2019年09月22日公開
2024年09月28日更新
ドレスコードをシーン別に紹介!服装の規定・ルールを男女別に解説!
ドレスコードという名前は聞いた事があっても、詳しくどのような物か知っているという方は少ないのではないでしょうか?この記事では、ドレスコードをシーン別に詳しく紹介しています。カジュアルな物からフォーマルなものまで一気に見ていきましょう。
ドレスコードとは?
世の中には色々なマナーがありますが、服装にももちろんマナーがあります。ドレスコードという名前を聞いた事はあっても、詳しくどのような物があるのかを知っている方は少ないのではないでしょうか?
この記事では、ドレスコードについてどのような物があるかについてやそれらの特徴について紹介します。ドレスコードは知っておかないと恥をかくだけでなくお店を利用出来ない場合もあるので、注意が必要です。まずは、ドレスコードとはどのような物なのかを改めて確認していきましょう。
TPOに応じた服装
ドレスコードとは、TPOに応じた服装の事です。TPOとはそれぞれ時、場所、場合を表しており、それぞれに合った服装を選ぶ事が重要とされています。格式あるバーでカジュアルな服装を着ないというのは、ドレスコードを意識した例の一つでしょう。
また、例えば山登りやキャンプをする際、ピシッとしたスーツを着て来る人は居ません。防寒やケガへの対策を考えた服装や道具の準備をする必要がTPOに応じた服装という事になります。
日本では服装規定という
ドレスコードは、日本語では服装規定といいます。ただ日本語に訳しただけではなく、ドレスコードよりも更に具体的な意味を持つ言葉です。
服装規定とは、社会の中の様々な機会や行事の際に、その場において然るべきとされる服装の事を指しています。こう聞くと難しく感じてしまいますが、法律などで決められている訳では無く、あくまで周りの人へ配慮しましょうという事なので状況に応じてフレキシブルに対応していきましょう。
場合によってはパーティなどの主催者側からフォーマル、インフォーマルなど服装規定が指定されているある場合もあるので、その指定に従いましょう。
どんな場面で必要?
極端に言ってしまえば、人が集まる場所ならどこでもドレスコードは必要です。家の中でパジャマを着ていても、外出する時にパジャマを着ていく人は居ないという事を考えると納得出来るのではないでしょうか?
また、普段公園にスーツを着た人がいると少し浮いた印象になりますが、お花見などでスーツの人が多い場合なら違和感を感じる人も居ません。周りに人が居る場合には、常にどのような服装が時と場合に合っているかを考える必要があるでしょう。
暗黙のルールがある?
ドレスコードは、イベントによっては暗黙のルールとなっている場合もあります。何回も開催されているイベントなどですと、いちいちドレスコードについて記載していない場合も多いです。
この場合には、既に参加した事のある人に聞いてみるのが一番です。フォーマルだと思っていたのに実はカジュアルだったという事もあるので、初めて参加する場合はあらかじめドレスコードを確認しておきましょう。
守らないと入れない場合もある
服装はその場の雰囲気を多く変えてしまいますので、ドレスコードを守らないと会場に入れない場合もあります。主催者側からドレスコードの指定があった場合、それを守るのは絶対です。また、紹介した様に暗黙の了解でドレスコードが決まっている場合もあるので注意しましょう。
ドレスコードの種類
一言にドレスコードと言っても、様々な種類があります。フォーマルやインフォーマル、ビジネスアタイアまでドレスコードの種類を紹介しますので、男性と女性に分けてそれぞれ見ていきましょう。
フォーマル
出典: https://wowma.jp
フォーマルは最も格式が高い服装で、正装や正礼装とも呼ばれます。冠婚葬祭の場合に使用する場合が多く、高級ホテルでの結婚式などの場合に着用する場合が多いです。結婚式の新郎や新郎新婦の実父の服装をイメージすると分かりやすいでしょう。
結婚式の新郎や実父以外なら、国家式典クラスの行事やパーティなどで使用されています。内閣の任命式も国家式典であるので、内閣組閣時の記念撮影の時の服装にもなっています。
男性
男性のフォーマルは、ホワイトタイと指定がある場合は燕尾服を着用しましょう。ブラックタイと指定がある場合にはタキシードを選びます。指定が無い場合にもタキシードでも大丈夫です。結婚式の新郎や式典の主催者である場合、喪主の場合がこの場合に当たります。
