大衆居酒屋とは?渋谷・新宿・池袋などのおすすめ居酒屋を紹介!

多くのサラリーマンの憩いの場、居酒屋。日頃の仕事で溜まった疲れやストレスを、お酒を飲む事で解消する人は多い事でしょう。その中でも、大衆居酒屋もしくは大衆酒場と呼ばれるのは、提供している料理やお酒の値段が安く、一般庶民も気軽に楽しめる雰囲気を持つ居酒屋の事です。日本には、そんな大衆居酒屋が多く存在しており、居酒屋のチェーン店も少なくありません。今回は、大衆居酒屋の雑学的知識とおすすめする居酒屋を紹介します!

大衆居酒屋とは?渋谷・新宿・池袋などのおすすめ居酒屋を紹介!のイメージ

目次

  1. 1大衆居酒屋と言えば?
  2. 2大衆居酒屋とは?その定義
  3. 3大衆居酒屋の歴史を遡る
  4. 4大衆居酒屋でも呼び方色々
  5. 5大衆居酒屋で出される豊富な酒類と料理
  6. 6海外にもある大衆居酒屋!日本との違いは?
  7. 7東京にある多くの大衆居酒屋
  8. 8流行のトレンドの中心区渋谷
  9. 9文句無しの利便性を誇る新宿区
  10. 10リーズナブルな家賃と便利さが売りの池袋区
  11. 11大衆居酒屋ちばチャン
  12. 12大衆居酒屋BEETLE
  13. 13大衆居酒屋富士屋本店
  14. 14大衆居酒屋海外編
  15. 15日本ならではの「お酒を楽しむ文化」

大衆居酒屋と言えば?

誰もが抱える仕事のストレス。日頃の生活で、多大なストレスを抱えている人は多い事でしょう。ストレスを抱えていない人の方が少ないほどでしょう。仕事の他にも、家事、育児、将来への不安感など、ストレスの原因となる要素は多くあります。

 

居酒屋は、そんな日頃のストレスから私達を解放してくれる、憩いの場の一つです。特に大衆居酒屋は、料理の値段もリーズナブルで、店内の雰囲気も誰もが楽しめるような、気軽さを売りとしている場所が多いです。

 

そんな庶民の味方である大衆居酒屋ですが、私達はどこまでその場所の事を知っているのでしょうか?大衆居酒屋の知識を少し得て、次の機会に居酒屋で披露してみてはいかかでしょうか?

 

大衆居酒屋とは?その定義

居酒屋は、その名の通り、一般的に知られる飲食店とは異なり、主に酒類を提供している飲食店の事を言います。日本ではビールやチューハイ、日本酒を扱っている店が多く、海外でいうところのバーやパブとは少し違います。

 

扱う酒の種類や数が大変多く、その数は海外のバーやパブよりも数倍多いと言われています。店で提供している料理の種類や量も相当多く、酒の肴として一緒に注文してその時間を楽しむ人がほとんどです。

 

大衆居酒屋の歴史を遡る

庶民のための大衆居酒屋

居酒屋という飲食をするための場所は、歴史的文献を参考にすると、8世紀初頭からすでに存在していたそうです。飛鳥時代や奈良時代の、米が租税対象として扱われていた頃の事です。当時は、大陸の言葉で「酒肆(しゅし)」と呼ばれていたそうです。

 

奈良時代には、貨幣による商売が始まっており、寺院や神社で酒の醸造が行われるようになりましたが、まだ庶民にとっては高価なものでした。民間で酒の醸造が行われ始めたのは11世紀からで、「醸造屋」と呼ばれていた所謂居酒屋の先駆け的存在が広まり始めたのも、この頃です。

 

当時の醸造屋はお酒もお茶も出していました。室町時代には、それぞれ別の店で出されるようになります。お馴染みの茶屋や酒屋が登場し、広まっていきました。戦国時代には、大名が経済強化のために茶屋や酒屋を保護するようになり、庶民への提供も徐々に広まり始めました。

 

