卵の賞味期限切れはいつまで食べられる?生だと?【3日/1週間/1ヶ月/3ヶ月】
賞味期限が切れた卵はいつまで食べられるのかを調べました。賞味期限切れより3日、1週間、1ヶ月、3ヶ月の卵は生でも食べられるのか、加熱する場合はいつまで食べても良いのかをまとめています。卵の大量消費レシピも紹介します。
卵の賞味期限が切れた!
卵は使用する頻度が高く多めに買うことがありますが、心配なのは賞味期限です。卵を買いすぎた結果賞味期限が切れたという経験がある主婦は大勢います。卵は賞味期限が切れたら食べられないイメージですが、いつまでなら食べても良いのでしょうか?では、賞味期限を具体的に紹介します。
卵の賞味期限切れはいつまで食べられる?
卵は賞味期限を過ぎたからといって、すぐに食べられなくなる食品ではありません。賞味期限切れ後いつまでなら食べても良いかを知っていると、食品を無駄にすることなく安全に食べることができます。
卵の賞味期限切れ【生の場合】
春(4~6月) | 産卵後25日以内 |
夏(7~9月) | 産卵後16日以内 |
秋(10/11月) | 産卵後25日以内 |
冬(12~3月) | 産卵後57日以内 |
実は卵の賞味期限は季節によって大きく異なり、夏は産卵後16日以内、春秋は産卵後25日以内、冬は産卵後57日以内であれば常温で保存しても生食が可能と定められています。
生食可能期間が違うのに賞味期限の表示が年間を通して同じ理由は、季節により表示を変えると消費者に混乱を与えたり夏場の食中毒が増える可能性があるからです。そのため、販売業者は賞味期限を夏場の生食可能期間に合わせた14日間と決めています。
つまり、賞味期限が切れていても生食可能期間内である可能性が高く、季節によっては生で食べても問題ない場合があるということです。通常産卵されたその日にパック詰めされるため、パックに記載された賞味期限の14日前が産卵日であることが多いです。
この記事ではその計算のもと賞味期限切れてから、いつまで生食が可能かを検証していきます。
賞味期限切れ3日
賞味期限切れ3日は産卵後より17日経過しているということです。上記の生食可能期間と照らし合わせると、夏場の「産卵後16日以内」という条件をオーバーしていることが分かります。その他は生食可能期間内です。つまり、賞味期限切れ3日の卵は夏場以外なら生で食べても問題ないといえます。
賞味期限切れ1週間
賞味期限切れ1週間は産卵後より21日経過しているということです。上記の生食可能期間と照らし合わせると、春と秋の「産卵後25日以内」という条件をギリギリではありますがクリアしていることが分かります。つまり、賞味期限切れ1週間の卵は夏場以外なら生で食べても問題ないといえます。
賞味期限切れ1ヶ月
賞味期限切れ1ヶ月は産卵後より約44日経過しているということです。上記の生食可能期間と照らし合わせると、夏場の「産卵後16日以内」という条件と春秋の「産卵後25日以内」という条件をオーバーしていることが分かります。つまり、賞味期限切れ1ヶ月の卵は冬場なら生で食べても問題ないといえます。
賞味期限切れ3ヶ月
賞味期限切れ3ヶ月は産卵後より約104日経過しているということです。上記の生食可能期間と照らし合わせると、どの季節でも条件を大きくオーバーしていることが分かります。つまり、賞味期限切れ3ヶ月の卵はどの季節でも食べない方が良いといえます。
賞味期限切れの卵を生食した人の反応
賞味期限切れの生卵を食べた人の反応は、食べても問題なかったという人もいればお腹が痛くなったという人もいます。お腹を壊したという人は、生食可能期間を大きく超えたものを食べた可能性が高いです。生で食べる場合は季節や産卵後の経過日数をしっかりと計算してからにしましょう。
気が付かんまま、賞味期限切れの生卵食べてた(笑)
— きむきむ (@ryusukesku) October 3, 2019
腐ってるわけじゃないし大丈夫か(笑)
賞味期限切れの生卵と10時間くらい解凍したまま放置してしまってた三宝漬?を食べたけど無事です
— ちゃばつき (@houzi_tyabatuki) September 28, 2019
賞味期限切れの卵たまに入手しますが、生で食べてもまじでなんともないです!
