手土産の渡し方とマナーは?タイミングと紙袋の扱い方も解説!
皆さんは相手への手土産を少なからず買ったことがあると思います。その手土産は友達、同僚、もしくは恩師や上司などの目上の人に渡す機会があったかもしれません。しかし、その時の手土産の渡し方は合っていますか。今回は手土産の渡し方とマナーについて紹介していきたいと思います。また、ビジネスシーンになると手土産を渡すタイミングを失いがちなので、ベストなタイミングや、渡した後の紙袋の扱いについても紹介していきたいと思います。ぜひ参考にしてみてください。
目次
手土産の渡し方のマナーを正しく覚えて気持ち良く!
皆さんは旅行に出かける時に必ずと言ってよいほど買うものが、手土産だと思います。また、旅行に限らず、家族や友人、恩師などへ渡すシンプルな手土産もあると思います。手土産には気持ちのこもったものが必要です。しかし、その気持ちを伝えるためには、手土産を渡すマナーも大切です。今回は、手土産を渡すときのマナーや、渡すタイミングについて紹介していきたいと思います。良かったらぜひ参考にしてみてください。
手土産の渡し方の基本は「挨拶が済んでから」
手土産の渡し方には、いくつかの基本的なポイントがあります。まずはそれらのマナーのポイントについて紹介していきたいと思います。1つ目の渡し方のポイントは、手土産を渡すときタイミングです。これは、多くの人が迷うことだと思います。基本的に、手土産は「挨拶が済んでから」渡すのが良い渡し方とされています。仲の良い相手だと問題ないと思いますが、ビジネスの場合はマナー違反になりかねないので注意しましょう。
手土産の渡し方の基本は「紙袋から出す」
手土産の渡し方の2つ目のポイントは「紙袋から出して」手土産を相手に渡すことです。このポイントは基本かつ重要なポイントです。しかし、こちらのマナーを意外に知らないという方がかなり多いです。それもそのはず、多くの社会人は紙袋のまま渡せば手提げのように持ち歩くことができるので非礼にならないと思い込んでいるのです。しかし、これは完全にマナー違反になります。ぜひ気を付けたいポイントになります。
どうしても紙袋から手土産を出して相手に渡すイメージがつかない人は、紙袋を「風呂敷」だと思ってみてください。手土産を自分の風呂敷に包んで持ってきたときに、風呂敷ごと渡す人はまずいません。風呂敷から手土産を取り出して、その手土産だけを渡したい相手に渡すと思います。この風呂敷を使った渡し方と同様に、紙袋から手土産を取り出して渡したい人に渡します。これが、手土産の正しい渡し方になります。
手土産の渡し方の基本は「一言添える」
そして、最後に紹介する手土産の渡し方のポイントは、手土産を渡すときに「一言添える」ことです。こちらの渡し方のポイントは、先ほど紹介した手土産を紙袋から出して相手に渡すポイントよりもイメージがつきやすいと思います。実際、この一言もなく手土産を渡したり、渡されたりするとマナー違反以前に違和感を感じてしまうと思います。手土産を相手に渡す際には、何でもよいので気持ちのこもった一言を添えてください。
手土産の渡し方のタイミングは?
手土産を渡すときの基本的なポイントを3点紹介してきました。これらはどれも基本であり、そのポイントを抑えたうえでタイミングやシチュエーションに合わせて手土産を相手に渡す必要があります。そこで、まず初めに手土産を相手に渡すタイミングについてシチュエーションに合わせて紹介していきたいと思います。このタイミングを間違えてしまうとマナー違反に見えたり、スマートに魅せることができないので意識してみてください。
ビジネスの場で手土産を渡すタイミング
まず初めにに紹介するタイミングは、ビジネスの場で手土産を渡すタイミングです。多忙を極める多くの社会人の方にとって、ビジネスの場で手土産を渡す機会は多いと思います。そのようなときに手土産を渡すタイミングを間違えてしまった経験があると思います。ビジネスの場では、取引先に到着していきなり渡すのではなく、応接室や会議室に通された後に渡すのが良い渡し方とされています。
バタバタするロビーや受付でいきなり渡してしまうのはスマートではありません。そして、肝心のタイミングです。取引先に訪問したときには、応接室や会議室に通されて名刺交換や挨拶を済ませたタイミングで手土産を相手に渡すのが良い渡し方です。一通り挨拶が終わって椅子に腰掛け、落ち着いたときが渡すタイミングになります。受付先でのみ失礼する場合も挨拶が終わったタイミングで渡すのが良いマナーになります。
しかし、一通りの挨拶が終わったら手土産を渡すのは、確かに良いマナーであり、ビジネスの場での基本的な渡し方になります。しかし、挨拶を終えたタイミングで手土産を渡してしまうと、相手は一通りの仕事を終えるまでその手土産を持っている必要があります。しかも、基本的に紙袋から出して渡すのがマナーになっているので、人によっては煩わしいと思う方もいると思います。こちらは人によって使い分ける必要があります。
