2019年10月16日公開
2024年09月29日更新
業務スーパーで買うな!?買ってはいけないと噂なのは?危険性・品質調査
業務スーパーには買うなと噂の商品があります。業務スーパーでは中国産をはじめ外国からの輸入品が安く販売されているため、商品の危険性を心配する声があるのです。本記事では業務スーパーで買うなという商品の噂は本当か、買ってはいけないのか解説します。
目次
業務スーパーで買うなと言われている商品・危険性は?
神戸物産グループの業務スーパーは2000年に1号店がオープンし、今では北海道から沖縄まで店舗を構える人気のスーパーマーケットです。珍しい輸入品や業務用サイズの冷凍食品、独自ブランドのスイーツなど様々な激安商品が並んでいます。
しかし、あまりの安さ故に「業務スーパーの商品は危険」「買ってはいけない」などという声があるのも事実です。果たしてその噂は本当なのでしょうか?この記事では、業務スーパーで買ってはいけないと言われている商品とその危険性について徹底解説致します。
安すぎるのは安全性に問題がある?
業務スーパーの商品が安いのは、安全性に問題があるからでしょうか?買ってはいけない商品があるのは本当でしょうか?
この記事全体を通して業務スーパーの安全性について触れますが、ここではまず、業務スーパーの安全安心への取り組みについて紹介します。
業務スーパーでは大きく4つの取り組みを実施しています。まず、商品の開発段階から事前調査を徹底的に行い、次に商品が適切な環境で製造・管理されているか現地工場の確認と評価をしています。そして、このような環境の中で完成した商品が行政の基準を満たしているか独自の検査を実施し、クリアした商品だけが販売されるのです。
また、商品販売後もお客様の意見・感想等を分析し、品質保持のために定期的な商品検証を継続しています。このように4つの過程を通して徹底した品質管理を行っていることから、業務スーパーの商品は危険ではないと断言できるでしょう。
しかし、安全性に問題がないとなると、今度は安さの理由が気になるところではないでしょうか?業務スーパーの安さの秘訣については後半部分で解説致します。
外国産の食材は危険?
買い物をする際、外国産、特に中国産の商品を避けているという方も多いことでしょう。確かに中国産の食品は、残留農薬問題や食品偽装がニュースになったこともあり、買うなという話をよく耳にします。
しかし、これまで買ってはいけないと言われていた輸入品も日本の各企業の地道な努力を経て、今では安心できるものへと改善されています。
輸入商品が多く並ぶ業務スーパーでは、輸入国約40ヶ国、海外直輸入商品は1,200種類程です。そしてもちろん、並んでいる輸入商品はどれも危険ではない、安全性に問題がないと認められた商品です。中国産をはじめ輸入品に対する業務スーパーでの具体的なチェック体制については後ほど解説致します。
農薬やホルモン剤の問題は?
業務スーパーには新鮮な生野菜や冷凍野菜が格安で販売されています。特に冷凍野菜に関しては、例えばどちらも中国産でほうれん草500g160円、ブロッコリー500g150円程、国産の生野菜と比較すると驚きの価格です。
ここまで安いと農薬やホルモン剤の危険性が心配になり、買ってはいけない商品なのではないかと疑ってしまう方もいるでしょう。
しかし、日本には元々、厚生労働省や農林水産省が定める輸入の厳しい規定があり、農薬の残留検査をクリアしていないものに関しては回収・破棄され、市場に出回ることはありません。
それに加え、業務スーパーでは専門スタッフによる現地の加工工場の調査、輸入後の安全管理は徹底して行われています。このように政府の規定と業務スーパーの取り組みにより、並んでいる商品に危険性はなく、安全なものと考えるべきでしょう。
業務スーパーで買ってはいけないと噂の商品
ここからは、業務スーパーで買うなと噂されている代表的な商品を紹介していきます。何故買ってはいけないと言われているのか、その理由についても解説しますので、買い物の際の参考にしてみてください。
買うなと噂の商品①ブラジル産鶏肉
業務スーパーに限らず、ブラジル産の鶏肉はどこのお店でも低価格で販売されているのを知っていますか?業務スーパーでは、2kg700円程のお値段で、計算してみるとなんと100gあたり35円となり、本当に激安です。この安さの理由は何なのでしょうか?