— 黒猫 ᓚᘏᗢ (@neko_apoptosis) September 30, 2019
ただ消費期限を過ぎた場合は保存方法によって鮮度が大きく変わるのでめっちゃ火通してください…!
生卵なら賞味期限後、ひと月は大丈夫(^ー^)
— 吉田 (@DekanekoB) April 9, 2018
賞味期限切れの場合は、必ず加熱して下さいね(*´∀`*)
あくまでも、私の場合ですが…
ぐおおおおお
— あっき→ら (@akkiiira0803) October 2, 2019
やはり賞味期限切れの生卵がダメだったかあああああ
卵の賞味期限切れ【加熱する場合】
先述した通り、卵は賞味期限が切れていても生で食べられることもあります。しかし、この判断はあくまでデータ上での判断であるため、生で食べるより加熱した方がより安全でしょう。古くなった卵を生で食べない方がいいといわれる理由は、サルモネラ菌が増殖するためです。
サルモネラ菌とはニワトリや牛など家畜の腸に常在する菌のことです。日本では卵を生で食べることを想定して出荷前に殻を消毒しますが、ごくまれに中身がサルモネラ菌に汚染されていることがあります。サルモネラ菌は中で増殖し続けるため、賞味期限が切れた卵を生で食べると腹痛や下痢を起こすことがあります。
しかし、サルモネラ菌は熱に弱い菌です。賞味期限が切れていたとしても、加熱をすれば安全に食べることができます。卵だけの場合は70℃以上の温度で1分、他の食材と一緒に加熱する場合は75℃以上の温度で1分加熱すると、サルモネラ菌は体に害を及ぼさない量にまで減ります。
では、生食可能期間を参考にしながらいつまで加熱した卵を食べてもよいか検証していきましょう。
賞味期限切れ3日
賞味期限切れ3日の卵は、夏以外であれば生で食べても問題ないです。夏意外の場合は半熟に調理しても問題ないでしょう。夏の場合は1分以上火にかけ、黄身がしっかりと固まるまで加熱すれば安心です。
賞味期限切れ1週間
賞味期限切れ1週間の卵は、夏以外であれば生で食べても問題ないです。しかし、春と秋の生食可能期間がギリギリの時期です。春、夏、秋の場合は1分以上火にかけ、黄身までしっかり固まるまで加熱した方がより安全といえるでしょう。冬の場合は、半熟でも問題ありません。
賞味期限切れ1ヶ月
賞味期限切れ1ヶ月の卵は、春と夏と秋が生では食べられない時期です。春と秋は19日、夏に至っては30日も生食可能期間を過ぎています。冷蔵庫で保存していたとしても扉の開け閉めなどによる温度変化でサルモネラ菌が増殖している可能性があるため、春と夏と秋の場合は加熱をしても食べない方が良いでしょう。
冬の場合は生で食べても問題ない期間ですが、生食可能な期限が迫ってきています。そのため、冬場でも中までしっかりと加熱した方が安全です。
賞味期限切れ3ヶ月
賞味期限切れ3ヶ月の卵は、どの季節でも生食ができない時期です。春と夏と秋は賞味期限切れ1ヶ月を過ぎた時点で加熱をしても食べられないため、3ヶ月切れの場合も当然食べられません。冬の場合も生食可能期間を47日も過ぎているため、食べない方が良いといえます。
賞味期限切れの卵を加熱して食べた人の反応
賞味期限切れの卵を加熱して食べた反応は、体調に変化がなかったという人が多いです。加熱をしたことでサルモネラ菌の数が大幅に減ったためだと考えられます。中にはお腹を壊したという人がいますが、加熱が十分でなかった可能性が高いです。
サルモネラ菌が残っているかもしれないため、期限が過ぎた卵は黄身が固くなるまで火を通すようにしましょう。
卵の賞味期限の定義は冷蔵保存したとき生食出来る期間の事だからしっかり加熱したら食べられる。
— わおん@犬と人参 (@kagerou258) February 22, 2017
さらにゆで卵は賞味期限切れのものを使うと殻がキレイに剥けやすい。
ただし半生だと死ぬ。 https://t.co/mk0t00XVkD
