ヒラマサはどんな魚?ブリとの違い・見分け方から値段やレシピまで!

ヒラマサはブリと比較されることの多い魚ですが、果たしてその味は美味しいのでしょうか?ヒラマサはブリに似ているとされる一方で違いも多いと言われる魚ですが、実は刺身から煮付け、塩焼きなどさまざまな食べ方で楽しめると言われています。今回は、そんなヒラマサについて概要からブリとの違いやブリとの見分け方をチェックした上で、気になる旬やおすすめのレシピを掘り下げるので、ぜひヒラマサを美味しく食べる方法をチェックしてみましょう。

ヒラマサはどんな魚?ブリとの違い・見分け方から値段やレシピまで!のイメージ

目次

  1. 1ヒラマサは、どんな魚?
  2. 2ヒラマサとブリの見分け方!違いはどこ?
  3. 3ヒラマサが美味しい旬はいつ?
  4. 4ヒラマサの値段を調査!
  5. 5ヒラマサの刺身ってどんな味?
  6. 6ヒラマサを使った美味しい料理のレシピ紹介
  7. 7さっぱり美味しいヒラマサを味わおう

ヒラマサは、どんな魚?

ヒラマサという魚を知っていますか?ヒラマサはなんとなくその名前を聞いたことがあるという人も多いと思いますが、具体的にどのような魚であり旬はいつなのかなどはあまり知られていないのではないでしょうか?ヒラマサはスズキ目アジ科に分類される魚の一種であり、大きいものでは2mを超えるほどのサイズになることもあるなど、アジ科最大の魚としても知られています。

そんなヒラマサは見た目がかなりブリに似ている上に、ブリ同様に刺身などにしてもかなり美味だと言われています。そんなヒラマサを旬の時期に刺身などで楽しむためには、よく混同されがちなブリとの違いも把握しておく必要があるでしょう。ブリとともに人気の魚のひとつであるヒラマサについて、理解を深めて色々な形で楽しみましょう。

ヒラマサとブリの見分け方!違いはどこ?

ヒラマサはスズキ目アジ科ブリ属に分類される魚ですが、同じくスズキ目アジ科ブリ属に分類される魚としてはブリが挙げられます。そんなヒラマサはブリとよく混同されることもあるものですが、それぞれの特徴を知っておき違いを理解しておけば、見間違えることもなくなるでしょう。ヒラマサとブリの違いとは、果たして何でしょうか?

ヒラマサとブリは大きさと重さが違う

ブリとヒラマサを見分ける上ではその細かな身体的特徴などもチェックしておくとよいですが、まず両者の違いとしてしっかり認識しておきたいのは、大きさや重さです。ヒラマサは既述の通りアジ科で最大の種類の魚として知られており、かなりの大きさと重さに達することも珍しくありません。よって、ブリよりも基本的に大型だと言えます。

ヒラマサもブリも体長はだいたい1mほどのものが多いようですが、ヒラマサは最大で250cmほどになるものの存在が確認されているようです。そしてその体重は数十キロに及ぶことも珍しくなく、90kg近い巨体のヒラマサが釣り上げられたという記録もあるようです。そんなヒラマサに比べてブリはやや小柄で、最大でも40kg程度のようです。

もちろんブリにも150cmほどに達する大型のものもありますが、かなり大きく重いものであればブリだと思ったところを一度ヒラマサかもしれないと考え、その他の特徴などもチェックしてみると実はヒラマサだったというケースも少なくないことでしょう。このように、ヒラマサとブリには大きさや重さに関する違いなどがあるようです。

一方で、体高に関してはヒラマサの方が低いという特徴があります。同じくらいのサイズのものが釣り上げられることもあるヒラマサとブリですが、ヒラマサは体高が低く平たい体をしているという特徴があります。その名前も体が平たいことに由来するほどですが、ブリは丸みを帯びた体であるという特徴の一方で、ヒラマサは扁平なのです。

しかし、体高が低くブリの方がふっくらと丸みを帯びているにも関わらず、総合的な体長と体重ではヒラマサの方が上回ることも珍しくないので注意が必要です。魚ごとに体長や体重などは異なるものでうが、ヒラマサとブリはお互い大体の大きさが1m前後とはなっているものの、ヒラマサの方が基本的に大きめということを覚えておくとよいでしょう。

