イタリアの料理/食べ物おすすめ20選!本場の味や代表的な種類は?
イタリア料理は今では日本でもなじみ深くなっていますが、まだまだ日本人の知らないイタリア料理はたくさんあります。ピザをはじめパスタなどイタリア発祥の食べ物は非常に多いです。また、イタリアは南北に長い国で一つの国として統一されたのも比較的最近のため地域ごとに使われている食材や主食として食べるものが異なります。さらに食べられているパスタの種類も地域によって異なります。今回はイタリア発祥の食べ物をデザートや肉、魚、野菜料理と種類別に紹介していきます。
目次
イタリア発祥の料理/食べ物は種類豊富!
日本にもイタリア料理を食べられるお店が多くあり、イタリア料理を知らない人はいないほど日本人にとってもなじみ深い料理です。イタリア発祥の料理や食べ物の種類は多く、また日本人の知らないパスタの種類もたくさんあります。
おすすめのイタリア発祥の料理や食べ物のを紹介しながらイタリア料理の魅力に迫っていきます。
イタリア料理はどんな食べ物?
チーズやトマト、パスタといったイメージが強いイタリア料理ですが、それは正解でもあり間違いでもあります。まずはイタリア料理とはどういったものか紹介していきます。
イタリア料理に使われる食材
イタリア料理によく使われる素材は様々ですが、一番欠かせないものはチーズです。パルミジャーノレジャーのを代表にイタリアにはたくさんの種類のチーズが作られており、地域ごとに特色あるチーズが使われています。
チーズ以外には小麦粉やトマトといった野菜も欠かせない食材で、その他にはナスやピーマンといった野菜もよく使われる野菜です。肉は鶏肉や豚肉、牛肉のほかにも子羊の肉も食材として使われます。
地中海に面するイタリアは魚介類も豊富に取れるためマグロやムール貝、アサリやイワシといったものが食材として使われています。
イタリアの主食はやはりパスタ?
イタリア料理といえばパスタというイメージが強いですが、パスタだけがイタリア人の主食ではありません。イタリアでの主食はパスタと共にパンやピザもよく食べられています。イタリアのピザといえばマルゲリータがが有名ですが、トマトソースを使っていないピザや甘いデザート感覚で楽しめるピザなど種類が豊富です。
イタリアで食べられているパンの種類も豊富でフォカッチャが一番有名ですが、ロゼッタと呼ばれる中心部が空洞のパンや棒状のグリッシーニと呼ばれる固いパンなどがイタリアの食卓でよく食べられています。
また、イタリアで食べられているパスタも種類がたくさんあり、日本で馴染み深いスパゲッティやペンネの他にリガトーニやファルファッレ、リングイネなどイタリア全域で食べられているものから一部の地域でしか食べられていないパスタまでさまざまです。
イタリア料理は地域ごとに多種多様
ひとことにイタリア料理といっても地形や歴史の流れから地域ごとに特色が異なります。トリノやミラノといった都市のある北部は気温が低いため煮込み料理が多く、味付けも濃い目の味付けになっています。リゾットなどのお米を使った料理もイタリア北部には多く、パスタは生パスタが主流となっています。
また、イタリア北部はオリーブオイルよりもバターなど使うことが多く、乳製品を使った料理も多いのが特徴です。イタリアの首都のあるローマは中部にあたり、食文化は北部と南部が合わさった食文化になっています。肉を使った料理だけではなく魚を使った料理も多く食べられています。
そして、ピザの本場ナポリを含む南部は北部と対照的にあっさりとした食べやすい味付けの料理が多く、ムール貝やアサリ、タコといった魚介類をふんだんに使った料理が多いのも特徴です。バターよりもオリーブオイルを使う料理が多く、トマトやナスといった野菜を使った料理も多いです。
また、南部の地域は生パスタよりも乾燥パスタが主流で、ロングパスタを使った料理が多いです。さらに、同じ地域でも地形や歴史によって微妙な違いも多くあり、多種多様の調理をイタリアでは楽しめます。
イタリア料理/食べ物のおすすめ【パスタ・ピザ】
地域によって特色のある料理や食べ物が多いイタリア料理ですが、やはり主食としてよく食べられているパスタやピザは日本人にもなじみ深い料理がたくさんあります。
地域ごとにさまざまな種類のパスタやピザがありますが、その中から最低限これだけは押さえておきたいものを紹介していきます。
マルゲリータ
マルゲリータはナポリ発祥のピザの一種で、ピザ生地にトマトソースを塗ってモッツアレラチーズとバジルを散らして石窯で焼かれた料理です。ナポリでは定番のピザで、19世紀より前から食べられていたとされています。
