春雨の正しい戻し方!簡単にできる下処理方法・コツを伝授!

春雨は水に戻して使う食材で、さまざまな料理に手軽に使えて、かさ増しだけでなく栄養価もあるので注目です。春雨の戻し方は簡単だと言われていますが、正しい戻し方があるのか気になります。そんな春雨にスポットを当て、春雨の正しい戻し方!簡単にできる下処理方法・コツを一挙伝授します。お湯やレンジで戻すやり方や時間の目安、さらには水切りの際の注意点など詳しく解説しています。

春雨の正しい戻し方!簡単にできる下処理方法・コツを伝授!のイメージ

目次

  1. 1春雨は戻し方が美味しさの決め手!
  2. 2春雨の戻し方の基本をマスターする
  3. 3春雨にはもっと手軽で簡単な戻し方がある!
  4. 4春雨の戻し方や選び方のコツ
  5. 5春雨の正しい戻し方を知ってレシピに活かそう

春雨は戻し方が美味しさの決め手!

春雨は乾物で、保存食としても便利な食材です。春雨はそのままでは固くて食べることはできません。戻し方を理解し柔らかくすることで、美味しく食べることができます。春雨のルーツは中国にありますが、日本の家庭料理でもサラダや和え物、鍋や煮物と幅広く活用されています。しかし、炒め物にしたら固まってしまったことや、サラダにしたらべたついて食べにくかったと言った失敗例も多々あるようです。

そういった戻し方の失敗の原因には、原料にあるデンプンの違いにありました。今回はその春雨に着目し、春雨の正しい戻し方!簡単にできる下処理の方法・コツを伝授します。春雨の種類を知り、正しい戻し方を知ることで、料理がグンと美味しくなります。

春雨はどんな食材?

春雨は緑豆、じゃがいもやさつまいもなどの芋類のデンプンを原料としている乾物食品です。主な栄養成分は炭水化物になります。その他にも鉄分やカルシウムも含まれており、古来から食べられてきました。食べる際には水やお湯で戻してから炒めたり煮込んだりの調理をしていただきます。このように春雨は乾物の一種であることから、下処理による戻し方が必要な食材になります。

春雨の由来は、原産地である中国でフェンスーと呼ばれ、約1000年も前から作られています。日本には鎌倉時代に禅僧が伝え、江戸時代には普茶料理(中国式の精進料理)の食材として使われるようになりました。明治以降になると、中華料理の食材として輸入され、当時は唐麺と呼ばれていましたが、昭和初期に入って国内製造された辺りから現在の春雨という呼び名に変更しました。

春雨は茹でると春の雨のしとやかさ思わせることから「春雨」というネーミングが生まれた説があります。現在、店頭で並ぶ春雨のほとんどが中国産ですが、中には国産の春雨もあり、奈良県が生産のシェアを伸ばしています。国産の春雨はじゃがいもやさつまいものデンプンを原料にしているので、伸びが弱く煮崩れしやすいのが特徴で、中国産の春雨は緑豆春雨を原料にし、コシが強く弾力があるのが特徴になります。

韓国産の春雨はさつまいものデンプンが原料になり、コシが強くモチモチした食感になります。韓国ではチャプチェという料理によく使われています。また、乾物という言葉が何度が出てきましたが、乾物とは食材の長期保存がしやすいように、天日干しをして乾燥させたもののことを言います。乾物は他にも干し芋や乾燥しいたけ、干し大根やドライフルーツ、海藻類や麺類など、種類ごとに多数あります。

春雨は戻し方や食感でコシが変わる

ドライフルーツのように乾燥した状態でそのまま食べられるものもありますが、春雨に関しては下処理による戻し方が必要になります。乾燥した春雨の特徴は白くて固い棒状なので、食べられるようにするには水分を含ませて柔らかくしなければなりません。正しい戻し方で戻すことが、春雨を美味しく食べられる重要なポイントになります。

春雨の戻し率ってなに?

春雨などの乾物には戻し率と言う言葉があります。春雨は水で戻すと重さが増えますが、その増加率を示したものを戻し率と言います。春雨の戻し率は4倍になり、つまり水に戻すと乾燥状態だった春雨の4倍の重さになるということです。春雨などの乾物の戻し率を知っておくと、料理で必要な分量を正確に理解することができ、作りすぎも防げるので重宝します。ぜひ覚えておきましょう。

春雨は必ず下処理したほうがいい?

