チーズケーキのカロリーと糖質を種類比較!ダイエットはベイクドがおすすめ?
女性にはもちろん男性にも人気のあるチーズケーキ。程よい酸味と甘みで、いくつでも食べられてしまいそうです。でも気になるのがカロリー。たっぷりの砂糖や小麦粉で、カロリーと糖質もアップしています。ダイエット中の女性のために、おすすめのチーズケーキを紹介します。
目次
ダイエット中の敵?チーズケーキの魅力とデメリット
ダイエットの天敵と言って過言ではない、スィーツ。中でもケーキの誘惑は魅力的です。全く食べないのも、ストレスが溜まってしまいよくありません。適度なガス抜きは必要です。食べたい、でもダイエット中の人の罪悪感を軽減するための、ダイエット中に選ぶべきケーキの種類と、それぞれのケーキのカロリー・糖質について紹介していきます。
種類と糖質とカロリー
まずは一般的なケーキの糖質量を知ることが大切です。どうしても食べなければならないような場のとき、何を選ぶべきか、覚えておくといいでしょう。もちろんサイズやお店のレシピによって糖質量は変わりますが、一つの目安にしてください。一個あたり、また一切れあたりの糖質を記載していきます。
チョコレートケーキは最も高糖質高カロリー、中でもザッハトルテが最も高いケーキです。使われるチョコレートと、生地に塗られるあんずのジャムが原因です。次に注意すべきは栗を使ったモンブラン、マロンタルトなど。栗はそもそも高カロリー食材です。ケーキ屋さんには必ずあると言っても過言ではない、ショートケーキは、糖質28.6gカロリー366㎉と、チョコレートや栗に比べれば低いとはいえ、やはり高めです。
やっぱりチーズケーキ
並べてみると、カロリーはともかくとして、チーズケーキ類の糖質が、ケーキの中では低いのがわかります。糖質を気にしてダイエットされている方は、チーズケーキを選ぶのがおすすめです。
チーズケーキはローカロリーの味方?
その秘密はチーズの種類にあり
何故、チーズケーキは糖質低めなのかというと、メインに使うチーズにあります。ケーキに使うチーズの種類はいろいろありますが、クリームチーズなら100gあたりの糖質量が約2.3g、ティラミスなどのマスカルポーネなら約4.5g、カッテージチーズなら100gあたり約1.9gと、例えば小麦粉の100gあたり73.4gに比べると格段に低いのです。
このため、チーズケーキの糖質のほとんどが、砂糖によるものになっています。例えばケーキのスポンジ生地だけでも、18センチの型で約90gなので、クリームチーズをたっぷりつかったものでも、糖質は少ないケーキであることがわかります。
低糖質・ローカロリーでも油断は禁物
確かに、ほかのケーキにくらべれば、チーズケーキは糖質が低めです。ですがやはりダイエットには、控えた方がいいくらいの糖質量が含まれています。カロリーも合わせて考えて、適度な量を食べるようにしましょう。
朝ケーキダイエットの罠
朝ケーキダイエットが紹介されていたこともありました。ごはん1膳160g中、糖質は58.9gであり、ケーキ一個分より糖質量だけ見れば高いのです。やめられないケーキをどうしても食べたいのなら、午前中、それも朝ごはんにしてしまおうというものでした。朝バナナダイエットやリンゴダイエットと同じ、朝だけ単品ダイエットでしたが、あまり流行しませんでした。
カロリーは高いけどすぐにお腹が空いてしまう
朝ケーキを食べることによって罪悪感は軽減し、ケーキの種類によっては乳製品、フルーツなども食べることになるので、一見良さそうなのですが、お昼までもたず、間食をしてしまったり、お昼にドカ食いしてしまうこともあり、あまり流行りませんでした。
ごはん1膳の糖質は高めですが、カロリーは269㎉。そして朝ごはんは、ごはん1膳で終わることはなく、数品のおかずとともに食べられることが多いので、おかずの種類によっては糖質の吸収をゆるやかにしたり、腹持ちがよくなります。やはり、ケーキはおやつとして食べた方が良さそうです。
カロリーよりも糖質?糖質制限の種類
糖質制限をしてダイエットをするのは、糖尿病治療以外の人にもずいぶんと広まってきました。糖質制限にもいろいろあり、スーパー糖質制限・スタンダードな糖質制限・ライトな糖質制限がありますので、簡単に説明します。
スーパー糖質制限
糖質制限の中でもっとも厳しいレベルの制限で、糖質摂取量の目安が30~60gです。調味料中などの糖質にも気を配らなければならないため、非常に難しく、一般に家庭で行うのは向かないダイエット方法です。適切な指導の下に行うのがおすすめです。
スタンダードな糖質制限
一日一食程度の炭水化物をとり、他の二食は主食を糖質の低い食品におきかえていきます。糖質制限麺や、豆腐、チーズ、アボカドなどが良く知られています。糖質摂取制限量の目安は80~120gと、比較的ご家庭でも取り入れやすいダイエット方法です。
ライトな糖質制限
