クスクスの美味しい人気レシピまとめ！世界最小パスタの便利な使い方！

世界最小のパスタ「クスクス」は、低カロリーでアレンジもしやすいことから、今大変注目されている食材です。クスクスはチュニジアやモロッコなどの北アフリカ料理や、フランス料理、中近東の料理によく使われています。本記事ではクスクスを使った本格プロ料理や、家庭でも手軽に作れるレシピを紹介していきます。

定番の肉や魚の煮込み料理、スープ料理のほか、ヘルシーなサラダ料理など人気のレシピを多数集めました。美味しくてアレンジしがいのあるクスクスを、ぜひ家庭料理のレパートリーに取り入れましょう！

細かい粒々が印象的なクスクスは、世界最小のパスタと言われています。一見すると同じような輸入食材の一つキヌアや、雑穀の粟（あわ）にも似ているクスクスですが、原材料はパスタと同じデュラム小麦でできています。本項ではクスクスにまつわる基礎知識について解説していきます。

クスクスの原材料は、一般的なパスタと同じデュラム小麦です。小麦と水を練って網でこするという作業を繰り返し作られています。その発祥は13世紀中頃北アフリカ一帯にあると言われ、当時住んでいたベルベル人の主食でした。

クスクスの味わいは非常に淡白で、どんな料理とも合わせやすいのが特徴です。また、クスクスは100gあたり約112kcalとカロリーが低く、ダイエット食としても注目されています。

長い歴史があるクスクスですが、現代においてもチュニジアやモロッコなどの北アフリカ一帯では主食として食べられています。また、歴史的背景や地理的な関係から、中近東や地中海を挟んだヨーロッパ諸国でも家庭料理の食材として定着しています。

クスクスは一般的なパスタよりもずっと小さく、粒のような形状をしているため茹でる必要がありません。熱湯を加えて混ぜ、蒸すだけで調理することができます。お湯で蒸しあげる際にオリーブオイルをいっしょに混ぜたり、あるいは蒸しあがってからオリーブオイルを加えることで粒がくっつかず仕上げることができます。

本項ではクスクスを使った本格プロ料理レシピを紹介していきます。フランス料理のプロやチュニジア料理のプロが作るレシピは比較的材料も多く、時間がかかるものが多いですが、プロならではの豪華さがあります。特別な日のディナーやパーティーメニューにぜひ挑戦してみましょう！

【材料】

• 鶏（1羽）
• 牛テール（1塊）
• 豚の骨付き肉（適量）
• クスクス
• 玉ねぎ（1個）
• トマト（2個）
• にんにく（5個）
• レバー（適量）
• カルダモン（少量）
• フェンネル（少量）
• 八角（少量）
• コリアンダー（少量）
• フェンネルシード（少量）
• クミンシード（少量）
• キャラウェイシード（少量）
• オリーブオイル（適量）
• ミニトマト（6個）

1. 鶏は股を開いて股関節の皮を切り、股関節を後ろに折る。
2. 骨に沿って包丁を入れ、腿の付け根の関節を落としてお尻の方に引っ張る。
3. 手羽先、手羽元を関節に包丁を入れながら切り離す。
4. 肉の各部位に塩を手でしっかりともみ込み、ラップをして一晩冷蔵庫で寝かせる。
5. ラップを外して全体に胡椒を振る。
6. 熱した鍋にラードを入れ、肉を順番に焼き、焼き色が付いたら取り出しておく。
7. 玉ねぎとトマトを粗みじん切りにする。
8. ニンニクをみじん切りにする。
9. レバーを潰すように細かく切る。
10. スパイス類を順番にすり潰す。スパイスのうちシード類はそのまま混ぜ合わせる。
11. 鍋にオリーブオイルを熱し、レバーを加え炒め、全体の色が変わったらにんにくを加え炒める。
12. 香りが出たら玉ねぎ、スパイスを入れしんなりするまで炒める。
13. 最後にトマトを加え馴染ませたら、焼いた肉を上に乗せる。
14. かぶるくらいの水を加え、沸騰したら丁寧にアクを取り除く。
15. フタをして4時間煮込み、ミニトマトを加えて形が崩れない程度に煮込む。
16. クスクスに塩とオイルを加え馴染ませたら、沸騰した湯を加え、かき混ぜてラップをして蒸しあげる。
17. 皿にクスクスを盛り付け、肉とスープを添えたら出来上がり。

