チレはどの部位？チレ刺しでも食べられる希少部位の味や特徴は？

チレとはレバーのようなねっとりとした食感が特徴的な牛のホルモンです。タチギモやタチとも呼ばれます。

鮮度が落ちると独特な臭みが出てきてしまうので新鮮さが重要であまり市場に出回りません。レバーに似ている上に鮮度を保つのが難しいので、取り扱うお店が非常に少ないです。生でチレ刺しとしても食べられますが、生で食べるには更に鮮度が重要で希少な部位なので見かけたらぜひ食べてみましょう。

余談ですがホルモンとはドイツ語の医学用語である「hormon」という体内の活性化物質の総称から、精がつき栄養化が高い料理のことを言うようになりました。大阪弁の「捨るもん」（ほおるもん）が縮まって「ほるもん」になったという説もあります。

ホルモンは本来捨てられていた内臓なのに、今となっては栄養満点で体に良い食材でしかも美味しく、ホルモン好きな方も多くいます。

チレとは牛の脾臓という内臓の事で、脾臓とは血を造り出したり血液に入った細菌を処理する働きをする部位です。一頭から1.5kg～2kgほどと取れる量も少なく、新鮮さが命の食材なのでとても希少な部位になります。

豚肉の脾臓もチレと呼ばれ、焼肉や串焼きで焼きトンとしても食べられます。豚のチレは牛以上に取れる分が少ないのであまり見かけることができませんので、見かけたら迷わず試してみることをオススメします。

チレの味はレバーと似ていてねっとりとした食感ですが、レバーよりも柔らかくて臭みが少なく食べやすいので、レバーが苦手な方も試してみる価値があります。フワという肺の部位であるホルモンとも食感が似ていて、フワは名前の通りフワフワとした食感です。

柔らかくフワフワとしていて臭みが少ないというのは聞いただけではなかなか想像できないので、実際にどんな味なのかぜひ試してみましょう。

食感だけでなく栄養価もレバーに似ていてとても栄養価が高く、低カロリーで高たんぱく質、更に鉄分やビタミンB12が豊富です。ビタミンB12は赤血球の生成を助け悪性貧血を予防する効果があります。水溶性ビタミンで撮り過ぎがないのでぜひ積極的に摂取してください。

鉄分が不足して貧血になると疲れやすくめまいや立ちくらみを引き起こしてしまうので、貧血気味の方には特におすすめです。鉄分が不足すると貧血だけでなく疲れやすくなったり体がだるくなったりするので、不足しないように気をつけたい栄養素です。

市場であまり見かけることの無いチレをどうしても手に入れたいという場合はネットで購入することもできます。牛と豚の内臓を専門に取り扱っているホルモン屋武蔵では200g210円とリーズナブルです。

焼肉ホルモン勝っちゃんというショップでは100g290円と先ほどより少し高めですが国産和牛のチレを購入できます。BBQなどでたくさんほしいという方はMマートというショップがオススメで、1kg1300円と更に安く購入できます。興味のある方はぜひ買ってみてください。

チレは臭みがなく、食べやすいという口コミが多く見られます。口コミを調べてみるとチレを食べられる焼肉や焼き鳥のお店を知ることもできます。意外と近場でチレが食べられるかもしれません。食べたいお店を探す場合にもまず口コミを調べてみましょう。

チレは焼肉や串焼きなどで食べる以外にレバ刺しのような感覚で生で刺身としても食べられます。また違った食感と味になるのでどちらも食べてほしいです。

チレは少しでも鮮度が落ちると臭みが出てしまうので、とにかく新鮮でないと食べられません。新鮮なチレ刺しは全く臭みがなく、レバー刺しよりも柔らかくてふわふわとした新感覚の食感です。チレ刺しを提供しているお店は鮮度にこだわりがあるお店なのでその他のメニューも期待できます。

とても希少なチレ刺しを食べられるお店は意外とたくさんあります。神戸市にある神戸牛炙り処一心では高級感のある雰囲気でチレ刺しを食べられます。岡山県の香洛園という焼肉屋も高級感があり、大阪の肉家串八というお店は木を基調としていてまた別の良い雰囲気があっておすすめです。

東京都内では日暮里山田屋や荻窪のカッパでは、大衆酒場的な雰囲気でチレ刺しを提供しています。チレ刺しは主に焼肉店や串焼き屋で食べられます。高級感のある店内でも、ちょっとレトロな雰囲気でもどちらも経験すれば少し違った感覚で食べられそうです。