これは一日一食を、糖質の低いものに置き換える方法です。糖質制限の初心者に人気で、最近は「ゆるい糖質制限」と呼ばれて話題です。糖質摂取制限量の目安は120~170g。これは日本人の食事摂取基準での必要量の半分なので、わかりやすく、また行いやすいのです。
選ぶなら断然チーズケーキ
ケーキを食べると、一番糖質の低いチーズスフレでも糖質が15.3g、一番糖質の高いザッハトルテで67.5gですから、4倍以上の差があります。どうしても食べざるを得ない場所で選ぶなら、チーズケーキがおすすめです。チーズケーキでしたら、さほど糖質はかわりませんので、好きなものを選ぶのがストレスをためずダイエットができます。
チーズケーキの種類
ケーキの中で食べるなら、チーズケーキがおすすであることはわかりました。ではチーズケーキにはどんな種類があるのかについてご紹介します。日本で一般に食べられている、チーズケーキについてです。
スフレチーズケーキは糖質15.3gカロリー250㎉
実はスフレチーズケーキは日本生まれのケーキです。ベイクドタイプのチーズケーキが日本に伝わってきたとき、そのケーキはあまり日本人の口にはあいませんでした。そこで日本のケーキ屋が、日本式に変化させていきました。
生クリームを牛乳に変えたり、卵白と卵黄を別立てにして、さらに湯煎でふんわりと焼き上げたりして、日本人好みの味わいを独自に作り出したのです。海外では「ジャパニーズスタイルチーズケーキ」と呼ばれるものがこのスフレチーズケーキです。
レアチーズケーキは糖質16.7gカロリー350㎉
レアチーズケーキは、火を通さず、クリームチーズに生クリームを加えて合わせたものを冷やし固めます。ゼラチンや寒天、マシュマロを使って凝固させたものも人気です。またレモンなど、柑橘の酸を利用してチーズのタンパク質を凝固させたりする方法もあります。これは日本生まれの製法で、レモンがお好きな方にはおすすめです。
ベイクドチーズケーキは糖質16.8gカロリー250㎉
ベイクドチーズケーキの特徴は、クリームチーズ、カッテージチーズ、マスカルポーネなど、塩分少な目のチーズと、砂糖・たまご・小麦を合わせた生地を、オーブンできつね色に焼きあげた、お馴染みのチーズケーキです。ケーキ屋さんで単にチーズケーキと表記されている場合、ベイクドチーズケーキを指すことが多いです。ニューヨークチーズケーキと言われるのもこのベイクドチーズケーキです。
好きなものを選ぶべし
チーズケーキの中では、スフレタイプのチーズケーキが一番糖質、カロリーともに低く、ダイエット向きだということがわかります。
しかし、レアチーズケーキもベイクドチーズケーキも、高カロリーなクリームやチーズを減らしてヨーグルトや豆乳に置き換えたり、最近はロカボケーキとして豆富を使ったものもあります。表示をみて、そして最終的には美味しそうなものを選びましょう。ケーキは嗜好品ですので、視覚情報も人の満足感を満たすには大切な要素です。
チーズケーキの歴史
なんと古くは古代ギリシャには、すでに記録がありました。紀元前776年、古代オリンピックに参加するアスリートにふるまわれていたそうです。このときのチーズケーキは、ベイクドチーズケーキに近いものだったようです。スタミナ源として、また褒美として相応しいものだったということがわかります。しかし、このときのチーズケーキは、現代のベイクドチーズケーキとはとはずいぶんと違ったものだったようです。
日本でのチーズケーキの歴史
日本最古のチーズは「蘇」という、飛鳥時代に乳院寮という機関でつくられていました。製法は牛乳をひたすら煮詰めていくというもので、神様に捧げたり薬として用いられていました。天皇や貴族しか味わうことのできないものでした。
レシピを見てみると、チーズというよりは現代のミルクジャムに似たものに見えます。さらにその「蘇」を発酵させたものを「醍醐」といい、これはバターのようなものであるという説と、「蘇を熟成させて熟蘇をつくり、熟蘇から醍醐をつくる」との記録から、やはりチーズであるという説があります。
農耕民族の日本人が口にする動物性たんぱく質はそう多くありません。滅多に口にできない高級品で、えも言われぬほどの味わいだったのは間違いないでしょう。余談ですが、「醍醐味」という言葉は、この醍醐から来ており、その製法は失われてしまいましたが、現在でも醍醐という名前のチーズケーキを販売しているメーカーもあります。
徳川家8代将軍吉宗が白牛酪というチーズを作成したり、明治大正昭和とチーズの生産がおこなわれてきましたが、残念ながらさほど普及しませんでした。ところが1970年代、爆発的なチーズケーキブームが到来しました。女性誌は争って特集を組み、ケーキ屋は独自のチーズケーキを製造しました。チーズを使ったスィーツは種類がありますが、ベイクドチーズケーキは現在でも欠かすことのできない定番のケーキになっています。
糖質やカロリーにこだわるなら手作りチーズケーキ
