2019年03月09日公開
2024年09月07日更新
とどのつまりの意味と語源!意外な語源はあの出世魚?
とどのつまりという言葉を知っていますか?あまり、聞きなれない言葉だと思う人も多いのではないでしょうか?今回の記事では、とどのつまりという言葉の意味や語源、由来について紹介していきます。トドという部分の由来になっている出世魚のボラについても紹介していきます。また、とどのつまりという言葉の使い方や類似語の紹介、とどのつまりとつまりという言葉の違いについても紹介しているので、とどのつまりの使い方を覚えて日常で使ってみましょう。
とどのつまりの意味や使い方を知ってる?
皆さんはとどのつまりという言葉の意味や使い方を知っていますか?日常的に使うイメージが薄い言葉ですが、とどのつまりという言葉の意味や使い方を理解して日常的に使ってみましょう。
今回の記事ではとどのつまりという言葉の意味や使い方はもちろん、トドの語源となっている出世魚のボラについても紹介していきます。
また、とどのつまりとつまりという言葉の違いやとどのつまりの類義語についても紹介しているので日常で使う時に参考にしてください。
とどのつまりの意味とは?
最初にとどのつまりの意味について紹介していきます。言葉は聞いたことあるけど意味はよくわからないという人も多いのではないでしょうか?まずは、とどのつまりという言葉の意味を理解しましょう。
トドの由来はボラの出世魚
とどのつまりのトドという言葉の由来は魚のボラから来ているといわれています。ボラとは一体どんな魚なのでしょうか?ボラとは成長するごとに名前が変化するブリやクロダイなどの出世魚と同じ魚類に分類されています。
出生魚のボラは成長の過程で最終的にトドという名前になることがとどのつまりの由来になっているとされています。
良くない結果で使う言葉
とどのつまりはどんな場面で使用する言葉なのでしょうか?とどのつまりの使い方は、良くない結果の時に使うのが正しい使い方になります。場面に合わない使い方をしている人も多く、意味や使い方を間違っている人も多いです。
とどのつまりを使うは、様々な議論を重ねた結果良くない結論が出た場面やネガティブな言葉を使用する場面でとどのつまりと使うようにしましょう。
「つまり」との違い
続いてはとどのつまりと「つまり」の違いについて見てみましょう。とどのつまりとつまりという言葉はどちらも「結局」や「要するに」という意味が存在しています。
ですが、上記でも紹介したようにとどのつまりという言葉は良くない結論を述べる際に使われています。つまりという言葉は後に続く言葉が悪いこととは限りません。そこがこの2つの言葉の大きな違いといえるでしょう。
とどのつまりは時間経過を経て、悪い結果に行きついたセリフをいう時に使われ、つまりは前半の言葉の本質を述べたり、わかりやすく言い換えたりする使い方をします。
とどのつまりの語源とは?
とどのつまりとつまりの違い、意味について紹介してきましたが、次はとどのつまりの語源について紹介していきます。とどのつまりの語源とされている出世魚のボラとされている理由も紹介しているので、とどのつまりの語源を覚えておきましょう。
哺乳類のトドではない
とどのつまりのトドの語源を哺乳類のトドと勘違いしてしまう人も多いのではないでしょうか?行き詰まる、物事の行きつくところという意味があるとどのつまりの語源は動物から来ていると思う人も多いのですが、実はトドは魚類から来ています。
語源はボラの出世魚
トドの語源は実はボラと呼ばれる魚から来ています。ボラとはボラ目、ボラ科に分類される魚の一種で、ブリなどを同じように成長するごとに名前が変化する出世魚です。食用にされることもあり、生活に身近な魚といえるでしょう。
ボラは全世界の熱帯、温帯の海に広く分布し、日本では北海道より南で広く見られる魚となっています。地域などによって別名があり、関西ではイセゴイ、沖縄だとツクラのように県によって名前が変化する魚としても有名です。
その理由としては、ボラの分布範囲が広く全国各地で漁獲されているため、その各地特有の方言呼称が存在するようになりました。
とどが成長の最後であることに関係
ボラは成長につれて名前の変化する出世魚ですが、語源の由来となる理由はなんでしょうか?名前の変化は地域によって異なりますが、関東の場合はオボコ、イナッコ、スバシリ、イナ、ボラ、トドの順番に呼ばれています。関西ではハク、オボコ、スバシリ、イナ、ボラ、トドと呼ばれています。
