ぶどうの賞味期限!日持ちさせる保存方法や腐ったときの見分け方も

ぶどうの賞味期限について解説します。腐るのが早いぶどうの賞味期限を、種類別に詳しく説明していきます。また、ぶどうを日持ちさせるためのポイントや冷蔵と冷凍の各保存方法、そして腐ったぶどうの見分け方についても紹介します。

ぶどうの賞味期限!日持ちさせる保存方法や腐ったときの見分け方ものイメージ

目次

  1. 1ぶどうの賞味期限はどのくらい?
  2. 2ぶどうの賞味期限
  3. 3ぶどうの保存方法
  4. 4ぶどうを日持ちさせるポイント
  5. 5賞味期限が切れたぶどうは食べられる?
  6. 6ぶどうの賞味期限まとめ

ぶどうの賞味期限はどのくらい?

秋になるとスーパーに並びだすぶどうですが、「買ったはいいが食べるのをすっかり忘れて腐らせてしまった」なんてことはないでしょうか?ぶどうは痛みやすく、腐るのもまた早い果物です。うっかりしているとすぐに美味しさが失われてしまいます。

しかし、ぶどうには賞味期限というものは記載されていないので、明確な賞味期限がわかりません。ただ、ぶどうの品種によって、だいたいの賞味期限の目安というものがあります。そこで本記事では、ぶどう種類ごとの賞味期限や上手な保存方法を解説します。ぶどうを日持ちさせるポイントや方法も紹介しているので、ぶどうが腐る前に正しい方法で保存しましょう。

ぶどうの賞味期限

ぶどうの品種別賞味期限

ぶどうは品種にもよって賞味期限が少し異なってきます。中でも賞味期限が短い品種はデラウェア、巨峰、ピオーネなどで、賞味期限は2~4日となっています。それよりやや日持ちするのがマスカット、スチューベンなどで、賞味期限は3~5日となっています。

ナイアガラという品種は賞味期限が1週間ほどあるようですが、どちらにしてもぶどうの明確な賞味期限というものは設定しづらいようです。果樹園によっては購入後1週間以内に食べてくださいと言っているところもあるようですが、たいての果樹園ではぶどうは買ったら早目に食べてほしいと伝えているようです。

海外のぶどうは賞味期限が長い

海外産のぶどうは日本に着くまでに時間がかかるため、もともと賞味期限の長いものが輸入されています。品種としては、トンプソン・シードレス、クリムゾン・シードレス、レッドードレスグレープ、フレーム・シードレスなどがあります。

そのほとんどはチリ産のもので、スーパーでも種なしぶどうとしてよく売られています。冷蔵庫で保管してだいたい1週間ほど日持ちします。房つきでも1週間もつものもあるので、房から切り離して保存すれば1週間以上もつ場合もあります。

房のままと房から外すのでは賞味期限が異なる

ふどうは房のままで保存するよりも、房からひと粒ずつ切り取って保存したほうが賞味期限が長くなります。房のままだと果実部分の水分が枝にとられてしまい、鮮度が早く落ちてしまうのです。したがって早目に房から切り離しておくことで鮮度を長持ちさせることができます

デラウェアなどはひと粒ずつ切り取るのが大変ですので、房ごと保存しても問題はありません。しかし、大粒のぶどうは、面倒でもひと粒ずつ房から切り離すことをおすすめします。これにより賞味期限をより長く保つことができるのです。

冷凍すると長持ちする

ぶどうは冷蔵保存だと上手に保管しても1週間くらいしか持ちませんが、冷凍保存することで長い間腐ることなくぶどうを持たせることができます。冷凍保存した場合の賞味期限はだいたい1か月位もつので、ぶどうを多くもらった場合などに便利な保存方法です。

ぶどうは冷凍してしまうと生のままの食感は失われてしまいますが、半解凍くらいで食べるとシャーベットのようで美味しいと農家でもおすすめしています。また小粒のぶどうと大粒のぶどうでは冷凍方法も異なるので、それぞれにあった方法で冷凍しましょう。

ぶどうはツルから取れて、一粒ずつになっていても冷蔵庫に入っていれば、結構日持ちします。
まだ残しそうなら、冷凍して凍ったぶどうも美味しいですよ。

ジャムにすると日持ちする

ぶどうを一番長く日持ちさせる方法は、ジャムにしてしまうことです。ジャムをいれる容器をきちんと煮沸消毒し、脱気をして密閉保存した場合の賞味期限は1年ほどもつ場合もあります

ただし一度開封してしまうと賞味期限も短くなってしまうので、開封したジャムは冷蔵保存して早目に消費してしまいましょう。煮沸消毒が完全でなかった場合もすぐにカビが生えてしまうので、手作りジャムを作る場合は瓶の煮沸消毒をしっかりと行いましょう。