口コミではチレ刺しも臭みがなく食べやすいという意見が多くみられます。タレの味でも美味しさが変わってくるのでいろいろなお店で食べて違いを楽しむのもオススメです。好き嫌いがはっきり分かれるという意見もありますが、ホルモン好きにはたまらない一品なのでぜひ試してみてください。

ただ焼いたり刺身で食べても美味しいチレですが、調理して更に幅を広げて食べるのもいいです。臭みに敏感な方でも味をつければ全く気にならず抵抗もなくなります。揚げたり焼いたりペースト状にする料理を紹介しますのでぜひいろいろな食べ方を楽しんでみてください。

• 酒大さじ1
• 醤油大さじ1
• みりん大さじ1
• にんにく1片
• 生姜小さじ1
• 片栗粉大さじ1強
• 小麦粉大さじ1強
• チレ1本

1. チレの白い筋部分を取り除きます。
2. 適当な大きさに切って酒、醤油、みりん、にんにく、生姜で下味をつけます。
3. 1時間ほど置いてから小麦粉と片栗粉を加えて揚げます。

• チレ200g
• 酒大さじ1
• 醤油小さじ1
• 塩こしょう少々
• 片栗粉適量
• ニラ1/2束
• もやし1袋
• すりおろしにんにく小さじ1/2
• すりおろし生姜小さじ1/2
• 豆板醤小さじ1/4
• 酒大さじ2
• 醤油大さじ1と1/2
• 砂糖小さじ1
• オイスターソース小さじ1

1. チレを食べやすい大きさに切って牛乳に浸けて臭みを取ります。
2. 水気をきって酒、醤油、塩こしょうで下味をつけ、一時間おきます。
3. 片栗粉をまぶして、ごま油で炒め、火が通ったらにんにく、生姜、豆板醤を入れてさらに炒めます。
4. ニラともやしを入れて炒めて、火が通ったら酒、醤油、砂糖、オイスターソースを加えて絡めて完成です。

• チレ100g
• 玉葱1/2個
• 卵1個
• パセリ1本
• 塩こしょう少々
• オレガノ小さじ1
• タイム小さじ1/2
• おろしにんにく小さじ1
• バター大さじ2

1. チレは適当な大きさに切ってフードプロセッサーにかけて粗めのペースト状にしておきます。
2. 玉葱とパセリをみじん切りにしておきます。
3. フライパンにバターと玉ねぎを入れて黄金色になるまで炒めます。
4. 火を止めてチレとパセリ以外の材料を入れて全体がなめらかになるまでよく混ぜます。
5. 再び火にかけてペースト状になるまで火を通します。
6. 最後にパセリを加え、好みでバケットなどに塗って完成です。

• チレ200g
• 砂糖大さじ2
• 醤油大さじ3
• 酒大さじ3
• クコの実15g
• 紅花大さじ1/2
• スライス生姜1片
• スライスにんにく1片

1. 砂糖以外の調味料を混ぜ合わせて冷蔵庫で1～2日おいておきます。
2. チレを1.5cm角に切って鍋にたっぷりの水と一緒に火にかけます。
3. 沸騰してアクがでたらザルにあげ、流水で綺麗に洗い、再びザルにあげて水気を切ります。
4. チレを鍋に入れて、チレがかぶるくらいの水を入れて火にかけます。
5. 沸騰してきたらアクを丁寧にとり、砂糖を入れて弱火で10分煮ます。
6. 合わせ調味料を入れて蓋をして、焦げないように気をつけながら水分がなくなるまで煮ます。
7. 水分がなくなってきたら蓋を取って全体を炒りつけるように完全に水分がなくなるまで煮て完成です。

チレとは牛や豚の脾臓という血を造り出す部位のことで、食感や栄養素はレバーに似ているということが分かりました。レバーよりも柔らかくくせが少ないのでレバー好きな方はもちろん苦手な方にもぜひ試してもらいたいです。

鮮度が命で希少なのであまり機会に恵まれないかもしれませんが、だからこそもし出会えれば機会を逃さず食べてみてください。特にチレ刺しは試してみて損はありません。美味しいだけでなく鉄分などの栄養も豊富なチレをこの記事を見て知ったのをきっかけにぜひ食べてみてください。