挨拶を終えたタイミングで相手に手土産を渡すという基本を押さえた上で、今後の仕事のスケジュールに合わせて臨機応変に渡すタイミングを変えるのも大切なマナーの一つです。どうしても、渡す相手の帰り際になってしまう際はその旨を相手に簡単に説明して手土産を渡すのも気持ちがこもっていればアリかもしれません。
外食のときの手土産を渡すタイミング
ビジネスのシチュエーションでは、一通りの挨拶を済ませたタイミングで手土産を相手に渡すのが良い渡し方でした。次は、外食の時に手土産を渡すタイミングについて紹介していきたいと思います。ここでの外食は、友人や同僚などの仲の良い相手だけでなく、会食のタイミングも含みます。会食とタイミングになると、どうしてみ手土産を相手に渡すタイミングを失いがちになってしまいます。
基本的に、会食の際は会場へ行って、食事をするというのが流れであると思います。こちらは、先ほど紹介したビジネスの時と同様に、屋外ではなく、屋内で手土産を渡すのが基本になります。そして、肝心の渡すタイミングですが、食事が終わって帰るタイミングで渡します。部屋に入って挨拶直後に渡してしまうと、先方がずっと手土産をもつ必要があり、食事の邪魔になってしまいます。なので、帰るタイミングで渡してください。
家に上がらず失礼するときは玄関でOK
外食の際に手土産を渡すときは、食事が終わってこれから帰るタイミングで手土産を相手に渡すのが一番良い渡し方です。しかし、外食をするまでもなく、渡したい相手の家に行って手土産を渡すこともあると思います。わざわざ相手の家に上がらずに手土産を渡すタイミングがあると思います。日常的な挨拶で玄関での話のみという場合には、挨拶が終わった後に玄関先で渡すのがマナーです。
複数人いる場合は立場が一番上の人が渡す・受け取る
相手先の自宅に行って手土産を渡すときは挨拶を一通り終えてから手土産を渡すのがマナーになっていました。そして、恐らくビジネスのタイミングで多いと思いますが、手土産を渡す相手が複数いた場合はどうするべきか考えたことがあると思います。同僚や友人の仲でしたらそこまで意識することはないと思います。しかし、部長や課長などの地位がバラバラな人が複数人いるという場合は何度も起こりうると思います。
基本的に、手土産を渡す相手が複数人いる場合は、立場の高い人から順番に渡していきます。これは、手土産を受け取るときも同じです。最後に渡す人、または受け取る人がその場で一番立場の低い人になるようにするのが良いマナーとされています。また、手土産が足りなくなってしまったというのは絶対に起きないようにしましょう。渡し方以前のマナー違反になってしまうので、気を付けてください。
手土産を渡すときの紙袋の扱い方を知っておこう!
手土産を渡すタイミングをシチュエーション別に紹介してきました。ビジネスのタイミングで手土産を渡すのは多いと思います。ぜひ参考にしてみてください。しかし、手土産を渡すからと言って手土産だけを持ち歩くのは違和感があります。そこでほぼ必ず使うのは、紙袋だと思います。そこで、今回は手土産を渡すときに紙袋の扱い方について紹介していきたいと思います。最近のマナーもありますので、ぜひ参考にしてみてください。
紙袋から取り出したら一度自分の方に正面を向ける
まず初めに、言うまでもなく紙袋から手土産を取り出します。先ほども紹介したように、相手に渡すときは紙袋から手土産を取り出して渡すのが基本になります。紙袋から取り出したら、いったん手土産の正面を自分のほうに向けて置きます。この時に、相手に渡す手土産に粗相がないかをチェックします。相手に渡す手土産に粗相がなければ、問題ありません。
時計まわりに90度・さらに90度回して相手に正面を向ける
相手に渡す手土産に粗相がなければ、時計まわりに90度、さらに90度回して相手に手土産を正面を向けて差し出します。この時に何か気持ちのこもった言葉を一言添えて渡すようにしてください。ここで添える一言については、後程紹介します。相手に渡す際に手土産を自分に向けて渡したり、表面を下向きにして手土産を相手に渡す渡し方はマナー違反となります。特に、目上の人にやってはいけない行為でもあるので気を付けてください。
手土産を渡したら紙袋はさっとたたむ
相手に粗相なく手土産を渡したら、手土産を入れていた紙袋はすぐにたたんでください。紙袋は、場合によってはたたまずにそのまま渡すこともあります。また、最近では可愛い紙袋などもありますので、人によっては紙袋も欲しいという人もいると思います。そのような場合は、袋も持ち帰る旨を説明するのも良いと思います。もしくは、かさばる場合は相手に処分をお願いするのも良いかもしれません。