ヒラマサとブリは魚体とヒレの形が違う

お伝えしたようにヒラマサとブリでは体長や体高などにも違いがあり、体の形で見分けるのであればややふっくらとした方がブリであるという可能性は高いかもしれません。そんなヒラマサとブリの見分け方をしっかりと覚えておけば、いざというときに混同することがないため役に立つと言えそうですが、ヒレの形にも違いがあるようです。

ヒラマサのヒレの特徴としてはまず、胸ビレよりも腹ビレが大きいということが挙げられます。また、ヒラマサの胸ビレは上向いているという特徴もあるので、このこともチェックしてブリと見分けるとよいでしょう。また、ヒラマサの腹ビレはブリに比べても大きいですが、端が黄色みがかっているという色の違いもあるのでチェックしておきましょう。

一方のブリのヒレは、胸ビレが平行であるという特徴があり、ヒラマサの上向いた胸ビレとは異なるようです。また、ブリの腹ビレに関してもヒラマサに比べるとやや小柄な上に端が黄色くなっていないという特徴もあります。このように、ブリとヒラマサは胸ビレや腹ビレの大きさや形状の違いを確認することで、見分けることができそうです。

もちろんヒレの形状や大きさなどはそれぞれ個体によって異なることでもあるので、ヒレだけで一概にブリとヒラマサを見分けられるというわけではありません。ただ、既述の体長や体重などに加えてヒレに関する違いもしっかりとチェックした上でヒレの形状や大きさの違いなども加味すると、より性格に見分けることができるのではないでしょうか?

また、ブリもヒラマサも体に黄色の横帯があることで知られていますが、ヒラマサの方がこの横帯の黄色に関してもブリに比べて濃いという特徴があるようです。たとえ同じくらいの大きさのブリとヒラマサだとしても、体高がブリに比べて低い上に横帯の色が濃いめのものであれば、それはブリではなくヒラマサの可能性も高いかもしれません。

ヒラマサとブリはアゴの付け根が違う

ここまで体長や体高、ヒレの形や大きさ、横帯の色の濃さなどをヒラマサとブリの見分け方として挙げてきました。他にも混同しがちなヒラマサとブリにはいくつかの微妙な違いがあるものですが、その中でも決定的なものとして確実に覚えておくとよいと言えるのは、ヒラマサとブリそれぞれのアゴの付け根の形状ではないでしょうか?

釣りの初心者などであればあまりブリやヒラマサの口元には目がいかず、その大きさや黄色の横帯などにばかり目が向いてしまうのも無理はありません。しかし、玄人ほどヒラマサとブリを見分ける際には口元に目をやるとも言われており、それほど身体的な特徴の中でもアゴの付け根の形はヒラマサとブリで決定的な違いがあると言えます。

アゴの付け根は目の真下の口角の部分となっていますが、その部分がヒラマサは丸みを帯びているのに対してブリは角ばった形状となっています。この口元の違いはかなり明確な違いのひとつだとも言われていますが、自分で実際に釣り上げた際や一匹丸ごとを購入する際などには、まず口角の部分に焦点を当てると違いが一発でわかることもあります。

もちろん刺身などにしてしまった状態ではその味などで判断するしかありませんが、釣り上げた状態でヒラマサとブリを比較するのであれば、やはりまずは口角が丸いのか角ばっているのかでチェックするのがよさそうです。ヒラマサとブリは体長などが同じときもありますが、そんなときこそアゴの付け根にぜひ着目してみるのがよいでしょう。

ここまでヒラマサとブリの違いに関して、身体的特徴を挙げてきましたが、特にヒレの大きさや形状・口角の大きさや形状は初心者ではあまり知らないという人も多いものです。しかし、実際に見分けるときにはこれらの特徴が決定打となることも少なくないですから、わかりやすいヒラマサとブリの特徴の違いとして覚えておくのがよさそうです。

ヒラマサとブリは旬と味が違う

お伝えしたようにヒラマサとブリでは身体的な特徴にさまざまな違いがあるようですが、もちろん実際に食べただけでもその違いがわかるというケースもあります。ヒラマサもブリも旬の時期には特にほどよく脂がのっていて美味しく、刺身などにしてもかなり美味だと言われていますが、実はヒラマサとブリではまず旬の時期に違いがあります。

ヒラマサの旬は夏となっている一方で、ブリは寒ブリと呼ばれる冬のものが特に美味だと言われています。ヒラマサは既述の通りかなりの大型になるものもあるものですが、実は巨体のものよりも1m手前ほどの若い魚の方が味がよいとも言われており、ぜひ一度それくらいのサイズのヒラマサを刺身などのシンプルな食べ方で味わいたいものです。