現代に見られる居酒屋が本格的に稼働し始めたのは、江戸時代に入ってからの事でした。当時は酒を量り売りする酒販店が主だって商売をしていましたが、その内持って帰らずとも買ってその場で飲めるように席が用意され、酒の肴も一緒に提供するようになりました。

 

居酒屋の発展と普及には諸説あります。「酒屋に居続けて飲む」事から、居酒屋と呼ばれるようになったり、酒販店との差別化を図るために、店先に「居酒致し候」という張り紙がしてあった店を主に居酒屋と呼ぶようになったという説もあります。

 

時代と共に変わる大衆居酒屋のイメージ

明治時代に入ると、日本人の飲酒事情は様変わりします。文明開化の下、ビールや洋酒など、海外の酒類が多く日本の居酒屋に並ぶようになり、戦後の1960年代になると、日本酒と洋酒の消費量が逆転する事態にまでなりました。少しずつですが確実に、日本人1人の飲酒量が多くなっていきました。

 

一昔前までは、男性サラリーマンが酒の入ったコップを片手に、酒の肴をつまんでいるイメージが強い大衆居酒屋でしたが、近年では多くの女性も大衆居酒屋を利用するようになりました。女性の口にも合うチューハイやワインの酒類が増えた事、また、提供される料理の種類が格段に増えた事が、女性利用客を増大させた主だった理由と言えるでしょう。

 

1980年代には、大衆居酒屋のチェーン店化が進み、少人数のグループでも多少騒げるような、「庶民のための大衆居酒屋」の印象がより強くなりました。最近では、チェーン店で手頃な価格で気楽に小さな宴会を楽しめるのが主流となってきており、更に男女問わず、大衆居酒屋の利用客が増えているようです。

 

東京には特に居酒屋の数が多く、若者の街渋谷や新宿、池袋など、ありとあらゆる街に大衆居酒屋が存在します。今では1人でお店に入る女性も少なくないようです。時代と共に、居酒屋のコンセプトもメインターゲットも変わってきています。

 

大衆居酒屋でも呼び方色々

メインの料理が所謂呼び名

メインとして出される料理によって、店の名称が多少変わってくるようです。例えば、焼き鳥を主なメニューとして提供している大衆居酒屋は「焼き鳥屋」と呼ばれ、客の目の前で焼き鳥を焼くための台が設置してあったりします。

 

ビールを主な飲料として提供している、解放的な空間に作られているような場所は「ビアホール」と呼ばれ、屋外にある開放的な広い空間は「ビアガーデン」とまた少し名称が変わります。

 

呼び名は、その一言だけでそのお店がどんな店なのかを表してくれています。特に日本の大衆居酒屋などでは、直接的な呼び名が付いている事が多いです。他にも、料理の名前以外で特徴的な呼び名を持つお店も存在します。

 

歴史を感じさせる呼び名「赤提灯」「縄暖簾」

かつて居酒屋は、店先に看板の代わりに赤提灯を垂れ下げていました。それ以外にも、縄で作った暖簾を入り口に下げていた店もありました。故に、昔の名残で居酒屋の事を「赤提灯」、「縄暖簾」と呼ぶ人達もいます。

 

元々、江戸期に看板として、店の軒先に提灯を下げる習慣はあったようですが、当時は白い提灯がほとんどだったようです。そんな中、赤い提灯を出してみたお店があったようで、このお店はいつもお客が来る人気店になったそうです。

 

夜間も営業している店は、赤い暖簾を掲げるのが習慣になっていたようで、真意のほどは定かではありませんが、その習慣に基づいて提灯を赤くしてみたところ、大繁盛の大衆居酒屋になったと言われています。赤い目立つ色には、食欲を増進させたり、行動を促すような効果があるとも言われています。

 

一方、お店の看板に暖簾を下げるのは、江戸時代では当たり前の行為だったようで、縄暖簾も看板の一つとして使われていたようです。使われ始めたのは江戸時代後期の事だったようで、縄暖簾に居酒屋のイメージが定着して認識され始めたのは、明治時代に入ってからの事だったようです。