インターネットで検索してみると、ブラジルの鶏肉は薬品漬けされたもの、ブラジル産の鶏肉は危険だから買うな等様々な記事が見られます。実際、2017年頃ブラジルでは食肉不正問題が発覚しました。本来なら廃棄処分となる鶏肉に発がん性のある物質を混ぜて国内外に販売していたのです。
この問題以降、ブラジルの鶏肉=危険という構図が出来上がり、買ってはいけないものという認識が広がりました。しかし、実はこのような不正をしていたのはブラジル国内で1%の工場であり、問題発覚後国や民間企業は早々と問題のあった工場からの輸出をストップしています。
ブラジル産の鶏肉が安い本当の理由はと言うと、飼料、土地、人件費が日本よりも安いからです。また、船舶による大量輸送でコストもありまりかからないのです。
そして、検索ワードに上がってくる薬品漬け疑惑についても嘘と言って良いでしょう。何故ならブラジル政府は、成長ホルモンの含まれた試料を鶏に与えることを禁止しているからです。もちろん鶏に直接成長ホルモンを投与するという危険なこともないのです。以上の理由から、ブラジル産鶏肉は買ってはいけない商品ではありません。
買うなと噂の商品②中国産の冷凍ポテト
業務スーパーの中国産冷凍ポテトも買うなと言われている商品です。1kg248円とお安く、食べ盛りのお子さんがいる家庭では重宝している冷凍ポテトかもしれません。
しかし、この中国産冷凍ポテトを購入した人達からは「ポテトのホクホク感がなく、ボソボソしている」という声が多くあります。中国産なので体に悪いのではないかと心配する方もいるかもしれませんが、体への悪影響などという具体的なデータはなく、単にあまり美味しくないから買ってはいけないという感想が見られるのです。
もちろん、人にはそれぞれ好みもありますので、実際この中国産冷凍ポテトを常備しているという人もいます。何より安くて量もありますので、上手に使えば料理の時短にもなります。もし食感に敏感な方は、マッシュポテトにしたり、ポテサラにしたりと潰して調理することをおすすめします。
買うなと噂の商品③大手メーカーのカレールウ
業務スーパーにある大手メーカーのカレールウも実は買うなと噂の商品の一つです。カレールウが買ってはいけない商品と聞くと、体にどんな危険を及ぼすのかと不安になる方もいることでしょう。しかしながらこの商品も体に悪いというよりもおいしさの問題です。
業務スーパーで販売されているカレールウは、家庭用と異なり、レストランやカフェなどで料理人が味の調整を行うことが前提で作られているものなのです。
そのため、他のスーパーにある家庭用ルウの感覚で買ってしまうと、美味しくないと感じる人が多いようで、巷では業務スーパーのカレールウは買ってはいけない言う噂が流れているようです。しかし裏を返せば、自分で微調整をしながらオリジナルのカレーを作りたいという人にはおすすめの商品と言えるのではないでしょうか?
買うなと噂の商品④牛乳パックデザート
業務スーパーの定番スイーツと言えば、牛乳パックデザートを思い浮かべる人も多いのではないでしょうか?水ようかん、杏仁豆腐、レアチーズ、カスタードプリン、コーヒーゼリーなど種類も豊富で、しかも値段は200円~300円程とコスパも素晴らしい商品です。
そんな業務スーパーで人気の牛乳パックデザートですが、実は買うなと噂の商品なのです。その理由はというと、原材料にあります。牛乳パックデザートには果糖ブドウ糖液糖をはじめ、人工甘味料や食品添加物が多く含まれているからです。これらの成分は、決して積極的に摂りたいものではありません。
しかし、ここで注意していただきたいのが、他のお店で販売されているゼリーやプリンは安全で、業務スーパーの牛乳パックデザートだけが危険で買ってはいけないというわけではないのです。そしてもちろん、牛乳パックデザートに使用されている添加物は、厚生労働省が指定し、安全と認められた物であることも覚えておいてください。
安くて美味しい牛乳パックデザート、種類も豊富なのであれこれ試したくなる気持ちも分かりますが、時々食べる程度にすることをおすすめします。日常的に1パック一人で食べるなど習慣にしてしまうと、間違いなく糖分の摂りすぎ、生活習慣病にも繋がる危険性があるでしょう。
業務スーパーの商品の品質調査は厳正
ここからは業務スーパーの徹底した商品の品質管理について解説致します。中国産をはじめ海外からの輸入品にまだ不安のある方や、安すぎて業務スーパーを怪しいと感じている人にもきっと納得していただける厳正な管理体制があるのです。
安心安全への取り組みがある
業務スーパーでは、商品の開発段階から商品が私たち消費者の元に届くまで、そして届いた後もなお品質の向上に向けての取り組みが行われています。詳しい検査・工程については一つひとつ解説致します。
食品衛生調査
業務スーパーでは、食品衛生上の状況を幅広く把握するために以下の項目をチェックするモニタリング検査を実施しています。