また、大型のヒラマサはどうしても食中毒などの危険性も高くなってしまうので注意が必要なようです。一方のブリはそもそも出世魚であり、ブリと呼ばれる前の小さな状態でも地域によってはさまざまな呼び名で取り扱われ食用にされることも少なくありません。そしてブリはあくまで80cm以上のものが基本となっており、脂ののりも良好です。

特に富山県や石川県などで冬の味覚として認知されている寒ブリは、ヒラマサなどに比べるとかなり脂身が多く、風味豊かな味わいとなっています。そのとろっとした食感を楽しむという人も多い寒ブリですが、一方のヒラマサはブリに比べると比較的淡白であり脂身の量では劣りますが、その歯ごたえと食味のよさでは負けていないようです。

このようにヒラマサとブリでは味や旬の時期にも違いがあるようですが、値段も時期によってかなりの差があるようです。特に寒ブリなどはブランド化されているものであればかなりの高い値段がつくこともありますが、ヒラマサも実はかなりの値段で取引されることもあり、ブリに勝るとも劣らない高級魚だと言われているようです。

ヒラマサが美味しい旬はいつ?

お伝えしたようにヒラマサとブリには身体的な特徴や味、値段なども含めて実にさまざまな違いがあるようですから、このような違いを総合的に把握しておけばヒラマサと混同しやすいブリを見間違えるということもなさそうです。そんなヒラマサは刺身にしてもブリとはまた違った美味しさがあるようですが、やはり旬の時期に楽しみたいものです。

ヒラマサは一般的には夏が旬

旬の時期にぜひ新鮮な刺身などで楽しみたいヒラマサですが、お伝えしたようにヒラマサの旬は基本的に夏の時期になっています。ヒラマサは日本近海において春先から8月頃にまでに産卵を行うようですが、ブリよりも成長速度が早いという特徴もあります。そして夏の時期の成魚は過度に成長しすぎていないため、特に美味しいとされています。

ブリなどであれば成熟して脂がのったものが値段も高く味もよいと認識されがちなものですが、ヒラマサの場合には大型の個体はあまり食味がよくないとされています。そのため、夏が旬のヒラマサでも大きすぎる個体ではなくほどよい大きさのものを選ぶと失敗しないかもしれません。特に1mに達しないほどのものがおすすめとなるようです。

一方のブリの産卵期は春であるためにブリの旬は冬であり寒ブリと呼ばれるものが特に値段が高くなりますが、そんなブリとは混同せずにヒラマサは夏に質のよい状態のものを楽しみたいものです。ブリとヒラマサはよく比較されることもあるものですが、冬にブリを楽しみヒラマサを夏に楽しめるのは、ある意味お得だと言えるかもしれません。

また、旬のヒラマサはブリ属の特徴的な美しい白身をしており、血合いも模様も綺麗に入っているようです。そして刺身にすることでブリほど脂身が多くはないものの、さっぱりと食べられる上に歯ごたえもよいようですが、旬のものだからこそ刺身以外の料理でも美味しいです。後述するレシピも参考に、色々な形でヒラマサを楽しんでいきましょう。

ヒラマサは年中美味しく食べられる

お伝えしたように基本的には夏が旬となっているヒラマサですが、実は一年中楽しめる魚であるとも言われています。ブリは出世魚であり季節ごとに盛んに漁獲される魚の呼び名は変わるものですが、ブリの場合は産卵期が春であるために冬のものがひときわ美味しいとされています。一方のヒラマサは、実は一年中楽しむことができるようです。

もちろんヒラマサの産卵期は春から夏にかけてでありそのことも考慮すると夏のヒラマサが特に美味しいということは言わずもがなだとも言えます。しかし、ヒラマサは味が劣化してしまう期間があまり長くはなく、一年を通して美味しいヒラマサ料理を味わえそうです。特に加熱した料理であれば、夏以外でも美味しく食べることができるでしょう。

ヒラマサに比べて脂身の多いブリは、その上質な脂身も含めて楽しむという印象もあるものですが、一方のヒラマサはやや淡白めに楽しめる魚です。そのため、そこまで季節によって脂がのった状態を狙って食べる必要がないために、ブリなどに比べるとヒラマサの方が一年を通して楽しめる魚のひとつだと言えるのではないでしょうか?