ぶどうの保存方法

常温保存

ぶどうを保存する際の最適な温度は5~10℃くらいです。気温の低い冬場なら常温保存も可能ですが、それでも昼間はそれなりに気温も上昇します。よって常温保存する際には、直射日光のあたらない冷暗所で保存することが絶対条件となります

また、乾燥をふせぐためにも、新聞紙でひと房ずつ包んでから保存しましょう。常温保存の場合はあまり日持ちしないので、2~3日を目安に食べきってしまいましょう。

常温保存する場合は、買ってきたぶどうの熟し加減も確認しておく必要があります。房を揺すった際に幾つか落ちる粒があれば、その粒はすでに完熟している証拠です。この様な粒は残念ながら保存には向いていないので、落ちた粒は早目に食べてしまいましょう。

冷蔵保存【小粒ぶどうの場合】

ぶどうの皮には白い粉がついていますが、これは「ブルーム」と呼ばれるものです。ブルームには鮮度を保つ働きがありますが、洗ってしまうとこのブルームが落ちてしまいます。よって、冷蔵保存する場合はぶどうを洗わず、そのままの状態で保存してください

デラウェアなどの小さいぶどうは、房ごとキッチンペーパーでくるみましょう。そうすることで、ぶどうの湿度を適度に保つことができます。キッチンペーパーで包んだぶどうはそのまま冷蔵庫にいれるとあちこちぶつかって傷んでしまうこともあるので、そのまま保存容器にいれてから冷蔵庫にしまいましょう。

冷蔵保存【大粒ぶどうの場合】

大粒ぶどうの場合も、冷蔵保存の場合は洗わないまま保存します。大粒ぶどうはひと粒ずつ房から切り離すことで、枝に水分をとられてしまうことなく日持ちさせることができます

粒を取り外す際に指でもいでしまうと少し皮がはがれてしまうので、面倒でもひと粒ずつキッチンバサミなどで切り取りましょう。その時は枝の部分を2~3mm残して置くのがポインントです。

粒を切り離したらキッチンペーパーを敷いた保存容器に粒を隙間なく並べ、キッチンペーパーを上からかぶせてふたをしめて冷蔵庫へしまいます。保存容器の中に隙間ができてしまう場合は粒が動いて傷んでしまうことがあるので、丸めたキッチンペーパーなどをつめて隙間を作らないようにしましょう。

冷凍保存【小粒ぶどうの場合】

冷凍保存する場合はあらかじめぶどうを洗っておきます。洗う場合は房をたて、軸の中心に水を当てて全体を濡らすようにして洗いましょう。そうすることで水の力で粒が取れてしまうことを防ぐことができます。

洗ったらキッチンペーパーで優しく水気を拭きとります。ひと粒ずつ拭こうとすると粒が取れてしまうので、全体を包み込むようにして優しく拭きとりましょう。水気を取ったらひと房ずつラップで包み、保存袋にいれて冷凍庫へしまいます

冷凍保存【大粒ぶどうの場合】

大粒ぶどうの場合も、冷凍保存する際は一度洗ってから保存します。冷蔵保存の時と同じようにキッチンバサミでひと粒ずつ切り取ったら、水洗いしてキチンペーパーで優しく水気を拭きとります。水気をとったらひと粒ずつ重ならないように保存袋にいれて、冷凍庫へ保管します

皮のまま冷凍しても大丈夫ですし、解凍してすぐに食べたい時は皮をむいてから冷凍することもできます。種がある品種のものは種を取り除いてから冷凍してもいいでしょう。その場合はストローを使ってぶどうを貫通させることで、簡単に種を取り除くことができます。

解凍方法

小粒のぶどうは凍ったままの状態でそのまま食べれます。皮をむきたい場合は指で5秒ほどつまんでおくと、指の熱で表面がとけて皮がむけます。常温で自然解凍して食べることもできます。

大粒ぶどうの場合は自然解凍か流水で解凍します。ぶどうのお尻部分に流水をあてて爪で切れ目をいれると、解けた皮がそこからツルンと剥けます。凍らせないでむくよりも、余計な身がつかずに薄く皮をむくことができます。

冷凍したぶどうは完全に解凍してしまうよりも、半解凍くらいで食べたほうがシャーベットのように美味しく食べることできます。特に暑い日の子供のおやつにもぴったりです。ただし、一度解凍したものを再び冷凍すると質が落ちるので、一度解凍したものはすぐに食べきってしまいましょう。

皮をむいたぶどうは常温に10分ほど置くと半解凍のシャーベット状に。外側はとろっとやわらかく、中はシャリッとした食感が楽しめる。

マスカットは冷凍保存に向かない

マスカットの特徴はなんといってもあのハリと香りですが、冷凍保存することであのハリが失われてしまうのです。これを防ぐ為にも、マスカットを保存する場合は冷凍ではなく冷蔵保存を行ってください。

