カンパチの旬の時期は何月?栄養を損なわない美味しい食べ方も!
カンパチは全世界の海で捕ることが出来る肉食の魚です。日本でも刺身などでカンパチを食べた事がある人も多いのではないでしょうか。カンパチは世界の暖海に生息している魚ですが、日本でも各地で漁を行っている高級魚の一種です。そんなカンパチを美味しく食べるためにはカンパチの旬を知っておきたいと思いませんか!ここでは高級魚ともいわれるカンパチとはどんな魚なのか?カンパチの旬や料理方法などについてまとめていきます。
カンパチはどんな魚?
カンパチは全世界で漁を行っている魚です。カンパチは日本でもたくさん水揚げされている魚でありながら、高級魚の一種としても料亭などでも人気の魚です。日本でも人気の高級魚カンパチはスーパーの鮮魚コーナーなどでも刺身として販売されている事も多いですよね。カンパチの美味しい旬の時期を知ってよりおいしくカンパチを味わいましょう!
また、カンパチは釣りをする人にとっても人気の高い魚である事は勇名です。大型の魚なので引きが強く釣り人にはたまらない感覚を味合わせてくれるそうです。カンパチは群れで行動をするため1匹釣れると続けて釣れる可能性が高いのも人気の理由のひとつです。
またここではカンパチを旬により美味しく食べるための食べ方やおすすめの食べ方などもご紹介します。そのためにもカンパチについて学んでいきましょう!ここではまずカンパチの旬を知るためにもカンパチとはどんな魚なのか?をご紹介していきます。ではまず、カンパチの名前の由来についてみていきましょう。
カンパチの生息地域は?
日本全国で水揚げされるカンパチは全世界の暖かい海に多く生息している事がわかっています。日本でも九州などの暖かい海や北海道では太平洋側の海で多く漁獲されています。日本海側でもカンパチは生息しており、青森から沖縄まで広い範囲に生息している事がわかっています。
カンパチが生活しやすい海水の温度が20~30度であるため、日本海側では暖かい海を求めて北上して、貼るから冬にかけては南下するなどしてカンパチが住み易い海を求めて回遊しながら生息している事もわかっています。
カンパチの名前の由来
ではまず、カンパチの名前の由来についてご紹介します。カンパチは感じで書くと「間八」「赤頭」と書くそうです。カンパチという呼び名は東京での呼び名なのだそうです。カンパチという名称の由来はカンパチの頭の模様が由来といわれています。カンパチの頭の部分には鉢の字の模様があり、正面から見ると逆向きの八の字に見えます。
この頭にある八の字が名前の由来とされています。東京ではカンパチと呼ばれているカンパチですが、沖縄では「うちむる」「あかばー」愛媛県では「ねれ」「ねう」、京都では「だいりき」などと地方によって呼び名は違っています。カンパチは日本全国で漁獲される魚ですがその地方地方で呼び名が違うように出世魚としても知られています。では続いてはカンパチが出世魚である事についてご紹介します。
カンパチは出世魚
カンパチは地域によって呼び名の違う魚であるのですが、成長の過程に呼び名が変わってくる出生魚のひとつである事をご存知ですか。カンパチはどのような成長の過程をとげ、どのように呼び名が変わってくるのでしょうか。詳しく学んでいきましょう!
またカンパチは出世魚なので成長の過程で呼び名が変わってきます。また、その出世魚としての呼び方も地域によって変わる魚です。例えば千葉県外房や相模湾などでは若いカンパチを「しょっこ」などと呼び高知県では若いカンパチを「あか」「はちまき」などという呼び方をするそうです。
大きさによって呼び名の変わる出世魚であるカンパチは関東では35cm以下をしょっこ、60㎝までをシオゴ、80センチまでをアカハナ、80センチ以上をカンパチと呼ぶそうです。また関西では呼び方が違い、60㎝までをシオと呼び60㎝以上をカンパチと読んでいるのだそうです。
カンパチとそっくり?ブリとヒラマサ
カンパチは群れで生息しており、回遊する魚である事がわかりました。また、釣り人にも人気の高い魚で、群れで生活している事で1匹釣れると次々とつれることもあるそうです。それと似た生息方法である見た目も似ている魚としてあげられるのが「ブリ」や「ヒラマサ」です。
ブリ、ヒラマサ、カンパチは良く似た魚として知られていますが、この3種類の魚をカンパチが出世魚だから呼び方が違うのか?と思っている人も多いようです。しかしこの3匹ブリ、ヒラマサ、カンパチは全く別の魚なのだそうです。ブリ、ヒラマサ、カンパチともにスズキ目アジ科に分類される同じ種類の魚ではありますが、全く違った種類の魚です。
見た目の特徴もとても似ているため、素人目では間違ってしまう事もあります。そんなカンパチと良く似たブリとヒラマサとを見分ける方法をご紹介します。丸々1匹で売られている場合はカンパチの特徴である八の字の模様はカンパチ以外のブリやヒラマサにはありません。また大きさもブリ、ヒラマサ、カンパチの中ではカンパチが平たく大きい事が多いようです。
旬に食べたい!ブリ、ヒラマサ、カンパチの刺身の違い
スーパーの鮮魚コーナーで見かける刺身の中にもブリやカンパチ、ヒラマサが並んでいる事が多いのですが、切り身になってもとても似ているこのブリとヒラマサとカンパチが実際にどのような違いがあるのか特徴をご紹介しておきます。
ブリは刺身にした場合、4~5時間で血合いの部分が変色してきてしまうのに対して、ヒラマサやカンパチは24時間ほど変色しないという特徴があります。また、ブリやヒラマサには脂がのっているので濃厚な味わいを楽しむことが出来ます。カンパチと比較すると、カンパチには脂があまり乗っておらず身も固めであるという特徴があります。
ブリやヒラマサのように脂ののっている魚は痛みやすいのに対して、カンパチは脂のりが薄いため傷みにくくいそうです。また食感に関してもブリやヒラマサと比較するとカンパチはこりこりとした食感を楽しむことができます。同じような見た目のブリやヒラマサ、カンパチは味わいも違ってくるのでお好みで選んで食べ比べてみてくださいね!