女性
女性の場合は昼と夜とで変わってきます。昼間は肌の露出が少なく、スカート丈も長めのアフタヌーンドレスを着用します。これとは逆に、夜には背中が大きく開いているイブニングドレスを着用します。スカート丈はさらに長くなり、華やかなアクセサリーを身に付けるといった特徴もあります。
セミフォーマル
セミフォーマルは、その名の通りフォーマルの次に格式が高いドレスコードです。日本語では準礼装と呼ばれており、フォーマルとまでは行かなくても正式な場でのドレスコードです。
結婚式の披露宴に招待された時の事を想像すると分かりやすいでしょう。入学式や卒業式といった式典もセミフォーマルとされています。女性の場合、結婚式で正装と書かれている場合にはこのセミフォーマルの事を指しています。
男性
男性のセミフォーマルは、一般的にはブラックスーツを着用します。昼間の場合にはディレクタースーツを選びます。ブラックスーツは結婚式や葬儀などで着る事が多い服装です。
女性
昼間はひざ下のセミアフタヌーンドレスを着用し、上にはボレロなどを羽織りましょう。デザインは華やかすぎる物ではなく、光沢は抑えめのものがおすすめです。夜はひざ下程のカクテルドレスを選びましょう。袖が無かったり、昼に比べて華やかなイメージになります。
インフォーマル
インフォーマルはパーティーなどの際に選択する事が多いドレスコードです。日本語では略礼装と呼ばれ、平服という名前で記載されている事もあります。素材やデザインに細かい決まりは無いのですが、ドレッシーさがある物が求められます。
セミフォーマルやフォーマルと大きく異なる点は、昼と夜とで着用すべき服装が変わらないという点です。セミフォーマルとの違いはあいまいになっている場合も多く、結婚式の披露宴に招待された場合のドレスコードとして選択されます。
男性
インフォーマルの場合、男性の場合はフォーマルスーツを選びましょう。普段来ているデザインよりもお洒落なデザインで、カラーはブラックの物がおすすめです。ダークスーツやラウンジスーツもインフォーマルにふさわしい服装であるとされています。
女性
先程紹介した通り、生地やデザインに細かい決まりが無いインフォーマルですが派手過ぎず、尚且つドレッシーさを感じる様なデザインがおすすめです。露出も控えめになっている物を選びましょう。華やかな印象のワンピースや、カジュアル感のあるパーティドレスなどを選ぶと良いでしょう。
スマートエレガンス
スマートエレガンスは、カジュアルエレガンスとも呼ばれます。高級ホテルや格式あるレストラン、結婚式の二次会などで必要となるドレスコードです。
結婚式の二次会や、格式張っていないパーティ、レストランウェディングなどでも使用されるドレスコードとなっています。カジュアルエレガンスとの差はあまりありませんが、カジュアルエレガンスの方が若干雰囲気がカジュアルだとされる場合もあります。
男性
スマートエレガンスのドレスコードの際は、若干光沢のあるタイプやシャドーストライプのダークスーツなどをおすすめします。
女性
女性の場合は、その名の通りエレガントさを感じる様なドレスを着用します。ホテルのディナーなどで選ばれており、上品さを重視したデザインや華やかな印象の物がおすすめです。カジュアルエレガンスの場合には華やかなパンツスーツなどでも大丈夫です。
ビジネスアタイア
ビジネスは仕事、アタイアは衣装を指す言葉です。ビジネスアタイアは、その名の通り株主総会や会社の周年行事などの際のドレスコードです。ただのスーツではなく、ドレッシーさを意識して服を選ぶ必要があるドレスコードです。企業のパーティーの際にはドレスコードを定めて、参列する人が場の雰囲気に合わせやすい様にと考えられています。
男性
ビジネスアタイアの際には、上下揃いのスーツを選びましょう。ジャケットとパンツといった服装ではなく、上下セットの物を選択するように注意してください。シャツの色も白を選ぶのが無難です。会社関連のイベントに合わせるので、きちんと感が重要になって来ます。
女性
女性の場合も、ビジネスアタイアのドレスコードでは上下揃っているスーツを選択しましょう。少し華やかなデザインでも大丈夫だとされています。
スマートカジュアル
