2018年05月23日公開
2024年07月13日更新
東京の飲み屋街と有名横丁が熱い!ディープな酒場から話題の居酒屋まで紹介
東京の有名な飲み屋街や酒飲み横丁に、いま、異変が起きている。昭和の時代には、まちがいなくおじさんたちの解放区であった飲み屋街や有名横丁へ、若者や女性がふつうに出没しているのです。平成も終わりかかっている、この時に、東京の飲み屋街や有名横丁に、たしかな変革が起きています。横丁で、おじさんや若者から女性にも支持されている話題の酒場とか、あいかわらずディープな雰囲気を漂わせながら繁盛している酒場まで、東京の様々な飲み屋街を紹介します。
目次
東京の飲み屋街で変化が起きている?
東京に飲み屋街とか横丁と呼ばれる場所は、いったい何か所あるでしょうか?飲み屋街や横丁の多くは、戦後の闇市がルーツです。あるいは、近頃になって地域振興の一環として、コンセプトをもたせた横丁づくりも少なくありません。東京の飲み屋街はこうした2つのタイプがほとんどです。
飲み屋街や横丁は、永らくおじさんたちだけの解放区でした。ところが、その解放区に若者や女性が参入してきています。さまざまな要因が考えられますが、飲み屋街や横丁がいま、熱くなっていることだけは確かです。敷居の低さが、最大の要因かもしれません。こうした街や横丁の酒場に出入りする条件は、少人数であることと長居をしないことだけです。
ここでは、飲み屋街や横丁に関する数多あるサイトの記事を分析して、有名横丁や話題の酒場を紹介していきます。とにかく、それぞれの横丁もバラエティに富んでいますが、そこに構える店も種々雑多、なんでもありです。共通しているのは、小さな狭い店ばかりということぐらいでしょう。見知らぬ老若男女が肩ふれあわせて共に飲む、横丁の魅力はそこに尽きます。
東京の飲み屋街といえば「新橋有楽町ガード下」
飲み屋街の聖地といえば、このガード下かもしれません。とにかくディープです。電車が立てる騒音や振動をBGMにして、煙と喧騒のなかで飲む酒は、ガード下の飲み屋街ならではの味がします。そんな新橋有楽町ガード下にも、女性におすすめの店も少なからずあります。おしゃれな店でクラフトビールを飲んで、勢いをつけてからディープな店へ突入するのも良いでしょう。
話題の「まつ惣」でディープに
新橋有楽町ガード下の「まつ惣」に入って座ったら、目の前の小さなザルに現金を置きます。いくら置けば?というなら、お一人2000円もあれば大丈夫でしょう。このあたりからして、すでにディープな世界です。アルコールもすべて安いが、刺身から焼鳥、煮物、焼物となんでもあります。が、やはり一押しは肉豆腐です。この肉ダレの濃厚な旨味は、感動ものです。
クラフトビールを「新橋DRYDOCK」で
「新橋DRYCOCK」は、国内外のクラフトビールが豊富に揃っていて、ビール好きにはたまりません。値段設定は少し高めで、ガード下らしくはありませんが、はしご酒のスタート地点として利用するお客さんが多いです。評判のチキンバスケットで、ビールを流し込めば、電車の騒音も気になりません。クラフトビールでほろ酔い気分になったら、数あるガード下飲食街の散策を開始します。
東京の飲み屋街といえば「新宿ゴールデン街」
ディープといえば、この新宿ゴールデン街以上にディープな飲み屋街はありえないでしょう。文化人であふれかえる店もあれば、ここは日本か?という外国人いっぱいの店もあります。お店のラインナップは様々で、そのあたりが、このゴールデン街のディープさにつながっているます。ここでは飲み屋街歩きの初心者向けのマイルドな店を一軒を紹介します。ガラス戸越しに店内がのぞける稀有な店です。
それが、この「ばるばら屋」です。こんな居酒屋で牛煮込みをつまみに飲みながら、ディープなゴールデン街を探索するルートを、考えてみるのもよろしいのでは。
東京の飲み屋街といえば「アメヤ横丁」
年末恒例のテレビ報道で知らない人はいない、アメヤ横丁です。横丁全体に、古き良きの雑多な市場の香りが漂っています。安い飲み屋には事欠きません。ちょい飲みならば、1000円でしのげます。アメ横の数ある有名な酒場のなかから、きょうは「肉の大山」を紹介します。
肉屋の店頭のケースには、コロッケやメンチカツが、めいっぱいに揚げられています。評判のコロッケはなんと60円です。大山特製ステーキは560円と、お客がとぎれない理由がわかります。
東京の飲み屋街といえば「OK横丁」