カンパチの旬の時期は?
カンパチは全国に生息する回遊魚である事をお伝えしました。ではカンパチの旬はいつなのでしょうか。せっかくなので旬の美味しい時期にカンパチを味わいたいですよね!カンパチの一番美味しい旬の時期を知ることでより美味しいカンパチを味わう事が出来ます!
カンパチの旬の時期をお伝えする前に、知っておいて欲しいのがカンパチは養殖されているという事です。最近では1年を通してカンパチを購入する事ができるのはカンパチの養殖が盛んに行われているからなのだそうです。まず、カンパチが養殖されるようになった背景もみてみましょう。
旬が美味しい!カンパチは養殖で大人気!
カンパチが養殖されるようになったのは1955年頃といわれています。天然のカンパチから採取した種苗から養殖されるようになりました。カンパチは、漁獲漁が他の魚に比べると少ないため高価に取り扱われていました。成長速度の速いカンパチはまさに養殖に適している魚だったのです。そのため最近ではカンパチの養殖が盛んに行われるようになりました。
鹿児島や宮崎でも長い期間研究や養殖が行われています。全国の養殖ランキングでは鹿児島がダントツトップで、続いて愛媛県や高知県がランキングされています。最近では肥料に果物を混ぜて育てたカンパチをブランド化して販売されています。
カンパチの旬が知りたい!旬とは?
旬の物は美味しい!良く耳にするフレーズですが、旬とはどの時期の事をあらわしているのか考えた事がありますか?単純に一番美味しい時期の事でしょう?という位にしか考えていない事が多いですよね!カンパチに関しては自然の海で育ち、自然に漁獲される天然と呼ばれるカンパチと、養殖されて育ち出荷されるカンパチの二種類があります。天然カンパチと養殖カンパチは育つ環境が違うため、一番美味しい旬の時期も違ってきます。
また魚を1番美味しく食べられる時期、旬には二種類あり最も脂が乗っている時期と、回遊したカンパチが多く漁獲される時期、この二つの時期を旬と呼んでいるようです。寒ブリと呼ばれるブリが最も美味しい旬の時期はブリが産卵する前の時期だそうで、この時期のブリが一番脂が乗って美味しい時期とされています。魚は産卵期前が1番美味しい旬の時期であるとされているように、カンパチの旬も産卵期前だという説もあります。
天然カンパチの旬は何月?
ではそんな美味しくて高価なカンパチの旬についてご紹介します。天然のカンパチは暖かい海を回遊して生息しています。一般的にカンパチの旬は冬のブリ、夏のヒラマサの間が旬といわれています。ブリは身が傷みやすいため冬場のほうが身が引き締まり、脂ものっていて美味しいのに対して、6~9月の旬と言われる時期の天然のカンパチは夏でも身が傷みにくくさっぱりとした味わいです。
先ほどの産卵期前がもっとも脂がのって魚が美味しい時期であるという根拠からいうと、天然カンパチの産卵期は日本の近海では5~8月が産卵期といわれています。ですから産卵期の前の冬の時期のカンパチは通常旬とされている6~9月のさっぱりと脂の少ないカンパチと比べ脂が乗ったカンパチを味わう事ができます。
また、天然のカンパチは暖かい海を求めて回遊するため、回遊する海によっては日本では寒い冬の時期でも11月~3月にベトナム沖で産卵して日本へと戻ってくるカンパチもいるのだそうです。ですから回遊する地域によってもカンパチの美味しい旬の時期は変化してくるという事になります。ベトナム沖を回遊するカンパチに関しては産卵期に入る6~10月は最も脂が乗っている旬の時期となります。
養殖カンパチの旬は何月?
