どろソースは関西で人気のソース！販売店や使い方レシピも紹介

関西の「粉もん文化」を支える様々なソース、そのソースの中でも異例の大ヒットとなっているのが「どろソース」です。どろソースは濃厚なうまみとコク、強い辛味が特徴のソースです。もともとどろソースはウスターソースの製造過程で生じる底に沈殿したソースの澱をなんとか生かそうと研究が行われていました。澱をソースとしての使い方が生まれたのが、今から25年以上も前のことだそうです。

ウスターソースの澱はもともとドロドロしているものとして、「ドロ」とか「ドベ」と呼ばれていました。そのままでは味や性状にばらつきがあるので商品化することができず、昔から一部の飲食店でのみ使われてきたようです。研究の末、売り出されたどろソースはその濃厚な味が人気で、瞬く間に多くの家庭で使われるようになりました。最近では関西だけでなく、関東の一部の販売店でも購入することができます。

どろソースの製造元は神戸の有名なソース会社オリバーソース株式会社です。大正12年3月に創業して以来、数々の人気ソースを生み出してきました。どろソースが販売されたのが平成5年3月でした。その当時、神戸のそばめし屋で使われていましたが、そばめしがメディアに取り上げられて以来、どろソースにも脚光が浴びるようになりました。

どろソースが注目されてからオリバー株式会社はどろソース関連のソースを手がけています。特にどろソースの辛味を強くした「辛さ5倍どろソース」は開発者の予想をはるかに超える売り上げだったそうです。また、テレビの人気番組「秘密のケンミンショー」で取り上げられたこともあり、どろソースの人気は全国に広まりました。今では関東や東北、四国の販売店やスーパでもどろソースが買えるようになりました。

どろソースの一般的な使い方はやはり、そばめしやお好み焼きですが、それ以外でもおすすめの使い方がたくさんあります。どろソースはもともとはウスターソースの材料で作られているので、基本艇にはウスターソースと同じような使い方をすることもできます。おすすめの使い方を紹介しますが、自分なりの使い方も探してみましょう。

もともとはそばめしに使っていたことからブレイクしたと言われているソースだけにそばめしとの相性は最高です。くせの強いそばめしとどろソースがケンカをすることなく、お互いの長所を伸ばし合っています。濃厚な野菜の旨味とピリッと辛い後味が、食欲を何倍もそそります。汗をかきつつ、この素晴らしいマリアージュを堪能してください。

もともとタコ焼きによく使われるソースとどろソースはよく似ています。タコ焼きに使われるソースも濃厚で適度な酸味と辛味が合わさっているので、どろソースの特徴とほとんど同じです。実際に関西だけでなく、関東でもどろソースをタコ焼きソースとしている店があり、繁盛しているそうです。

カレーライスの隠し味にどろソースを使うのもお勧めです。いつものカレーのレシピに少しどろソースをいれると味わいが深くなります。どろソースは色々な野菜や果物が濃縮されているので、カレーに深いコクが足されるのと同時に様々な香辛料も入っているので、消化にもいいです。

もちろんどろソースはトンカツにも合います。トンカツのサクサクした歯ごたえとドロっと濃厚などろソースはビールがほしくなってしまいます。一般の販売店で買える市販のトンカツソースとどろソースを混ぜるアレンジレシピも参考になります。

全国的に人気が出始めたどろソースはコラボ商品開発にも取り組んでいます。以前からカップ焼きそばなどのコラボ商品がありましたが、ここ最近、奇を狙ってか色々な種類の商品が発売されています。食べるもしくは飲むのに勇気のいる商品もありますが、意外に口に入れてみるとなかなか美味しいです。ぜひ、一度試してみてください。中には地域の販売店限定商品もあるのでご注意ください。

スナック菓子の名門カルビーがどろソースのオリバーと手がけた商品です。袋を開けるとどろソースのこってりした香りが部屋一面に広がります。ソースだけでなく、えびせんにも笑いの要素が盛り込まれています。時々、通常より長く作られたえびせんが入っています。普通のかっぱえびせんに慣れている人は見た瞬間笑ってしまうみたいです。