赤羽にあるOK横丁も、ややディープなスポットですがおすすめです。けれども、時代が変遷して店も客も、世代の交替がすすんでいます。そんなOK横丁はいま、ディ―プな雰囲気を残しつつ、話題の酒場もぞくぞくと登場しています。有名な立ち飲み居酒屋「いこい本店」と、話題のイタリアンバル「北の国バル赤羽店」を紹介します。
立ち飲み「いこい本店」は、赤羽で知らない人はいない有名な酒場です。センベロの聖地といってよいでしょう。つまみは、ほとんどすべて100円台です。こちらのお店は昼間から営業しています。客層はおじさんばかりと思いきや、女性もちらほらいます。さすが赤羽のOK横丁というべき客層です。
イタリアン&肉バルの「北の国バル赤羽店」です。赤羽で話題の酒場です。魚貝や北海道産の肉を使用した料理とワインが、女性を中心に受けているようです。エゾシカのグリルに赤ワインを合わせれば、イタリアンバルを満喫できます。カルパッチョなども多く揃っていて、若者や女性で連日遅くまで満席が続く人気店です。
東京の飲み屋街といえば「三角地帯」
三角地帯も、有名な飲み屋街です。ちょいと敷居の高い店もなかにはありますが、庶民的な店もいっぱいあります。超有名な「赤鬼」と、ブラジルバルの「ブラジリアン食堂BANCHO1号店」の2軒を紹介します。
「ブラジリアン食堂BANCHO1号店」は、三軒茶屋にある、シェラスコ料理の酒場です。豪快なシェラスコに合わせて飲むのは、ブラジルの焼酎カイピリーニャ。カウンターとテーブルが一つだけの、あまり大きくない店ですが、連日満席状態が続いています。お店に行く際は、電話で予約を入れてから出かけたほうが無難です。
言わずと知れた、三軒茶屋は三角地帯の「赤鬼」。赤鬼の地酒揃えは驚異的です。この酒場では、ある日本酒を問うよりも、ない日本酒を聞いたほうが早いでしょう。したがって、酒のアテに何を頼んでも同じです。日本酒に合うつまみしか出てこないからです。下の画像は、鯖の塩辛という珍味ですが、その他の刺身にしても焼鳥にしても、くみ上げ湯葉、蛸の吸盤焼などすべてが、日本酒のためにあるお店です。
東京の飲み屋街といえば「中野飲み屋街」
中野駅近辺に酒場が密集してならぶ、中野飲み屋街は、各大学が近接していることもあって、数ある飲み屋街のなかでは、若者と女性が主流派かもしれません。もちろん、おじさんたちも遠慮することなく、飲み歩いていますけれど。サブカルチャーの発信地でもある、中野飲み屋街はそんな意味で、他の飲み屋街がもつプチ悪なワイルドさは薄いようです。女性が一人ではしご酒をしても、違和感の起こらない街です。
「パニパニ」でセンベロ
立ち飲み居酒屋・バー「パ二パニ」は、オシャレで豊富なメニューを、安く味わうことのできる話題の酒場です。上の画像にある、エビとアボガドの和風和えが、驚きの290円です。センベロも十分にありえます。当然に、リピーターとなる女性客も多く、常連客がアットホームな感じで、和気あいあいと飲んでいます。しかも、味はけっしてセンベロレベルではないのが、また嬉しいポイントです。
焼鳥屋「丈ちゃん」
画像を見ていただけたら、新鮮さは明らかでしょう。そして、これが極めてリーズナブルな値段なのです。したがって、閉店前に品切れになる部位が数多くあることも、うなずけます。串が130円、刺身が500~600円で、ふつうに飲んで食べるのなら、ひとり2000円程です。中野飲み屋街で鶏料理をたべるのなら、ここ「丈ちゃん」がおすすめです。締めの鶏卵丼や鶏スープが絶品です。
東京の話題の飲み屋街といえば「のんべえ横丁」
渋谷にこういう飲み屋街があるのは、どうも場違いな気がしないでもありません。けれども、こののんべい横丁は、歴史もあれば味もある、実にディープな飲み屋街なのです。古いイメージ通りの酒場も残されているし、バル風な酒場も新たにできていて、おじさん、若者、女性、外国人が混在した、渋谷らしい横丁になっています。のんべー横丁の老舗といえば「鶏福」です。
英国風な隠れ家バルが「ウサギ」は、アボガドをふんだんに使用したメニューは、リーズナブルなこともあって、女性に評判です。渋谷ののんべー横丁らしい酒場です。
東京の話題の飲み屋街といえば「ホッピー通り」
ご存知、浅草の飲み屋街といえば、ホッピー通りです。別称は、煮込み通りというように、居並ぶ有名な酒場では、つまみは煮込みで酒はホッピーというのが定番です。他のメニューにどんなものが並べられていても、煮込みがない店はたぶんありません。また、ドリンクといえば、ビールも日本酒もあるでしょうが、ホッピーのない店は見当たらないと思います。それが、ここ浅草のホッピー通りです。
