ところてんのカロリーは低いのに太る?ダイエットに失敗する理由も!

ところてんはカロリーが低いのに、食べ方を間違えると太る可能性があると知っていましたか?てんぐさを原料としているところてんは低カロリーで糖質も低く、ダイエットへの効果、効能があると人気の食品です。でも、食べ方に気をつけないとカロリーが低くても、ところてんが太る原因になってしまいます。今回はところてんの成分を調査し、ダイエットに効果的な食べ方、食べる時の注意点をまとめました。

ところてんのカロリーは低いのに太る?ダイエットに失敗する理由も!のイメージ

目次

  1. 1ところてんのカロリーや特徴を見てみよう
  2. 2ところてんが低カロリーなのに太る理由
  3. 3ところてんでダイエットする際の注意点
  4. 4ところてんのカロリーを意識したダイエット向きの食べ方
  5. 5ところてんは低カロリーでも食べ方に気をつけないと太る!

ところてんのカロリーや特徴を見てみよう

ところてんのカロリーは本当に低いのでしょうか?まずはところてんのカロリーや糖質など、ダイエットをする上で気になる成分について調査してみました。また、ところてんの原料と、ところてんがもつ栄養成分、その効果・効能についても解説しています。ところてんは低カロリー食品だとなんとなく思っていた人はこちらからチェックしてみましょう!

ところてんのカロリー

ところてんのカロリーはどれくらいなのでしょうか?食品成分表によると、ところてんのカロリーは100gあたり2kcalです。市販のところてんはひとパック1人前あたり150gあり、重さが170gほどありますからカロリーは3kcalです。このように、ところてんは低カロリーのためダイエットに効果・効能を期待している人が多いと思います。

ですが、この数値はあくまでも味が付いていない場合のところてんのカロリーだということを忘れてはいけません。味付けをしたところてんのカロリーは、酢醤油の場合1人前23kcalです。関西でよく食べられている黒蜜をかける食べ方のところてんでは、1人前64kcalになります。味付けをしているところてんは、していないものに比べカロリーが当然高くなります。

冷茶とところてん

ところてんの糖質

ところてんダイエットをしようとしている人にとって気になる成分は、カロリーの他に糖質量がどれくらいあるかということではないでしょうか?ところてんの糖質は、1人前150gで0.9gです。海藻の寒天質を冷やしかためて作るところてんは、極めて低糖質の食品として知られています。糖質制限をしている人にはぴったりの食べ物です。

もちろん、記載のところてんの糖質量は何もかけない状態の数値です。カロリー同様、糖質量についてもところてんと合わせる調味料により数値は異なってきます。酢醤油の場合大さじ1杯で2.7g黒蜜の場合10.6gあります。ところてん単体では低糖質ですが、酢醤油や黒蜜をかけた時には糖質量が加算されます。特に黒蜜の場合は10gを超えますので、糖質制限をしている人は注意が必要です。

ところてんの栄養成分

すでに述べた通り、海藻を原料とするところてんは低カロリー、低糖質の食品です。他にところてんにはダイエットに効果・効能が期待できる栄養成分があるのでしょうか?結論を言うと、ところてんにはあまり多くの栄養成分がありません。ところてんを構成する成分のほとんどが水分だからです。

ところてんの主成分のうち、90%以上が水分です。残りの10%未満の栄養成分のうち、4%が食物繊維で一番多く含まれています。他はマグネシウム、カルシウム、銅、鉄がそれぞれ1%となっています。このなかでダイエットに効能が期待できる成分は食物繊維です。腸内環境を整え、便通を良くする効果があります。体内にたまった老廃物を排出するというデトックス作用が期待できます。

ところてんはどんな食べ物か原料を調査

ところてんが元々はどんな食べ物、どんな原料からできているか知っていますか?ところてんの起源はさだかではありませんが、海藻を煮たスープを放置していたところ偶然出来上がったものと考えられ、その歴史は大変古いとされています。中国から伝わったとされていますが、日本では奈良時代の書物にはすでにところてんの記述があります。

現在、日本で食べられているところてんの原料はテングサが主です。テングサを天日に干し、洗浄することを何度も繰り返したあと、冷暗所で1年以上保管されます。その後煮出して不純物を取り除き、自然放熱して固めます。最後に固めたものを天突きと呼ばれる専用の器具で細長く突いて完成します。

てんぐさとところてん

ところてんが低カロリーなのに太る理由

海藻を原料にして低カロリー、低糖質のところてんは、ダイエットをしている人にとって太る心配のない食品だと思われがちです。しかし、食べ方に気をつけなければ、ところてんは低カロリーでも太る原因になり得ます。本項ではところてんが低カロリー、低糖質なのに太る理由を詳しく解説しています。ところてん単体だけでなく、いっしょに食べる酢醤油や黒蜜の成分にも注目しましょう!