普通のかっぱえびせんよりも茶色っぽいパウダーがかかっています。どろソースの辛味と酸味がかっぱえびせんと非常によく合います。一口食べたらもう一口と食べる手がとまりません。やみつきになってしまうかっぱえびせんですが、関西地方の販売店限定の商品です。関東の販売店では取り扱いしていないようです。

有馬炭酸力とオリバーソースの共同開発商品がどろソースの発泡酒「どろくろ」です。有馬温泉炭酸専門店の谷川太店長が「どろソース風味の発泡酒ならおつまみがいらないのでは」の発現から作られたのがこの商品です。今までにないスパイシーでくせが強く、インパクトのあるお酒です。お土産に持っていくと驚かれるかもしれません。有馬炭酸力販売店とインターネットのみでしか購入できない商品です。

神戸の高級珍味メーカーの伍魚福（ごぎょふく）とオリバーソースがコラボしてレシピ作りを行いできた商品が「ソース派のためのソースで作っためし友」です。関西ではお好み焼きとごはんがセットになったお好み焼き定食は定番メニューです。ご飯についたソースをおかずにしてご飯を食べる人はいますが、直接ソースをご飯にかけるのはためらってしまいます。

この商品はご飯にソースをかけずとも、ソース味のご飯を食べられるソース派の人にとっての夢の商品になっています。カツオ昆布、しいたけ、茎わかめ、しょうが、しじみ貝の五種類を神戸市の販売店で売っています。関東や他の地方ではインターネット以外では入手は困難になると思われます。

関西ではよく見かけるどろソースですが、関東では置いているのでしょうか？一昔前までは関東ではどろソースの入手が困難で、関西に行くかまたはインターネットでしか手に入りませんでした。しかし、最近では、関東でもどろソースの認知度が高まり、関東の少し大型の販売店ではどろソースを置いている店が増えています。関東の小規模の販売店では置いていない店も多いので取り寄せる必要があります。

どろソースにはソース以外の使い方がたくさんあります。関西ならではのこんな使い方はしないようなレシピもたくさんあります。どろソースを中心にした美味しいおすすめのレシピをいくつか紹介していきたいと思います。

見た目にもおしゃれなどろソースを使ったピクルスのレシピです。ソースの固定概念を払拭するようなレシピになっています。もちろん味も美味しいです。付け合わせにぜひ試してみてください。2人分の材料は、ミニトマト1パック、きゅうり1本、にんじん1本、セロリ1本、パプリカ1個、酢1カップ、砂糖1カップ、塩大さじ2、辛さ5倍どろソース大さじ1です。

小さめの鍋に酢、砂糖、塩、辛さ5倍どろソースを合わせて、弱火で砂糖が溶けるまで温めます。にんじんをやや小さめの乱切りにします。温めた調味料をボウルに入れ、その中ににんじんを漬けます。この時、ボウルではなくジッパー付きの袋でも作ることができます。にんじんの大きさに合わせて、他の野菜を切っていきます。切った野菜を調味液に漬けます。

調味料が温かいままで入れるときゅうりなどの野菜の色が変色してしまいます。そのため跳梁が冷えてから野菜を入れる方がいいと思います。調味料・野菜を容器に移して、冷蔵庫で冷やします。1時間くらい冷蔵庫の中に置いておくと美味しく食べれます。ピクルスを漬けた液には野菜から出た水分が多く含まれています。何度も使うと痛みやすくなるので、できるだけその日のうちに食べるようにしてください。

それでも残ってしまった調味料は、南蛮漬けやマリネなどにアレンジして使えます。色々と応用がききますので、試してみてください。

次はどろソースを煮物にも使えます。どろソースを使った肉じゃが、名付けてどろじゃがの作り方を紹介します。どろソースが野菜の旨味、酸味を旨く引き立て、さらにスパイシーさも追加します。材料は牛肉200g、じゃがいも5~6個、玉ねぎ2個、にんじん中1本、さやいんげん10~15本、結びしらたき10個、どろソース100ml、水500ml、酒50ml、みりん50ml、かつおだし顆粒8g、かつおだし顆粒8gです。

