2019年11月18日公開
2024年10月03日更新
ベーキングパウダーの賞味期限はいつまで?期限切れの活用法は?
ベーキングパウダーの賞味期限がいつまでなのか調査しました。お菓子やパン作りに欠かせないベーキングパウダーですが、気づくと賞味期限が切れていることが多いものです。期限切れの活用法や日持ちさせるための保存方法も合わせて紹介します。
目次
ベーキングパウダーの賞味期限を調査!
ベーキングパウダーといえばお菓子やパンを作るときに欠かせないものですが、使う量そのものは多くないため賞味期限が切れてしまうことも多い素材です。見た目にも保存状態がわかりにくいことから、大丈夫そうだし使ってしまおうかと思ったことはありませんか?
本記事ではベーキングパウダーの賞味期限や保存方法を始め、期限切れしたベーキングパウダーの保存状態の確認方法や活用法も解説していきます。ベーキングパウダーを賞味期限内で使い切れないという方は必見です!
ベーキングパウダーの賞味期限はどのくらい?
ベーキングパウダーは粉末なので賞味期限は長いというイメージです。ですが本当の賞味期限はどのくらいの長さなのでしょうか?さらに未開封と開封後ではどのくらい変わるのでしょうか?
未開封の賞味期限
最近ベーキングパウダー良く使うから、大きいサイズのやつ買ってきたんだけど...
— アス@腹筋兵団 (@asu1111111111) October 20, 2019
賞味期限見て、これ切れてるじゃねーか
って思ったんだけど..随分先だった
いあまて、でもこれどうやって検証してるんだ?? pic.twitter.com/AFUdcqAvNz
未開封であれば、2年位だと思います。
ベーキングパウダーに限らず、賞味期限とは未開封の状態で箱や缶の裏側などに書かれた方法で保存した場合、商品の品質が変わることなく安全に美味しく食べられる期限のことを言います。そのため製造メーカーは品質を保証できる期間として実際の賞味期限よりも短めにつけているのです。
多くの製造メーカーではベーキングパウダーの賞味期限は未開封で製造後6ヶ月としています。つまり未開封であれば半年間は確実に使えるのです。
さらにベーキングパウダーは無機質のため基本的に腐るということがありません。そのため未開封のままきちんと保存していれば、賞味期限を数ヶ月~数年過ぎていても食べられないということはほとんどないのです。ただしカビや虫の被害にあったり外見に異常がある場合は未開封でも使用は避けましょう。
開封後の賞味期限
先日ケーキを焼いた時に一番感動したのは、ベーキングパウダーをまさかの賞味期限内に使い切ったことです! よくやった自分! pic.twitter.com/HGzGp127k0
— ♪akira (@suttokobucho) February 15, 2019
開封されているものであれば、よくて半年位なのではないでしょうか。もちろん湿気を含んでいない状態で。
賞味期限内であっても開封したベーキングパウダーは未開封の時とは日持ちする期限が変わります。では実際開封後の賞味期限はどのくらいなのでしょうか?
ベーキングパウダーは吸湿性が高い為、開封後は外気に含まれる湿気を吸ってどんどん変質していってしまいます。その為日持ちは未開封のときと比較してとても短くなります。このことからメーカーの注意書きにも「開封後は早めに使い切ってください」と指示されているほどです。
そんな開封後のベーキングパウダーも正しく保存すれば、開封から1年ほどは日持ちするとするメーカーもあります。ただししっかり密封して空気に触れないようにしておいても、膨らませる力はわずかずつですが落ちていきます。膨らまなくなっても身体に害はありませんが、開封後は日持ちしないものとして早めに使い切るようにしましょう。
ベーキングパウダーの主な商品の賞味期限
#日本製粉株式会社
— ユキハニー (@Honey_Yuki_) March 10, 2019
オーマイ
ふっくら#ベーキングパウダー
きれいに膨らみました!
とてもおすすめです。 pic.twitter.com/YKiHIZkcWw
メーカー名 | 商品名 | 保存方法 | 賞味期限 |
オーマイ | ふっくらベーキングパウダー | 常温 | 12ヶ月 |
共立食品株式会社 | 徳用ベーキングパウダー | 常温 | 540日 |
アイコク | ベーキングパウダー(缶入り) | 常温 | 18ヶ月 |
ラムフォード | アルミニウムフリーベーキングパウダー | 常温 | 3年 |
ベーキングパウダーの賞味期限を主なメーカーごとにまとめて表にしてみました。製造日から1年~3年と賞味期限に大きく差はありますが、このことからもわかるように未開封であれば日持ちの良いことがわかります。
ですがこれはあくまで未開封の状態での賞味期限です。開封後はできるだけ正しい方法で保存して、賞味期限に関係なく日持ちは1年と思って使い切るようにしましょう。
ベーキングパウダーは賞味期限切れでも大丈夫?