天然のカンパチは回遊する海によって旬の時期に違いが出ることがわかりました。養殖のカンパチはどの時期が旬なのでしょうか。養殖のカンパチは通年暮らしやすい環境下で養殖されているので、実際には旬といわれ時期はピンポイントではないようです。1年を通して味の優劣に変化が少ないとされています。
先ほどの天然のカンパチの旬の時期から産卵期前のカンパチが最も脂が乗って美味しい時期とするならば、養殖のカンパチの産卵期は4月~6月といわれているので産卵期前の脂の乗った養殖カンパチを味わいたいのであれば11月~3月が養殖カンパチの旬ともいえます。養殖されたカンパチは1年中味に変化の少ない美味しい魚として養殖であっても高価に扱われています。
カンパチの栄養を損なわない食べ方は刺身
カンパチは生食で食べられるのが一般的です。スーパーなどでもカンパチが刺身にされて販売されていますね!カンパチの栄養をしっかり摂取するにはこの生食の刺身が最も良いとされているようです。カンパチにはどのような栄養が含まれているのでしょうか。
旬が美味しい!カンパチに含まれる栄養は?
カンパチにはカリウムが豊富に含まれている事がわかっています。このカンパチのカリウム保有量は生食の刺身などで摂取できるものの魚の中で最も高いといわれているそうです。カリウムは、高血圧やむくみの解消に有効な成分で熱に弱い性質があるため、カンパチに含まれるカリウムを積極的に摂取するには生食が最もよいとされているのです。
また、カンパチにはDHAが豊富に含まれています。このDHAは生活習慣病の予防や改善に効果があるとされています。またEPAという血液をさらさらにする成分もカンパチには含まれていることがわかっています。たんぱく質も多く含まれているので健康にはもってこいの食材である事がわかります。
カンパチの刺身は熟成具合で食感が変わる
出典: http://agura.biz
カンパチに限らず魚を熟成させて刺身として食べる人が増えているそうです。魚を熟成させるとはどんな方法なのでしょうか?カンパチは丸々1匹購入し、3~5枚におろしたら柵ごとにキッチンペーパーで包んで冷蔵庫で5時間ほど寝かせます。この時にカンパチに含まれる無駄な水分が抜けます。
無駄な水分が抜けたらキッチンペーパーを外してラップに包みなおします。この状態で3日ほど冷蔵庫で寝かせて完成です。あまり水分を抜きすぎると表面が乾燥してしまいパサパサとした食感になってしまうので成熟の度合いは見極めながら行いましょう。カンパチを成熟させる食べ方はアミノ酸を増やし分厚く切ってもやわらかさが増すのでとても美味しいそうです!
カンパチのおすすめ料理をご紹介
カンパチの旬や栄養価がわかったところでカンパチのおすすめの食べ方、調理方法をご紹介します。カンパチの栄養を残さず食べるには生食がおすすめですが、調理することで生食とはまた違った食べ方を楽しむこともできます。
カンパチのマリネ
カンパチをマリネにした食べ方をご紹介します。マリネとは香味料を加えて酢や脂で調理下食べ方です。大人4人の材料です。カンパチは刺身のサイズにカットして一人5切れ×4、酢80cc、レモン汁大さじ1と1/2、オリーブオイル大さじ2と1/2です。酢とレモン汁を混ぜ塩コショウで味を調えます。最後にオリーブオイルを入れよく混ぜたらパプリカやミニトマトなどのお好みの野菜を漬けて冷蔵庫で10分ほど冷やします。カンパチと漬けた野菜を盛り付けて汁を回しかけて完成です!
カンパチの唐揚げ
カンパチの美味しい食べ方として次にご紹介したいのはカンパチの唐揚げです。カンパチは熟成させたものがおすすめです。水分を抜いて作るほうが美味しいので熟成させたカンパチを使用するのをおすすめします。作り方は普通の唐揚げと同様です。お好みの味付けをしたカンパチに片栗粉をまぶし揚げたら完成です。
カンパチの南蛮揚げ
続いてはカンパチを使った南蛮の作り方です。カンパチはこちらも熟成させたカンパチがおすすめです。南蛮のたれは酢、醤油、水を1:1:2の割合で混ぜ砂糖4、はちみつ1、しょうが1/2、お好みでにんにくの割合で入れて南蛮酢を作ります。揚げたカンパチを漬け込み完成です!
カンパチを栄養ごと美味しく食べよう
カンパチには天然のカンパチと養殖のカンパチがあります。カンパチは回遊魚であり暖かい海を探して回遊しています。天然のカンパチは6~9月が旬で、養殖のカンパチは季節に関係なく美味しく食べる事ができます。カンパチに多く含まれる生活習病の予防に効果的なカリウムは熱に弱い成分なので食べ方としては生で食べる食べ方がおすすめです。旬のカンパチを美味しく食べて健康になりましょう!