また、ブリもヒラマサも1m前後の大きさになることが多いようですが、小型のものであればブリに比べてヒラマサの方が美味しいとも言われています。やはりブリは脂ののり方に左右されてしまう魚ですが、ヒラマサの場合にはある程度大きさがあり、かつ大きくなりすぎていないものであればさまざまん料理で一年中楽しむことができそうです。

ヒラマサの値段を調査!

お伝えしたように旬の時期は夏となっているヒラマサですが、一年を通して楽しむことができるようです。そのため、詳しく後述するヒラマサの刺身や刺身以外のレシピなども参考にぜひさまざまな形でヒラマサ料理を堪能したいものです。そしてそんなヒラマサに関しては値段がどれくらいなのかも気になりますから、ぜひチェックしましょう。

ヒラマサの値段の相場はいくら?

ヒラマサはアジ科最大の魚として知られており、その外見的な特徴や味からもブリと比較されることがかなり多いようです。ブリも脂がのったものはかなり高い値段になることで知られていますが、実はヒラマサもそのブリに匹敵するほどの高級魚のひとつだとされています。実はヒラマサは、ブリなどに比べると流通量がかなり少ないのです。

ブリやカンパチなどの魚は養殖も盛んに行われている上に天然ものの漁獲量も比較的多いようですが、それらに比べるとヒラマサの漁獲量は少なめのようです。そのため、ブリ属の魚の中でも特に一年を通して値段が高い魚として知られていますが、一年を通して値段が高いからこそ旬の夏の時期以外でも比較的質のよい状態で楽しめるようです。

そんなヒラマサの値段は、時期や個体によってかなり変動することはあるものの、大体3kgほどのもので1万円というのが値段の相場になっているようです。さらに大きなものであれば5kgほどのものが2万円、10kgほどのもので5万円ほどに達することもあるようですが、大きすぎる個体よりも適度な大きさのヒラマサの方が喜ばれるようです。

一方のブリは3kgほどでも5000円ほどのものが多く、もちろんその値段はブランド化された寒ブリなどであればより高くなることもありますが、基本的にはブリよりもヒラマサの方が値段が高い魚であると言えるでしょう。ブリよりもさっぱりしていて食べやすいというヒラマサですが、実はブリよりも高級魚であるというのは驚きでしょう。

そんな高級魚のヒラマサはブリなどに比べると馴染みがあまりないという人や一度も食べたことがないという人も多いかもしれませんが、夏が旬ということでぜひ一度は夏には刺身で食べたいものです。もちろんヒラマサは一年を通してソテーや汁物などでも楽しむことができますが、やはり刺身の状態であれば格別の味わいとなることでしょう。

ヒラマサの刺身ってどんな味?

ここまでお伝えしたようにヒラマサはブリとはさまざまな違いがある上に、実はブリよりも値段が高いことがあるようです。だからこそ一度は食べてみたいヒラマサですが、ヒラマサの刺身は果たしてどのような味わいなのでしょうか?ブリとはまた異なる味わいが楽しめるというヒラマサですが、かなり病みつきになる人も多いようです。

さっぱりした味わいでコリコリ食感!

3kgほどで値段が1万円を超えることもヒラマサは、ブリに比べるとあまり脂身がないという特徴があります。だからこそさっぱりとした味わいで楽しめるものですが、特にマグロのトロやブリなどの脂身のある魚が苦手だという人にこそ、さっぱりめのヒラマサはかなりおすすめです。さっぱりめではありますが、淡白すぎるということもありません。

ブリ属の魚特有のえも言われぬ風味を残しつつも、ブリほどしつこくない味わいであるヒラマサは、いくらでも食べられそうなほどの食べやすさだと言えるでしょう。そのため、根強いファンも多くブリより断然ヒラマサだという人も少なくありませんが、さっぱりめであるというだけでなく独特の歯ごたえも心地よいという人が多いようです。

ヒラマサの刺身は、柔らかすぎるというよりもややコリコリとした食感をもっているのが特徴だとも言えます。そのコリコリした食感とほどよい脂身とその旨味がバランスよく、何度もリピートしてしまうという人は多いようです。そんなヒラマサの刺身は、もちろん醤油のみでシンプルに楽しんでもよいですし、薬味をつけても美味しいです。

ブリなどもゆずこしょうやすだちなどの薬味とともに楽しむのが美味しいですが、ブリの場合は脂身の濃厚さを薬味によって中和するというイメージもあるかもしれません。一方のヒラマサはあくまでほどよいバランス感のために薬味をつけて楽しむことができ、さっぱりめのすだちやゆずなどの風味を加えると、まさに絶妙な味に進化するのです。

