塩たらと生たらの違い!塩たらは塩抜きが必要?人気レシピも紹介!

塩たらといえばスーパーでもパック売りしている、定番の切り身魚のひとつです。そんな塩たらですが、実際に料理してみたら塩分が濃すぎて困ったり、それならばと水で塩抜きしたら水っぽくなったりと、生たらよりも扱いにくく感じることもあることでしょう。ですが塩抜きにもコツがあり、上手に塩抜きすればさまざまな料理に使えます。そんな塩たらの塩抜き方法や、そのままでも作れる人気のレシピを紹介します。

塩たらと生たらの違い!塩たらは塩抜きが必要?人気レシピも紹介!のイメージ

目次

  1. 1塩たらとは?
  2. 2塩たらと生たらの違い
  3. 3塩たらの塩抜き方法「迎え塩」
  4. 4塩たらを使った人気レシピ
  5. 5塩たらの特徴を活かして料理に使おう

塩たらとは?

塩たらは鍋に焼き物にと、普段の食卓でも人気のある大活躍してくれる食材です。ですが実際食べてみると塩分が濃くて食べられなかったり、次は塩抜きしようとしたらなんだか水っぽくなってしまってガッカリ、なんてこともあるのではないでしょうか?

さらに塩たらには甘塩たらというのもあり、何が違うのか迷ったり、甘塩たらも塩抜きしたほうがいいのか悩んだこともあるのではないでしょうか?ではそんな塩たらや甘塩たらという食材は、どんな違いがある食材のことをいうのでしょうか?

塩たらとは生たらを3枚におろして塩漬けにしたものを指していいます。身の塩分濃度が3%以上6%未満のものを塩たらといい、3%未満になると甘塩たらと呼ばれたりしますが、明確な基準があるわけではありません。塩分濃度の差から、一般的に甘塩たらはそのままでも食べられますが、塩たらは塩抜きしてから食べます。

塩たらにするのは通常はまだらという種類のたらです。日本で食べられているたらには数種類ありますが、主なものはまだらとすけそうだらです。銀だらは「たら」とはいいますが、タラ目タラ科のまだらやすけそうだらとは全く違う、カサゴ目ギンダラ科の魚なのです。

塩たらと生たらの違い

塩たらと生たらの違いは塩漬けにされていることだけではありません。塩たらには塩漬けにされたが故の、生たらにはない特徴があるのです。塩たらと生たらの違いをまとめてみました。

保存期間の違い

生たらは元々傷みやすい魚のため、いわゆる足の速い日持ちのしない魚です。ですが塩漬けにすることによって、生のままよりも日持ちを良くすることができるのです。ただしいくら日持ちがするようになるといっても、賞味期限は守るようにしたほうが無難です。賞味期限内でも臭いの変なものも、処分するのがおすすめです。

料理によって使い分ける

塩たらは塩分が濃いため、人気レシピの鍋物にするときには味付けを薄めにしたり、一度塩抜きしたりする必要があります。一方で生たらは人気レシピの煮付けにするときでも、味浸みに時間がかかったりします。そのため塩たらと生たらのそれぞれの特徴を知って、料理で使い分ける必要があります。

塩たらはその塩味を生かして、すでに下味の付いた食材として使えるレシピに向いています。人気のホイル焼きのようなおかずレシピや、焼いた身をほぐして混ぜご飯に使うなど、元々持っている塩味を活かした料理に使うと良いでしょう。もちろん塩抜きをして、他の料理に使うのもおすすめです。

塩で水分や臭みに身崩れを防止

塩たらは塩を振ることで、たらの身に含まれる余分な水分とともに臭みの元を抜くことができます。さらに余分な水分が抜けることで身が締まり、身崩れの防止にもつながります。

もし塩たらのパックにドリップが出ていたら、その水分がたらの身に含まれていた余分な水分と、たらの身の臭みの元になります。ドリップの出ていない塩たらを選ぶのも大切ですが、もし料理しようと思ったときにドリップが出ていた場合にはどうしたら良いのでしょうか?