また、ナポリにはマルゲリータ以外にもたくさんの種類のピザがあり、主食としてだけではなく小腹のすいたときの軽食としても食べられています。イタリアのピザは具に使われている食材の味ではなく生地そのものを味を楽しめるようになっているのが特徴です。
カルボナーラ
カルボナーラはローマ周辺で発祥したパスタ料理です。卵とパルミジャーノやペコリーノといったチーズを混ぜ合わせた卵液に炒めたパンチェッタを加え、ゆでたパスタと混ぜ合わせてたっぷりと粗挽きの黒こしょうを振りかけて作られます。
パンチェッタとはイタリアで作られる豚肉の加工食品で、塩とハーブなどで日持ちするように作られたベーコンのような食材です。名前の由来は諸説ありますが、振りかける黒コショウが炭のように見えることからイタリア語で炭を意味するcarboが変化してカルボナーラという名前が付けられとされています。
ニョッキ
ニョッキとはイタリア各地で食べられているパスタの一種で、ジャガイモやカボチャなどのペーストと小麦粉を混ぜ合わせて作る団子状のパスタです。トマトベースのソースだけではなくクリーム系のソースと合わせて食べられることも多く、ニョッキに合わせるソースや食材は多岐にわたります。
ペペロンチーノ
ペペロンチーノとはイタリア語で唐辛子を意味する単語ですが、パスタ料理でペペロンチーノと言ったらオリーブオイルを唐辛子とニンニクで風味と辛みをつけてパスタと絡め合わせた料理のことをさします。シンプルなペペロンチーノは具材となる食材は入っていませんが、肉や魚、野菜などを使ったペペロンチーノもあります。
アラビアータ
アラビアータとは唐辛子で辛みをきかせたトマトソースとゆでたパスタを絡め合わせた料理で、パスタはペンネを使うことがほとんどです。ペンネとはペン先のような形状になったパスタで、筋が入ったペンネはペンネリガーテと呼んで区別します。
イタリア料理/食べ物のおすすめ【魚料理】
地中海に面するイタリアは新鮮な魚を使った料理が多くあります。特にナポリやリボルノといった港町ではその地域で取れた魚介類を使った料理が多く生まれています。
アクアパッツア
イタリア料理の魚料理として多くの人に知られているアクアパッツァですが、魚をトマトと水だけ煮込んだ料理です。魚以外にもムール貝やアサリといった貝類を使うこともあり、魚はタイやスズキ、タラ、カサゴ、メバルといった白身魚を使うことが多いです。
カッチュッコ
カッチュッコはリボルノ発祥の魚料理で、魚やエビ、貝などをふんだんに使ったスープです。スープといっても汁は非常に少なく、具材がメインの料理になります。元々は漁師たちが取れた魚介類を使って作る料理飯でしたが、今ではリボルノの一般家庭でも食べられている料理です。
イタリア料理/食べ物のおすすめ【肉料理】
イタリア料理の肉料理は地域ごとにさまざまな種類があり、日本にはなじみのない羊の肉や山羊の肉も食べられたりしています。その中でも多くの日本人に知られているイタリアの肉料理を紹介していきます。
サルティンボッカ
サルティンボッカとは仔牛や鶏、豚などの薄切り肉とセージ、生ハムを使った料理です。地域ごとにさまざまなサルティンボッカが作られており、特に有名なのがローマ周辺発祥のローマ風サルティンボッカです。
ローマ風サルティンボッカは薄く切った仔牛の肉と生ハムでセージを挟み両面フライパンで焼き、白ワインをベースにしたソースでいただく料理です。非常に簡単に作れることからローマの家庭でも普段から食べられています。
ミラノ風カツレツ
ミラノ風カツレツはイタリア北部の都市ミラノ発祥の肉料理です。仔牛の肉を肉たたきなどを使って薄くのばし、小麦粉、卵、パン粉の順番で衣をつけてバターを使って黄金色になるまで揚げ焼きした料理です。
付けるパン粉にパルミジャーノレジャーノチーズを混ぜ合わせて作ることもあり、サクサクとした食感と焼くときに使うバターの香りが食欲をそそる料理でもあります。
牛肉のタリアータ
牛肉のタリアータとは牛肉のステーキ肉を両面好みの加減に焼き、薄く切った料理です。さまざまな野菜を使ったサラダと一緒に食べることが多く、バルサミコ酢とオリーブオイルを回しかけて食べることがほとんどです。
イタリア料理/食べ物のおすすめ【野菜料理】
メインの料理を引き立てるためには付け合わせの野菜も重要になってきます。イタリア料理には地域ごとにさまざまな野菜料理が作られており、メインの料理の付け合わせとしてだけではなく、前菜としても食べられている料理も多くあります。
バーニャカウダ
イタリア料理で野菜を使った食べ物及び料理といえば多くの人はバーニャカウダーを思いつくのではないでしょうか?バーニャカウダーとはニンニクをすりつぶしてアンチョビとオリーブオイルを混ぜ合わせて作られるソースを温めながら野菜につけて食べる料理です。
