大東寿司はタレに漬けた沖縄の寿司！人気店を厳選！買える場所はどこ？

大東寿司はどのくらい知られているでしょうか？まだまだ知らない人も多いかもしれません。しかし大東寿司は現在インターネットの口コミなどでじわじわと認知度を上げていて注目されてます。沖縄に旅行に行った人のお土産としてもらったことがある人もいるかもしれません。

そんなだんだん広まってきている大東寿司について調査しました。大東寿司について調べていくと大東諸島への移民の興味深い歴史などが浮かび上がってきました。

大東寿司は沖縄の離島である南大東島や北大東島で生まれた握り寿司です。シャリの上に切り身魚のネタを乗せた姿は一見普通の握りですが、一般的な握り寿司と異なるのはネタとなる魚をみりん醤油ベースのタレに漬けこんでいることです。

またシャリに使うすし酢にも砂糖を多めに加えて、甘めに仕上げているのも特徴です。ネタの切り身魚にはサワラやマグロが使われています。特にサワラは沖縄諸島の400km東にある大東諸島で水揚げされたものが地元の店などで使用されています。

南大東島のある大東諸島の周辺は、海に囲まれていますから魚が豊富にとれます。そのためとれた魚を日持ちさせるためにみりん醤油ベースのタレに漬けて保存する習慣があったそうです。

シャリに砂糖が使われるのは昔は砂糖が貴重品だったため、砂糖を使えば豪華な料理になると考えられていた名残が残っているからのようです。大東寿司に使われるネタは島の近海で獲れるサワラやマグロやカジキなどです。みりん醤油ベースのタレにつけると美味しさが増す淡白な魚が使われています。

気になる味ですがみりん醤油の甘がらいタレを吸ってもっちりとした食感のネタと、甘めのシャリが絶妙にマッチしており何度でも食べたくなるクセになる味わいです。

古くからの無人島だった南大東島に人が定住することになったのは1900年頃のことです。伊豆諸島にある八丈島からの移住民による開拓がきっかけでした。大東寿司のルーツは八丈島に伝わる島寿司だとされています。

伊豆諸島にある八丈島の島寿司はべっこう寿司とも呼ばれています。八丈島の島寿司はワサビの代わりに練りがらしを使います。この練りがらしは粉がらしを練ったものです。ワサビの代わりにからしを使うのは八丈島や小笠原列島でワサビが手に入らなかったことの名残だと言われています。

大東寿司は島寿司とよく似ているのですが、異なった点もあります。大東寿司は練りがらしではなくて練りワサビを使うのです。この練りワサビは粉ワサビを練ったものです。八丈島の島寿司は温暖な地域で寿司を食べるために明治以降独自の技法を発達させました。この独自さを大東寿司も受け継いでいます。

大東寿司を食べられるおすすめの店舗を6店紹介します。喜作と富士食堂は発祥の地である南大東島にあります。喜作は本店が南大東島で、支店が那覇市前島です。

栄喜は那覇市の久米にあって元祖大東ソバは那覇市の牧志にあります。本家亀そば港町本店は那覇市の港町です。そして丸寛は中城村にあります。

最初に紹介するのは大東寿司といえばこの店！と大東島出身の人達も太鼓判を押すほど、由緒正しい大東寿司を食べることができる有名店である割烹喜作です。

南大東島の喜作は、南大東空港から車で10分ほどの繁華街の入り口にあります。喜作は那覇市内にも人気の高い支店がありますが本店は南大東島のこの店です。ちなみに那覇市の支店は、モノレールのゆいレール美栄橋駅から歩いて10分のところにあります。

カウンターケース内にその日の朝に仕入れたばかりの新鮮な魚介が並んでいます。その中には店主自らが釣り上げた魚もあるそうです。近海で獲れた新鮮な魚が美味しいと地元の人でにぎわっています。

名物の大東寿司はもちろんのこと、味が絶品の高級魚のナワキリ料理や店頭ではほとんど目にすることができない幻の高級魚インガンダルマの刺身や島ラッキョウの天ぷらなどを食べることができます。