すでに紹介したようにベーキングパウダーは基本腐ることがない為、未開封であれば賞味期限が切れても食べられないということはほとんどありません。ですがこれが開封済みとなると話は違います。品質に問題がないか確認する方法を紹介します。
ベーキングパウダーの効果をチェックする方法
いまネットで人気のまとめはこちらです。「「お前はすでに死んでいる」 スコーンが膨らまない…→実はベーキングパウダーが死んでいた!生死確認方法はこちら」https://t.co/kxlCosjCqE
— トゥギャッター公式 (@togetter_jp) January 14, 2017
開封済みのベーキングパウダーは空気中の湿気に反応して膨らむ力が落ちている可能性があります。日持ちするようにちゃんと保存していても、賞味期限が過ぎていて効果が不安な時は簡単な実験で確認できます。
小さじ半分位のベーキングパウダーを耐熱容器に入れたらそこに熱湯40ccを注ぎます。激しくシュワシュワと泡立てば効果はしっかり残っています。もし反応が弱かったり全く変化がないのであれば膨らませる力は残っていません。
賞味期限から1ヶ月以上経っていて利用しようか迷ったときに、この方法を覚えておくと便利です。確認して泡立たなかったものは廃棄するか後半で紹介するように再利用するのがおすすめです。
コップに小さじ半分位のベーキングパウダーを入れ 40ccの熱湯を注ぎ 調べてみてくださいね。
・シュワシュワーッとなれば OK
・シュワシュワしないと アウト
ベーキングパウダーのにおいを確認する
賞味期限切れのベーキングパウダーに膨らませる力が残っているかどうか確認する前に、においも確認しておきましょう。例え賞味期限内でももし異臭がする場合は使うこと自体やめるほうが無難です。
先にも紹介したように、腐りにくい特徴を持つものからいつもと違うにおいがすることは何らかの問題がある証拠です。見た目に変化がなかったとしても健康被害が出ないように使用しないようにしましょう。
ベーキングパウダーの形状を確認する
賞味期限に関係なく、ベーキングパウダーがその名の通りのサラサラしたパウダー状ではなくなって固形化していることがあります。この場合は湿気を吸収して炭酸ガスを発生させた後で、膨らませる力がなくなった状態になっている可能性が高くなります。
賞味期限が切れていなくても開封した状態で一部に塊ができ始めていることもあります。この場合でも湿気を吸って膨らませる力が落ちてきているだけでなく日持ちもしなくなっています。食べることには問題ありませんが膨らみ具合は期待ほどでない可能性が非常に高くなります。新しく買って来ることをおすすめします。
ベーキングパウダーはカビが生えることも
例え賞味期限切れでも未開封の状態でベーキングパウダーにカビが生えることは滅多にありません。ですが開封後には保存方法や保存場所からの出し入れによって温度変化が起こり、結露などの原因となってカビが生えることがあります。
綿毛のようなものが付いていたり明らかに変色するだけでなく、においの原因にもなることからわかりやすい異常といえます。このような状態のものは賞味期限に関係なくすぐに廃棄処分してください。
賞味期限切れのベーキングパウダーに関する口コミ
私魔女のキキ!
— 葛切り (@Kuzu___Kiri_) May 18, 2019
こっちは使わずに放置してて賞味期限切れになって勝手にパンパンに膨れ上がったベーキングパウダー! pic.twitter.com/h4WelMPogM
ホットケーキが膨らまない原因がわかった
— ゆぅりⓢ/SPOON (@yu_ri_SPOON) August 12, 2019
ベーキングパウダーの賞味期限が2年前だ pic.twitter.com/LU4155ggx3
ダイエット中の主君が作ったおからケーキだ!!!!!