スマートカジュアルは、スマートさを併せ持つ上品でカジュアルなドレスコードです。名前にカジュアルと入っている通り、フォーマル感はあまりないドレスコードです。
ドレスコードとして指定される意味は、ジャケットの着用を求めたり、Tシャツと短パンでの入店を断るといった意味合いがある様です。カジュアルさを出すためにノーネクタイにするのはNGとされているので注意しましょう。
男性
男性の場合には、一般的にはスラックスにジャケットなど、上下で素材の違う物を合わせます。ジーンズにジャケットというスタイルもあるそうですが、基本的にはジーンズはNGとなっています。レストランでは避けた方が良いでしょう。
女性
女性の場合も、スマートカジュアルの場合はジーンズを避けましょう。女性らしさを感じるワンピースなどがおすすめですが、露出がある物は避けた方が良いでしょう。ワンピースやスカート、ブラウスといった服装で良いですが、綺麗目を意識する事を忘れないようにしましょう。履物はミュールなどで大丈夫です。
シーン別ドレスコード
それでは、シーン別のドレスコードを見ていきましょう。ドレスコードは結婚式やお葬式などシーンによって異なってくるので、シチュエーション事に適したドレスコードを確認しておく事が重要です。
結婚式
結婚式のドレスコードは、男性の場合は黒やグレー、ネイビーといった色合いのスーツが一般的です。落ち着いた色合いの物を選べば新郎より目立ってしまう事もなく、失礼にならないでしょう。そして、白やシルバーといったカラーは新郎の服装と被るので避けましょう。
女性の場合にも、新婦よりも目立たない様に注意しましょう。花嫁と被る白色や、お葬式を連想させる真っ黒のドレスも避けた方が無難です。また、露出が高すぎる服装や体のラインが出る様な物もやめましょう。
高級レストランや三ツ星レストラン
高級レストランや三ツ星レストランのドレスコードは、食事をする際に理想的な服装する事を前提として定められています。店内で食事する人達やお店の人の間では、上品で落ち着いた服装などでお店の雰囲気を統一させたいという想いがあるからです。
汚い服装で食事をしていれば、お店の人も気分が良く無いのは考えてみれば納得です。綺麗な服装であっても、スニーカーやジャージなどといったカジュアルな服装の場合には入店拒否される事もあります。
成人式
成人式はただの行事では無く、立派な大人になるための通過儀礼です。ですので、きちんとしたドレスコードで参加する必要があります。成人式に私服で参加してしまうと浮いてしまうので、しっかりしたドレスコードで臨みましょう。
成人式のドレスコードは、男性の場合にはスーツが一般的です。女性の場合にはスーツよりも振袖の方が一般的です。衣装に一度の事なので、華やかな振袖を選ぶ人が多い様です。華やかなデザインを選ぶ際にも、品があるものを選ぶように心がけましょう。
オペラ・カジノ
出典: https://tenki.jp
オペラ鑑賞に行く際はドレスコードは決まっておらず、S席の様な高い値段の席でなければTシャツとデニムで鑑賞する方もいる様です。しかし、せっかくオペラ鑑賞に行くのなら、いつもよりもおしゃれで特別な服装を選んだ方が良いでしょう。高級レストランに着ていく服のような、上品なドレスならオペラのドレスコードとしてもピッタリです。
カジノの場合には、地域やクラブのコンセプトでドレスコードは様々です。フォーマルのみとドレスコードを定めている場合もありますし、カジュアル可となっているドレスコードもあります。
仕事関連のイベント
仕事関連のイベントの場合には、やはりドレスコードはビジネスアタイアがぴったりです。先程紹介した様に、男女ともに上下揃ったスーツを選びましょう。女性の場合には華やかなデザインを選んでもドレスコードの面で問題はありません。
和装のドレスコード【女性編】
ここからは、和装のドレスコードについて紹介します。女性のドレスコードはたくさんの種類があるので、順番に確認していきましょう。
黒留袖
黒留袖は、既婚の親族女性が結婚式の際に身に付けることが多い第一礼装の着物です。黒留袖は新郎新婦の親しか着てはいけないというイメージもありますが、身内の既婚女性なら着ても大丈夫です。
色留袖
黒留袖は文字通り黒色ですが、黒以外の留めそでは色留袖と呼ばれます。この着物は第二礼装ですが、五つ紋にすると黒留袖と同じく第一礼装とみなされます。紋の数に注意すれば、結婚式でも着用する事が出来ます。