抗生物質、保存料や着色料等の添加物が適切であるか、病原微生物、大腸菌群の成分規格、アフラトキシン等カビ毒、安全性未検査の遺伝子組み換え食品の使用されていないか、そして、認められていない放射線照射の有無などを調査しています。
動物検疫と植物検疫
輸入商品も多く取り扱う業務スーパーですので、専門スタッフによる検疫検査も適切に行われています。
動物検疫は、生肉、ハム、ソーセージなどの輸入する食肉加工品に対して行われる検査です。伝染病の侵入を未然に防ぐために実施され、輸出国政府機関の検査証明書も必要となっています。
そして植物検疫はというと、輸入する野菜類、穀物、果実に実施されます。この検査は海外からの病害の侵入や蔓延を防ぐために行われ、こちらの検査にも輸出国政府機関の検査証明書が必要となっています。
専門スタッフが独自の品質検査を行っている
業務スーパーでは、商品の安全と品質管理のために商品ごとに基準を設定し、独自の調査を行っています。入港したコンテナを無作為に選び出し、微生物、理化学検査や官能検査を実施しています。もちろん、検査を行うスタッフは、味覚トレーニングや検査精度チェックなど訓練を受けた専門性に長けた人材です。
入港後の品質検査
適正な温度管理が可能なコンテナで海外から入港した商品は、温度管理がきちんとなされた倉庫で保管しています。そして倉庫内では専門のスタッフにより荷姿・外装検査、目視検査、重量検査、商品ごとの個別の検査など10項目以上が実施されます。
微生物・理化学検査
微生物・理化学検査とは、食品の衛生状況や甘味、酸味などが法律そして業務スーパーで定めた基準を満たしているか確認するための検査です。
衛生レベルのチェックを行う微生物検査、また、缶詰などの甘味をみる糖度検査、漬物などの塩辛さを測る塩度検査、漬物など食品の酸味を確認する酸度検査、変質・変色がないかチェックするPH検査を行っています。
官能検査
官能検査とは、実際に商品を試食し味覚・嗅覚・視覚などの感覚器官で検査するものです。この官能検査をすることで、機械で測定することのできない味のバランスや食感などを確かめています。
業務スーパーで行っている官能検査は、入港した商品をランダムに選び出し、複数名のスタッフによって実施しています。複数名で行っているため、個人の嗜好や体調に左右される心配がありません。
業務スーパーの商品が安全で安い理由
これまで、業務スーパーの徹底した品質調査・管理について解説していきました。危険で買うなという業務スーパーの商品への疑いは晴れたのではないでしょうか?しかし何故業務スーパーの商品はここまで安いのか、ここからはその理由について解説致します。
業務スーパーが安全・安い理由①生産ラインを効率的に使う
普通工場では、それぞれの商品に対して生産ラインを設けています。しかし業務スーパーでは牛乳と同じ機械を使って牛乳パックデザートを作る、豆腐を作るラインでリッチチーズケーキを作るというように一つの機械を効率的に使い商品を生産しています。
その結果、設備にかかるコストが大幅に削減可能となりました。同系統の商品を作ることはあっても、ここまでジャンルの異なる商品を作ること珍しく、業務スーパーならではと言えるでしょう。
業務スーパーが安全・安い理由②無駄・ロス・非効率を徹底排除
業務スーパーの商品は、常温や冷凍食品など賞味期限が長いものがほとんどであり、生鮮食品はあまり扱っていません。そのため、毎日の売上変化や売上減少によるロスを防ぐことができています。
また、商品の陳列方法にも特徴があり、業務スーパーでは開封した段ボール箱のまま商品が並べられています。それにより棚にかかるコストの削減、そして陳列する時間の短縮により人件費も抑えることができているのです。
業務スーパーが安全・安い理由③毎日激安で特売の広告費が不要
業務スーパーのコンセプトは、毎日がお買い得です。特売日など設けることなく、一年中同じ価格にすることで激安のお店として認知されるようになりました。特売日を設定しないため広告費も削減でき、また、ポップを張り替えるなどの手間も省くことができているのです。
業務スーパーが安全・安い理由④海外直輸入
中国産やブラジル産をはじめ輸入商品の多い業務スーパーですが、輸入は他社を介することなく独自で行っています。大きなコンテナでまとめて直接輸入することで、中間マージンをカットし、低価格で販売することを可能にしています。
業務スーパーが安全・安い理由⑤自社で全て行う
業務スーパーで販売されている多くの商品は、商品開発、生産、販売まで全て自社で独自に行っています。自社工場でオリジナル商品を作る、問屋を介さずメーカーと直接取引する、海外の工場から直接輸入するというように通常業者に依頼する工程も全て自社で行います。
そして、自社工場が国内に21ヶ所もあるため、流通コストを抑えることも可能にしています。全て自分たちで行うからこそ、コストを最大限にカットし、安全な商品を低価格販売することを実現しています。