— 平和なタケミカヅチ (@Takemi_heiwa) June 15, 2018
………ベーキングパウダーの量を倍にしてしまった上に期限が1年すぎて居たのは目を瞑るとして、中々風味はいいな!!!ちょっと後味がへんな気がするが!!!!! pic.twitter.com/YVMTj0dqIH
賞味期限切れのベーキングパウダーに関する口コミを集めてみました。やはり使い切れないという方が多い中で捨てるのは少数派のようです。多くの場合はよほど古くない限り気付いていても使うという方が多数派でした。使ってみた結果は保存状態の差が大きく出ていましたが、失敗したという方も成功したという方も多数見受けられました。
ベーキングパウダーの日持ちを良くする保存法
ベーキングパウダーの賞味期限は未開封なら長いものの開封後の日持ちは保存の仕方で大きく変わります。一度にたくさん使うものではないだけに、少しでも長持ちさせる保存方法を選び傷む前に使いきれるようにしたいものです。日持ちを良くして開封後の賞味期限を延ばす保存方法を紹介します。
ベーキングパウダーの保存方法
美味い麺が食べたかったので昨日ベーキングパウダーを購入。箱開けてビックリ‼️箱に直入れときましたか😓 見たまんま洗剤じゃねーですか… ジプロックして冷蔵庫で保存する~( ω-、) pic.twitter.com/PNozdGvYNA
— つてかなた (@kanata_tsute) April 9, 2018
開封後のベーキングパウダーの日持ちを良くするコツは高温多湿を避けて保存することです。特に湿度に弱い為サイトによって推奨する保存方法にも違いがあります。
多くのサイトでは高温多湿を避ける為に冷蔵庫での保存をすすめています。メーカーでも冷蔵庫の保存をすすめていますが、一方で冷蔵庫からの出し入れの際に温度差で結露が起きやすいことから、常温での保存をすすめるサイトもあります。
おすすめの方法は空気を通す為湿気にさらされる危険のあるビニール製の保存袋よりも、空気を通す心配のないアルミ製の袋に保存することです。缶に入っている場合は空気が入らないようにしっかり蓋をしましょう。除湿剤も一緒に入れておくとより良い環境で保存できます。
保存場所はメーカー推奨の冷蔵庫が一番おすすめですが、高温多湿を避けられる冬場であれば結露を避ける為に常温保存も可能です。常温保存の際には温度変化の少ない場所で保管するのが日持ちさせるコツです。
ベーキングパウダーは冷凍保存できる?
すぐに使えない場合、冷凍保存してみてください。
乾いている粉なんで、固まることもないですよ。
私はパン作りで使うドライイーストを冷凍しています。
一度開封してすぐに使わないとふくらみがイマイチなんですが、
冷凍庫に毎回保存していたらいつも新鮮なままです。
ベーキングパウダーも大丈夫ですよ。
ベーキングパウダーを日持ちさせる為に冷凍保存をすすめるツイートやサイトもありますが、扉の開け閉めや出し入れの際の温度変化が大きすぎる為結露しやすいことから、メーカーではすすめていません。さらに冷凍庫にはにおい移りしやすいという欠点もあります。
特に高温多湿になりやすい夏の時期には、冷凍庫での保存はより温度変化が大きいだけでなく結露しやすくなる為おすすめできません。日持ちするどころか劣化しやすい環境になる為、より賞味期限が短くなるので注意しましょう。
ベーキングパウダー賞味期限切れの活用法
賞味期限切れしたベーキングパウダーをそのまま捨てるのはもったいないと思いませんか?膨らませる効果が薄れても食品として以外にも活用することができるのです。そんな便利な活用法をいくつか紹介します。
ベーキングパウダーは重曹のように使える?
重曹はベーキングパウダーの主原料となる炭酸水素ナトリウム。口に入っても大丈夫という安全性に加え、洗浄、消臭効果が得られます。重曹はアルカリ性のため、酸性の汚れに対して能力を発揮します。主に油汚れに有効なのが重曹。水アカ。これはアルカリ性の汚れのため、重曹では十分には落とせません。 pic.twitter.com/OGrsRX8ECS
— 三宅商店 (@miyakeshoten) November 10, 2017
重曹はベーキングパウダーの代わりになるらしいですが、
ベーキングパウダーは重曹の代わりにはならないのでしょうか・・・?
もしなるのであれば、期限切れのベーキングパウダーをお掃除専用に使ってみては如何でしょうか?
