2019年07月05日公開
2024年09月21日更新
ベジマイトの味は日本人に合わない?マーマイトとの違いは?
ベジマイトを食べたことはありますか?オーストラリアではポピュラーですが、日本を含め他の地域では滅多に見かけることはありません。強烈な味とニオイで世界一マズイと言われることもあります。ベジマイトと似ているものにマーマイトもあります。今回はベジマイトとは一体どのようなものなのか、世界一マズイと言われるその味はどのような味か、マーマイトとの違い、ベジマイトを使ったレシピを紹介していきます。
ベジマイトとは?
世界一マズイ、吐きたくなるくらい強烈な味と言われるベジマイトですが、その強烈な印象がありながらもハマる方も多いようです。初めは驚くくらいの味とニオイに思わずマズイと言ってしまうほどなのに、クセになるということはどういうことなのでしょうか?まずは、ベジマイトについて味や特徴など詳しく知っていきましょう。
オーストラリアでお馴染みの発酵食品
世界一マズイとも言われるベジマイトですが、オーストラリアやニュージーランドではお馴染みの商品です。オーストラリアでは冗談交じりに国民食と言われるくらい親しまれています。それ以外の地域ではベジマイトは滅多に見かけることはありません。ベジマイトは発酵食品で、原料はメインが野菜でその他に発芽抽出物や塩です。
ビール粕から抽出されたイースト菌酵母を使って発酵しているため独特のビール酵母のような香りと風味があります。合成保存料や着色料は使われていません。見た目はチョコレートクリームのようで美味しそうですが、ニオイも独特なので一般的には好まれない味と言われています。
驚くべきことにアメリカでは輸入が禁止されており、それほど危険な食品なのか、あまりにもマズイからかなどの憶測が飛び交っていました。輸入禁止の理由はアメリカでは葉酸はパンとシリアルにしか添加できないことが理由で、ベジマイトに葉酸が含まれているため輸入が禁止だったというわけです。
ベジマイトの味と風味
見た目はチョコレートクリームのようですので、甘いのかな?なめらかで美味しそうと思うかもしれません。オーストラリアのスーパーではジャムやピーナッツバターが置いてある場所にありますので、パンに塗る甘いクリームかなと思われることもあります。実際にチョコレートクリームと間違えて食べてしまいとんでもないことになった例もあるようです。
気になるニオイと味ですが、まず発酵食品なのでニオイが強烈です。食べると強い発酵臭がツーンと鼻にきます。味はとにかく塩辛く、例えるならアンチョビとチーズ、醤油と味噌を足したような味のようです。味噌やイカの塩辛に似ているという方もいます。
塩辛く苦味もじわーっと広がって、理解できないニオイが口の中に広がります。初めて食べた印象はとにかく塩辛い、マズイ、ニオイが強烈というコメントが多いです。
日本人には馴染まない?
ベジマイトは日本人にも理解しがたいニオイと味があります。日本人に合うように仕上げるにはパンに塗ってトーストするといいようです。醤油や味噌をそのまま食べても美味しくないように、ベジマイトだけを食べても美味しくないです。
オーストラリアではパンやクラッカーにベジマイトを塗って食べるのが一般的なようですので、日本人にはあまり馴染まないでしょう。日本でも好みがありますので、好きか嫌いかは賛否両論です。
初めはマズイと思っていたのに次第に中毒になってくるという方もいるようで、毎日ニオイを嗅いだり少しだけパンに塗って食べていたら、身体が慣れてきたのかクセになったという方がいました。発酵食品なので、納豆や漬物、味噌が好きならハマるかもしれません。
ベジマイトには種類がある
基本のベジマイトだけでなく、マイファーストベジマイトやチーズベジマイトもあります。子供用のマイファーストベジマイトは食塩を50%カットして栄養素を増やしたもので、基本のベジマイトと成分が異なります。チーズベジマイトはチーズが入っているのでマイルドな味がします。初めて食べるという方はチーズベジマイトが食べやすいようです。
ベジマイトの食べ方
オーストラリアではパンやクラッカーに塗るのが一般的なようです。食べる場合にはパンに塗ってトーストにして食べるといいでしょう。焼くことで香ばしく醤油のニオイがするという方もいます。初めは食べにくさを感じるかと思いますので、バターを塗ったトーストに薄くベジマイトと塗るといいでしょう。
味もニオイも強烈ですので、初めからジャムのようにたっぷり塗るととんでもないことになるでしょう。パンは厚切りの方がベジマイトの風味が和らぎます。その他にもベジマイトをレシピに使うという方もいるようで、和食にベジマイトを使ったら絶品に仕上がったという声もありました。ベジマイトを使ったレシピも多く紹介されています。
ベジマイトとマーマイトとの違い
ベジマイトと似ているものにマーマイトというものがあります。マーマイトとはなにか、ベジマイトとの違いはあるのか見ていきましょう。
マーマイトはイギリスが発祥
マーマイトはビールを醸造した際にでる酵母の粕を使います。イギリスが発祥でビールの醸造後に出てくる酵母粕を食べていたのが元になっているようです。ビールが完成した後に沈殿している酵母粕からマーマイトが作られます。
マーマイトの味と風味
マーマイトの味は塩辛くて苦いです。ですが砂糖が入っているため少し甘く感じます。イギリスでもマーマイトをパンに塗って食べるようです。
両者の違いは?