ドラマ「グランメゾン東京」の1回目で紹介されたクスクスの本格プロレシピです。鶏、豚、牛の骨付き肉を使い、たっぷりのスパイスと共にトマトで煮込んで作ります。塩を手で馴染ませるように肉に刷り込み、一晩かけて寝かせることで旨味が凝縮し、肉質が引き締まります。厚手の鍋でじっくりと時間をかけて煮込みましょう。

こちらは羊の骨付き肉、ラムシャンクを使ったプロレシピです。鷹の爪やコリアンダーシードなどスパイス類をしっかりラム肉にこすりつけるようにまぶし、スパイシーに仕上げます。隠し味にアンチョビを入れることでラムの臭みが和らぎ、食べやすくなります。時間をかけてコトコト煮込むことで、硬いスネ肉もホロっと柔らかくなります。

トマト風味のシチューと合わせたチュニジア風のクスクスレシピです。レシピではラム肉を使用していますが、さらに鶏肉やソーセージ（メルゲーズ）を加えると、クスクス・ロワイヤルという豪華バージョンに変身し、よりプロ風の味わいになります。野菜にはトマトやナスのほか、かぶを入れても美味しいでしょう。
 

カロリーが控えめでダイエット中の食事にも嬉しいクスクスで、人気のサラダレシピを作ってみましょう。淡白な味わいなので、合わせる食材や調味料によって味付けの印象も変わります。

【材料】

• クスクス（適量）
• パプリカ（1個）
• ツナ（1缶）
• オリーブオイル（小さじ1）
• ディル（適量）
• 塩コショウ（適宜）

1. クスクスにオリーブオイルを混ぜ、沸騰したてのお湯を加える。
2. 全体に馴染んだらラップをして、温かい場所で10分ふやかしておく。
3. 10分後、ヘラで混ぜほぐしておく。
4. 3にツナを加え、刻んだ赤パプリカ、みじん切りにしたディルを加える。
5. 塩コショウで味を調えたらできあがり。

クスクスを使ったヘルシーなサラダレシピです。味付けは塩コショウだけとシンプルなので、旨味を生かすためツナ缶は油を少し残した状態で加えましょう。低カロリーなのに食べ応えもあり、ダイエット中にもおすすめのサラダです。

タブーリはもともと中近東で食べられているクスクスのサラダのレシピです。地中海を挟んだフランスでもタブレと呼ばれ、ポピュラーな家庭料理となっています。トマトとパセリを入れるのがポイントですが、レシピのようにドライミントを入れるとよりプロっぽい仕上がりになるので試してみましょう。

ひよこ豆とクスクスのサラダは簡単に作れる、おしゃれなサラダです。ひよこ豆だけでなく、キドニービーンズなど他の豆類と合わせても美味しく作れます。ポイントは、クスクスを湯で戻す際にコンソメを加えることです。コンソメの下味がついていることで、味が決まります。玉ねぎの辛みが大丈夫な人は水にさらさず作っても良いでしょう。

クスクスを使って簡単に作れるスープレシピを紹介していきます。食欲がない時でもさらりと食べられる、優しい味わいのスープが人気です。豆類と合わせることで腹持ちがよくなり、主食代わりに食べることもできます。

【材料】

• オリーブオイル（大さじ1）
• にんにく（1かけ）
• 玉ねぎ（半個）
• 鶏肉（200ｇ）
• トマト（1個）
• ひよこ豆（適量）
• レンズ豆（適量）
• セロリ（1束）
• 香菜（適量）
• 小麦粉（大さじ1）
• クスクス又はパスタ（適量）
• 塩コショウ（少々）
• クミンパウダー（少々）
• パプリカ（少々）

