ファストフードとファーストフードの違いとは?正しいのはどちらなのか検証

ファストフードとファーストフードの違いについてまとめました!どちらも当たり前の様に使用されている「ファストフード」と「ファーストフード」、ですが、これら2つの言葉のうち、正しいのはどちらの言葉であるか?について徹底検証します。

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目次

  1. 1ファストフードとファーストフードの違いを検証!
  2. 2ファストフードとファーストフードの違い
  3. 3ファストフードとファーストフードのそれぞれが定着した経緯
  4. 4ファストフードとファーストフードの違いまとめ

ファストフードとファーストフードの違いを検証!

本記事ではファストフードとファーストフードの違いについてまとめました。「ファストフード」と「ファーストフード」、どちらもごく日常的に使用されている言葉ですが、それぞれの言葉には一体どの様な違いがあるのか?その答えを明確に理解している人は少ないはずです。

日本語的に同じ意味を示していることはニュアンスで分かりますが、何を定義しているか?についてはイマイチ曖昧な印象を受けるところです。そこで、本記事では「ファストフード」と「ファストフード」、それぞれの言葉が持つ本当の意味と、正しい使い方が為されているのはどちらの言葉か?について検証しました。

ファストフードとファーストフードの違い

まずは、ファストフードとファーストフードの違いについてチェックしていきましょう。マクドナルドやKFC、牛丼に立ち食い蕎麦と、巷には「ファストフード店」「ファーストフード店」と呼ばれる飲食店が数多く存在します。早い&安いをウリにしたこれらの飲食店は、非常に便利な存在です。

普段何の気無しに利用しているこれらの飲食店ですが、何故「ファストフード」「ファストフード」と別々の呼び方があるのか?については意外と知られていません。果たしてこの2つの呼び方にはどの様な違いがあるのでしょうか?

それぞれの言葉の意味は?

まずはファストフードとファーストフードの意味合いからチェックしていきましょう。日本人からするとファストフードとファーストフードは同じニュアンスを示している言葉と認識されていますが、これは英語に置き換えても同様です。

この2つの言葉を英語で表記すると、どちらもfast foodになります。このfast foodとは短時間で調理、あるいは注文してからすぐ食べられる手軽な食品や食事という意味と、これらの料理を提供している外食産業を意味する言葉です。

ファストフードとファーストフードについてこれと同様で、どちらも「手軽な食事」「手軽な食事を提供する外食産業」という意味を示しています。

ファストフードはアメリカ英語

前項で説明した通り、ファストフードとファーストフードはどちらも英語でfast foodと表記します。では、何故同じ言葉にも関わらず異なる呼び方が存在するのでしょうか?これは英語特有の訛り、つまり方言的なモノが大きく関係しているのです。

多少英語についての知識が有る方は既知のところですが、英語には大きく分けてアメリカ英語とイギリス英語があります。同じ英語には違いないのですが、この2つには独特の発音やニュアンスの違いがあるのです。日本語で例えるなら標準語と関西弁的な違いと言えば分かりやすいでしょう。

そしてこのファストフードはアメリカ英語に当てはまります。日本ではファストフード=アメリカといったイメージが非常に強いですが、ファストフードという言葉は文字通りそのアメリカから生まれた言葉なのです。

ファーストフードはイギリス英語の発音に近い

ファストフードがアメリカ英語を由来にした言葉ということだと、もう一方のファーストフードは自ずとイギリス英語を由来としたした言葉ということになります。イギリス英語ではfastという単語をファーストと発音するので、ファーストフードという表現はイギリス英語に近いという表現ということになる訳です。

同じくファストファッションという表現がありますが、これも表記するとfast fassionなのでアメリカ英語ということになります。イギリス英語で発音するならファーストファッションということになりますが、こちらが普及することはないでしょう。