 

日本独特の文化として広まった大衆居酒屋は、今では老若男女問わず色んな世代に利用されています。かつては主に男性サラリーマンや肉体労働者達が大衆的な社交場として利用していた背景があります。海外から見ると、日本人の大衆居酒屋の使い方は、サブカルチャーの一つとして見られるようです。

 

大衆居酒屋で出される豊富な酒類と料理

大衆居酒屋で飲むべき酒類とは

日本の大衆居酒屋で扱われる酒類と料理を紹介しましょう。「大衆居酒屋には、大抵の場合これがある」と言われている、所謂「定番メニュー」が数多くあります。酒類では、日本酒をはじめ、ビール、焼酎、サワー、チューハイ、ワインにウイスキーやホッピーが置いてある事が多いです。

 

下町生まれのチューハイ

その中で、チューハイは東京の下町で生まれたものです。アメリカの文化が徐々に入り始めた戦後、ウイスキーを炭酸で割った「ハイボール」が流行していたそうです。しかし、それを飲めていたのは、一部の経済的な余裕がある人達だけで、庶民には高嶺の花だったそうです。

 

そんな折、あるお店で焼酎を炭酸で割ったものを出してみたところ、これが大人気商品となり、全国へと広まっていったようです。「焼酎ハイボール」と呼ばれていたものが、真ん中の部分だけとって「チューハイ」と呼ぶようになったようです。

 

庶民に愛されるようになったチューハイも、今や大衆居酒屋の定番の一つとなりました。歴史を感じさせるお酒を片手に、酒の肴として様々な料理を楽しめるのが大衆居酒屋の醍醐味です。

 

酒の肴に最適な大衆居酒屋の定番!

料理では、サラダや冷や奴といった軽めのものから、おでんや焼き鳥、唐揚げや煮込み、出汁巻卵や牛スジ肉料理などのお腹を満たすのに最適な料理も並べられます。このような料理をつまみながらお酒を飲む日本の大衆居酒屋の文化は、これからも続けられて行く事でしょう。

 

海外にもある大衆居酒屋!日本との違いは?

居酒屋は日本独自の文化と言える

日本に旅行に来た多くの外国人旅行客に聞いた大変驚かれる事の一つに、日本の居酒屋の多さが挙げられるそうです。日本のように、居酒屋が多く存在する国はあまり無いようで、海外から見れば日本はアルコール大国と呼べるほどだそうです。

 

欧米や西洋でお酒がメインとして提供される場所と言えば、パブやバーなんかを思い浮かべるでしょう。もちろん、レストランでもお酒は提供されていますが、そこでのメインはあくまでも料理の方で、お酒と料理を両方同時に楽しむ、と言った形式は海外ではあまり見られません。

 

国によって違う飲酒事情

海外では、国によって飲酒に対する姿勢が日本ほど寛容的ではありません。アメリカでは、居酒屋と言えば海外映画でも見られるバーが一般的です。意外にも、アメリカは飲酒に関しては厳しい規制が敷かれており、主に未成年による飲酒制限に対してかなり敏感なようです。

 

イギリスでは、お酒が飲めるところと言えば、パブが一般的ですが、日本の居酒屋のように料理は多く置いていません。ドイツではお酒が飲める場所をクナイぺと言って、お酒は提供していますが料理を出していない所がほとんどだそうです。そのせいか、アルコール中毒患者が大変多い国として知られています。

 

イスラム教の国々では、宗教上の理由で飲酒は基本的に禁止されています。それでも、お酒を提供していない訳ではなく、イスラム教信者ではない人や観光旅行客のために飲酒をする場所は存在しているそうです。イスラム教の方々への配慮のため、お店の中が見えないようになっている所が大半を占めるようです。

 