ほとんどが水分で腹持ちが悪い

テングサを原料とするところてんは低カロリーのため、ダイエットへの効果・効能が期待されますが、その成分のほとんどが水分であることから、腹持ちが悪い食品です。たくさんの量を食べたとしても、すぐにお腹が減ってしまうため、置き換えダイエットにはあまり向いていないかもしれません。

例えば昼食をとる代わりに、ところてんを食べるというようなダイエットをすると、満腹感が得られずすぐに他のものを食べたくなってしまいます。空腹になる時間が増える分、間食をとりたくなる欲求が増えるため、かえって太る心配が出てきます。ところてんは分量が多くても、そのほとんどが水分であるということをよく理解しておく必要があります。

つるつるした大盛りのところてん

酢醤油が食欲を増進させる

ところてんがダイエット向きの低カロリー食品であっても、食べ方によっては太る原因となるもう一つの理由は、ところてんと合わせることの多い酢醤油に原因があります。地方によりところてんは二杯酢、三杯酢と和えて食べることが多いですが、酢に含まれているクエン酸は食欲を増進させる効果があります。

酢に含まれているクエン酸は疲労回復を促すなど、健康にとってメリットもありますが、食欲を増進させる点についてはダイエット中は気をつけなくてはいけないポイントでしょう。献立にところてんをメニューに組み込むときは、他の食べ物をつい食べ過ぎないように注意しましょう。

甘いところてんは高カロリー

ところてんは単体では低カロリーですが、すでに述べた通り食べ方によっては糖質に気をつけなくてはいけません。主に関西地方で食べられている黒蜜をかける甘いところてんは、意外にも高カロリーです。黒蜜の原料は黒砂糖で、その成分は上白糖よりもカロリーは控えめです。が、黒蜜大さじ1杯で60kcalを超え、糖質も10gを超えます。

そのため、ダイエットのためと黒蜜をかけた甘いところてんばかり食べていると、むしろカロリー、糖質ともに1日の必要量をオーバーする原因にもなってしまいます。ダイエットをしているときに食べるところてんは、甘い味付けをした黒蜜のところてんよりも、三杯酢など酢醤油を和えたところてんのほうがおすすめです。

ところてんに黒蜜をかけている
Thumbところてんの食べ方は地域によって違う?ダイエット向けアレンジレシピも! | お食事ウェブマガジン「グルメノート」

ところてんでダイエットする際の注意点

確かにところてんは低カロリー、低糖質のダイエット向きの食品です。しかしながら、前項でお伝えしたとおり食べ方に気をつけなければ太る原因にもなります。本項ではところてんでダイエットをする際の注意点について詳しく解説しています。ところてんでダイエットをするデメリットや注意点をよく理解した上で、効果的に毎日の食事に取り入れたいものです。

栄養価が低く美容や健康に弊害がある

テングサという海藻を原料にしているところてんをダイエット食に利用する注意点として、まず気をつけなくてはいけないことは、ところてんは栄養価がとても低いという点です。低カロリーだからダイエットに効能がありそうだからと、一食分をところてんに置き換えるのはおすすめできません。置き換えダイエットでは1日の食事から最低限とるべき栄養素が不足し、結果的に美容や健康に弊害が出てきてしまいます。

また、ところてんの置き換えダイエットでは、すでに解説したとおり、腹持ちが悪くすぐにお腹が減ってしまいます。腹持ちが悪ければ、その後の間食を止められず太ることもあるでしょう。ところてんの栄養価が低いという注意点はぜひ覚えておきたい事実です。

食べ過ぎは冷えや便秘を引き起こす

腹痛に悩む女性

ところてんダイエットをするときの注意点として、次に大切なのはところてんを食べ過ぎると冷えや便秘を引き起こすということです。ところてんの原料はテングサという海藻で、海藻は一般的に体を冷やし、漢方的な言い方で「陰」の食べ物です。

また、ところてんを食べるときに冷たく冷やして食べることが多いのではないでしょうか?ひんやりした食べ物は暑い夏には涼がとれて良いですが、連日食べると体を冷やしてしまいます。体内が冷えるとお通じも悪くなりがちで、効果的なダイエットを妨げてしまうので注意しましょう。

つるつるしているので噛む回数が少なくなる

ダイエットに効果・効能がありそうだとところてんを食べるなら、その食べ方の注意点についても意識しておきましょう。ところてんは寒天のようにつるつるしており、多くが細長い形状で器に入っています。のどごしもよく、あまり噛まずに食べてしまいがちです。

咀嚼が少ないと満腹中枢を刺激できず、十分な満足感を得られることのないまま食べ終わってしまいます。効果的なダイエットをするなら脳内の満腹中枢を上手に働かせられるよう工夫が必要です。のどごしの良いところてんであっても、よく噛んで食べるようにしましょう。

ところてんを箸で持ち上げている

ところてんのダイエットへの効果・効能はある?