不要になった紙袋は持ち帰るのが基本
基本的に、不要になった紙袋をたたんだら、自分で持ち帰るのが基本です。これは、風呂敷で例えるとすぐにわかります。相手に渡す手土産は風呂敷の中身であって、その手土産は風呂敷込みのものではありません。それと同様に、相手に渡す手土産は紙袋の中身であって、紙袋込みの手土産ではありません。紙袋ごとそのまま渡してしまうとマナー違反になってしまう場合もあります。状況に合わせて動いてみてください。
外出先で渡す場合は紙袋のまま渡してもOK
外出先で手土産を渡すタイミングがあると思います。出張先や、外回りの時に渡す手土産などがあると思います。その場合は、紙袋のまま渡しても問題ありません。理由は単純です。一通りの挨拶が終わった後に手土産だけを渡してしまうと、その手土産を素手で持ち続ける必要があるからです。その煩わしさを回避するために、あえて紙袋のまま渡しても問題ありません。これは、一種の「親切」になります。
しかし、手土産を紙袋に入れたまま渡す場合にはいくつかの注意が必要です。それは、紙袋に手土産を入れて渡すときに一言添える必要があります。いくら相手が空気を読んでいたとしても、紙袋のまま渡されてしまうと、どうしてもマナー違反に見えてしまいます。そこで、袋の処分をお願いしたりしてみてください。最近だと、紙袋も可愛いものになっているので、紙袋ごと持ち帰ることを伝えても問題ないと思います。
手土産で喜ばれる品物とは?
手土産を入れていた紙袋の扱い方について紹介してきました。紙袋は手土産を渡した後に、速やかにたたんで、渡した人が持ち帰るというのが基本です。しかし、状況によっては一種の親切として相手にあえて紙袋ごと渡すこともあるということです。そして、肝心の手土産ですが、どのようなものを選んでいますか。相手に渡す手土産は結構迷うと思いますので、手土産で喜ばれる品物について紹介していきたいと思います。
ビジネスシーンでは大勢に配れるものを
まず初めに紹介するシーンは、ビジネスの場面です。この時はできるだけ大勢に配れるものを選ぶようにしてください。ビジネスの場合は、手土産がオフィスで配られることを想定して選ぶのが手土産を選ぶ際のコツです。ケーキやバウムクーヘンだと、切り分けるのが大変でとてもスマートではありません。そのよな手土産よりは袋で小分けにされているクッキーやせんべいなどがビジネスシーンでは好まるでしょう。
また、手土産を渡す人の職場に何人いるのか、おおよその数を把握しておくことが大切です。量が少なすぎると全員に配り切れないこともあり得ます。逆に多すぎる量になりと余ってしまうこともあります。なので、手土産をもらう相手が多い場合は量を選びましょう。企業規模によりますが、だいたい部署内に配られることを考えると、20~30個入りなど多めのものを用意すると良いかもしれません。ぜひ参考にしてみてください。
結婚の挨拶のシーンでは相手の親の好みを確認
ビジネスシーンでは渡す相手が複数人いるので、全員に手土産が渡るように多くのものが入ってる手土産を選ぶ必要があります。そして、次に紹介するシーンは結婚のタイミングだと思います。この時の手土産は複数人に手土産が渡るように手土産を選ぶのではありません。結婚の挨拶のシーンでは、相手の親の好みを確認してみてください。
自分を紹介する意味も込めて、出身地の名物を持参すると手土産から出身地の話になり会話が盛り上がるかもしれません。もらって嬉しい手土産ですが、選び方や渡し方を工夫すると人柄や心遣いが感じられてより喜んでもらえると思います。逆にマナーを間違えると相手に失礼な印象を与えかねないので、基本的なマナーは押さえておく必要があります。基本的なマナーを抑えた上で選ぶのがいいかと思います。
子供のいる家庭への手土産には子供が食べやすいものを
結婚の挨拶の場面で渡す手土産は、できるだけ相手の両親の好みに合わせて選ぶことをおすすめしました。また、自分の地元とゆかりのある手土産を選ぶのもアリだと思います。しかし、相手方の家に渡すときに、もしかしたら子供がいるかもしれません。子供がいる場合は、子供でも食べれるような食べやすいものを選ぶことをおすすめします。
大人だけの場合では、ウイスキーボンボンのようなアルコールが含まれているお菓子もアリだと思います。しかし、子供からしたらアルコールは良くないです。また、極端に苦いものや、極端に辛いものなども子供にとっては良くないです。チョコレートなどのお菓子が一番理想です。最近では、おしゃれな和菓子を手土産として持っていく人もいます。子供でも食べやすいものをぜひ選んでみてください。
手土産を渡すときの言葉や一言にも気を遣おう!