実は3ヶ月前に賞味期限切れになった生卵を加熱して食べました。冷凍焼けみたいになってて美味しくありませんでした。お腹は大丈夫です。
— 霊脈の剛ベトレイヤー (@sutegeri) August 31, 2018
賞味期限切れたパンに卵と納豆乗せトースト、賞味期限切れたもやしと豆腐とキムチと豚肉をチンして豚キムチ的なおかずに、今日のディナーは材料全部賞味期限切れフルコースです
— ☆*:.。ちゃーちゃおず。.:*☆ (@chaaacha509) January 17, 2019
加熱したから大丈夫🙆♂️
賞味期限切れの卵でも一週間ぐらいならちゃんと加熱すれば大丈夫よ。俺は二週間以内の卵なら加熱して食ってる
— 紅 (@kuroda2ch) September 30, 2017
賞味期限切れの卵、加熱すれば大丈夫かなって2日連続で食べたら今お腹痛い←バカ
— そんちょう (@6kck4) February 6, 2014
卵が賞味期限間近の時の大量消費レシピ
賞味期限が過ぎた卵をいつまでなら食べてもいいか分かりましたが、お腹を壊したというツイートを見ると不安になります。食中毒の心配なく卵が食べられるよう、期限ギリギリの卵が大量にあるときのお役立ちレシピを見ていきましょう。
オーブンで簡単キッシュ
【材料】(4人分)
- 卵 6個
- ほうれん草 2束
- ハーフベーコン 5枚
- しめじ 1/2株
- じゃがいも 1個
- 牛乳 大さじ1
- 顆粒コンソメ 大さじ1
- マヨネーズ 大さじ1
- バター 5g
- 塩コショウ 少々
【作り方】
- オーブンを200℃に予熱します。
- じゃがいもの皮を剥いて1cm×1cmの角切りにし、5分ほど水にさらします。
- ほうれん草のヘタを切り、2cm幅に切ります。
- ハーフベーコンを1cm幅に切ります。
- しめじの軸を切り落とします。
- フライパンを中火にかけ、バターを入れます。
- 焦げないようにフライパンを振ってバターを溶かしたら、じゃがいもとほうれん草、ハーフベーコン、しめじを入れて炒めます。
- フライパンの中の具材がしんなりしてきたら塩コショウを入れて下味をつけます。
- 具材に8割ほど火が通ったら皿に移して粗熱を取ります。
- ボウルに卵、牛乳、顆粒コンソメ、マヨネーズをを入れてよく混ぜ合わせます。
- ボウルに炒めた具材を入れて軽くかき混ぜます。
- 耐熱皿の内側ににバター(分量外)を薄く塗り、卵液を流し入れます。
- 耐熱皿をオーブンに入れて25分焼けば完成です。
炒めた具材は必ず粗熱を取ってから、卵と混ぜ合わせましょう。熱いままの具材を入れると予熱で卵に火が通り、食感の悪いキッシュになってしまいます。
卵たっぷり炒り豆腐
【材料】(4人分)
- 卵 4個
- 木綿豆腐 1丁
- 豚バラ肉 200g
- 人参 1/2本
- 長ネギ 1/2本
- 砂糖 大さじ3
- 濃口しょうゆ 大さじ1
- 薄口しょうゆ 大さじ2
- みりん 大さじ1
- 塩コショウ 少々
【作り方】
- 木綿豆腐をパックから出してキッチンペーパーで包み、耐熱皿にのせます。耐熱皿を電子レンジに入れ、600Wで1分加熱します。
- 耐熱皿に出た水分を捨て、豆腐に重しを乗せて水抜きをします。
- 豚バラ肉を1口サイズ、人参を半月切り、長ネギを斜めの細切りにします。
- フライパンを熱し、よく温まったら豚バラ肉を入れて炒めます。
- フライパンに塩コショウを入れて豚バラ肉に下味をつけます。
- 手で豆腐を潰しながらフライパンに入れて炒めます。
- 豆腐の水分がほぼ蒸発したら人参と長ネギをフライパンに入れて炒めます。
- 野菜がしんなりとしてきたら砂糖、薄口しょうゆ、濃口しょうゆ、みりんを入れます。
- フライパンの水分がほぼなくなるまで具材を炒めたら、割りほぐした卵を入れます。
- 卵と具材がよく絡むようかき混ぜながら卵に火を通せば完成です。
