クレープシュゼットの作り方は？基本レシピ・アレンジメニューも！

カフェやレストランなどで食べることができるクレープシュゼットは、普通のクレープとは違ってナイフとフォークで食べる大人味のスイーツです。お店でしか食べられないようなイメージがありますが、実は意外と簡単に作ることができます。

本記事ではクレープシュゼットの基本的な作り方や、簡単なアレンジレシピを紹介しています。クレープシュゼットの特徴や歴史などもまとめてあるので、ぜひ参考にしてください。

クレープシュゼットはフランスの伝統的なデザートで、薄焼きにしたクレープにオレンジソースをかけて食べるスイーツです。本格的なクレープシュゼットはフレンベで仕上げるため、青い炎のデザートとも呼ばれています。

このフランベがクレープシュゼットの大きな特徴で、普通のクレープとの一番の違いでもあります。クレープシュゼットはオレンジ風味のカラメルソースで食べるのが一般的で、ほろ苦い甘みが美味しい大人味のスイーツです。

今でこそ人気のスイーツとなったクレープシュゼットですが、実は失敗から生まれた偶然の産物なのです。クレープシュゼットの生みの親は、アンリ・シャルパンティエという19世紀の料理人でした。彼はある時、砂糖とオレンジで作られたクレープを間違えてフランベしてしまいます。

ところが、失敗したと思われたクレープが見事な美味しさであったため、当時のイギリス皇太子に献上しました。皇太子はこのスイーツを大変気に入り、皇太子の恋人の名前である「シュゼット」という名を与えたといわれています。

まずはクレープ生地の材料から見ていきましょう。クレープシュゼットの生地を作るための材料は、薄力粉40g、強力粉40g、グラニュー糖30g、塩ひとつまみ、卵のMサイズが2個、牛乳200ml、無塩バターが10gです。この分量で、直径20cmのクレープ生地を10枚作ることができます。

薄力粉だけでも作れますが、強力粉を入れたほうがモチモチとした食感のクレープシュゼットが作れます。もっとあっさりとしたクレープシュゼットにしたい場合は、バターを太白ごま油に変えてみましょう。

オレンジソースに使う材料は、オレンジ果汁100ml、無塩バター10g、グラニュー糖10g、グランマルニエ10ml、オレンジ果肉が1/4個です。これでだいたい1人分の分量ですので、クレープ生地2〜3枚に使うとちょうど良いでしょう。

グランマルニエはブランデーやコアントローでも代用可能ですが、グランマルニエを使ったほうが格段に味が良くなります。

ボウルに薄力粉と強力粉を振るい、グラニュー糖と塩も入れて泡立て器で混ぜます。溶いた卵を入れて滑らかになるまで混ぜたら、牛乳を少しずつ加え、最後に溶かしたバターを入れて混ぜます。混ぜ終わったら、ボウルにラップをして冷蔵庫で1時間寝かせましょう。

フライパンを中火で熱し、生地を流し入れて広げます。薄く焼き色がついたら菜箸やパレットナイフなどで端を持ち上げてひっくり返します。裏面はさっと焼くだけで大丈夫です。テフロン加工のフライパンの場合は油はひかなくても焼けますが、くっつきやすいフライパンを使う場合は薄く油をひいておきましょう。

フライパンにグラニュー糖を入れて中火にかけ、溶けてうっすらときつね色になったらバターを加えます。オレンジ果汁を加えてひと煮立ちしたら、グランマルニエを加えて強火でアルコールを飛ばします。フレンベができる場合は、ここでフレンベをしてアルコールを飛ばしましょう。

ソースができたら焼いたクレープ生地を4つに折りたたみ、オレンジの果肉と一緒にフライパンに入れます。スプーンなどでソースを生地にかけながら、1分ほど煮たら完成です。あとは皿に盛りつけ、お好みでバニラアイスなどをトッピングしましょう。

美味しいクレープシュゼットを作るポイントは、クレープ生地を冷蔵庫で休めせることです。生地を冷蔵庫で冷やしてから焼くことで、生地が滑らかになって薄く焼きやすくなります。

アルコールを飛ばす時はフレンベをしたほうがプロのようなクレープシュゼットが作れますが、慣れていない人は無理に行う必要はありません。フレンベをしなくてもアルコールは飛ばせるので、少しでも不安がある時はフレンベをせずに作りましょう。