喜作に関する口コミには、「ヅケにしたネタを、握る前にちょっと乾かして水分抜くひと手間に感動。」というものや「喜作には大東寿司天ぷらなんて言うのもありますので是非」というものがありました。

南大東島の中心部の辺に位置するのが冨士食堂です。平屋建てのシンプルな外観に、大東そばと書かれた大きな看板が目を引きます。

冨士食堂は昔懐かしい食堂の雰囲気がただよう店舗で、年中無休で朝から晩まで営業しているので行きやすいのが特徴です。地元の人たちだけでなく観光客の人たちにも愛されているお店です。

冨士食堂の看板メニューは大東寿司と大東そばです。大東そばとはかつおだしをベースにしたスープとうどんにも似た太めのちぢれ面が特徴の、南大東島発祥のそばのことです。大東寿司と大東そばという、南大東島が誇る美味しい郷土料理を一緒に味わえる大東そばすしセットもありますのでぜひ味わってください。

冨士食堂の口コミには、「うどんのようなモチモチ縮れ麺に、ダシのようきいたスープ…ウマ〜イ‼︎ 漬けになってるお寿司。魚はサワラ？何個でも食べられそうなウマさ‼︎ お店の佇まいも、味があって良し。」というものや「大東寿司はサワラを甘い醤油の漬けにしたやつ。 これは八丈寿司と同じやね。でもどっちもうまい」というものがありました。

栄喜は那覇市久米にある南大東島出身の店主が営む居酒屋です。こちらの大東寿司も店主が南大東島出身だけあって本場の味わいです。美味しい大東寿司を目当てに栄喜を訪れる人も多いと言います。

大東寿司以外にも南大東島の近海で水揚げされたマグロやサワラなどの鮮魚を生かした料理や、県内の旬の味覚を満喫できる料理など人気メニューがそろっています。居酒屋ですので南大東島産のラム酒や泡盛やクースと呼ばれる泡盛の古酒など、沖縄ならではのお酒も充実しています。

大東寿司はお酒を飲む前の腹ごしらえにも、飲んだ後のシメにもぴったりです。栄喜ではまず寿司をつまんでから本格的に飲み始める人や、シメに食べる寿司を楽しみにしてお酒を飲んでいる人がたくさんいます。

栄喜は大東寿司が美味しいと地元の人にも大人気でいつも満員です。人気店ですので行こうと思っている人は事前に予約をしてからのお出かけをおすすめします。

栄喜の口コミには「沖縄は大東島の郷土料理。サワラの漬けの寿司。シャリは小さめで食べやすくておいしい！これで1000円とコスパも最高！ 」というものや「お店の雰囲気もさることながら、ネタの漬け具合が絶妙で、とても美味しいです」というものがあります。

元祖大東そばは国際通りから徒歩で約2分のニューパラダイス通りにあります。この店では南大東島名物の大東寿司や大東そば、ソーキそばやトーフちゃんぷるーそば定食やフーチャンプルーそば定食など沖縄色豊かな料理が味わえます。

那覇市では沖縄そばのお店の多くが大東寿司を販売していますが、大東そばと大東寿司がセットで食べられるお店は限られています。元祖大東そばの大東そばの麺は自家製のちぢれ太麺でコシがあり、カツオ節ベースのダシとの相性が抜群です。

しっかりとタレがしみ込んだカジキの漬けと大きいシャリが一体となった大東寿司5貫と、カツオの風味豊かなあっさりしたスープと自家製の太麺がよくからんだ大東そばを一緒に味わえるのが大東寿司そばセットです。

大東そばの味に変化をつけたい人は、沖縄ならではのコーレーグース（島とうがらしを泡盛につけた調味料）をかけて食べるのもおすすめです。

元祖大東ソバの口コミには「麺は太めのプリプリ麺。コシは強くないが嫌いじゃない感じ。 スープは若干豚骨も強めで旨味が出ててまじうまい！寿司はカジキの漬けでもちっとした食感だった。」というものや「味わい深いスープと太めの麺が美味しかったです　大東寿司は漬けのタレが甘め？で初めての味でした」というものがあります。