味を比較するとマーマイトもベジマイトと同じく塩辛くて苦いです。ですが砂糖が入っている分マーマイトの方が少し甘いです。色はベジマイトはマットな質感で黒いですが、マーマイトは茶色っぽくてとろみがあるように見えます。どちらも固いもののベジマイトの方が固いです。香りはどちらも強烈で似たようなニオイがします。
ベジマイトを使ったおすすめレシピ
ベジマイトの使い方はパンに塗るだけではありません。レシピに使うこともできますので、ベジマイトをそのまま食べるのに抵抗がある方や、ベジマイトを消費したいときにレシピを参考にしてみてください。
ベジバターの肉じゃが
- ブタ細切れ肉80g
- じゃがいも2個
- ニンジン1/2本
- 玉ねぎ1/2個
- Aベジマイト大さじ1/2
- A砂糖大さじ1/2
- A和風顆粒だし小さじ1
- A水200cc
- Aバター20g
- オリーブオイル大さじ1
- 絹さや(茹で)2枚
- じゃがいもの皮をむき4等分にカットします。ニンジンは皮をむいて乱切り、玉ねぎはくし切りにしましょう。
- フライパンにオリーブオイルをしいて中火で熱し、ブタ細切れ肉を色が変わるまで炒めます。
- カットした野菜を入れて軽く炒め、Aの材料を入れてアクを取りながら弱火で20分煮ていきます。
- 器に盛り付けて絹さやを飾ったら完成です。
肉じゃがは日本の定番の和食です。ベジマイトとバターを使って洋風に仕上げています。独特な香りもバターで中和されているので、食べやすくやみつきになりそうな味がします。
ベジ卵
- 卵2個
- ベジマイト大さじ2
- はちみつ大さじ2
- 卵は半熟に茹でて殻をむきます。
- ベジマイトとはちみつを混ぜて卵に塗り、一晩置いたら完成です。
レシピもとても簡単です。強烈なベジマイトのニオイとコクが、卵の濃厚さに負けません。卵はお好みの茹で加減で大丈夫です。シンプルにベジマイトを楽しむことができるレシピで、初めは強烈だったニオイもだんだんとクセになってきます。
ベジサンド
- 食パン
- スライスハム
- 卵
- 塩コショウ
- マーガリン
- ベジマイト
- スライスハムは5mmの角切りにして、卵はボウルに割り入れて溶き、塩コショウを軽くします。
- ハムも卵の中に入れて、四角い卵焼き器を使ってフライパンを熱し卵を流し入れます。
- 軽くかき混ぜて固まってきたら裏返して両面を焼きます。
- パンはトーストにしてマーガリンとベジマイトと塗ってハムオムレツを挟んだら完成です。
分量はお好みで大丈夫ですが、ベジマイトはとにかく塩辛いのでつけすぎるとしょっぱくなります。少ない量で試してみてから分量の感覚をつかむといいでしょう。
ベジマイトに挑戦してみよう!
オーストラリアではポピュラーなベジマイトでしたが、他の地域では滅多に見かけることはありません。日本でも手に入れることができ、カルディで購入しているという方もいます。味もニオイも強烈で受け入れがたいですが、だんだんとクセになってくるという方も結構多いようです。
オーストラリアではパンやクラッカーに塗って食べるのが一般的なようですので、パンに塗って食べてみてください。その際にはトーストにすると食べやすいです。たっぷり塗るととんでもないことになりますので、初めは薄く塗りましょう。ベジマイトを使ったレシピもありますので、余った際や料理に使ってみたい場合には参考にしてみてください。