1. 鍋にオリーブオイルを熱し、ニンニクのみじん切り、玉ねぎを入れて炒める。
2. 色が変わったら鶏肉を入れ、炒める。
3. トマトを角切りしたものを加え、刻んだセロリ、ひよこ豆、レンズ豆、香菜を加えて炒める。
4. 小麦粉を少しずつ混ぜながら加える。
5. 水を入れてフタをし、炒める。
6. パスタを手で小さく折ったものを鍋に入れ、柔らかくなるまで煮込む。
7. 塩コショウ、パプリカ、クミンパウダーを加えて煮込む。

ハリラは、モロッコの断食明けに食べる優しい味わいのスープです。動画ではフェデリーニという細麺のパスタを折って入れていますが、クスクスで代用すると本格的な味わいになるでしょう。

トマト風味のスープに魚介の出汁を効かせて、クスクスと一緒に食べるレシピです。魚介にはホタテやアサリのほか、エビや白身魚など好みのものを用意しましょう。魚介類を鍋に入れてからは固くなるのを避けるため、短時間で煮上げましょう。

クスクスとキャベツのスープは、ほっこりと優しい味のスープです。病み上がりや食欲がない時など胃腸が弱っている時でも食べやすいのでおすすめです。チキンコンソメと塩コショウのシンプルな味付けですが、少量のタバスコやオリーブオイルでアクセントをつけると飽きません。

こちらは暑い夏に食べたい、クスクスを使ったトマトの冷製スープのレシピです。火を通さず作るので、加熱すると壊れやすい野菜の栄養素もそのまま摂取することができます。クスクスは戻す際にお湯を使いますが、前日に下準備しておき、冷蔵庫でしっかり冷やしておくと使いやすいでしょう。

クスクスを使って簡単に作れる人気レシピを紹介していきます。カレー風味に味付けしたり、中近東風コロッケを作ったりとユニークなアレンジを集めました。

【材料】

• 水（100ml）
• 塩（適量）
• クスクス（100g）
• オリーブオイル（適量）
• にんにく（1片）
• 玉ねぎ（1/2個）
• シーフードミックス（500g）
• トマト缶（200g）
• クミン（適量）
• ターメリック（適量）

1. 鍋に水を入れ沸騰したら、塩、クスクス、オリーブオイルを入れ軽く混ぜ合わせた後蒸す。
2. ニンニクは芯と皮を除いてみじん切りに。玉ねぎもみじん切りにする。
3. 鍋にオリーブオイルを入れ、にんにく、玉ねぎのみじん切りを入れて炒める。
4. シーフードミックス、トマト缶、クミン、ターメリックを加えたら材料が浸かるくらいの水を加え弱火で30分煮込む。
5. 塩、黒コショウ、オリーブオイルで味を調えたらできあがり。

世界最小のパスタを、魚介とスパイスの効いたスープと合わせて食べる煮込みレシピです。魚介には市販のシーフードミックスを使って手軽に作りましょう。カレーのスパイシーな味付けが食欲をそそります。

イチリキョフテとはクスクスを使って作る、トルコ風のコロッケのような料理です。サクサクした食感とエスニックな肉の旨味が美味しい一品です。キョフテ（肉団子）を作る時には手に水をつけて成形すると作りやすいです。味がついているのでそのままでも美味しいですが、ソースやレモン汁を添えてもOKです。

あさりとアスパラのピリ辛クスクスは、北アフリカ発祥の辛い調味料「ハリッサ」を使って作るレシピです。唐辛子やパプリカをベースにしたスパイシーなハリッサが、食欲を増進させてくれます。クスクスにたっぷりスープをかけていただきましょう。

北アフリカで生まれた世界最小のパスタ、クスクスは地中海を囲む国々で人気のヘルシー食材です。淡白な味わいとプチプチした食感は、煮込み料理やサラダレシピに活用しやすく、アレンジしがいがあります。本記事ではクスクスを使った本格プロレシピの他に、人気のサラダ、スープレシピなどさまざまな料理を紹介しました。