「おきゅうと」は博多のソウルフード!ところてんとの違いや食べ方は?

おきゅうとと呼ばれる食べ物を知っていますか?あまりなじみのないおきゅうとですが、実は博多で古くから食べられているソウルフードです。ここでは、おきゅうとの味や喉ごし、美味しい食べ方について詳しく調査しました。おきゅうとは低カロリーでダイエット向きの食べ物だと言われているようです。名前の由来や、ところてんとの違いについても迫っています。この機会に、ぜひ博多名物のおきゅうとをチェックしてみてください。

「おきゅうと」は博多のソウルフード!ところてんとの違いや食べ方は?のイメージ

目次

  1. 1おきゅうとについて詳しく知りたい!
  2. 2おきゅうとは博多名物のソウルフード
  3. 3おきゅうとのカロリーと栄養
  4. 4おきゅうととところてんの違い
  5. 5おきゅうとのおすすめの食べ方
  6. 6博多でおきゅうとを食べてみよう!

おきゅうとについて詳しく知りたい!

博多名物のソウルフード「おきゅうと」を知っていますか?おきゅうとは、ところてんのような見た目をした海藻から作られる食べ物です。

ここでは、博多の人々がこよなく愛するおきゅうとについて、味や由来、食べ方などを詳しく紹介します。おきゅうとは低カロリーでいろんな食べ方が楽しめる食べ物です。ところてんとの違いも含めて調査しているので、ぜひチェックしてみてください。

おきゅうとは博多名物のソウルフード

福岡県博多の名物であるおきゅうとは、古くから博多の食生活を担ってきたソウルフードです。他の地域ではあまりなじみのないおきゅうとですが、一体どのような食べ物なのでしょうか?おきゅうとの名前の由来も含めて調査しました。

おきゅうととは?

博多の人々からソウルフードとして親しまれている「おきゅうと」は、エゴノリという海藻を煮溶かして固めた加工食品のことを指します。

博多のスーパーで売られているおきゅうとは、小判のような平べったい形状をしており、くるくる丸めてパックに入れているものが一般的のようです。

名前の由来

博多名物のおきゅうとには、名前の由来になったと言われる説がいくつかあります。一つ目が、享保の飢饉で食べ物に困っていた際、漁師が偶然エゴノリを見つけておきゅうとを作ったことから「救人(きゅうと)」が名前の由来になったと言われる説です。

また、おきゅうとの作り方を漁師から教わったところから「沖人(おきゅうと)」という呼び方が由来になったという説です。由来とされるものは諸説ありますが、博多の人々は江戸時代からおきゅうとをソウルフードとして食べているようです。

見た目や味は?

おきゅうとは不透明な色合いがこんにゃくに似ており、つるんとした喉ごしがところてんのようだと言われています。博多では朝ごはんの名物として知られており、古くから博多人に食べられてきたソウルフードです。

口に含むとほんのりとした海藻の香りが心地よく、さっぱりとした後口がどんな食材や調味料とも相性抜群です。ところてんよりも食感がわずかにざらりとしていますが、主張するほどの味はありません。

おきゅうとのカロリーと栄養

続いて、おきゅうとのカロリーと栄養成分について見ていきましょう。さっぱり味のおきゅうとですが、どれほどのカロリーが含まれているのでしょうか?ダイエットの向き不向きも比較しています。

おきゅうとのカロリー

おきゅうとのカロリーは、100gあたりにわずか6kcalしか含まれていません。そのため、ダイエット食材としてぴったりな食べ物だと言えるようです。ほぼカロリーはゼロなので、ダイエット中の食事にも気軽に取り入れられるでしょう。

栄養価は高くないが低カロリー

おきゅうとは、全体の96.5%が水分で出来ています。残りはたんぱく質や炭水化物、ナトリウムやカリウムなどのミネラルがわずかに含まれているだけで、非常に栄養価の低い食べ物です。

いくら食べてもカロリーオーバーすることはないので、ダイエット向きの食材と言って間違いないでしょう。高カロリーな食事が続いているときは、おきゅうとを食べてカロリー調整することをおすすめします。

おきゅうととところてんの違い

ここからは、おきゅうととところてんの違いについて見てみましょう。おきゅうとと味わいや喉ごしがよく似ているところてんですが、原料や製造法、食べ方の違いにどのような差があるのでしょうか?