トドとは、出世魚ボラの成長した最終的な名前となっているため、これ以上大きくならない、これ以上は進まないなどの意味も込められているので「トドの詰まり」とする説が由来とされています。
ボラが語源の言葉は他にもある
ボラが語源となっている言葉は、とどのつまり以外にも実はまだあります。出世魚のボラの最終的な名前はトドと呼ばれているますが、成長途中の名前でもある。イナと幼魚の名前オボコが語源といわれている言葉も存在しています。
出世魚ボラの「イナ」という名前は若い衆の月代の青々とした剃り跡をイナの青灰色でざらついた背中に見たことから、「いなせ」の語源といわれています。
「オボコ」は子供などの幼い様子や可愛いことを表す「おぼこい」の由来になったとされています。とどのつまり以外にもボラは様々な言葉の語源となっています。
とどのつまりの使い方
とどのつまりの語源について紹介してきましたが、続いてはとどのつまりの使う場面や使い方について詳しく紹介していきましょう。とどのつまりという言葉を使うシーンや例文なども紹介していきます。
ネガティブな結論へのつなぎ言葉
とどのつまりを使う際は、一体どんな文章の時に用いるでしょうか?とどのつまりはネガティブな結論へのつなぎの言葉として使われるのが正しい使い方になっています。何かの議論をした後に、望まない結果、行き詰まった時の結論として言葉を続ける際に使うようにしましょう。
とどのつまりを使う際には、良くないことへの結論を出すために使用するため、文章の本質を述べる際や文章のまとめの際に使うことができり「つまり」との使い分けにも注意しましょう。
とどのつまりが使えるシーン
続いてはとどのつまりを使うことができるシーンについて紹介していきます。生活して行く上で中々とどのつまりという言葉を使う機会は少ないのですが、どんなシーンに使われているのでしょうか?
上記でも紹介したようにとどのつまりという言葉はネガティブな結論へと繋げる言葉として使われます。そのため、会社の会議での議論で望んだ結果に至らなかった場合や、自分の思い描いていた結果と違っていた場合の会話シーンに使われています。
使う場面は何かに失敗した時や、ネガティブなシーンが多いため、そこまで機会は多くありませんが、とどのつまりという言葉を使うシーンを覚えておくことで、少し大人びた会話にすることができます。
とどのつまりを使った例文
とどのつまりという言葉の使い方や使うシーンなどについて紹介してきましたが、最後に実際にとどのつまりを使った例文について紹介していきましょう。
ネガティブな文章に使われる言葉で例えば「とどのつまり今日のイベントは大成功に終わった」などと成功した結果やポジティブな文章に使われることはありません。
とどのつまりを使う際は「とどのつまり今日のイベントは失敗に終わった」などのように良くない結果をいう時に使うようにしましょう。他には「とどのつまり今回のプロジェクトは中止します」というように望んだ結果にならない場合も使うことがあります。
とどのつまりを類義語と一緒に覚えよう
それでは最後にとどのつまりの類義語について紹介していきます。とどのつまりの他に同じような意味を持つ言葉も存在しています。類義語と一緒にとどのつまりの意味を覚えるようにしましょう。
差し詰め
最初に紹介するとどのつまりの類義語は「差し詰め」です。差し詰めはさしつまることを意味しています。行き詰まるなどのネガティブな意味があるとどのつまりと意味が似ている類義語となっています。
挙句の果て
次に紹介するとどのつまりの類義語は「挙句の果て」です。挙句の果ては挙句を強調した言い方となっており、様々な経過を経た後の最後を指す言葉となっています。
挙句とは連歌や連句の最後の七・七の句のことで、最後にくる句であることから最終的な結果や結末を意味する言葉となっています。
つまるところ
出典: https://stage.st
次に紹介するとどのつまりの類義語は「つまるところ」です。つまるところは、とどのつまりと同じ由来や語源となっています。
近年ではとどのつまりという言葉を使う人が減っており、どちらかというとつまるところがより使われています。
とどのつまりがきちんと使える大人になろう
とどのつまりの語源や由来、意味について紹介してきましたが、どうだったでしょうか?とどのつまりの語源は出世魚ボラから来ており、ネガティブな結論を話す時に使われています。
とどのつまりを使うシーンなども多く存在しており、使い方や意味、同じような意味を持つ「つまり」との違いをしっかりと把握しておいて場面に合わせて使ってみましょう。