日本のようにお酒が自由に飲める国は、世界的に見れば貴重と言えるでしょう。そのためか、日本の大衆居酒屋をはじめとした多くのお店が、観光客を呼び込もうと様々な工夫を凝らして、そのお店独自の特徴や持ち味を日々研究しています。特に、東京の大衆居酒屋の多さは目を見張るものがあります。

 

東京にある多くの大衆居酒屋

色んな分野で人気のある三つの副都心

東京の都心と言えば、千代田区、港区、中央区を主に指します。東京23区の中でも特に開発が進んだ地域で、多くの会社員やOLが勤務のために毎日通っていました。そのために、毎朝の通勤ラッシュが酷く混み合うことになってしまいました。都心に集中的に企業が軒を連ねた事による、人為的災害が起こってしまったのです。

 

そこで、都心3区に集中してしまった勢力を分散させるために、東京都が副都心として定めた地域がいくつかあります。今現在、副都心は7ヶ所存在していますが、その中でも三大副都心と呼ばれている区があります。渋谷、新宿、池袋です。この3区は、7区の中でも初期の段階で副都心に指定されていました。

 

流行のトレンドの中心区渋谷

流行の発信源であり居酒屋の数も多い

まず渋谷区は、周りを7つの区にぐるりと囲まれています。テレビでよく見かけるスクランブル交差点や、定番の待ち合わせ場所として有名なハチ公の銅像がある区です。東京を代表する繁華街の一つが渋谷で、最先端の流行がこの街から発信されています。渋谷は、自他共に認める若者が集う街と言っていいでしょう。

 

渋谷には、600軒を超える居酒屋が存在するそうで、週末になると多くの人が集い、どこの居酒屋も人が溢れかえる程になるそうです。個性豊かな店が多く、様々なジャンルの料理が楽しめるようになっており、どんなジャンルのお店でも渋谷では見つかるでしょう。

 

文句無しの利便性を誇る新宿区

新宿区の家賃は高いがそれだけの価値がある街

次に、利便性ナンバーワンの新宿区。新宿に広がる居住エリア自体はそこまで広くないのですが、電車の路線が11線も使える大変優れた街です。新宿は、高い利便性があるが故に家賃が高い一方で、オフィス街や繁華街が多く、大変賑わっています。

 

新宿駅前には大きなショッピングモールがあり、何より日本随一の歓楽街がある歌舞伎町があります。ショッピング目当ての若者からオフィス通いの会社員まで、様々な人々が行き交う歓楽街、それが新宿です。

 

リーズナブルな家賃と便利さが売りの池袋区

一人暮らしには困らないほど物が溢れかえる街池袋

そして、渋谷区や新宿区と比べて家賃が低く、8路線も使えることで高い利便性を誇る池袋区。池袋駅の近くにはスーパーマーケットや飲食店が多く、池袋では手に入らない物はないと言われる程物が溢れかえっています。24時間営業のスーパーやディスカウントショップ、大型商業施設が軒を連ねており、池袋は利便性だけでなく住み易さも兼ね備えています。

 

池袋の飲食店には、居酒屋からおしゃれなレストランまで、実に多くのジャンルの店が多く、どこに行っても色んな味覚が楽しめるので、外食に困らないという人が多いようです。残念ながら、各エリアによって治安は変わってしまうようですが、それでも一人暮らしするには充分過ぎる環境が整っていると言っていいほど、池袋は便利な街となっています。

 

渋谷、新宿、そして池袋には、当然海外からの観光旅行客も数多く訪れます。日本が誇る居酒屋文化が溢れる街では、一体どのような大衆居酒屋が存在しているのでしょうか?有名なお店から見逃せないお店など、注目度の高いお店を紹介しましょう。

 

大衆居酒屋ちばチャン

お酒も料理も豊富に並ぶ大衆居酒屋の鑑!