作り方は、ジャガイモ、ニンジン、玉ねぎを適当な大きさに切ります。ジャガイモは面取りをしておきます。鍋にジャガイモ、ニンジン、玉ねぎ、しらたき、水、酒、みりん、昆布だし、かつおだし、どろソースを入れて火にかけます。10分ほど煮たら、牛肉を入れます。さらに10分ほど弱火で煮ます。さやいんげんを入れ、3分ほど煮たら出来上がりです。

関西のどろソースと沖縄の名物タコライスとの夢の競演です。一見すると接点がなさそうな組み合わせですが、どろソースがうまく、懸け橋になってくれています。熱々ピリ辛で食欲が出てきます。どろソースで作るタコライス、略して「どろライス」を紹介します。

4人分の材料は、合い挽き肉400g、玉ねぎ1個、にんじん80g、ニンニク2かけ、塩・コショウ適宜、ケチャップ大さじ4、トンカツソース大さじ1、どろソース大さじ1、砂糖小さじ1/2、しょう油大さじ1、チリソース大さじ1、トマト、レタス適宜、ソーセージ、ピザ用チーズお好みでかけてください。続いて、どろライスの作り方を紹介します。

まず玉ねぎ、にんじん、ニンニクはみじん切りにします。熱したフライパンにサラダ油を引いて、玉ねぎ、にんじん、にんにくをフライパンの中に入れます。この時、焦げないように気を付けてください。さらにミンチを入れてよく炒めます。火が通ったら、塩コショウ、ケチャップ、トンカツソース、どろソース、砂糖、しょう油、チリソースを入れて炒め、味がよく馴染むように混ぜながら炒めます。

お皿にご飯を盛り、炒めた材料とチーズ、レタス、トマトを乗せます。彩りよくバランスを考えながら盛り付けていけば完成です。炒める材料を変えても美味しいです。自分にあう食材をいろいろと試してみてください。ミンチを炒める際に油が出るので気になる方をクッキングペーパー等でふき取ると余分なカロリーを減らすことができます。

次に紹介するメニューは手作りハンバーガーどろソース、略して「どろバーガー」です。せっかくなのでバンズから手作りに挑戦してみましょう。意外と簡単にできます。2人分の材料は、強力粉2カップ、ドライイースト3g、牛乳適量、卵2個、ゴマ少々、合い挽きミンチ400g、玉ねぎ半個、パン粉適量、レタス2、3枚、とろけるチーズ適量、ケチャップ適量、マスタード適量、どろソース適量、ピクルス1個です。

作り方は、強力粉、ドライイースト、砂糖、塩をボウルに入れます。温めた牛乳をボウルに入れ、べとべとしない程度にまとめておきます。ボウルにラップをかけて、2時間程度休ませます。ボウルに入れた材料が倍程度に膨らむのを待ちます。パン生地が膨らんだら、生地の空気を抜きます。その後丸く成形していきます。パンの生地の上部に十文字の切り込みを入れます。パンの記事が二次発酵するために、油を塗って休ませます。

膨らんできたら、卵の黄身をパン生地の上部に塗り、ゴマを振って焼き色がつくまで焼きます。それよりも少し前にハンバーグのタネを作り始めます。ミンチと玉ねぎのみじん切り、パン粉を合わせてよくこねます。こねたら空気を抜いておきます。パンを焼き始めるのと同時くらいにハンバーグも焼き始めます。ハンバーグを焼くときはラードを使うと美味しく焼きあがります。

パン、ハンバーグが焼きあがったら、パンを半分に切り、レタス、ハンバーガー、チーズ、ピクルス、目玉焼きを挟みます。ケチャップ、マスタード、どろソースをお好みの量をかけてどろバーガーの完成です。どろソースのピリッとした辛さがハンバーガーによく合います。

どろソースは神戸の名門ソース会社オリバーソース株式会社の商品です。関西を中心に全国にその名が知れ渡っています。どろソースは、ウスターソースを作る際にできた沈殿物の澱を独自の製法で商品化されたもので、その濃厚な辛味と酸味が特徴です。どろソースはそばめしやお好み焼きなどの粉ものだけでなく、にくじゃが、タコライスなど様々な料理へのアレンジも可能です。ぜひ関西のどろソースでレシピの幅を広げてください。