相手が喜ぶ手土産について紹介してきました。ビジネスシーンでは配れる手土産、結婚の挨拶では両親の好みの手土産、子供がいる家庭では子供でも食べれる手土産が好まれます。状況に合わせて相手に渡す手土産を選んでみてください。そして、相手に手土産を渡すときには、必ず一言添えて渡すのが基本のマナーになっています。そこで、今回は手土産を渡すときの言葉や一言について紹介していきたいと思います。
「つまらないものですが」の本当の意味とは?
手土産を渡すときの言葉は、「つまらないものですが」という言葉を添えるのが定番かと思います。実は、この「つまらないもの」というのは謙遜の表現なのです。言葉の意味は、「自分なりに誠意をもって選んだ品ですが、立派なあなたの前ではつまらないものに思えます」です。しかし、この言葉の意味を誤解している人もいです。
つまらないものをくれるなんて失礼だと思われたり、そんなにへりくだる必要はないという意見が最近では多くあります。つまり、この表現は謙遜しすぎるということで、近年あまり使われなくなってきました。実際に手土産を渡すときに「つまらないものですが」という言葉を添えるのは少数派で、比較的年代が高い人が一部使っているのに留まりつつあるようです。
ちなみに、最近では「つまらないものですが」と添えるよりも、「ありきたりのものですがどうぞ」という言葉が主流になっているようです。確かに手土産の品物というのはだいたいパターンが決まっていますので、嘘ではありません。また、「つまらないものですが」という表現を使ってしまうと、「へりくだりすぎていないか?」「つまらないものを渡すのか?」という葛藤もあります。
しかし、「ありきたりのもの」であればそういった葛藤も少ないため、使いやすいのかもしれません。他にも「お世話になっております」という感謝の言葉を添えたり、「お口にあうといいですが」と謙遜せず相手への気配りが感じられる表現も多く使われます。
冷蔵保存が必要なものはその旨を一言添える
手土産を選んでいる際に、ご当地の手土産を選ぶとなると、生ものやアイスなどの保存場所が限られているものを選ぶ場合があると思います。それらのような、すぐに冷蔵庫に入れたほうが良いものは「冷たい物なので冷蔵庫へ」など、一言添えて玄関で渡してください。外出しているときや、会社のオフィスで生ものやアイスを渡すのは相手にとっては単純に困ります。なので、相手の玄関で生ものの手土産は渡すようにしましょう。
生花の場合は「お部屋に飾ってください」の一言を添えて玄関で
手土産を選んでいるときに、相手によっては花を選ぶ場合もあると思います。特に、渡す相手に何か嬉しいことがあった場合や、女性への手土産として花を選ぶ人は多いと思います。鉢植えや切り花、生花などの花の手土産は会社のオフィスやレストランなどの屋内よりは、玄関で渡したほうが相手にとってもスマートに見えます。花を渡す際は、手土産に添える一言も大事になってきます。
玄関先で、「土でお部屋を汚すといけませんので」など一言入れて花を先に渡してください。また、ブーケのような土のついていない花の場合は他の言葉を添えて渡すのがよいと思います。そして、手土産を花にする場合は、渡したあとに相手が行う花の手入れも考慮するのが大切です。自分が渡した花は、相手が後々世話をするということです。
なので、花だけを用意するのではなく、花瓶を用意しなくてもそのまま飾れる鉢植えや、ベース付きのアレンジメントなどにするのがおすすめです。相手のこともしっかりと考えて花を選んでみてください。
手土産の渡し方は言葉も添えながら自分らしさを演出しよう
いかがでしたか。今回は手土産の基本的な渡し方、状況による手土産を相手に渡すタイミング、手土産を渡した後の紙袋の扱い方、手土産で相手に喜ばれる品物の選び方、手土産を渡すときに添える一言について紹介してきました。手土産を渡す方法には、相手のことを第一に考えて相手に気持ちを込めて手土産を渡すことが大切です。また、添える一言も、自分らしい言葉を添えるのが一番ベストな方法です。ぜひ参考にしてみてください。