そんなヒラマサの刺身は炙りにしたり、しゃぶしゃぶなどにしたりしても美味しいとされています。ヒラマサを使った料理には実にさまざまなものがあり、塩焼きにしたりソテーにしたり、あるいは汁物の具材にするのもアリですが、刺身の状態でも色々な応用をきかせることでより旨味が増して通常とは異なる風味になるので、おすすめでしょう。

ヒラマサの刺身を食べてみよう

ヒラマサの刺身はブリとはまた違った味わいが楽しめるため、ブリが好きだという人でもぜひ一度は味わっておきたいものですが、そんなヒラマサの刺身はさばき方をマスターして自分で楽しむのがおすすめです。ヒラマサの刺身のさばき方は慣れてしまえばかなり簡単なので、新鮮なヒラマサを調理してシンプルに刺身で味わいましょう。

ヒラマサの刺身を楽しむためにはまず、ヒラマサを3枚おろしにします。まずはウロコを包丁などでこそげとった上でエラの根元から包丁を入れて外し、さらに肛門の方から頭の方に向かって腹を割きます。そうして内臓を取り出し、血合いの部分なども綺麗に洗い流しましょう。それから頚椎の関節部分から包丁を入れて、頭を切り離しましょう。

それから中骨に沿って包丁を入れていき、身を2枚におろします。背側を開いて背骨まで包丁を入れ、半身を切り離しましょう。続いて残りの半身をさらに半分にした上で骨を取り外せば3枚おろしが完了ですが、ここからいよいよ刺身にカットしていきます。皮を切り離した上で血合いの側を上方にして斜め方向に引き切りにするのがポイントです。

あとは皿に盛り付けて好みの味付けで楽しむだけですが、ヒラマサの刺身を調理する上では寄生虫にも注意したいものです。ヒラマサは他の魚同様にアニサキスなどの寄生虫の寄生対象となることがありますが、鮮度が低いものは内臓に寄生していた寄生虫が可食部の方に移ってしまう可能性も高くなるので、できるだけ新鮮な状態で調理しましょう。

また、寄生虫の被害を避けるためにはそもそも良好な状態のヒラマサを選ぶというのも重要だと言えます。ヒラマサは体表にしっかりと艶があるもの、そして目が澄んでいるもの、またエラの血の部分が鮮やかな赤色になっているものを選びましょう。新鮮なヒラマサを選んで寄生虫の被害を避け、ぜひ美味しい刺身を味わってみてください。

ヒラマサを使った美味しい料理のレシピ紹介

ヒラマサはブリよりも値段が高くなることがある高級魚のひとつのようですが、そんなヒラマサのさばき方をマスターしておけば、旬の時期に美味しい刺身を楽しむことができそうです。そんなヒラマサは実は刺身以外にもさまざまな料理にして楽しむことができますから、ぜひ刺身以外の料理のレシピもチェックしておいてください。

ヒラマサの塩焼きをお酒のお供に

ヒラマサを使った料理の中でも特にお酒のお供として抜群によいのは、ヒラマサの塩焼きです。ヒラマサは刺身にしても日本酒などと一緒に楽しむことができますが、シンプルに塩で味付けして焼いた状態であれば、いつまでも口の中に入れておきたくなるような絶妙な旨味が引き出されているので、刺身と同じくらいおすすめだとも言えます。

ヒラマサの塩焼きにする場合には、既述のような方法で3枚おろしにする手前の2枚おろしにしておくとあとは焼くだけとなります。しっかりと水気を切った状態のヒラマサの切り身に酒をかけておきます。それから塩もふりかけ数分放置した上で、グリルに入れて焼きあげていきます。両面にほどよく焼き目がつくように丁寧に焼いていきましょう。

だいたいの焼き時間の目安は15分ほどとなっていますが、ヒラマサの大きさによっても調整してください。あとは大根おろしやミョウガ、レモンなどと一緒に皿に盛りつければ完成となります。大根おろしに醤油を垂らし、ヒラマサにつけて食べるだけでふっくらとした柔らかさと凝縮された旨味を楽しむことができるので、ぜひ試してみてください。

ヒラマサのあら煮は白米が止まらない!

