メバチマグロの簡単で美味しいレシピは?旬や値段・カロリーは?

マグロにはクロマグロとも呼ばれる本マグロ、メバチマグロ、キハダマグロ、ミナミマグロなどがあります。マグロならではの赤身があるマグロの中でリーズナブルに購入できるのがメバチマグロです。日本のマグロの3割の流通量を誇っているメバチマグロは刺身や寿司など生で食べるだけでなく火を通したレシピもあります。メバチマグロのおいしいレシピととともに、旬や気になる値段、カロリーなどを紹介します。

メバチマグロの簡単で美味しいレシピは?旬や値段・カロリーは?のイメージ

目次

  1. 1メバチマグロは簡単レシピが豊富!
  2. 2メバチマグロとはどんな魚?
  3. 3メバチマグロの選び方
  4. 4メバチマグロの簡単で美味しいレシピ
  5. 5メバチマグロをアレンジして美味しく食べよう!

メバチマグロは簡単レシピが豊富!

刺身や寿司など生魚を使ったレシピは日本ならではの料理です。その中でも王道を行くのがマグロです。日本人に愛されている魚の一つです。一言でマグロといっても、その種類はクロマグロやキハダマグロ、メバチマグロなどがあります。マグロを使った料理には刺身や寿司ネタなど生で食べるイメージが多いのですが、唐揚げやステーキのように加熱して食べるレシピもあります。

マグロを使ったレシピは他の魚と比べても簡単なものが多いのが特徴です。今回紹介するメバチマグロのレシピはどれも簡単で一度は作ってみたいおすすめレシピです。メバチマグロの旬の時期や摂取カロリー、気になるお値段とともにメバチマグロを使ったレシピを紹介します。メバチマグロを余すことなく使ったレシピを覚えて料理のレパートリーを増やしてみませんか?

メバチマグロとはどんな魚?

メバチマグロの旬の時期

マグロは基本的に大型の魚です。メバチマグロも大きい時には体長2メートルを超える事もあります。サバ科に属するメバチマグロは業界ではサイズによって呼び方が異なります。基準は重量で15キログラム以下の小型サイズをダルマ、25キログラムまでを小鉢、40キログラムまでを中鉢、そして40キログラムを超えるサイズは大鉢と呼んでいます。体長2メートルを超えるものは120キログラム程ぐらいの重さがあります。

メバチマグロは温帯や熱帯地方の海に生息する魚で、沖合を回遊しています。マグロの中でも水深が深い場所に生息しており、100メートル以上の深さが棲み処になっています。日本近海では、西日本の太平洋沖で漁獲されます。東海地方から四国、九州、沖縄ではメバチマグロの漁業が盛んになっています。日中は高速で深海を回遊しますが夜間は上昇してゆっくりと動くため、漁獲は夜間中心に行われます。

メバチマグロの旬は秋から冬です。メバチマグロはキハダマグロに次いで漁獲量が多く、一日1000本以上が水揚げされています。マグロの漁業は船上で血抜きを実施した後、瞬間冷凍されます。そのため、市場に出回っているマグロは常に冷凍マグロです。旬は脂がのっている時期なのですが、冷凍処理されている為あまり他の時期との味の差が出にくいのが特徴です。一年中美味しいメバチマグロを食べることができます。

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メバチマグロの値段

マグロの値段は漁獲状況などによって異なります。初セリなどでつくご祝儀相場は別格として、一般的な小売り価格に換算するとメバチマグロは100グラム500円程度が相場です。本マグロと呼ばれるクロマグロはマグロの王様です。スーパーなどで販売されていることもありますが、価格も高いのが特徴です。メバチマグロの2倍はする値段が付けられています。スーパーで販売されている一般的な相場がメバチマグロの値段です。

メバチマグロのさらに半分程度の価格で販売されているマグロがキハダマグロです。関西中心に好まれているマグロでそれに対して関東圏はメバチマグロが一般的です。スーパーの店頭では関西地方ではキハダマグロが並び、関東地方ではメバチマグロが並びます。それに混じってミナミマグロやクロマグロなどが時々登場するのが普通です。回転寿司や居酒屋の刺身の赤身として利用されるのもメバチマグロが中心です。

メバチマグロの刺身のカロリー

脂身がのった美味しいマグロですが、気になるのがカロリーです。高カロリーの摂取は肥満や生活習慣病の要因になります。マグロのカロリーはマグロの種類によって変わります。メバチマグロは100グラム当たりのカロリーが108キロカロリーです。対してキハダマグロは100グラム当たり106キロカロリーです。この二種類に大差はありません。一方本マグロは100グラム当たり125キロカロリーと少し高くなっています。