ところてんは結局のところ、ダイエットに効果、効能があるのでしょうか?低糖質、低カロリーのところてんは食べ方と注意点さえおさえておけば、ダイエットむきの食品であることは間違いありません。食物繊維も豊富なので、腸内の老廃物を排出する効能も期待できます。

ところてんをダイエットで活用するなら、かける調味料は極力シンプルにして低糖質、低カロリーを維持し、なおかつ置き換えダイエットではなく、補助的な役割で間食などで食べると良いでしょう。ダイエット中だけど間食をとりたいというときには、ヘルシーなおやつとして活躍すること間違いなしです。

ところてんのカロリーを意識したダイエット向きの食べ方

ほとんどの水分が主成分であるところてんは、すでにお伝えしたとおり栄養成分に欠ける食品です。ダイエットに取り入れる場合は、いっしょに食べる酢醤油や黒蜜の量についても配慮しつつ、栄養にも気を配らなければいけません。本項ではところてんのカロリーを意識した効果的なダイエットむきの食べ方を紹介しています。食べ方を工夫してところてんをダイエットに活用しましょう。

食前に食べて効果アップ

低カロリーのところてんをその効能を生かしながらダイエットに活用するなら、食前にところてんを食べるのがおすすめです。ところてんを食前に食べることのメリットは二つあります。まず一つ目は、ところてんの主成分はですので、食前に水を飲むとお腹がふくらむのと同じで、暴食を避ける効果が期待できるということです。

二つ目のメリットは、ところてんに含まれる食物繊維が糖の吸収を穏やかにしてくれるという効能があるからです。ところてんの水溶性の食物繊維はお腹に入るとドロドロのゲル状になり、他の糖や脂肪の吸収を抑えるはたらきをしてくれます。ただし食前に酢醤油をかけたところてんを食べる場合は、クエン酸による食欲増進効果に注意する必要があります。かける調味料は少量がおすすめです。

和定食のなかにところてんがある

主食の代わりに食べる

ところてんの食べ方として置き換えダイエットはおすすめできない、という解説をしました。一食まるごとをところてんに置き換える食べ方は栄養面から推奨できませんが、主食の代わりにところてんを食べるという方法はおすすめです。白米やパンなど糖質が気になる主食の代わりに、ところてんを食べましょう。

インターネットを検索すると、ご飯や麺の代わりにところてんを利用するレシピが多数見つかります。参考画像はところてんをうどんの代わりにして、肉うどん風に仕上げた料理です。糖や脂肪の吸収を穏やかにし、低カロリー、低糖質なところてんは、時々白米や麺の代替品として利用すると良いでしょう。

甘いところてんは食後のデザートにする

ところてんダイエットの注意点として、できるだけ低カロリー、低糖質を生かして利用するならかける調味料は三杯酢や二杯酢など、酢醤油をかけるのがおすすめです。すでに紹介したとおり、ところてん単体にはカロリーや糖質があまりありませんが、合わせる調味料によってカロリーと糖質は高くなってしまいます。

それでも、関西地方の人など甘いところてんに慣れていて、ところてんは黒蜜味が良いという人には、かける黒蜜の量と、タイミングに気をつけて食べると良いでしょう。甘いところてんは、食後のデザートとして少量を食べるのがおすすめです。また、間食にヘルシーなおやつとして黒蜜のところてんを食べるのも良いでしょう。いずれにせよ、黒蜜の掛け過ぎには要注意です。

黒蜜がかかったところてん

ところてんは低カロリーでも食べ方に気をつけないと太る!

てんぐさと原料としほとんどの成分が水でできているところてんは、低カロリー、低糖質のダイエットむきの食品として知られています。しかし、ところてんは低カロリーでも食べ方に気をつけないと太る原因になってしまいます。今回はところてんのカロリーや糖質、栄養成分の効果効能について調査し、ダイエット中に食べる際の注意点をまとめました。食べ方や注意点に気をつけて、ところてんをダイエットに活用しましょう。

ところてんが器に押し出されている

関連するまとめ

関連するキーワード

新着一覧

最近公開されたまとめ