レモンの正しい切り方とは?くし切り等おしゃれなカッティング技まとめ!
レモンのくし切りや輪切りといえば、焼き物や揚げ物、飲み物に添えることが多いです。さっぱりとした酸味とほのかな甘みが料理や飲み物の味を豊かにしてくれます。ところで、レモンの正しい切り方を知っていますか?くし切りは縦にまっすぐカットしているという人も多いと思いますが、実はあまりよいやり方ではありません。今回は、レモン汁がはねたり残ったりしない基本の切り方や農薬を落とす洗い方、風味が増す絞り方を紹介します。合わせて、食卓が華やかになるレモンの皮の飾りカッティングも紹介します。
レモンの切り方のパターンを覚えよう!
様々な料理や飲み物に添えるレモンは、味わいと共に見た目もアクセントになります。基本のくし切りのやり方や、遊び心のあるアレンジカッティングを覚えて、食卓を華やかに演出しましょう。
レモンの基本のくし切りの切り方!
まずは、基本のくし切りを覚えます。くし切りや料理の付け合わせによく使われます。食べる時に絞るので、レモン汁がはねたり、絞り切れずに余ったりしないように工夫した切り方があるので見ていきましょう。
レモンの洗い方
まず最初にレモンを洗います。レモンといえば輸入品が安くてよいですが、農薬も心配です。それに国産でも無農薬の明記がなければ、農薬が使われていない保証はありません。農薬やワックスを洗い落とす3つの洗い方を紹介します。
1つ目は、塩で揉む洗い方です。塩を手に取ってレモンの周りにつけて、優しく揉むようにすりこみます。潮がワックスや残留農薬を削ぎ取ってくれます。十分刷り込んだら、流水で丁寧に洗い流します。
2つ目は、重曹につける洗い方です。ボウルにレモンを入れて、すべてつかるくらいに水を入れます。そこに大さじ1杯の重曹を入れて混ぜます。1分ほど漬け込んだら、流水で洗い流します。その時洗剤がついていないスポンジでやさしくこするとよいです。
3つ目は、短時間茹でる洗い方です。鍋に水を入れて沸騰させたら、レモンを入れて20~30秒茹でます。茹でた後、流水で洗います。これで農薬やワックスが茹で汁や流水に流れます。残った茹で汁は、使わずに捨てましょう。3つ目のやり方だけでも効果ありますが、1つ目か2つ目の洗い方を実施した後この3つ目の洗い方をするとより確実だそうです。
切り方①レモンは縦に置いて斜めに半分に切る
レモンの基本的な切り方のくし切りというと、縦に半分に切る人がほとんどだと思います。しかし、この切り方には欠点があります。切った位置によっては、果肉の袋が残り絞り切れなかったり、力を入れて絞って飛び散ったりしてしまいます。
食にこだわるフランスでは、もっと効率の良い切り方をするそうです。この切り方は、伊丹十三さんの著書で、フランス人のレモンの切り方として紹介されています。それで、フランス流の切り方と言われています。
その切り方とは、レモンを縦において斜めに包丁を入れます。これによって、果肉の袋がすべてカッティングされます。
切り方②切った面を上にしてどんどん半分に
斜めに半分に切ったレモンは、切った果肉の面を上にして、半分に切っていきます。こうすることで、果肉の断面がすべて見えるカット切りになります。
切り方③白いワタを切り落として丁寧に
縦に包丁を入れてしまった時は、くし切りをした後で白いワタが残る部分を切り落とせば、袋をすべて切ることになるので、絞りやすくなりますし種もとりやすくなります。
レモンの上手な絞り方も覚えておこう
レモンの絞り方についても、ここで見ていきましょう。ちょっとした工夫で風味が増す絞り方があります。くし切りのレモンは両端を持って果肉部分を下に向けて押すような絞り方をする人が、ほとんどでしょう。しかし、より風味を味わえる絞り方があります。
レモンの風味は果肉よりも皮に多く含まれているといいます。なので写真のように皮の部分を下に向けて絞ると、レモン汁が皮に流れて風味が倍増するそうです。そうなると、気になるのが皮についているかもしれない有害な農薬ですが、紹介したやり方で洗っていれば問題ありません。
一方、輪切りになって添えられたレモンは手では絞りません。箸やフォークを使って、料理の具材にやさしく押し付けるようにして風味をつけます。レモンのくし切りは果汁をかけて料理を味わうのに対して、輪切りはレモンの風味を味わうためのものだといいます。レモンのカッティングによって味わい方が違うので、絞り方も違ってきます。
レモンのおしゃれな切り方・カッティング技を紹介!