普段よく食べられるところてんと博多名物おきゅうとを、さまざまな角度から比較しています。おきゅうとを初めて知ったという方も、その違いにぜひ注目してください。

原料の違い

ところてんの原料は、海に生息する「天草(てんぐさ)」という海藻です。海辺を歩くと赤い海藻が海から流れ着いているのを見たことはありませんか?あれが、ところてんの原料となる天草です。

天草と一言で言っても、マクサやヒラクサ、キヌクサなど種類は多岐に渡ります。主にところてんの原料なる天草がマクサで、10~30cmほどの大きさをしています。食感などがよく似ているおきゅうととところてんですが、そもそも原料となる海藻の種類が違うようです。

製造法の違い

続いて、製造方法からおきゅうととところてんの違いを見てみましょう。おきゅうとは、エゴノリ海藻を固める働きのあるイギスという海藻を混ぜたものがもとになります。それを鍋で煮溶かして滑らかに裏ごしし、小判型に入れて冷やし固めて作られます。

一方、ところてんは天草を鍋で炊いて煮溶かし、裏ごしした液を冷やし固めて細長く切り分けて作られます。おきゅうととところてんは加工される形状こそ異なりますが、製造方法に大きな違いはないようです。

食べ方の違い

おきゅうととところてんの違いは、食べ方にもあります。細い形状に加工されるところてんは、二杯酢や三杯酢をかけて食べる、つるんとした食感を楽しむ食べ物です。関西では酢の代わりに黒蜜をかけて甘くして食べられています

一方、おきゅうとは小判型のものを包丁でカットして、好みの調味料などで味付けして食べます。ところてんと異なり、れっきとした食事のおかずとして食べられるところにも違いがあります。

おきゅうとのおすすめの食べ方

最後に、つるんとした喉ごしのおきゅうとを美味しく食べる方法を紹介します。博多名物のおきゅうとは、朝ごはんに欠かせないソウルフードです。最近ではお酒のおつまみにも人気があると言われており、さまざまな食べ方が楽しまれています。気になる食べ方を見つけたら、ぜひおきゅうとに挑戦してみてください。

生姜のすりおろし+醤油

まず、博多の朝ごはんの定番とも言われる食べ方を紹介します。それが、生姜のすりおろし醤油で食べるシンプルな食べ方です。好みでかつお節や刻みネギを散らすと、いろんな風味を楽しむこともできます。

醤油に酢をプラスしてさっぱりと仕上げるのもおすすめです。冷蔵庫で冷たく冷やしたおきゅうとは、それだけで絶品のおつまみになります。用意の手間もかからないので、もう一品おかずが欲しいときにもぴったりでしょう。

酢味噌

あっさりした後味のおきゅうとは、酢味噌との相性も抜群によいと言われています。味噌:酢:砂糖の割合を2:1:1で合わせた酢味噌を上にかけると、しっかりした食べ応えの一品料理に仕上がります。

辛子を少量加えると、味にアクセントをつけることもできます。香りのよい大葉を添えて、居酒屋のような見た目にするのもおすすめです。おきゅうとと同じ淡白な味わいのワカメやきゅうりなどを添えても美味しくいただけます。

和え物

おきゅうとは、さっと茹でた青菜と合わせてゴマ和えにしても良いでしょう。おきゅうとのもちっとした食感と、青菜のシャキシャキが相性抜群の和え物に仕上がります。

白和えのこんにゃくの代わりにおきゅうとを使うのも良いかもしれません。こんにゃくに見た目がそっくりなおきゅうとは、下茹での必要もないので作る手間も省けそうです。

和菓子

意外に感じるかもしれませんが、ところてんのように和菓子としておきゅうとを食べる方法もおすすめです。おきゅうとを好きな形にカットして、上に甘く似た小豆ときな粉を振りかけるだけで作れます。好みで黒蜜をかけると、あんみつ風の食べ方を楽しむことも可能です。

また、おきゅうとを水と一緒に鍋で溶かし、砂糖と小豆の缶詰を入れて冷やし固めると、水ようかん風の和菓子を作ることもできます。

サラダ風に

夏バテのときにおすすめなのが、おきゅうとをサラダにして食べる方法です。レタスや水菜と一緒に、適当にカットしたおきゅうとを合わせるだけで食欲のないときでもさっぱり食べられるサラダが作れます。おきゅうとはカロリーが低いため、サラダにしてダイエット食として食べるのもよいでしょう。

博多でおきゅうとを食べてみよう!

博多名物のおきゅうとは、博多を訪れたら一度は試してみたいソウルフードです。ところてんと違い、いろんな食べ方を楽しむこともできるため、手に入れたらさまざまな調理法を試してみるのも良いでしょう。

おきゅうとは、低カロリーなのでダイエット中でも気軽に食べられます。ぜひ、喉ごしのよいおきゅうとを味わってみて下さい。

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