ただし本マグロのカロリーは赤身の部分のカロリーです。脂身であるトロの部分では100グラム当たり344キロカローと一気に跳ね上がります。口の中でとろけるような味わいの本マグロの大トロですが、値段もカロリーも高いのが特徴です。メバチマグロはカロリー面でもお得です。もちろんマグロには豊富な栄養素も含まれています。ビタミンやたんぱく質、リン、マグネシウム、カリウムなどが含まれています。

メバチマグロとキハダマグロの違い

スーパーでは関東ではメバチマグロ、関西ではキハダマグロが中心ですが、もちろん両方を取り扱っている店舗が多くなっています。その理由は価格が最も安いのがキハダマグロだからです。100グラム当たり200円程度で販売できるため、リーズナブルなマグロとして提供する事ができます。しかしキハダマグロは赤身が少なく少し薄い赤色をしています。マグロのイメージである真っ赤な身とは少しかけ離れています。

キハダマグロもメバチマグロと同じく温帯や熱帯の海域に生息しており、世界中の海で漁獲できます。薄い色をしていますが、味はしっかりとしています。火を通しても固くならないのが特徴です。メバチマグロは赤みがしっかりとしているマグロです。本マグロと似た色合いがマグロらしさを表しています。赤身を提供している料理店などではメバチマグロを利用するのが多くなっています。味わいの深さはキハダマグロ以上です。

刺身として食べるのであれば、キハダマグロよりもメバチマグロの方が適しています。漬け丼などのレシピにも最適です。マグロにはミナミマグロという種類もあります。赤身は少ないのですが、脂成分が豊富に含まれているのが特徴です。本マグロの中トロに匹敵するような脂成分が赤身全体に含まれています。そのため口の中で溶けるような味わいを求めるのであれば、ミナミマグロが最適です。濃厚なマグロとして利用されます。

ミナミマグロはメバチマグロより若干値段が高い程度で大きくは変わりません。見た目で選ぶか、味わいで選ぶで選択肢が変わります。もちろんレシピの内容によっても変わります。そして本マグロについても触れておきます。濃厚な赤色が特徴な本マグロは中トロや大トロの部分はしっかりとした脂身がのっています。火を通すと固くなってしまうのが特徴で刺身や寿司など生で食べるのが一般的です。高級料理店で扱われます。

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メバチマグロの選び方

美味しいサクの選び方とコツ

スーパーの店頭で購入するマグロはサンマやイワシのように一匹単位で販売していません。巨大で重たい魚ですので当然カットして販売しています。カットされている個所の事をサクと呼びます。一見どれも同じように見えるサクですが、見極め方があります。美味しいサクの選び方を紹介します。サクは部位やスジの入り方が見るポイントになります。これにより食感が左右されるためレシピによって使い分けると効果的です。

頭に近いほうのサクはスジとスジの間隔が広いのが特徴です。そしてスジが他の部位と比較して固めです。刺身や寿司など生で食べるのではなく火を通して調理するのがおすすめです。逆に尾に近い方のサクはスジとスジの間隔が狭くなっています。スジの固さは頭と同じく固めです。こちらも調理する方法をおすすめします。逆に中心に近いほどスジは薄く見えにくくなります。しかしスジが少ない分柔らかすぎる食感になります。

刺身はある程度スジが残っている歯ごたえがある方がおいしいため、中心付近のサクは鉄火丼や鉄火巻き、漬け丼などに活用するのがおすすめです。火を通さない生で食べる調理方法がおすすめの部位です。中心から少し離れたサクはスジもそこそこ残った状態で歯ごたえを保つことができます。身が固めで色も薄めなのが特徴です。この部位は刺身にちょうど良い場所です。さらにおいしく食べるにはスジの切り方も工夫します。

皮に近いサクはスジが太くなる特徴を持っています。身も固めです。そのため刺身にするのに最適な部位です。特売品のマグロはこの部位で販売されることが多く、運が良ければ、お買い得な刺身ネタを入手できます。身に近い部分のサクは寿司ネタに最適です。スジが斜めに通っているのがポイントです。スジが気にならないように薄切りにカットする加工方法であるため寿司にちょうど良いのです。

お買い得のマグロの部位もあります。ワカレ身と呼ばれる背びれに近い部分です。マグロは皮や骨、血合いに近いほど美味しさが増します。骨についた中トロは絶品です。カットして形として残す事ができない分安く販売されていますが、ネギトロなどに使用することができます。購入後の加工が面倒な部位ではありますが、美味しさは他の部位を上回ります。上級者はワカレ身を活用してマグロ料理を作ります。