塩たらは見方によっては「ふり塩」という、魚の臭みを取るための下処理をしてくれた状態で売られている食材です。ですのでふり塩の残りの過程を行うことで、たらの臭みを簡単に取り除くことができるのです。

まずは塩たらの水分をキッチンペーパーなどで丁寧にふき取ります。水分をふき取った塩たらを、今度は1cmほどの深さに日本酒などの清酒をはったバットなどに並べて、両面をそれぞれ30秒ずつほど浸してください。最後にキッチンペーパーなどで水気をふき取れば、下処理は全て終了します。

塩たらの塩抜き方法「迎え塩」

塩たらは生たらや甘塩たらと違い、塩分濃度が濃いために基本的には塩抜きをしてから使います。では塩たらの塩抜きは一体どうやったら良いのでしょうか?ただ水に浸けただけでは、塩分と一緒に味も抜けて水っぽくなってしまいます。

塩たらを生たらや甘塩たらのように、どんな人気のレシピにも使えるように美味しく塩抜きできる、「迎え塩」という塩抜き方法を紹介します。

迎え塩とは?

塩たらを塩抜きしないまま使うこともできますが、ただ塩辛いだけの魚として美味しく味わえなかったり、塩分の取りすぎで健康にも良くありません。生たら同様とまではいきませんが、一般的には「迎え塩」という塩抜き方法で、ちょうどよい塩梅にまで塩分濃度を下げることができます

迎え塩とはその名の通り、塩を使って塩たらから塩抜きします。塩を抜くのに塩を使うとは、迎え塩とはどういう塩抜き方法なのでしょうか?

迎え塩のやり方

塩たらはかなりの塩分量を含んでいることはすでに紹介した通りです。そんな塩たらをそのまま水に浸けると、塩たらと水の塩分濃度の差が大きすぎて、塩たらが余分な水分を吸ってしまいます。さらに塩たらの塩分と一緒にたらの旨味が外に流れ出てしまうのです。

塩たらを水に浸けて塩抜きした場合、水っぽくなって美味しくなくなってしまうのも、この浸透圧の差が原因なのです。そのため迎え塩では塩を使って余分な塩分だけを抜き、旨味と適度な塩分を残す塩抜き方法としておすすめなのです。

塩たらの旨味をそのままに余分な塩分だけを抜くのには、使う塩水の塩分濃度も濃すぎず薄すぎずである必要があります。塩たらの塩加減にもよりますが、塩分濃度1%~1.5%くらいの塩水4時間~5時間浸けておくようにします。時間をかけたくない場合は、10分浸けておくだけでもそれなりに塩分が薄まります

塩たらを使った人気レシピ

塩たらはそのままはもちろん、塩抜きしてからでもさまざまなレシピに使える人気の食材です。そんな人気の塩たらを使ったレシピを楽しんでみませんか?塩たらを使ったおすすめの人気レシピを紹介します。

塩タラのトマトチーズ煮込み

  • 塩たら切り身6枚
  • ホールトマト1缶(400g)
  • ミックスベジタブル250g
  • 顆粒コンソメ小さじ2
  • 砂糖大さじ2
  • ピザ用チーズ適量
 
  1. 深めのフライパンにホールトマト、ミックスベジタブル、顆粒コンソメ、砂糖を入れて、強火にかけます。
  2. 沸騰したら中火にして、ホールトマトを潰すようにスプーンで混ぜながら煮ていきます。
  3. 塩たらの切り身を並べて入れて、ピザ用チーズも振りかけてから蓋をして10分程度煮込みます。
  4. たらに火が入ってチーズがとろけたら完成です。

塩タラのミルク煮

  • 塩たら切り身4枚
  • しめじ1袋
  • 玉ねぎ1/2個
  • ブロッコリー適量
  • 牛乳250cc
  • にんにく1片~2片
  • 鶏ガラスープの素大さじ1
  • オリーブオイル大さじ2強
  • 小麦粉大さじ2
 
  1. 塩たらは熱湯にサッと湯通しします。水気をキッチンペーパーでふき取り、小麦粉を満遍なくまぶします。
  2. フライパンにオリーブオイルを入れたらみじん切りにしたにんにくを入れ、弱火でオイルに香りを移します。
  3. オイルに香りが移ったら塩たらを入れて、みじん切りにした玉ねぎを塩たらの周りに入れます。塩たらの両面を軽く焼いたら、しめじ、牛乳を入れて、鶏ガラスープの素で味をつけます
  4. ブロッコリーはレンジで2分ほど加熱して、火を通しておきます。しめじが煮えたら器に盛り付け、ブロッコリーを飾って完成です。