続いて紹介するヒラマサの美味しい料理は、あら煮です。ヒラマサはあらをも無駄なく活用して美味しい料理を作ることができますが、やや甘めの味付けで煮物にすればご飯が進むこと間違いなしの絶品おかずが完成することでしょう。もちろん大根などと一緒に煮込んでぶり大根ならぬヒラマサ大根として楽しむのもアリです。

まずはヒラマサのアラをしっかりと洗い、血合いなどを取り除きます。その上で塩をふりかけて臭みを抜きます。それからだし・醤油・砂糖・酒・生姜を鍋で煮込みます。煮立ってきたらそこにヒラマサのアラや大根、ちくわなどの具材を加えてさらに煮込みます。一旦火を止めて10分ほど蒸らしてから、最後は全体を回しながら中火で煮ましょう。

あとは皿に盛り付けて完成となりますが、そんなからしなどをつけておでん風に楽しむのもアリでしょう。とにかくヒラマサのあら煮はご飯が進むこと間違いなしですから、ぜひご飯と一緒に楽しんでみてください。

簡単お洒落なヒラマサのカルパッチョ

ヒラマサは刺身でも十分に美味しく楽しめますが、そんなヒラマサの刺身をアレンジした料理として人気なのが、おしゃれなカルパッチョです。ヒラマサのカルパッチョは見た目も鮮やかなためにホームパーティーなどでも活躍すること間違いなしでしょう。

ヒラマサでカルパッチョを作るときにはまず、刺身を作った要領でヒラマサをさばいておきます。それから、お皿にヒラマサを綺麗に並べていきましょう。トマトなどの野菜をカットして散らすのもよいでしょう。それから、オリーブオイル、レモン汁、塩胡椒、刻みネギを混ぜ合わせてドレッシングを作ります。

あとはそのドレッシングを盛り付けたヒラマサにかけて、カルパッチョの完成となります。ヒラマサの刺身は醤油で和風に楽しむのももちろん美味しいですが、オリーブオイルを活用することで絶品イタリアンに早変わりすることでしょう。

ヒラマサの味噌汁で体の芯まで温まる

ここまでお伝えしたようにヒラマサは刺身でシンプルに楽しむこともできますが、その刺身をちょっとアレンジするだけでおしゃれなカルパッチョとして楽しむことができます。ヒラマサはさっぱりめのシンプルな味付けで十分に楽しむことができるのでおすすめだと言えますが、実は汁物の具材として活用することもできるのでおすすめです。

ヒラマサはあらの部分も有効活用することができますが、まずはあらの部分の血合いなどをしっかりと取り除いて塩をかけておきましょう。そうして水分を抜けばだいぶ臭みを除去できるのでおすすめだと言えます。それから、鍋に水・酒・生姜・ねぎなどを入れて沸騰させた上で、下処理をしたヒラマサのあらも鍋に投入しましょう。

それから別の鍋を用意して人参や大根などをいちょう切りにして煮込んでおきます。もちろん他にもこんにゃくやねぎなどの具材を加えてもよいでしょう。それから、あらを煮込んでいた鍋であらの色を確認し、あらが白くなったらあらをザルに取り上げた上で野菜を煮込んでいた鍋に移し替えましょう。それから、15分ほど煮込んでいきます。

煮込みつつしっかりとアクをとった上で白味噌を溶かし、味を調整します。こうしてヒラマサのあらで作る簡単な味噌汁が完成しますが、ヒラマサ特有の旨味がしっかりと溶け込んだいつもとはちょっと違う味噌汁として楽しむことができるはずです。そんなヒラマサの味噌汁は毎朝ご飯とともに飲みたくなる間違いのな味わいだと言えます。

さっぱり美味しいヒラマサを味わおう

いかがだったでしょうか?今回は、アジ科最大の魚として知られているヒラマサについて掘り下げてきましたが、いかがでしたでしょうか?ヒラマサはブリと混同されることも多いですが、その大きさやヒレの形などを含めてその違いを覚えておけば、確実に見分けることができるでしょう。ヒラマサの風味はブリに比べてさっぱりめながらも、刺身などは絶妙の味わいとなります。

そんなヒラマサの旬はブリとは違い夏となっており、夏にさっぱりしたヒラマサの刺身を食べながらビールを飲むのは至福のひとときとなること間違いありません。もちろんヒラマサは刺身以外にも実にさまざまな食べ方で楽しむことができますから、今回紹介したおすすめレシピも参考に、ぜひ自分好みにアレンジして堪能してみてください。

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