春雨をスープや煮物などに入れる場合は、水に戻さずにそのまま入れることもできます。しかし、料理前に水で戻しておいた方が茹で時間も少なく、何より食感も良くなるのでおすすめします。春雨を始め、乾物は下処理が面倒に感じる方も多いですが、春雨は戻し時間が5分もかからずにすぐ戻るので、戻し方は意外と面倒ではありません。たった5分の手間で美味しくなりますので、下処理による戻し方をしてから調理して下さい。

春雨の戻し方の基本をマスターする

鍋を用意しお湯を沸かす

ここでは春雨の戻し方の基本をマスターしましょう。とは言っても、簡単なのですぐに取り掛かれます。まず、春雨の戻し方の基本的な方法は「茹でる」ことです。他にも方法はありますが、基本の戻し方を知っておくことは大切なことです。まず、鍋に水を入れて火にかけたら、お湯を沸騰させます。

春雨を3~4分ほど茹でる

お湯が沸騰したら鍋に春雨を入れます。芋デンプンが原料の春雨は2分くらいで、緑豆春雨は4分ほど茹でます。春雨の種類によって茹で時間を変えるのが美味しくなる戻し方のコツになります。茹でる前は白色の棒だったのが、茹でることで透明のヌードルに変色していきます。

春雨をざるにあげて流水にさらす

目安の時間まで茹でたらざるにあげます。春雨はざるに入れたまま流水にさらします。こうすることにより、余熱で春雨に火が入るのを防ぐことができます。べちゃっとしない、つるっとした食感の春雨が完成します。その後も春雨の水分を手でぎゅっと絞ったら、自然に水切りできるまでざるに置いておきましょう。これが基本の戻し方になります。

春雨にはもっと手軽で簡単な戻し方がある!

茹でない戻し方

春雨にはもっと手軽で簡単な戻し方があるので、説明していきます。まず「茹でない戻し方」という方法があります。ボウルにざるを重ね、中に春雨を入れます。春雨が完全に浸かる量の熱湯を注ぎ入れ、2~3分そのまま置きます。ザルをあげて水切りしたら茹でない戻し方の完了です。

レンジを使った戻し方

次は「レンジを使った戻し方」を紹介します。電子レンジで使用可能な容器にお湯を入れ、その中に春雨も入れて浸しておきます。ふんわりとラップをかけ、700wのレンジで約2~3分半加熱します。その後、ざるにあげて水切りしたら、レンジを使った戻し方の完了です。調理台が物でいっぱいな時にレンジの力を借りた戻し方も良いでしょう。

春雨に味を染み込ませる方法

次は、春雨に味を染み込ませる方法を紹介します。水やお湯で戻した春雨はしっかり水切りしないと、料理の味が薄まったり、水っぽくなるので注意しましょう。春雨をざるにあげた後に流水にさらして、冷めたらそのまま置いておくと自然に水切りできます。春雨のサラダの場合は、少し固い状態でざるにあげて冷ましておくと、ちょうど良い固さになり、べちゃっとせず調味料もよく染み込むので、少し早い状態でざるにあげましょう。

春雨の戻し方や選び方のコツ

使う料理によって戻し時間を調整する

春雨の戻し方や選び方のコツの1つ目は、使う料理によって戻し時間を調整します。具体的な例では、スープなどの煮込み料理に春雨を使う場合、春雨の茹で時間を短めにするとちょうど良い仕上がりになります。また春雨サラダなど、茹でた春雨をそのまま使う場合は通常通り茹でることで、食感豊かに仕上がります。ぜひ参考にして調理しましょう。

春雨はしっかり水切りする

春雨を戻して水にさらした後は、水気をしっかりと絞ることが大切な戻し方になります。水気の絞り方が足りないと全体的に水っぽい春雨料理になってしまうので、十分に気を付けましょう。ざるで大まかな水気を取ってから、さらに手で春雨をすくい、ギュッと絞ってから食材と混ぜましょう。

春雨の選び方

次は春雨の選び方です。主に2種類の原料があり、1つは緑豆から作る春雨です。もう1つはじゃがいもやさつまいものデンプンから作る春雨があります。緑豆春雨の特徴は熱に強くてコシがあります。麺が煮崩れしにくいので春雨初心者にも扱いやすいです。緑豆春雨とは緑豆から取ったデンプンの春雨で、小豆より小さく緑色しています。日本では主にもやしを作る際に使われることが多いです。小分けタイプが使いやすくて便利です。

緑豆春雨を作る過程では、大変な時間と労力がかかります。ふやかした豆をすりつぶして漉したら、採取したデンプンにお湯を入れて練って絞り出し、茹でた後に冷凍して干すといった手間を経て出来上がったのが緑豆春雨です。一方の芋デンプンの春雨は緑豆春雨とは逆で熱に弱く、溶けやすい性質があります。よって、茹ですぎると溶け出すので緑豆春雨よりも茹で時間を短めにして、ざるにあげた後は流水で冷やすと良いそうです。

春雨の正しい戻し方を知ってレシピに活かそう

今回は、春雨の正しい戻し方!簡単にできる下処理方法・コツを伝授しました。春雨には2種類の原料があり、それぞれに戻し時間が違うことが分かりました。また、下処理の方法はお湯やレンジを使うなど、意外にも簡単だったことも分かりました。水切りをしっかりするなどコツをつかめば、さまざまな春雨料理のバリエーションとして活用できます。皆さんも下処理方法を理解し、春雨をもっと手軽に美味しく取り入れて下さい。

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