日本では野菜にソースをつけて食べることがほとんどですが、発祥のピエモンテ州周辺では焼いた肉や魚、などにつけて食べることもあります。
カプレーゼ
カプレーゼも日本でも馴染みのある野菜を使ったイタリア料理です。トマトとモッツアレラチーズを薄くスライスし、お皿に交互に重ねながら並べてバジルを散らして塩コショウとたっぷりのオリーブオイルで仕上げる料理です。
これも簡単に作れる料理で、主にトマトやオリーブオイルと行った食べ物が生産されているイタリア南部で食べられています。
イタリア料理/食べ物のおすすめ【米・パン料理】
日本人にとってお米は主食として食べるものというイメージが強いですが、イタリアでは主食ではなく野菜としてお米は扱われています。そのためお米を使った料理は主食として食べるのでなく、メイン料理の付け合わせやサラダに使われたりといった使い方がされます。
リゾット
イタリア発祥の米料理といえばやはりリゾットは欠かせません。リゾットにも地域によってさまざまな種類があり、特にパルミジャーノチーズをたっぷり使ったリゾットは日本で最も馴染みのあるリゾットです。
フォカッチャ
イタリアは日本とは異なりパンやパスタなど小麦製品を主食としています。その中でもフォカッチャはイタリアの家庭でもよく作られている定番のパンで、日本人にも馴染みがあるイタリアの食べ物です。
日本のイタリア料理店でも提供しているお店も多く、さまざまな食材を挟んで食べたりシンプルにオリーブオイルやバルサミコ酢をつけて食べたりすることがほとんどです。
パニーノ
パニーノとはイタリア発祥のサンドイッチのような食べ物で、地域ごとにたくさんの種類があります。イタリアでの軽食として定番で、主に新鮮な野菜と生ハムを使ったパニーノが主流です。
しかし、挟み込む食材は自由で、自分好みにカスタマイズできるのもパニーノの魅力の一つです。フィレンツェでは牛の第4胃ギアラを香味野菜と一緒に煮込んだランブレドットを挟み込んだパニーノが有名です。
アランチーニ
アランチーニとは、シチリアとナポリで有名なお米を使ったライスコロッケです。リゾットをベースにチーズや溶き卵を加え、丸く成形してパン粉をつけて揚げて作るため、その見た目からイタリア語で小さいオレンジという意味のアランチーニと呼ばれています。
地域によっては丸い形ではなく円錐形に成形する場合もあり、また中に詰め物となる食材を加えたりトマトベースの味付けにしたりなど様々なレシピがあります。
イタリア料理/食べ物のおすすめ【デザート料理】
美味しい食べ物や料理がたくさんあるイタリアには美味しいデザートもたくさんあります。その中から有名なイタリアのデザートを5つ紹介していきます。
ティラミス
イタリア発祥のデザートで忘れてはならないのがティラミスです。エスプレッソコーヒーを染み込ませたスポンジの上にマスカルポーネチーズをベースとしたクリームをかけ、その上にココアパウダーを振りかけた定番のデザートです。
パンナコッタ
パンナコッタもイタリア発祥のデザートです。当初は牛乳をでんぷんと一緒に煮込んで冷やし固めたデザートでしたが、現在では生クリームや牛乳に砂糖を加えてゼラチンで固める作り方が主流になりつつあります。
日本のイタリアレストランでもメニューにあるお店も非常に多く、イチゴやブルーベリーなどベリー系の果物を添えたりソースにしてかけたりしていただくことが多いです。
カントゥッチ
カントゥッチとはフィレンツェを中心とするトスカーナ地方で発祥したデザートで、ビスケットやクッキーの仲間になります。ヴィン・サントと呼ばれる甘口のワインをつけながら食べることが多く、そのほかにもジェラートにつけて柔らかくしてから食べる食べ方も人気です。
ジェラート
ジェラートもイタリア料理で忘れていけないデザートです。イタリアの各都市にはジェラート屋さんがさまざまな場所にあり、季節を問わず楽しまれています。
日本で食べられているアイスよりも乳脂肪分や空気含有量が少ないため、密度が濃く味にしっかりとコクがあって低カロリーなのが特徴です。
さまざまな種類のイタリア料理/食べ物を楽しもう!
今回はイタリア料理の特徴やおすすめの料理と食べ物を紹介してきました。たくさんの美味しい食べ物があるイタリアですが、地理的要因や歴史的な要因によって地域ごとにたくさんの種類の料理があるのが特徴です。
また、イタリア料理といえばパスタが主食というイメージが強いですが、パンも主食として食べられておりたくさんの種類があります。
今回紹介した料理はごく一部のメジャーな料理や食べ物、デザートだけで、まだまだイタリアには美味しい料理がたくさんあります。イタリア料理店を訪れたときなどはさまざまな種類の料理や食べ物を楽しんでみましょう。