業務スーパーが安全・安い理由⑥まとめて仕入れる
業務スーパーでは、海外の厳選商品を大きなコンテナでまとめて直接輸入しています。業務スーパーのホームページによると、なんとその量、1年間で富士山約7個分だそうです。シンプルで取引しやすいまとめ買いだからこそ、海外の珍しい商品を安く仕入れることができるのです。
業務スーパーで買うべき商品
ここからは業務スーパーで買うべきおすすめ商品を紹介していきます。紹介する商品はどれも人気の商品なので、購入したことのない人はぜひ一度手に取ってみてください。
買うべき商品①リッチケーキシリーズ
業務スーパーのリッチケーキシリーズのファンという人もきっと多いのではないでしょうか?味はチーズ、ショコラ、抹茶の3種類あり、どれも300円程で購入でき、しかも美味しいコストパフォーマンス最高のスイーツです。これは業務スーパーで見つけたら買うべき商品と言えます。
完全に解凍してから食べるのも良いですが、半解凍や冷凍を好んで食べる人もいます。また、ジャムや生クリーム、フルーツを添えて味の変化を楽しむのもいいでしょう。リッチケーキシリーズはどれも濃厚なので、一度にたくさん食べきれない人は一切れ分ずつカットして冷凍保存しておくことをおすすめします。
買うべき商品②天然酵母食パン
業務スーパーで一日一万個を売り上げると話題の天然酵母パンを知っていますか?メディアでも取り上げられた業務スーパーの大ヒット商品です。天然酵母パネトーネ菌と酵母菌を使用しており、これらが小麦粉の美味しさを最大限に引き出しています。
食べてみると優しい甘味が感じられるパンで、そして耳までしっとりしていて、子どもでも食べやすいことでしょう。ちぎってそのまま食べても良いですし、こんがり焼いてバターと食べるのもおすすめです。天然酵母食パンは1.8斤、ずっしりと重さが感じられます。値段は税込み200円程ととてもお手頃価格となっています。
買うべき商品③スモークチキンスライス
業務スーパーの看板商品ともいえるものにスモークチキンスライスがあります。国産若鶏の胸肉を使用したしっとりとした肉質と、燻製処理されたチキンスライスはそのままおつまみとしてはもちろん、色々な料理に使うことができます。
胸肉のパサパサ感も少なく、また加熱済みなので生肉よりも賞味期限が長いのポイントです。この記事では中国産をはじめ輸入品の危険性を否定してきましたが、それでも国産にこだわりたいという方には嬉しい商品ではないでしょうか?
買うべき商品④ベルギーワッフル
自然解凍で食べられて、朝食にもおやつにもぴったりと人気なのがベルギーワッフルです。お値段は税抜き348円、10個入りなので一個あたり35円程とコスパも最高な商品なのです。
自然解凍でももちろん食べられますが、トースターで少し温めるとサクッ、そしてしっとりした食感が感じられ、また、バターの芳醇な香りが口いっぱいに広がります。食べてみると分かりますが、高級感あるワッフルと言ったところでしょう。そんな美味しいワッフルが激安価格で食べられるのは、もちろんベルギーから直輸入しているからなのです。
買うべき商品⑤上州高原どり
中国産をはじめ外国産のお肉が多い業務スーパーですが、上州高原どりは国産の鶏肉です。ビタミンE豊富な飼料とたっぷりの愛情で育てたというこだわりの健康鶏となっています。
ささみ、手羽先、手羽元、胸肉、もも肉、きもなど部位の種類も豊富で用途に応じて購入することができます。また、こちらの上州高原どりは冷蔵、冷凍どちらも揃えているのがポイントです。特に冷蔵肉を使った人からは「新鮮で旨味が詰まっていて美味しい」「解凍の手間が省けてすぐに使いたい時は助かる」そんな声があります。
買うべき商品⑤冷凍焼きとり
コスパと味が良く、業務スーパーに行ったら買うべき商品と言われているのが中国産の冷凍焼き鳥です。定番のももや鶏皮、ねぎ間、つくね、鶏とろと種類が豊富で、しかも全て加熱済なので調理も楽々となっています。タレつきやタレなし、一人分にぴったりの5本サイズと大人数でも対応できる50本入りと用途に応じて使い分けることができます。
値段は5本入りだと150円程、50本入りでも1500円前後で購入できるので一本あたり約30円で焼き鳥が食べられます。中国産の鶏肉を使用し、コストを抑えているのが特徴です。晩酌のお供に、バーベキューの一品にぜひ、業務スーパーの冷凍焼き鳥はいかがでしょうか?
業務スーパーで買うな・買ってはいけない噂のまとめ
この記事では、業務スーパーで買うなと言われている商品の噂について解説してきました。安さのあまり色々な噂が飛び交っている業務スーパーですが、実際、業務スーパーの商品管理・チェック体制は素晴らしいものでした。
「業務スーパーで買うな」という噂に惑わされることなく、毎日がお買い得の嬉しい業務スーパー、賢く活用しましょう!