ぶどうを日持ちさせるポイント

常温保存の場合は洗わない

ぶどうを常温保存する場合は、洗わずにそのままの状態で保存しましょう。先程説明した通り、ぶどうの表面に付いているブルームは、ぶどうを洗うことで水と共に流れ落ちてしまいます。また、水気が残ったまま常温保存すると、細菌が発生する可能性が高まります。よって常温保存の際も、冷蔵時と同様洗わずに保存を行ってください。

房からはずして保存する

ぶどうは房からはずして保存することで、房のまま保存するよりも腐るのを送らせて賞味期限を長持ちさせることができます。特に大粒のふどうの場合は粒をはずしておくことで、冷蔵庫へ入れる時もかさばらないので保管場所もとらずにすみます。食べる時も食べやすく、少量ずつ洗って食べることもできます。

ただし、手で取り外してしまうと粒の皮がはがれてしまうため、そこから腐るのも早くなってしまいます。房から外す時はキッチンバサミなどを利用し、枝を少し残した状態で切るようにしましょう。

夏場の常温保存は避ける

ぶどうは気温の涼しい時期なら常温保存でも数日持たせることができますが、真夏だとそうはいきません。気温が20℃も30℃もある中では、さすがに腐るのも早くなってしまいます。真夏の常温保存でのぶどうの賞味期限は1日か2日くらいだと考えたほうがいいでしょう。

真夏の暑い時期はできるだけ常温保存は避け、数日置いておく場合は冷蔵庫の中で保管するようにしましょう。真夏でなくとも春や秋など、室温が10℃以上になるような時は常温保存は避けたほうが無難です。

新鮮なぶどうを買う

ぶどうの賞味期限をのばすためには、保存方法と同時に新鮮なぶどうを買うことも大事になってきます。いくら上手に保存したところで、最初から鮮度が落ちてしまっていては賞味期限も短くなってしまいます。

新鮮なぶどうの見分け方ですが、まずは軸の部分が太くて黄色がかっているものを選びましょう。果実部分はハリがあり、色が濃いものが新鮮な証拠です。粒がしわしわしていたりハリがなくなってきているものは水分が抜けてしまっているので、選ばないようにしましょう。

また、ぶどうには粒にブルームと呼ばれている白い粉がついていますが、このブルームがまんべんなくついているものを選びましょう。緑色の品種のぶどうは、粒が黄色っぽいもののほうが新鮮です。

賞味期限が切れたぶどうは食べられる?

腐ったぶどうの見分け方

では、ぶどうは腐るとどうでしょうか?ぶどうは腐ると様々な特徴が現れてきます。まず、果実部分が柔らかくぶよぶよとしてきます。弾力がなくさわるとぐにゃっとする場合や、表面がしわしわになってしまっている場合はもう悪くなっている証拠です。食べるのはやめておきましょう。

腐ると色も変色し、本来のぶどうの色とは違う色になってきます。味も変な味がしてくるので、ひと口食べれば腐っていることはすぐにわかります。ぶどうを食べておかしな味がした場合は、すぐに吐き出しましょう。

ぶどうが腐ると臭いも異臭がしてきます。普通のぶどうのいい香りとは違った酸っぱい臭いや変な臭いがしている時は、すでにそのぶどうは腐ってしまっています。また、ぶどうの粒にカビが生えてくることもあります。カビは目で見てすぐにわかるので、食べる前にカビがないかどうかしっかりと確認しましょう。

カビが生えたら粒ごと捨てる

ぶどうが腐ると粒の表面にカビが生えてくることがあります。粒が大きなぶどうだと、カビの部分だけ取れば食べられるような気もしてしまいますが、カビが生えている場合その粒自体がすでに細菌に侵されているので食べるのはやめましょう

ただし、数粒だけにカビが生えているからと言って、ぶどうを丸ごと処分してしまう必要はありません。他の粒にカビが生えていなければ、カビの生えている粒だけ捨てれば他の粒は食べることができます。

ぶどうの賞味期限まとめ

ぶどうの賞味期限や日持ちさせるためのコツなどについてまとめました。ぶどうはあまり日持ちがせずに腐るのも早い果物なので、保存状況が悪いとすぐに傷んでしまいます。しかし温度や湿度に気をつけて上手に保管すれば、賞味期限も長くのばすことができます。

ぶどうを買った時は早目に食べきってしまうのが鉄則ですが、すぐに食べられない場合や食べきれないこともあります。そんな場合はできるだけ日持ちさせられるように、冷凍保存なども利用して上手にぶどうを保存しましょう。

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