの血合い100g
  • Aにんにくチューブ3cm
  • Aしょうがチューブ3cm
  • A味噌小さじ1
  • Aゴマ油大さじ1
  • A塩少々
  • Aいりごま適量
  • 卵黄1個
  • 刻みのり適量
 
  1. まぐろの血合いの筋を切り細かく刻みます
  2. 混ぜておいた調味料Aに1を合わせます
  3. 盛り付け後に真ん中を沈ませて、卵黄を乗せて刻みのりを散らせば完成です

まぐろの刺身を使わなくても安い食材で美味しいユッケを作ることが出来ます。お好みでレタスや玉ねぎを加えるのも良いでしょう。下処理も少なく簡単に作れるのでおつまみにもおすすめのレシピです。

魚の血合いは安くて栄養の宝庫

今回は血合いの処理方法やレシピについてまとめてみました。スーパーなどの魚売り場でよく見かける魚の血合いですが、安いけどどうやって調理したらいいか悩んだことがある人も多いと思います。血合いは正しい下処理を施す事によって食材としてさまざまな料理に使うことが出来るのです。

ちょっとひと手間を加えるだけで美味しく調理することが出来るので、この機会に正しい下処理の方法を理解し、血合いを使った料理を作ってみては如何でしょうか?レシピのレパートリーの幅が拡がる事間違いなしです。

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