鯛よし百番のメニューと見所!大正時代は遊郭だった建物が必見!

鯛よし百番とは飛田新地にある大正時代に建てられた歴史のある豪華絢爛な料亭です。当時は遊郭として使われており遊女が住み込んでいました。今でも当時の名残を残しており部屋の内装はもちろん、トイレに行っても歴史や豪華さを感じさせてくれる作りになっています。現在では鯛よし百番は様々なメニューを提供してくれる料亭となっており、懐石料理や鍋料理を手ごろな価格で頂くことができます。今回はそんな鯛よし百番のメニューと見所についてまとめてみました。

鯛よし百番のメニューと見所!大正時代は遊郭だった建物が必見!のイメージ

目次

  1. 1鯛よし百番とは?
  2. 2鯛よし百番の見所
  3. 3鯛よし百番のメニュー
  4. 4鯛よし百番の営業時間とアクセス方法
  5. 5鯛よし百番で歴史ある雰囲気を楽しもう!

鯛よし百番とは?

鯛よし百番は大阪市西成区の飛田新地にあり、大正時代には遊郭として使われていた建物を今は料亭として使っている歴史ある料亭です。もともと大阪には難波に遊郭がありましたが、明治の末期に大火事にあって全て消失してしまいました。

その後に代わりとして建てられたのが飛田新地です。飛田新地は高級な遊郭が並ぶことで有名ですが、その中でも鯛よし百番は最上級の遊郭に位置付けられているので見た目から内装まで豪華絢爛で目を引く作りになっています。

大阪の飛田新地にある「鯛よし百番」

大阪の飛田新地は現在でも遊郭として有名ですが、鯛よし百番はそんな飛田新地にあります。場所柄が遊郭街のために女性だけのグループでは歩きにくい立地です。最寄駅は阪堺線の今船駅になりますが、JR新今宮駅や地下鉄阿倍野駅や天王寺から歩くことも可能です。

飛田新地に行ったことがある人は分かりますが、串カツで有名な新世界のある新今宮駅から飛田新地まで歩く人はけっこう多いので歩いても30分はかかりません。男性のグループから人気なのはほろ酔いのまま飛田新地まで歩くのも人気です。

鯛よし百番の歴史

鯛よし百番が建てられたのは大正時代です。そのため実に100年ほどの歴史がある建物になります。その長い歴史から2000年には有形文化財として登録されています。明治末期にあった難波新地が火事で焼失したのに伴い作られたのが現在の鯛よし百番です。

百番とは最上級の遊郭を表す言葉なので、内装は豪華絢爛を尽くした作りになっており、見るだけでも充分楽しむ事ができます。建物の中の部屋の名前も風流なものが多く、喜多八の間や桃山殿に清浄殿など、普通の店では聞かないような名前が多くつけられているところにも歴史を感じられます。

鯛よし百番の見所

鯛よし百番は元が最上級の遊郭なので、食事をする部屋以外も豪華な作りになっています。たくさんある部屋はもちろん、入り口や応接間なども豪華な作りです。当時は遊郭だったことをしのばせる顔見せの間などもあります。

中庭なども風流な作りになっているので部屋に入ってからはもちろん、部屋に入るまでも楽しめるのが鯛よし百番の魅力です。かなりの大きさなので部屋をつなげた大広間はかなりの大きさになり、大人数の宴会を開くことも可能です。

外観・顔見せの間

鯛よし百番の顔見せの間は、名前の通り遊郭時代に遊女が並んで顔を見せる間でした。今でこそ遊郭などに行っても顔見せは行われておらずパネルなどの写真がメインになりますが、当時は直に遊女たちが並んでお客さんが好きな遊女を選ぶシステムでした。

時代の移り変わりとともに人権意識の高まりから顔見せのシステムは否定されるようになり、現代のような写真のシステムになりました。今でも飛田新地では女性が店頭に座っているので、現代では珍しくなったシステムです。鯛よし百番はそんな昔ながらの風習がある飛田新地にあるのです。

応接間

鯛よし百番には応接室に当たる部屋があり日光の間と呼ばれます。鯛よし百番に入るとまず驚くのが内装の豪華さです。入口から入るとすぐに店の人が迎えに来てくれて案内されますが、建物の中にも門があったり柵があったりと当時の街並みを想起させるような作りになっています。

さらに応接間である日光の間に着くと目を引くのが、豪華な彫刻や壁の絵です。壁一面に描かれた日本絵は非日常の世界へと誘ってくれます。鯛よし百番はもともと最上級の遊郭であったために一見さんは入れないほどに格式の高い店でしたが、今は予約さえすれば誰でも入れます。