丸寛は那覇空港から車で約45分の中城村にある大東寿司がテイクアウトできるお店です。近くには世界遺産に登録された中城城跡や大型のショッピングモール沖縄ライカムなどの観光スポットがあります。

丸寛にはイートイン用の座敷があるので店内で食べることができます。テイクアウトしてドライブがてら車の中で食べても良いですし、ホテルに持ち帰って夕食にすることもできます。近くの浜辺で海を眺めながら食べるのもおすすめです。

丸寛の大東寿司は口に運ぶと特製のタレに漬け込んだネタと、程甘さのシャリが奏でる美味しいハーモニーが口の中に広がります。さらにピリリと聞いたわさびがいいアクセントになっています。

通常は10貫700円ですが、第1日曜日のみ10貫500円で販売しているので気になる人は中城まで足を延ばしてみてはどうでしょうか？

丸寛の口コミは「注文してから作るのでできたてです。 ほんのりと甘い優しい味。 大東寿司といえばサワラのイメージですがこちらはカジキマグロ。 丁寧に握られたお寿司は整然と美しく。」というものや「美味しかったぁ！伊豆大島で食べたべっこう寿司を思い出したよ〜。」というものがあります。

本家亀そば港町本店は沖縄そばの有名店です。この店の沖縄そばのだしは幻の豚と言われる沖縄のあぐー豚からとられており、深い味わいを持っています。そばにトッピングするフーチバー（琉球よもぎ）が無料というのも嬉しいサービスです。

本家亀そば港町本店の大東寿司は、ネタの味を損なわない上品な醤油タレが特徴になっています。メニューには亀そばの他にあぐー肉そばやてびちそばや亀つけ麺などなどがある他に、あぐーの生姜焼き丼やマグロの中落ち丼もあります。

本家亀そば港町本店の口コミは「この店はサイドメニューが他の店とひとあじ違ってて面白いのです。」というものや「「本家亀そば港町本店」で食べたのはおいしかった。あれはカンパチではなかったと思うけど。」というものがあります。

南大東島や那覇市内の店舗に行かなくても、大東寿司を買える場所があります。那覇空港です。ただ、那覇空港の空弁は大人気ですので、売り切れていないか注意する必要があるでしょう。

那覇空港の空港店舗では、大東寿司の空弁が販売されています。特製のみりん醤油のタレに南大東島で獲れた新鮮なサワラを漬けこんだネタがべっこう色に輝き、見るからにおいしそうな空弁です。

大東寿司の空弁だけではなく大東まつり寿司の空弁も空港では売っていて人気となっています。大東まつり寿司とはかんぴょうやからし菜や紅ショウガやさくらでんぷんなどの具材が詰まった太巻き寿司を、ふわっと厚焼き卵で丁寧につつんだ巻き寿司のことです。

大東寿司はある空港弁当の人気ランキングで2位を獲得しており、現在圧倒的な人気です。那覇空港の空弁としてもう定番といってもいいでしょう。

わざわざお店に出かけなくても、空港のショップで手軽に本格的な大東寿司が楽しめます。観光やビジネスで那覇空港を訪れると必ずこの空弁を購入することにしている人も多いそうです。

那覇空港では空港店舗としておなじみのブルースカイ（BLUE SKY）とANAの空港店舗であるアナフェスタ（ANA FESTA）が大東寿司の空弁を取り扱っています。ブルースカイとアナフェスタの空弁は両方とも、有名店である喜作の商品です。

大東寿司の空弁は大人気ですので販売後すぐ売り切れてしまうことも珍しくありません。ブルースカイで売り切れているとアナフェスタを覗いてみてはどうでしょうか？

もし皆さんが観光やビジネスで沖縄に行く機会があるならば、大東寿司の空弁をお土産にするのをおすすめします。時間がとれるのであれば、この記事で紹介したお店に大東寿司を食べに行くことも良いでしょう。

大東寿司には沖縄のお酒と一緒に味わったり大東そばとのセットを堪能したりドライブがてらにテイクアウトしたりと、様々な楽しみ方があります。沖縄を訪れたなら美味しい大東寿司を味わってみるのはいかがでしょうか？