メバチマグロの簡単で美味しいレシピ

メバチマグロで簡単漬けマグロ

メバチマグロを使用したレシピを紹介します。まずは漬けマグロです。他の魚のように二枚や三枚におろす工程がない分、作り方はとても簡単です。ただしメバチマグロの選び方がポイントになります。漬けマグロを作る際に選ぶサクはスジができる限り薄いものを選びます。スジは漬けマグロの食感に直接影響します。スジが少ないものを選べば、おいしい漬けマグロを作れます。食べやすい大きさにカットします。

次はタレの準備です。料理酒、みりん、しょうゆを用意します。分量はすべて同じ割合です。料理酒とみりんを混ぜて火にかけます。アルコールをとばし、冷えた段階でしょうゆを加えます。タレはこれで完成です。あとは1時間ほどたれにマグロを浸します。途中30分前後経過したときに上下を裏返すとさらにマグロにタレがしみ込みます。このまま食べても、ごはんの上にのせて漬けマグロ丼にしてもおいしくいただけます。

メバチマグロと白ネギのユッケ

次に紹介するレシピはユッケです。ユッケを作るときに面倒なのはタタキにすることです。これはスジをなくすための作業です。しかしメバチマグロの部位を正しく選択することでたたく必要はなくなります。準備するメバチマグロのサクは、中心に近いスジが少ない部位かワカレ身を利用します。お買い得に利用したいのであれば、形がいびつではありますが、ワカレ身を利用するのも方法です。ただし脂身が少ない箇所にします。

脂身があるとユッケが味がなじみにくいデメリットがあります。そのため脂身の少ない赤身を利用するのがおすすめです。メバチマグロ以外にもキハダマグロを利用することもできますが、ユッケは赤身がある見た目も肝心なポイントです。そのため色が薄いキハダマグロを利用するよりはしっかりと赤身のあるメバチマグロを利用するのがおすすめです。準備する材料はメバチマグロのサクと、長ネギです。

調味料として準備するのは、しょうゆ、砂糖、ごま油、にんにくチューブ、コチュジャンチューブ、白いりごまです。下ごしらえですが、まずボールにしょうゆ、砂糖、ごま油、にんにくチューブ、コチュジャンチューブを入れます。長ネギは適当な大きさにスライスします。メバチマグロは、切り落としサイズに切ります。決まった大きさはなくお好みのサイズにカットすればOKです。

マグロの水気はキッチンペーパーでしっかりとふき取っておきます。そして調味料の入ったボールに長ネギとともに投入します。次に混ぜ方ですが、できれば手で混ぜるのがおすすめです。キッチン手袋を利用して混ぜます。手の体温がちょうどよく調味料とマグロをなじませてくれます。艶が出てねっとりとした頃が食べごろです。白いりごまをかけて食べます。お酒のつまみとして、ごはんのおかずとして便利です。

ビールに合うメバチマグロの唐揚げ

鶏肉が一般的な唐揚げですが、メバチマグロを使った唐揚げのレシピを紹介します。鶏肉で作る唐揚げよりカロリーが少なくヘルシーな料理です。ダイエット中の人や脂っぽい食べ物のカロリーを気にしている人にはおすすめのレシピです。最近では居酒屋などでもマグロの唐揚げがメニューに登場するなど一般的になっています。準備するメバチマグロですが、加熱用の切り身を利用します。身が少し固めのサクがおすすめです。

脂身がのったサクは唐揚げにするとさらに脂分が多くなってしまうことと、火を通すことで身が固くなってしまいます。本マグロなどは逆に火を通すレシピには向いていません。多少スジがあっても火を通すことでスジが気にならなくなるため、刺身用の切り身を使う事もできます。もし店頭に加熱用のマグロがあるのであれば、それを購入するのが一番ベストです。材料はマグロと片栗粉です。

調味料として準備するのはチューブ式のにんにくとチューブ式のしょうが、しょうゆ、日本酒です。メバチマグロの下準備は一口大にカットすることです。唐揚げとして適切な大きさにカットします。チューブ式のにんにくとチューブ式のしょうが、しょうゆ、日本酒を混ぜ合わせたものにマグロを1時間程度漬け込みます。ビニール袋などに入れて紐で縛り、つけておくのがベストな方法です。

1時間程度つけておいたら、片栗粉をまぶします。サラダ油は170度の温度で揚げます。鶏肉で作る唐揚げのように表面が薄い色の状態で取り出し、冷えてから二度揚げすると表面がさらにカラっとなります。マグロのお刺身が余ったら、これをタレに漬け込み、翌日唐揚げにして使うといった利用方法も覚えておくと便利でしょう。唐揚げはビールのおつまみやごはんのおかずとしても最適です。