喜多八の間

鯛よし百番の喜多八の間

喜多八の間とは東海道五十三次の話に出てくる登場人物の喜多八から来ています。実際に鯛よし百番に入ると二階に続く階段が三条大橋に見立てられているのですが、この三条大橋は東海道五十三次に出てくる京都の起点となる橋なのです。鯛よし百番は旅気分を味あわせてくれる側面も持っています。

喜多八の間には物語に出てくる島田宿の表札がかかっており、部屋の中は物語に出てくる大井川の渡し船をモチーフにした作りになっています。大井川は当時川越人足と呼ばれる人に頼んで、肩車や神輿で渡らせてもらっていました。

中庭

鯛よし百番の建物の中央は中庭になっており、二階まで伸びる樹が生えています。そのため色々な部屋や通路からライトアップされた中庭を見て楽しむことが出来ます。鯛よし百番の建物は歴史があるので様々な内装が楽しめますが、その中でも趣のある中庭は人気です。

鯛よし百番の部屋を予約の際に選ぶことは出来ませんが、中庭ならどこの部屋になっても見ることは可能です。中庭は見所の一つでもあり、当時の最上級の遊郭を連想させる雰囲気を持っています。現代でも家の中に樹を植える建築は流行っていますが、歴史的に見ても大正時代から高級な建築には採用されていました。

桃山殿

桃山殿とは紫苑殿と鳳凰の間、牡丹の間の3つを合わせた総称になる大広間です。ふすまにもきれいな絵が描かれており、当時の豪華さを誇っています。現在は主に大人数での宴会の時には使用される部屋と成っています。予約の際には部屋は選べませんが、大人数での宴会の際には桃山殿を使います。

紫苑殿に鳳凰の間から牡丹の間まで全てにこだわりの装飾が凝らされているので、桃山殿を全て使い切るのは35名ほどの宴会の時になります。開け放たれた桃山殿は圧巻なので、その内装を一目見ようと予約は殺到しています。

紫式部の部屋

鯛よし百番の部屋はどこも見所のある部屋ばかりですが、その中でも人気なのが紫式部の部屋で、こちらは京都風の作りになっています。入口の赤い欄干や変わった窓枠などが京都風と呼ばれる様式で、窓枠には小鳥の絵が描かれており他の部屋とはまた違った雰囲気になっています。

歴史に名前を残す紫式部の名前を冠している部屋だけあって風流さを意識しています。上手く紫式部の部屋にあたるとは限りませんが、開店少し前に店を訪れて部屋を見せてもらうことも可能とのことです。よって電話で事前に確認しておく方が無難と言えるでしょう。

由良の間

鯛よし百番の部屋は歴史の人物などがモチーフになっている部屋が多く、由良の間は大星由良之助をモチーフにしています。大星由良之助は忠臣蔵の登場人物である大石内蔵介がモデルになった人物で、見所は何といっても天井に描かれた赤穂四十七士の家紋にあります。忠臣蔵ファン垂涎の天井画は必見です。

鯛よし百番の館内の作り自体が旅行をしているような錯覚に陥る作りですが、色々な部屋に歴史を感じさせる工夫が凝らされています。その中でも特に由良の間は忠臣蔵ファンから大人気で、忠臣蔵の雰囲気を再現し彫られている家紋等が一際目を引く部屋となっております。

清浄殿

清浄殿とは鯛よし百番の中にあるトイレです。清浄殿は普通のトイレとは違い、天井には一面の牡丹の絵が飾られています。入って歩くだけでも楽しく、料理を食べながら天井画などを見ても楽しくトイレに行っても楽しませてくれるのが鯛よし百番です。

鯛よし百番のトイレは男女共用となっております。最近では珍しい男女共用ですが、当時では珍しいことはなかったのでトイレはそのまま使われています。当時の趣をそのまま残した清浄殿はトイレ自体は普通ですが、天井の装飾を眺めていると時がたつのも忘れます。

鯛よし百番のメニュー

鯛よし百番のメニューは鍋料理が人気ですが、料亭というだけあって懐石料理も用意されています。鯛よし百番が人気の理由は、豪華絢爛な内装に加えてお手頃な価格で本格的な懐石料理も味わえることです。飲み物も加えて5000円くらいで楽しめるのが魅力です。

実は鯛よし百番は家族連れからも人気になるほど、鍋料理や単品のメニューも揃っています。そのため小さな子供が一緒でも楽しめるメニューもあります。ソーセージやフライドポテトなどもあるので家族連れからも満足だとの声が上がります。