東京に10軒もの店舗を持つ、大衆居酒屋の一つに「ちばチャン」という名前の店があります。「ちばチャン」という名前の通り、総本店は千葉県にあります。ちばチャンには飲み放題や食べ放題のような形式に縛られない楽しみ方から、歓迎会や打ち上げ、謝恩会と行ったような、所謂宴会に最適の場所となっているようです。

 

ちばチャンは東京に住んでいる人なら、まず知らない人はいないだろうと思われるほど有名な大衆居酒屋のチェーン店で、子供も同伴出来る柔軟な対応も可能としています。しかも、年中無休で営業しています。日本ならではの掘り炬燵の席もあるそうです。四季がある日本だからこそ体験出来る席です。

 

ちばチャンを運営しているマスミフードサービスは、これまでになかったようなメニューを追求し、多くのお客様に提供する事を基本の経営理念として掲げています。その一つが、ちばチャン名物の「バカ盛」です。ちばチャンでは、大盛り料理の事をバカ盛と称してメニューに取り入れています。

 

バカ盛と大バカ盛と2つのサイズがあって、ちばチャンの看板メニューとなっているようです。「バカ盛居酒屋のちばチャン」として、巷では有名なようで、バカ盛料理を食べるためにやってくるお客さんもいるそうです。

 

ちばチャンは主に千葉県と東京都に店舗を展開しており、渋谷、新宿、池袋にも店舗があります。実はこのちばチャンという居酒屋は、タイのバンコクにもあります。「ちばチャン」という日本語で書かれた赤い看板がちばチャンの目印です。

 

カクテル、焼酎、ワインといった酒類も大変豊富に取り揃えています。非の打ち所がないほどのサービスの高さに、日本の大衆文化の髄を見たような気分になる事でしょう。大衆居酒屋ちばチャンは、渋谷本店もありますので、是非立ち寄ってみて下さい。

 

大衆居酒屋BEETLE

メインターゲットは団塊ジュニア!

こちらも東京に数軒存在するやり手の店舗で、その名も「BEETLE」!BEETLEは団塊ジュニアと呼ばれる世代をターゲットに店舗を展開しています。BEETLEとはカブトムシの事を指すのですが、今の団塊ジュニア世代が夢中になったそのカブトムシの習性を由来として店名が決められたようです。

 

カブトムシには夜な夜な木の樹液を求めて集まる習性があります。その姿を、大衆居酒屋に集う人の姿とかけた、二重の意味を持つ社名となっているようです。更には、あえてアルファベット表記にする事で、今までにはなかった大衆居酒屋の印象を強くしています。団塊ジュニア世代の心に響く仕掛けが随所に散りばめられています。

 

店内のデザインにこだわりを持っているようで、清潔感漂う木目のテーブルや壁は、団塊世代に親しまれるように考えられているようで、まるで昔からある老舗のような印象を持たれる事もあるそうです。

 

大衆居酒屋ではなく、自らの店を「ネオ大衆居酒屋」と位置付けている同店は、団塊世代が築き上げた大衆酒場の文化に、団塊ジュニア世代の価値観が掛け合わされて織り成す、新時代の大衆居酒屋形態だと謳っています。世代を越えた大衆居酒屋を目指して、東京を中心に店舗を展開しているそうです。

 

大衆居酒屋富士屋本店

2018年10月に130年の歴史に幕を降ろす老舗大衆居酒屋

渋谷にある大衆居酒屋の老舗「富士屋本店」。年季の入ったサラリーマンから日本に来たばかりの観光旅行客まで、客層は多種に富んでいます。夕方の営業開始と共に、色んなお客さんがぞろぞろとこの店目掛けて集まって来るそうです。老舗であるが故に、常連客も多い事でしょう。

 

130年もの歴史を持つ老舗中の老舗と言える同店は、45年前からは立ち飲み形式へと業態を少し変えながらも、変わらずお客さん達に愛され続けています。こういった老舗の大衆居酒屋には、店独自のルールが設けられている事が多いです。日本では、そのルールに沿って飲酒を楽しむのが、一つのマナーとして考えられています。

 

例えば、初めて店を訪れる新規の客は、奥の席に進むのがルールです。入口付近は、常連客達のために空けておくのが常識として大衆居酒屋業界では捉えられています。奥の席に進むのも、奥の席の方がメニューがたくさん貼ってあるので、メニューを知らないなら奥へ進んで覚えて帰りましょう。