サクうまっ!塩たらの唐揚げ

  • 塩たら切り身4枚
  • A・にんにく(すりおろし)1片
  • A・酒大さじ2
  • A・醤油小さじ1
  • A・コショウ少々
  • 片栗粉適量
  • 揚げ油適量
 
  1. 塩たらの皮をそぎ落としたら、一口サイズにそぎ切りにします。
  2. ボウルに塩たらとAを全て入れて、軽く揉んだら30分ほどおきます。
  3. 揚げ油を熱している間に、塩たらの調味料の水気を軽く切って、片栗粉を白く粉をふくくらい多めにまぶします。
  4. 塩たらに火が通るまで揚げたら完成です。

塩タラのイタリアンチーズ焼き

  • 塩たら切り身3枚
  • トマト(中)ダイスカット1/2個
  • 玉ねぎ(みじん切り)1/4個
  • ミックスチーズ約50g
  • ポテトチップス(荒く砕いたもの)約5枚
  • 粗挽きコショウ少々
  • バジル(ドライ)ひとつまみ
  • タイム(ドライ)ひとつまみ
  • ローズマリー(ドライ)ひとつまみ
  • パセリ(みじん切り)少々
  • ハラペーニョソース少々
 
  1. 塩たらの切り身は薄い塩水に5分ほど浸けて、少し塩抜きしておきます。
  2. キッチンペーパーなどで、浸けておいた塩たらの水気をふき取ります。軽く粗挽きコショウを振りかけます。
  3. 魚焼きグリルで焦げ目が付かないように焼いて、さらに水分を飛ばします。
  4. 耐熱容器のプレートにトマトと玉ねぎ、ミックスチーズをそれぞれ半分だけ敷きます。オーブントースターで約5分間加熱して焼きます。
  5. 取り出したプレートに焼いた塩たらの切り身を並べます。砕いたポテトチップス、残りのトマト、玉ねぎ、チーズをまぶします。
  6. バジル、タイム、ローズマリーをそれぞれまぶします。再度オーブントースターで約5分間加熱して焼きます。
  7. 焼きあがったらパセリを散らして、ハラペーニョソースを周りに垂らして完成です。

塩たらのホイル焼き

  • 塩たら切り身2枚
  • 酒大さじ1/2
  • しめじ1/4袋
  • 玉ねぎ(薄切り)1/4個
  • ニンジン(薄切り)2枚
  • ピーマン(輪切り)4枚
  • マヨネーズ大さじ4
 
  1. 塩たらに酒をふりかけておきます。しめじは石突を切ってほぐしておきます。
  2. アルミホイルに玉ねぎを敷いて、塩たらは皮を下にして乗せ、しめじ、ニンジン、ピーマン、を乗せます。マヨネーズを塩たらの手前に固まりになるように絞ります。
  3. アルミホイルの上下を合わせて2回折り曲げます。両脇も同じように折り曲げます。
  4. グリルかオーブントースターで10分くらい焼いて完成です。

塩たらとキャベツの酒蒸し

  • 塩たら切り身6枚
  • キャベツ2枚~3枚
  • エリンギ1本
  • 酒大さじ1強
  • 黒コショウ適量
 
  1. 塩たらをキッチンペーパーで拭いて水気を取ります
  2. エリンギはスライスし、キャベツはざく切りにします。キャベツの芯も薄切りにしておきます。
  3. キャベツ・塩たら・エリンギの順で耐熱皿に盛り付けるように重ねます。酒を回しかけたら黒コショウを振って、ラップをかけます。
  4. 十分熱した蒸し器に入れて、10分間蒸しあげます。蒸しあがったらラップをしたまま、粗熱が取れるまで放置します。
  5. 粗熱が取れたらラップをはずして完成です。お好みでトマトを飾るのもおすすめです。

ブラジルの海鮮シチュー・ムケッカ

  • 塩たら切り身3枚
  • シーフードミックス200g
  • トマト2個
  • 玉ねぎ1個
  • モロッコインゲン5本~6本
  • 小ネギ1本~2本
  • にんにく2片
  • パプリカ1/2個
  • ココナッツミルク250cc
  • レモン汁大さじ1~2
  • オリーブオイル大さじ1
  • コリアンダー(パクチー)5本~6本
  • パプリカパウダー(あれば)適量
 