食べ応えのあるメバチマグロのステーキ

牛肉や豚肉が一般的な材料となるステーキをメバチマグロで作ってみるレシピです。肉でいえばレアと呼ばれる生の部分が大半残っているマグロの赤身ステーキを作れば、火の通った刺身気分で食べることができます。わさびを付けて食べれば、美味しさ倍増です。本マグロは火を通すと固くなってしまう性質があるため、おすすめできませんが、メバチマグロなら赤身もあり火を通しても柔らかさをキープできます。

準備するのは刺身用のマグロです。加熱用のマグロとして販売されている場合には、それを利用するのがベストです。塩、黒胡椒、オリーブオイル、わさび、レモン、付け合わせの野菜を準備します。また調味料としてしょうゆ、みりん、日本酒、砂糖を準備しておきます。マグロはサクをそのまま使います。焼いた後にカットする為、調理はサクをそのまま準備します。両面に塩と黒胡椒をふりかけ味付けをします。

調味料は混ぜ合わせておきます。フライパンにオリーブオイルを敷いて弱火もしくは中火の弱めでマグロのサク4面を軽く焼きます。焼き目をつける程度でしっかりと火を通す必要はありません。赤身が白っぽく変色したら軽く焼けた証拠です。これ以上色目を付ける必要はありません。マグロはフライパンから取り出しますが、焼き汁はそのまま残しておきます。そしてこのフライパンに調味料を入れて煮詰めます。

調味料にわさびを加えます。お好みで入れます。もちろん食べる時にわさびにつけるのも方法です。取り出したメバチマグロは、食べやすい7ミリ程度の幅にカットします。お皿に並べて、煮詰めたタレをかけ、付け合わせの野菜を盛りつければ完成です。レモンを絞って食べれば一層おいしくいただけます。わさびの辛さをアップさせたいときには、わさびを直接つけて食べるとツーンとくる食感を楽しめます。

加熱用マグロは生で食べられないものを加熱すれば安全に食べれますという意味で販売しているため、刺身用より安く購入できるのがメリットです。そのためマグロのステーキは刺身よりもリーズナブルに作ることがでいます。マグロの刺身だけじゃバリエーションがないと悩んでいる人には最適なレシピです。また焼きすぎないことがメバチマグロステーキを作る上でのコツです。軽く火を通しレア状態にするのがポイントです。

メバチマグロのステーキにはバリエーションも豊富です。ガーリックステーキのレシピも紹介します。先ほど紹介した調味料の他にすりおろしの生姜とにんにくを加えます。そして焼く前に調味料とマグロを一晩漬けこんでおきます。焼く時には調味料も一緒にフライパンに投入して焼きます。焼き方はレアがベストです。さっとメバチマグロの表面全面に火が通れば完成です。こちらもわさびを追加するとさらにおいしくなります。

お酒のおつまににも最適なメバチマグロのゴマステーキのレシピも紹介します。ゴマつけて焼くだけの簡単レシピです。準備するのはメバチマグロとみりん、しょうゆ、黒と白のいりごま2種類、ごま油です。みりんとしょうゆを混ぜてマグロをそのまま漬け込みます。冷蔵庫の中で焼く30分寝かせて味を浸透させます。白ごまと黒ゴマを同じ分量混ぜ合わせて、漬け込んだマグロにまんべんなくふりかけます。

フライパンを熱してごま油を入れます。火加減は弱火です。マグロをそのまま入れて両面を軽く焼きます。レアの焼き方がおすすめですが、焼き加減はお好みで変えることができます。マグロが焼きあがったら取り出して7ミリ幅程度にカットします。フライパンの焼き汁に漬け込んでおいたタレを入れて煮立たせます。皿に並べたマグロステーキの上に煮立ったタレをかけたら完成です。ゴマの風味が漂う絶品です。

メバチマグロをアレンジして美味しく食べよう!

メバチマグロは本マグロと比較してリーズナブルな価格で手に入れることができます。市場にはもっと安いキハダマグロなども存在しますが、マグロ本来の赤身を持ったマグロはメバチマグロがベストです。刺身や漬けマグロ、漬け丼やネギトロなど生で食べることもできますが、火を通して調理するレシピもあります。唐揚げやステーキは本来肉料理のレシピですが、メバチマグロを使った一品も作れます。

メバチマグロは火を通してもあまり固くならない特性を持っています。火を通すのであれば、脂身の少ない部分がおすすめです。メバチマグロを使ったレシピはまだまだあります。料理好きな人であれば、オリジナルレシピを開発することもできるでしょう。秋から冬にかけて旬を迎えるメバチマグロを使って、夕食の献立や、お酒のおつまみなどのバリエーションを増やしてみてはいかがですか?

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