 

他にも、支払いには1万円札のような大きな金額よりも、細かく2000円程度の少額を用意しておくのが推奨されています。また、オーダーする際には、大量に注文しないように心掛けましょう。特にカウンター席では、最小限のスペースで自分の時間を楽しむのがスマートとされています。

 

しかし、大変残念な事に、この老舗大衆居酒屋も、今年の10月でその暖簾を下ろす事が決まっています。渋谷は、流行の最先端を発信している街なだけに、変化が大変激しい街としても有名です。そんな渋谷の街中で、変わらない大衆居酒屋の場を提供していた同店は、老若男女問わず憩いのオアシスだったそうです。

 

大衆居酒屋海外編

昭和の雰囲気漂う一風変わった大衆居酒屋ケンカ

こちらは所変わってアメリカにある大衆居酒屋となります。日本の大衆文化は海を越えて、海外でも評判を呼んでいます。その一つが、アメリカのイーストビレッジにある大衆居酒屋ケンカです。

 

10年ほど前から営業している大衆居酒屋で、当時は日本人が経営していました。経営業態は正に日本の大衆文化とほぼ同じクオリティを保っているそうで、お酒から料理まで美味しくてリーズナブルなラインナップが揃っているそうです。

 

しかしながら、日本と少し違うのは、店の内装やデザインがアメリカ風になっている所でしょうか?日本の大衆居酒屋に馴染みのある日本人が訪れると、日本では味わえない妙な気分に浸れると言われているようで、新宿や池袋にはない、独特の世界観でお客を迎えてくれる事でしょう。

 

赤道直下の国でも大衆居酒屋はある!大衆酒場八

一方で、赤道直下にある東南アジアの貿易ハブとしても有名で、日本からの旅行客数も多いシンガポールでも大衆居酒屋はあるそうです。先進国へと猛スピードで発展したシンガポールでも、日本の文化は大いに受け入れられています。日本独自の文化は、やはり海外では評価が高いようです。

 

そんな常夏のシンガポールに、日本の良さを最大限活かした大衆居酒屋があります。大衆居酒屋「八」は、親しみ易い日本の居酒屋の雰囲気をシンガポールでそのまま再現する事に焦点を絞り、渋谷でも新宿でも池袋でもない、でもまるで東京の街にいるような気分にさせてくれる店となるように苦心したそうです。

 

唯一、日本の大衆居酒屋と違う点と言えば、高級食材を使った料理を提供している所でしょう。最高の居酒屋体験をしてもらうために、一工夫凝らそうと考えた結果、カジュアルなお店では味わえない料理を提供する事で、八の印象強い大衆居酒屋のイメージを覚えて帰ってもらおうと考えたようです。

 

シンガポールは、日本よりも数倍物価が高い国と言われています。だからこそ、日本の大衆文化の良さを活かしながらも、他では味わえない強烈な印象の残る料理やサービスを提供する事は、シンガポールならではと言えるかもしれません。ちばチャンやBEETLEのようなリーズナブルな価格設定ではありませんが、行ってみる価値はあります。

 

日本ならではの「お酒を楽しむ文化」

「大衆居酒屋」とは誰もが心ゆくまで食とお酒を楽しむ文化

渋谷、新宿、池袋に、アメリカ、シンガポールと、様々な場所で、その場所にちなんだ最適な方法で大衆居酒屋展開されています。日本の誇る文化が世界で受け入れられ、老若男女問わず子供達にまで親しまれている事は、大変喜ばしい事です。

 

「大衆居酒屋」という風習は、私達日本人にとっては日常的に見られる光景です。海外ではあまり見られない文化だった事は、少々予想外で、飲酒の文化が日本にとってそれだけ身近なものだったという事です。「ちばチャン」や「BEETLE」のような大衆居酒屋が、これからも長く、そして万人に愛され親しまれる店になる事でしょう。

 

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