ベーキングパウダーの代用品としても有名な重曹ですが、重曹と同じように掃除に使えるかというとそんなことはありません。実は重曹の成分の99%以上が炭酸水素ナトリウムという成分なのに対し、ベーキングパウダーにはその炭酸水素ナトリウムがわずか26%しか含まれていないのです。
さらに残りの74%はクエン酸、コーンスターチなどの加工でんぷんをはじめとした食品添加物です。これらにはアルカリ性と酸性の両方の成分が含まれているため、いざ掃除に使おうとしても重曹のようなやや強めのアルカリ性にはならず中性になってしまいます。
しかも磨き粉としても粒子が細かすぎる為研磨作用が弱く効果は期待できません。なので掃除に使おうとしてもないよりはマシという程度です。このことから重曹の代わりといえるほど掃除に活用することはできないのです。
ベーキングパウダーの活用法①消臭剤
夏場だけじゃなく、靴の匂いは1年中気になりますね^^;
— ドクターサプリUSA (@DrsuppleUsa) October 16, 2015
靴の消臭に効く手作りアロマのレシピの紹介です♪
材料は、ベーキングパウダー、コーンスターチ、ラベンダーエッセンシ…http://t.co/NTuHMsM4ad pic.twitter.com/SciTJPRQwv
ベーキングパウダーにはさまざまな成分が配合されている為消臭剤としての効果も重曹には及びません。ですがアロマオイルと配合して消臭剤を作ることはできます。賞味期限切れしていて使いたくない、けれどもまだ膨らませる能力はそれなりに残っているものであれば、クローゼットや靴箱の湿気取りも兼ねた消臭剤として活用できます。
まだ賞味期限や膨らませる効果が残っている場合には使えなくなったとは言えませんが、使いきれない場合に無駄にしない為の活用法としても試してみてはいかがでしょうか?
ベーキングパウダーの活用法②発泡入浴剤
ブログを更新しました。 『重曹で炭酸湯作って入浴してみました』https://t.co/fQ7Yrd53gQ#ベーキングパウダー#炭酸湯#アメブロ pic.twitter.com/R4d8Q1mBrv
— tinytot (@seimeisenn) January 8, 2017
賞味期限切れのベーキングパウダーでもまだ膨らませる効果が残っているものは、重曹ほどの効果はありませんが発泡入浴剤として使うこともできます。すでに湿気を吸ってしまっているものは泡立ちも悪くなりますが、買ったまま忘れているうちに賞味期限切れになったようなものであれば十分効果は期待できます。
粉末のまま入浴剤にしても良いですが、発泡しすぎないように注意しながら水を足すと固めやすくなります。そこにアロマオイルで香り付けをしたり丸めたりして形を整えれば、オリジナルのバスボムを作ることもできます。消臭剤同様に使い切れない時の活用法としてもおすすめです。
ベーキングパウダーの活用法③靴擦れ予防
【あさイチ】ベーキングパウダーでサンダルの靴擦れを防止する方法!7月26日放送 https://t.co/iUsBtQUE3o 【コスメ好きデザイナーのブログ】 pic.twitter.com/ZVieAuVN97
— cccosme (@cccosme1) July 26, 2017
賞味期限切れのベーキングパウダーの一番の活用法は靴擦れ予防に使うことです。発泡効果が失われていても使えるため一番おすすめの活用法です。他に用意するものは保湿クリームだけで初めての靴でも安心して履けるようになります。
ベーキングパウダーで靴擦れを防止する方法
- 足の甲から裏まで足全体にクリームを足紋にそって塗りこみ馴染ませながら、肌をしっとりと柔らかくさせる
- 余分な脂分をペーパーで押さえてふき取る
- ベーキングパウダーを適量手のひらに取り足の指の間も含め足全体にすり込む
- 粉っぽくなくなり色が目立たなくなったら靴を履いて完成
粒の大きさが程良く靴に足をきゅっと押しとどめてくれるのに最適です。さらに上手に馴染ませることで色も目立つことなく使いやすい利点があります。ベビーパウダーでは粒が細かすぎるだけでなく色も残りやすい為、期限切れの活用法としてまさにうってつけです。
ただし足に傷があったり肌が敏感な方の中には合わない方もいます。特にまだ発泡効果が残っている場合には刺激が強すぎることもあります。塗ってみたらかゆみや違和感を感じ始めたという場合には、すぐにきれいな水で足を洗い流してください。
ベーキングパウダーは賞味期限切れ前になるべく使い切ろう!
本記事ではベーキングパウダーの賞味期限と期限切れした場合の確認方法や活用法について紹介しました。普段からパンやお菓子などをよく作るという方でも賞味期限内に使い切ることは大変ですが、きちんと管理して保存すれば劣化させることなく使い切ることもできます。
本来の利用方法で使い切ることが一番ですが、もし残ったまま賞味期限切れになってしまった時は、本記事を参考にして無駄なく最後まで使い切ってください!