振袖
振袖は未婚女性の第一礼装で、成人式で着る場合が多い着物です。振袖には大振袖、中振袖、小振袖の3種類があり、それぞれ長さが異なっています。大振袖は本振袖とも呼ばれ、結婚式の際には新婦が着る事があるので少し注意が必要な着物です。
黒喪服
黒喪服は、その名の通りお葬式で喪主とその親族が着用する衣装の事です。黒地で地紋の入っていないものが正式で、白の長じゅばん、足袋、黒の名古屋帯を合わせます。昔は喪服と言えば白が一般的で、黒喪服となったのは明治以降だそうです。
訪問着
振袖は未婚女性が着る着物ですが、訪問着は準正装として未婚者も着る事が出来ます。袖が60cmと短めで、多くのシーンで活用出来ます。胸元にも模様があり、華やかさがあるのでテーブル席の場合にもおすすめのドレスコードです。
色無地
お茶席でよく使用される着物が色無地です。紋を入れる事で準礼装となり、紋が無いタイプの訪問着よりも格が上のドレスコードになります。帯や小物を変える事で雰囲気を変える事が出来るので、色無地を一枚持っていると便利です。
小紋
小紋には江戸小紋とも呼ばれている物もあり、紋を入れる事で準礼装として着用する事が出来る着物です。元々は武士の裃に使用された柄で、柄は細かければ細かい程上品であった様です。しかし、無紋の場合には小紋と同格となります。準礼装として使用するには、紋入れが必須なので注意しましょう。
無紋の訪問着
無紋の訪問着は略礼装として分類されていますが、最近では結婚式や入学式の際のドレスコードとしても選ばれています。カジュアルなパーティーや食事会、クラシック鑑賞などの際にも使用でき、ワンピースと同格のドレスコードになります。
無紋の付け下げ
無紋の付け下げは訪問着と同じ様に肩や袖に柄が入っており、訪問着よりも若干格下とされている着物です。訪問着は華やかな印象がありますが、付け下げは落ち着いた上品さを感じる物となっています。紋を一つ入れれば、お茶会にもピッタリのドレスコードとなります。
略礼装の小紋
小紋は普段着ですが、柄によっては略礼装として着用します。帯は袋帯か、金糸や銀糸の入った名古屋帯を合わせると良いとされています。平服指定の結婚披露パーティーや、コンサートなど、平服よりも少し格が高いドレスコードとして使用するのがおすすめです。
和装のドレスコード【男性編】
続いて、男性着物のドレスコードを見ていきましょう。男性の場合にはドレスコードは3種類しか無いので、どの様な時に使用するのか特徴を見ていきましょう。
黒紋付と羽織り袴
出典: ://
袴は正式な礼装で、父親や媒酌人といった形で結婚式に参加する場合には黒紋付と羽織り袴を切るのが良いでしょう。若い男性が羽織袴を着ると新郎と間違われてしまうという事で最近避けられてしまう着物なのですが、礼装として冠婚葬祭のドレスコードに適しているので特に問題は無いとされています。
色紋付
色紋付は黒紋付と比べると少し格は落ちてしまいますが、フォーマルなシーンに活用出来ます。生地は羽二重か紋綸子、ちりめんを使用して、染め抜き五つ紋の物なら結婚式の花婿のドレスコードとして使用する事が出来ます。
ただし、花嫁が白無垢や色打掛、黒引き振袖、大振袖の場合には色紋付の方が低い格式となってしまうので避けるようにしましょう。格式を必要としない場合には、三つ紋でも問題は無い様です。三つ紋の場合には、背中の中心と両後ろ袖に紋が入っています。
着流し
着流しは、通常の場合は着物に帯を締めただけの姿の事を指す服装です。ただ、元々は袴を付けない羽織と着物だけの姿を表現としていました。ですので、現在でもその意味で使われる場合もあります。男性の着流し姿は、略式の装いで普段着という位置付けのドレスコードです。
着流しで必要な付属品は6つあり、着物、帯、腰紐、足袋、草履、長じゅばん+下着です。着物姿になるためには最低限上記の物が必要になります。
ドレスコードを守って大人の着こなしを!
この記事では、ドレスコードとはどのような物なのかについてや、どの様な種類があるのかについて紹介しました。ドレスコードはその場の雰囲気や相手に合わせて使用するのが重要で、相手に失礼なだけではなくお店に入れなくなってしまう可能性もあります。
特に女性の場合はドレスコードの種類も多いので、あらかじめどの様な物があるか確認しておく事が需要です。ドレスコードを守って、大人の着こなしを楽しんでみましょう。