懐石料理

鯛よし百番の懐石料理のメニューは3種類あり、中でもカジュアル懐石は4000円と非常にリーズナブルな価格です。他にも5000円と6000円の懐石料理のメニューも選べるのが嬉しいところです。懐石料理とは2時間くらいかけて全品が少しずつ出てくるので最初から最後まで楽しめる人気のコースです。

鯛よし百番は完全予約制のおかげで旬で質の良い食材が揃うので、美味しい料理を堪能できます。忘年会や新年会などの節目のお祝い事でも満足できるのが鯛よし百番の魅力です。

口コミ

鯛よし百番に行った人の口コミを見ると価格が良心的だったとの感想が目立ちます。目で楽しんで舌でも楽しめて少し高い居酒屋くらいの値段だからです。もとは最上級の遊郭であった内装を楽しんで、本格的な懐石料理を味わえば満足することは間違いありません。

鯛よし百番の名前の通り鯛料理なども充実しているので、鍋料理や懐石料理以外のメニューも人気です。女性からも人気な豪華な内装と料理は行って損はありません。

鍋料理

鯛よし百番のメニューの中でも鍋料理は人気の高い一品です。味噌味のちゃんこ鍋や和風のカレー鍋、鯛ちり鍋に鰹出汁の寄せ鍋と豊富なメニューからお選び頂けます。その中でも特に人気なのが国産和牛を使ったすき焼きで、値段は2500~3300円とお手頃価格で楽しめます。

さらに高級な鍋を楽しみたいときには特選百番鍋がおすすめです。こちらは完全予約制なので事前のご予約をお忘れなく。旬の魚介類を中心に自慢の鯛料理も合わせた鯛よし百番自慢の一品です。

口コミ

独特の雰囲気の中で美味しい鍋料理を味わえたという上記の口コミが物語るように、鯛よし百番の料理はかなり高評価を受けているようです。

単品料理

鯛よし百番のメニューでは単品のメニューも人気です。船盛造りは8~10人前の量で10000円と大人数の時に人気のメニューです。さらに5~6人前の鯛姿造りが6000円や鯛姿塩焼きが5000円なども看板メニューです。他にもオードブルの盛り合わせやフルーツ盛り合わせなどのメニューも揃います。

口コミ

鯛よし百番の単品メニューの評判は上々で、会社の宴会などの大人数では船盛造りなどのメニューは見た目にも豪華なので人気です。歴史のある建物で豪華な料理を食べるのは非日常の空間になるので、日々の疲れを癒すには最高の時間を過ごすことが可能です。

鯛よし百番の営業時間とアクセス方法

鯛よし百番は国の登録有形文化財ではありますが、遊郭が傍にあるという立地上、女性のみのグループや観光客の方は通りづらい道も多くあります。そのため最寄駅からの最短距離を進むより商店街などを抜けていくほうが安全です。

また、完全予約制ではありますが、営業時間は事前にチェックしておきたいところです。飛び込みでは入店は出来ないとのことなので、メニューや時間を予約して店までのルートを確認してから行くのが必要です。

営業時間・定休日

鯛よし百番の営業時間は17時から23時で月曜日が定休日です。遊郭にあるという立地ですが、それほど遅くまではやっていません。さらに夕方からの開店なので一日に入れるお客さんの数には限りがあるので事前の予約は必須です。

鯛よし百番は完全予約制

鯛よし百番は営業時間が長くないのに加えて定休日もあるので急に訪れても入店できません。一切の飛び込み入店は認められておらず完全予約制なので、入店したいときには必ず事前に問い合わせることが大切です。

アクセス方法

鯛よし百番は天王寺からも行けますが、安心なルートは地下鉄の動物園前駅からアーケードのある飛田本通り商店街を抜けます。アーケードを抜けると大門通という大通りに出るのでそこを左折して、まっすぐ進んだ後に右手にタコ焼きのあっちっち本舗が見えるので、手前を右に曲がってまっすぐ進めば鯛よし百番が見えてきます。

天王寺は大阪の中でも栄えている地域の一つなので鯛よし百番に行くまでの道程でも多くの飲み屋などが軒を連ねています。

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鯛よし百番で歴史ある雰囲気を楽しもう!

鯛よし百番は大正時代に建てられた最上級の遊郭の建物を使っており国の登録有形文化財にもなっています。そのため料亭としての懐石料理や鍋料理のメニューを楽しむのはもちろん、内装なども見所の一つです。歴史のある顔見せの間から応接室にあたる日光の間も豪華です。

料理を楽しむ桃山殿や喜多八の間も見所の一つです。さらにトイレである清浄殿に行っても驚くような天井絵が見られます。豪華な懐石料理や鍋料理のメニューを楽しみながら目でも楽しめる鯛よし百番は大阪の人はもちろん、大阪に旅行で来た人も行って損はないお店です。

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