レモンの基本的な切り方を見てきましたが、ここで様々なレモンの飾り切りのやり方を紹介します。いろいろな切り方やカッティングを覚えれば、パーティーなどで華やかな色どりが加わります!
飾り切りの基本「花型」は意外と簡単!
レモンの輪切りは果肉の形が花びらのようで、それだけで飾りになりますが、皮もお花型にカットするとお花度がアップします。このお花型輪切りは難しそうに見えますが、意外と簡単です。
まず、レモンの両端をカットします。それから、レモンを縦に持ち、包丁で三角に切り込んでいきます。6~8か所切り込みを入れます。切り込み終わったら、輪切りにして出来上がりです。包丁の代わりに細いピーラーを使う手もあります。見た目をよくするポイントは、均等に切り込みを入れることです。
包丁さばきに自信のある人は、皮を花型にむくやり方もあります。まず、レモンを厚めの輪切りにしてから、皮を果肉のラインに合わせて花模様になるように剥きます。全部剥いて皮なし花レモンでもいいですし、最後の1㎝ほどは残して、皮を結んで飾りにするのもグッドです。
これも簡単!蝶型カッティング
レモンの輪切りを蝶々の羽根のようにカッティングすると、おしゃれな飾りつけになります。そして、このカッティングも意外と簡単なのです。単に、輪切りしたレモンを1箇所中心部に向かって切り込みを入れるだけです。そして、切り込んだ部分を180度に開いておくと、蝶型レモンの出来上がりです。
さらに、もう一工夫するともう少し凝った形になります。レモンを厚めに輪切りし、2枚にするように切り込みを入れて、半分の所でやめます。切り込みが入っていない面のちょうど半分の所で、蝶型のための切り込みを入れます。同じように180度に開きます。蝶々が2ついるような形になります。
輪切りアレンジでおしゃれなリングカット
飲み物にレモンを添えるやり方といえば、輪切りを浮かべるか、くし切りをグラスに挿すのが定番ですが、ここはもう一工夫で、輪切りをグラスに添えるリングカットを紹介します。
まず、レモンを厚さ0.5cmから1cmくらいの輪切りにします。普通の輪切りより厚めに切ります。そうすると、グラスにかけやすいのと見栄えがよくなるからです。
次に、皮と果肉の境目をカットします。やり方としては、輪切りレモンのより大きい面を手前にし、ナイフの刃先を皮と果肉の境目に入れ、横に転がすように回しながらカットします。1から1.5cm残して、カッティングをやめます。
飲み物のグラスに、丸くなった皮がグラスの外に出るように引っ掛けて飾ります。口が広めのグラスに合います。二つ重ねるように引っ掛けるとボリューム感もアップして、なおオシャレです!
チューリップ型に切ってお花畑!
レモン汁をたっぷりかける料理では、レモンを半分にカットして添えることがありますが、そこをジグザグな切り込みを入れてカッティングするやり方でチューリップ型となり、華やかな添えレモンとなります。
チューリップ型カッティングをするには、先が鋭く尖ったフルーツナイフやプチナイフを使うとよいです。切り方は、レモン丸ごと一つを手に取り、ナイフで三角のジグザグに切り込んでいきます。レモンの中心部まで切り込まれるよう深く刺しこみます。一周したら、レモンを切れ目に沿って開きます。飾り置けるように端の部分はカットして出来上がりです。
出典: https://feely.jp
チューリップ型だと、見た目がカワイイだけでなく絞りやすそうです。何人かで食べる大皿のパエリア料理とかで活躍しそうなカッティングです。
カクテルにピッタリ!ホーセズネック
ブランデーベースのカクテル、ホーセズネックに入れるレモンの皮のカッティングも、思ったよりシンプルにできます。ホーセズネックカクテルに限らず、レモンウォーターやビールベースカクテルなどにも使えば、レモンの皮でオシャレな一杯ができます。
レモン1個の突起した部分を厚く切り込み(この部分が、グラスに引っ掛けるところになります)、その後はリンゴの皮をむくように螺旋上に皮をむいていきます。最後まで剥けたら、皮をまな板の上に広げます。幅をそろえるために皮をカットして調整します。
皮の幅がきれいに揃ったら、グラスにらせん状になるように入れて、最初に切り込んだ部分をグラスに掛けます。そこへ氷と飲み物を入れれば出来上がりです。
レモンは個性的な切り方で一味違う食卓に!
いかがだったでしょうか?レモンの基本の切り方から洗い方、絞り方、個性的な飾り切りを見てきました。毎日の料理や飲み物に何気なく添えられているレモンですが、ひと工夫の切り方で食卓が華やかになったり、風味が増したりします。日々の食事でレモンを使って個性を演出しましょう!