ダイエット中だけどチーズケーキを食べたいという人は、自分で工夫して、低糖質低カロリーケーキをつくってみるのがおすすめです。難しそうに見えても意外に簡単で、特別な道具も必要ありません。ベイクドチーズケーキは混ぜて焼くだけ、または電子レンジに数分かけるだけのレシピもあります。最近は小麦粉をおからパウダーに変えたり砂糖をラカントなどの甘味料にするレシピも多くあります。
ゼロカロリーの罠・人工甘味料について
ダイエットの強い味方である、人工甘味料。最近は「人工」という字面の印象が悪いということで、単に甘味料と言われることが多いです。甘味料と言っても天然甘味料と合成甘味料の種類があります。安全なもの、そうでないもの、また体に合わないものもありますので、選んで買うようにしましょう。
天然甘味料について
食品系の天然甘味料は、大きく分けて一つは、糖と呼ばれるブドウ糖やオリゴ糖など、天然の資源から甘味成分を抽出し、精製、濃縮した砂糖やはちみつです。そしてもう一つ、ハーブを粉末、または液体化したステビアや、ジャガイモやトウモロコシからとれるトレハロース、白樺や樫の木からも取れるキシリトールなどがあります。ステビアやトレハロース、ステビアなどは、天然の素材からとれる代用甘味料です。
代用甘味料は、カロリーが低いのはいいのですが、緩下作用(おなかがゆるくなる)があることと、砂糖に比べて価格が高いこと、そして使われている素材(ジャガイモやトウモロコシ)が、遺伝子組み換え作物であることが多いというのが難点です。
合成甘味料について
合成甘味料は食品に由来しない甘味成分を、人工的に合成して作り出したものを指します。サッカリン、アスパルテーム、アドバンテーム、スクラロールなどです。カロリーゼロ、糖類ゼロ食品によく使われています。今や人体への影響を懸念され、日本では使用が制限されているものが多いです。
小麦粉代用品の種類
ほとんどのケーキに使われる、小麦粉。これは糖質が高い食材です。チーズケーキの材料としては大匙一杯分程度ですが、それでも少しでも糖質を減らすことができるように、小麦粉の代用品を紹介します。材料の参考にしてください。
おからパウダー
おからパウダーは、低糖質の代表格といってもいいでしょう。最近は大きなスーパーでも気軽に買うことができるので、自宅でも使いやすい食材です。小麦粉よりタンパク質・食物繊維が豊富で、糖質もかなり低めで、100あたりの糖質は5.9g、カロリーは350㎉です。
ふすま粉
小麦粉と同じく小麦が原材料ですが、小麦の表皮の部分である「ふすま」をそぎ落として精製したものを小麦粉、表皮のふすまの部分を粉にしたものが「ふすま粉」です。ふすまの部分には食物繊維やビタミン、ミネラルの栄養素がたくさんふくまれているので、小麦粉よりも健康的な食材です。100gあたりの糖質は19g、カロリーは282㎉です。
ココナツフラワー
糖質制限ダイエットをしている方にはおすすめです。低糖質でグルテンフリー、そしてほのかな甘みがあるので、甘味料の使用をさらに減らしてくれる効果もあります。全体の約6割が食物繊維なので、糖質が少ないのが特徴です。一時期大流行したココナツオイルと同じく、さまざまな代謝促進作用のある成分を含んでいますし、栄養価の高さにも注目の素材です。
しかし、100gあたりの糖質は9.3gと低いですが、カロリーは668㎉。小麦粉の100g368㎉と比べると、かなりのハイカロリー食品です。グルテンフリーなので、アレルギーの方でも食べることができるのが大きな特徴です。
カロリーを気にする人はチーズの代用品を使って
ヨーグルト
チーズの代用品といえば、やはりヨーグルトが代表格です。ヘルシーなイメージがあるので、ダイエットをしている人には人気です。確かにカロリーはクリームチーズより低いのですが、ヨーグルトは、糖質はクリームチーズより高いのです。
昨今では、犬用ヨーグルトベイクドチーズケーキのレシピもあります。ヨーグルトを選ぶときは、低糖質ヨーグルトを選ぶようにしましょう。メーカーによって数値がずいぶん違ってくるのがヨーグルトです。が、100gあたり糖質約5g、カロリーは約62キロカロリーと言われています。選ぶものを間違えなければ、クリームチーズより低い低糖質ヨーグルトもありますので、表示を見る癖をつけるようにしましょう。
とうふ
木綿豆腐は100gあたり糖質1.2g、カロリー72㎉、絹ごし豆腐は糖質1.7g、カロリー56㎉。カッテージチーズの代用品として木綿豆腐、生クリームの代用品として絹ごし豆腐を使うことができます。乳製品アレルギーを持つ方にも安心して食べてもらうことができます。
チーズケーキのカロリーと糖質についてのまとめ
いかがでしたか?チーズケーキについて知ることにによって、なんとなく食べていたのものも、ていねいに食べることによって、満足感が増すものです。チーズケーキについての知識と、糖質、カロリーを知ることによって、今の自分に最適なケーキを選べるようになりましょう。