ファストフードとファーストフードのそれぞれが定着した経緯

ファストフードとファーストフードの違いについて説明したところで、この2つがどういう経緯で定着していったのか?をチェックしていきましょう。

日本では先にファーストフードが定着

日本ではイギリス英語であるファーストフードという呼び方が先に定着しました。コレに関しては特に理由がある訳ではなく、上陸当時の紹介がファーストフードだったためにその呼び方が定着していったモノと考えられます。ファストフードという呼び方は割と最近定着してきたモノで、歴史的な部分ではまだまだ浅いです。

マクドナルドやKFCといったアメリカを代表するファストフード店を、イギリス英語であるファーストフードと紹介するのはここ日本位なものでしょう。結局のところどちらの呼び方でも意味が通じていれば問題ありませんが、外国人からすると思わず首を傾げてしまうかも知れません。

対義語の影響でファストフードも浸透

日本でファストフードという呼び方が浸透してきたのは、対義語であるスローフードの影響が大であると考えられています。スローフードとは1986年にイタリアのカルロ・ペトリーニによって提唱された国際的な社会運動です。アメリカ発のファストフードに対して唱えられた考え方で、その土地の伝統的な食文化や食材を見直す運動や、その食品自体を指しています。

1980年代半ばに、イタリアはローマの名所の1つ「スペイン広場」にマクドナルドが開店しました。このことが「ファストフードにイタリアの食文化が食いつぶされる」という危機感を生み、その後のスローフード運動に繋がっていったといわれています。

この運動がやがて日本にも波及し、ファストフードに対する言葉として定着していったのです。

業界ごとに統一表記が異なる

未だにファストフードとファーストフードの2つの呼び方が混在しているのは、業界によって統一表記がバラバラであることが原因の1つになっていると考えられます。つまり、基準が統一されていないのです。

表現の指標となる辞典 では、ファーストフードという表現が見出し語として使用されています。広辞苑や明鏡国語辞典、ジーニアス和英辞典といったなどの名だたる辞典がこれに該当します。また、これらの食事形態を採る外食産業が加盟する業界団体「日本フードサービス協会」も、ファーストフードで表記を統一しているのです。

一方、共同通信社をはじめとする大手通信社や日本新聞協会,NHKに日本民間放送連盟はfastをファストと発音&表記することに決めているので、ファストフードとの呼び方で統一しています。つまり、業界団体自体がファーストフード店と名乗っているにも関わらず、マスメディアはファストフードと報道するといった矛盾が生じているのです。

何故どちらかの表現に統一しないのか?と、利害関係に無い大多数の人々からすると不思議で仕方のない話です。そもそも業界団体が名乗っているにも関わらず、それを別の呼び方で報道するマスコミにも違和感を感じます。そこには何らかの理由があるのかも知れませんが、そちらに関しては残念ながら窺い知るところではありません。

どちらを使っても間違いではない

最終的はにファストフードとファーストフード、どちらの呼び方が正しいのでしょうか?結論から言うとどちらも正しい言葉であり、どちらを使っても間違いではありません。

アメリカ発祥であるマクドナルドやKFCを表現する場合はファストフードが正しいかも知れませんが、その両社ともに自社をファーストフード店と名乗っています。こうなると何が正しいかと定義するのが困難です。故にコレもいわゆる和製英語と捉え、好きな呼び方を使うのが正しいと考えましょう。

この様に、日本にはどの呼び方が正しいのか?が曖昧な表現が数多くあります。ミクスチャー文化とも称される日本特有の問題ですが、極論正しい呼び方が分からなくても日常生活に支障を生たす物ではありません。ちょっとした豆知識であると考えて、小話の1つ程度に覚えておきましょう。

ファストフードとファーストフードの違いまとめ

ファストフードとファーストフードの違いや、それぞれの呼び方が根付いた経緯について紹介してきました。結局のところどちらも同じ意味を示す言葉ということで、どちらの呼び方も正しいという結論になりました。結局のところ単なる紛らわしい話というオチになりましたが、それらはさておき今後も便利に活用していきましょう!

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