ホッピー通りの酒場の側から言うなら、半端な煮込みを出していては、店を続けられないということになります。そんな競争から、ホッピー通りの煮込みは鍛え抜かれてきたわけです。個々の店で味付けが微妙に異なるのはもちろん、煮込みそのものにもいくつか種類があります。牛筋煮込み、牛もつ煮込み、豚もつ煮込み、鶏もつ煮込みなどがあり、大根だけではなく豆腐を加える煮込みもあります。煮込み通りともいわれる所以です。
東京の話題の飲み屋街といえば「恵比寿横丁」
恵比寿駅に近い恵比寿横丁の酒場は約20軒ほどで、数ある横丁のなかでもおそらく一番規模が小さいと思います。闇市派が多いなかで、地域振興で話題になってきた飲み屋街です。恵比寿のおしゃれな街の雰囲気も加わって、おじさん、若者、女性および外国人もが訪れる飲み屋街になっています。この恵比寿横丁の特徴は、煮込みで統一されたようなホッピー通りとは逆に、多くはない数の酒場がバラエティに富んでいるということです。
「浜焼酒場魚〇」は豪快な刺身盛合せを破格の1980円で出しています。牛、馬、ホルモン、フォワグラなどを握りこむ寿司屋の「肉寿司恵比寿横丁店」や、あっさり味の博多風ラーメンを提供している「純ちゃん」もおすすめです。冬ばかりじゃなく夏でも美味しいおでん屋「でんらく」は関西風の澄んだ出汁で煮込むおでんが名物です。「ワイン&野菜高橋さん」では素朴な味わいの野菜のおつまみに、世界各国のワインが楽しめます。
低カロリー、低脂質なダイエット食であるキノコ料理の専門店「きのこ」は、女性客に評判を呼んでいます。大阪焼き、京都焼き、和歌山焼きなどの関西風のいろいろなお好み焼を出してくれる「お好み焼きうめ月」。「恵比寿横丁だるまてんぐ」では一番人気のホルモン鉄板焼きとともに、ユニークな企画で客を呼んでいます。そして、なにより訪れる客に好評なのが、恵比寿横丁内ではどの店からも出前がOKだということです。
東京の話題の飲み屋街といえば「思い出横丁」
思い出横丁には、なにか他の横丁とは違ったものを感じます。同じ新宿のゴールデン街とかにはない、哀愁があるような気がします。ディープな飲み屋街であることも間違いありません。プチ悪の臭いも十分にします。この思い出横丁は、女性はともかく若者は以前から多かったように思います。隣り合わせたおじさんからの奢りを半分期待しながら、懐の貧しい学生がチビチビ飲んでいる光景も珍しくはなかったはずです。
そんな思い出横丁の数ある評判の酒場のなかから、紹介しておきたい2軒の店があります。いずれも有名な「新宿思い出横丁トロ函」と、鰻の「カブト」です。トロ函のCPには、いまさらながら驚かされます。出される魚介のすべてが、えっ、この値段なの?と、嬉しくなります。カブトは、鰻の珍しい部位まで含めて、串焼きで出してくれる酒場で、値段もリーズナブルです。やはり、思い出横丁といえば、この2軒です。
東京の話題の飲み屋といえば吉祥寺の「ハーモニカ横丁」
出典: https://deece.jp
ハーモニカ横丁とは言い得て妙です。たしかに、横丁にならぶ狭い酒場の数々は、ハーモニカそのものといえます。吉祥寺は、人気度の高い街ですが、このハーモニカ横丁もまた、飲み屋街のなかで注目度第1位です。闇市として出発しているこの横丁は、20世紀の末になり、意図的な地域振興を図りました。そんなことも幸いして、老若男女が集う飲み屋街に変身できたのでしょう。
「ハモニカキッチン」は、アジアンテイストな雰囲気のなかで、無国籍料理を出す酒場である。名前ばかりじゃなく、若者や女性を惹きつける、ハーモニカ横丁にかなった店です。「カフェモスクワ」や「あひるビアホール」は、どちらもスタンディングバーで、同系列の店で購入したワインを持ち込みOKというスタイルです。若者に受けそうです。
ハーモニカ横丁には、「ささの葉」という屋台風の酒場もあります。メニューは置いてませんが、刺身の新鮮さと量は一押しです。また、これも有名な「みんみん」です。持ち帰りもいいですが、やはり、みんみんの焼き立て餃子を頬張りながら、冷たいビールを飲むのは至福の時です。ハーモニカ横丁には、このようにおじさんも若者も女性も、誰一人外さない酒場が勢ぞろいしています。
まとめ:東京の飲み屋街は奥深い!
東京にある、飲み屋街や横丁をみつめてきて、個々の酒場はたしかにお互い商売敵でもあるのですが、飲み屋街として魅力ある集団であるためには、おじさんや若者、女性とさまざまな人々を惹きつけるコンセプトが不可欠なのではないかと、思います。ディープな酒場やトレンディな酒場がいろいろ集まってこそ、熱い飲み屋街が成立するのです。