【材料】（4枚分）

• ホットケーキミックス 50g
• 卵 1/2個
• 牛乳 65ml
• バター 15g
• サラダ油 適量
• レモン 1個
• はちみつ 大さじ2
• 砂糖 大さじ5
• 水 80ml

1. 卵をよく溶き、牛乳を加えて混ぜます。
2. ホットケーキミックスを加え、ダマにならないように混ぜます。
3. バターをレンジで溶かし、2に入れて混ぜます。
4. フライパンを弱火で熱し、サラダ油を薄くひきます。
5. 3をお玉1杯分フライパンに入れて広げます。
6. 焼き色がついたら裏返し、両面を焼きます。
7. 生地をすべて焼いたら、1枚ずつ4つにおります。
8. レモンの半分を絞り、果汁をフライパンに入れます。
9. はちみつ、砂糖、水を加えて弱火で煮溶かします。
10. 7とレモンの薄切りをフライパンに入れて煮絡めます。
11. 皿に盛りつけたら完成です。

オレンジの代わりにハニーレモンのソースでアレンジした、クレープシュゼットのレシピです。レモンの爽やかな酸味とはちみつの甘味で、子供でも食べやすい味に仕上がります。ホットケーキミックスを使ったクレープ生地は作りやすいので、スイーツ作りが苦手な人にもおすすめです。

【材料】

• 豆乳 80g
• 水 20g
• サイリウムパウダー 1g
• オレンジ 1個
• 製菓用米粉 35g
• 粗糖 3g
• 海塩 少々
• 油 適量
• A 粗糖 20g
• A 水 1カップ
• ビーガンバター（またはココナッツオイル） 適量
• グランマルニエ（またはラム酒） 適量

1. ボウルに豆乳、水、サイリウムパウダーを入れてよく混ぜます。
2. 1にラップをしてしばらく置きます。
3. オレンジをよく洗い、皮を適量すりおろします。
4. オレンジを半分絞ります。
5. 2を再度混ぜ、米粉、粗糖、塩を入れて混ぜます。
6. フライパンに油を薄くひき、5を流し入れて広げます。
7. 両面焼いたら取り出し、同様に残りも焼きます。
8. フライパンにAを入れて火にかけ、砂糖を少し焦がします。
9. オレンジの果汁と皮を入れて、ビーガンバターを加えて混ぜます。
10. 4つ折りにした生地を加え、グランマルニエを入れて煮詰めます。
11. 生地を裏返し、全体にソースを絡めます。
12. 器に盛りつけ、ソースをかけてオレンジを飾ったら完成です。

小麦粉を使わないで作る、グルテンフリーのクレープシュゼットのレシピです。小麦粉だけでなく卵や乳製品も使っていないため、ビーガンやアレルギー体質の人でも安心して食べることができます。米粉は卵を使わないと破れやすくなりますが、サイリウムパウダーのおかげで破れにくくモチモチとした食感の生地になります。

ジュースで作るクレープシュゼットは、生のオレンジの代わりにオレンジジュースを使ったお手軽アレンジレシピです。ジュースだと生のオレンジよりも風味は劣りますが、グランマルニエを入れているおかげで本格的味に近づけます。ジュースは同じ100％のものでも、濃縮還元ではなくストレートジュースを使うのがおすすめです。

チョコクレープシュゼットは、クレープシュゼットの生地にココアを練り込んでアレンジしたレシピです。少し苦味のあるオレンジソースとチョコの相性が良く、絶妙なバランスに仕上がります。冷たいアイスリームを上に乗せると、熱々のクレープシュゼットとの対比を楽しめます。

オレンジをりんごに代えて作った、クレープシュゼットのアレンジレシピです。りんごはオレンジと違って果汁を絞るのが大変ですが、100％のジュースを使うことで手軽にソースを作ることができます。煮詰めたりんごは程良く食感が残り、モチモチのクレープ生地との相性も抜群です。

抹茶スイーツが好きな人におすすめの、抹茶ホワイトチョコ風味のクレープシュゼットを紹介します。クレープ生地もソースも、抹茶の粉末で簡単に味をつけることができます。ホワイトチョコアイスを普通のバニラアイスに代えても良いですし、黒蜜をかけてさらに和風味にするのもおすすめです。

クレープシュゼットの基本的な作り方や、簡単なアレンジレシピをまとめました。クレープシュゼットの特徴でもあるフレンベはハードルが高い調理法ですが、フレンベをしなくても家で手軽に作ることができます。基本的なクレープシュゼットの作り方をマスターして、自分好みのアレンジをいろいろと楽しんでみましょう。