炒める前に豆腐の水抜きをしておくと調理時間を短縮することができます。豚バラ肉から油が出るため、フライパンで炒めるときにサラダ油を使用しなくても問題ありません。
卵とトマトの中華風炒め
【材料】(4人分)
- 卵 5個
- トマト 3個
- 中華スープの素 大さじ1
- マヨネーズ 大さじ1
- 薄口しょうゆ 小さじ1
- 塩コショウ 少々
- ごま油 適量
【作り方】
- トマトを8等分くし切りにします。
- 卵、中華スープの素、マヨネーズ、薄口しょうゆ、塩コショウをボウルに入れてよく混ぜ合わせます。
- フライパンを中火にかけ、ごま油を入れます。
- ごま油がよく温まったらフライパンに卵を流し入れます。
- 手早く卵をかき混ぜながら卵を加熱します。
- 卵が半熟になったら弱火にし、フライパンにトマトを入れます。
- 卵とトマトがよく絡むよう混ぜ合わせ、トマトが温まったら完成です。
トマトを常温に戻しておくとフライパンに入れたとき温まりやすいため、調理時間の短縮となります。お好みで食べる直前にラー油をかけると、ピリ辛風味になります。
味付け煮卵
【材料】(4人分)
- 卵 8個
- 砂糖 大さじ2
- 濃口しょうゆ 大さじ4
- みりん 大さじ1
- 水 50ml
【作り方】
- 卵を水から茹で、8分間加熱します。
- 鍋に砂糖、濃口しょうゆ、みりん、水を入れて火にかけ一煮立ちさせます。
- 茹で終わった卵の殻を剥きます。
- チャック付き保存袋に茹で卵と調味料を入れ、空気を抜いて密閉します。
- 調味料の粗熱が取れたらチャック付き保存袋を冷蔵庫に入れ、24時間おけば完成です。
調味料は冷めるときが一番味が染み込みやすいため、一煮立ちさせた調味料が熱いうちに茹で卵を漬け込むようにしましょう。
カスタードプリン
【材料】(耐熱ココット4個分)
- 卵 3個
- 牛乳 250ml
- 砂糖 100g
- バニラエッセンス 2、3滴
- 水 大さじ1
- 湯 大さじ1
【作り方】
- 鍋に砂糖50gと水を入れ、弱火にかけます。
- 焦げ付かないよう鍋をよくかき混ぜながら熱し、砂糖がきつね色になってきたら火を止めます。
- 砂糖をかき混ぜながら、鍋に熱湯をゆっくり注ぎます。
- 完成したカラメルソースを耐熱ココットの底に入れます。
- 耐熱ボウルに牛乳と砂糖50gを入れ、500Wの電子レンジで2分温めます。
- 牛乳を入れたボウルとは別のボウルに卵を割り入れ、菜箸でよくかき混ぜます。
- 裏ごししながら卵を牛乳の入った耐熱ボウルに入れ、菜箸で混ぜます。
- バニラエッセンスを耐熱ボウルに入れて軽く混ぜます。
- カラメルソースを入れたココットに、プリン液を流し入れます。表面に気泡ができた場合は、爪楊枝などで潰します。
- ココットにアルミホイルを被せ、蓋をします。
- フライパンに3cmほど湯を張り、その中にココットを入れます。
- フライパンの蓋をして弱火で30分蒸し焼きにすれば完成です。途中、湯が全て蒸発していないか確認しながら蒸しましょう。
カラメルが飛び散り火傷をする可能性があるため、カラメルに熱湯を注ぐときは必ずゆっくりと行いましょう。卵をほぐすとき泡立て器を使用すると卵が泡立って口当たりが悪いプリンになってしまうため、菜箸でゆっくりと混ぜるのがコツです。
卵の賞味期限まとめ
卵は賞味期限が短いイメージですが、意外と長期保存できることが分かりました。しかし、季節や保存状態によっては食中毒を起こす可能性があるため、いつまで食べて良いのかしっかりと見極めることが大切です。
卵はパックから出して冷蔵庫の卵ポケットで保存することが多いです。パックはすぐに捨ててしまうため、賞味期限がいつまでなのか、分からなくなるときもあります。卵の賞味期限をメモして見やすいところに貼る癖をつけると安全です。卵の賞味期限がいつまでなのかが分かると、食品ロスが減り食費にも変化が出ることでしょう。