  1. 玉ネギとにんにくを粗みじん切りにしたら、オリーブオイルを入れたフライパンで、中火で5分ほど炒めます。
  2. 食べやすい大きさに切ったトマト、モロッコインゲンも入れて、さらに5分程度炒めます。
  3. 1切れを3等分に切った塩たらとシーフードミックスを入れます。さらにココナッツミルク、塩、小ネギのみじん切りも加えて蓋をして、5分ほど煮込んで火を通します。
  4. 乱切りにしたパプリカ、レモン汁、パプリカパウダーを入れて、塩コショウで味を調えます。コリアンダー(パクチー)が好きならば、鍋にみじん切りしたものを入れて混ぜ合わせて完成です。

春菊とたらのクリームパスタ

  • 塩たら切り身2枚
  • 春菊3本~4本
  • オリーブオイル小さじ1
  • 生クリーム1/2カップ
  • 牛乳1/4カップ
  • 昆布茶大さじ1
  • パスタ160g
  • 粉チーズ適量
 
  1. 塩たらは食べやすい大きさに切り、春菊は2cm幅に切ります。
  2. 熱したフライパンにオリーブオイルを入れたら、塩たらを入れて強火で2分ほど炒めます。
  3. 生クリーム、牛乳、昆布茶を加えて、中火で1分ほど煮詰めます。
  4. 3に茹でたパスタを入れて混ぜ合わせ、春菊を加えたらサッと混ぜ合わせて器に盛り付けます。粉チーズを振りかけて完成です。

たらと豆腐の小鍋仕立て

  • 塩たら切り身1枚
  • 豆腐200g
  • 長ネギ少々
  • 菜花少々
  • 昆布少々
  • A・水100cc
  • A・酒小さじ2
  • A・醤油小さじ2
  • A・みりん小さじ1
 
  1. 菜花は塩を加えた熱湯でサッと茹でたら、4cm~5cmの長さに切っておきます。
  2. 鍋に昆布1片を敷いてAを入れます。豆腐、塩たら、長ネギを食べやすい大きさに切って並べます。
  3. 鍋に蓋をしたら中火~弱火で加熱します。塩たらに火が入って白くなったらアクをとって火を止め、菜花を飾ったら完成です。

塩たらベーコン巻きの南仏風鍋

  • 塩たら切り身4枚
  • ベーコン4枚
  • しめじ(石突を取ってほぐしたもの)1/2株
  • 玉ねぎ(薄切り)1/2個
  • キャベツ1/2個
  • ミニトマト6個
  • ブロッコリー1/2株
  • にんにく(みじん切り)1片
  • 粉チーズ適量
  • コショウ適量
  • 小麦粉小さじ2
  • オリーブオイル大さじ2
  • 白ワイン150cc
  • A・オリーブ(種無しを半分に切ったもの)10粒
  • A・ドライトマト(3分ほどお湯に戻し、粗みじん切りにしたもの)3個
  • A・コンソメ(お湯に顆粒出しを溶かす)500cc
  • A・オリーブオイル適量
  • 小麦粉(まぶし用)適量
 
  1. キャベツ、ブロッコリーは食べやすい大きさに切ります。
  2. 塩たらは半分に切ってコショウをし、ベーコンは縦半分に切ったら塩たらに巻き、小麦粉を薄く両面にはたきます。
  3. フライパンにオリーブオイルを入れて中火で熱し、2の塩たらをベーコンの巻き終わりを下にして並べ、軽く焦げ目が付くまで焼きます。反対側も焦げ目が付くまで焼いて取り出します。
  4. 3のフライパンに玉ネギとにんにくを入れて炒め、玉ねぎがしんなりしてきたら小麦粉を振ってサッと炒め、粉が馴染んだら白ワインを入れて強火にし、鍋底を木ベラでこすりながら1/3の量になるまで煮詰めます
  5. 土鍋にAを入れて、沸騰したら4を加えて混ぜ合わせます。キャベツ、ブロッコリー、しめじを加えて、しんなりしてきたら3とミニトマトを加えて、火が通ったら粉チーズをかけて完成です。

塩たらの特徴を活かして料理に使おう

塩たらは塩分にさえ気をつければ、さまざまなレシピで楽しめる美味しい人気の食材です。塩たらの塩分が濃いというのであれば、迎え塩で上手に塩抜きをして、さまざまなレシピで人気の味を楽しんでみてはいかがでしょうか?塩たらの特徴を活かして美味しい料理を作ってください!

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