ビビンバは混ぜるのが正しい食べ方？混ぜ方のポイントや食事マナーも

ビビンバは、日本でも人気の韓国料理のひとつです。ご飯に複数の具材が乗っており、いろいろな味を楽しめます。しかし、食べるときに、混ぜて良いかどうか迷うこともあるでしょう。

本記事では、ビビンバの正しい食べ方や、韓国の食事マナーを解説します。混ぜるときのポイントも紹介しているため、ぜひ参考にしてください。

ビビンバは数種類の具材をご飯に混ぜ、コチュジャンなどで味をつけた料理です。韓国では定番の家庭料理で、余ったおかずなどを利用して作られます。ビビンバは韓国語で「混ぜる」と「ご飯」を意味しており、混ぜご飯はすべてビビンバと呼ばれます。

起源には諸説あり、どうやって誕生したのかは、定かでありません。「宮廷料理として食べられていた」という説もあれば、「大晦日の残り物を片付けるためにできた」という説もあります。

余った食材を自由に使うため、各家庭でそれぞれ味が異なります。子供が食べやすいように、ナムルや肉などの具材を、小さく刻むことも多いです。

石釜を使う「石焼ビビンバ」もありますが、こちらは少し高級な料理として誕生しました。そのため、石焼ビビンバのほうが具材が豪華で、値段も高めになっています。

ビビンバの具材に決まりはありませんが、よく使われる定番の具材が存在します。定番の具材は、ナムルやキムチ、卵や牛肉などです。

ナムルには、もやし、ほうれん草、大根、ぜんまいなどがよく使われます。これらのナムルを使うといろいろな食感が楽しめて、全体の色合いも良くなります。

ビビンバはもともと「混ぜご飯」であるため、混ぜてから食べるのが基本です。日本人は具材とご飯を混ぜると、汚いと感じることがあります。

しかし、混ぜないと、ビビンバ本来の美味しさが味わえません。ご飯と具材が完全に一体化するまで、しっかりと混ぜるようにしましょう。

ビビンバを美味しく食べるためには、混ぜ方にもポイントがあります。ひとつ目のポイントは、空気を送り込むようにして混ぜることです。押しつぶすように混ぜてしまうと、具材がベチャベチャになってしまいます。

力を入れすぎないようにして、優しくふんわりと混ぜましょう。ふたつ目のポイントは、ご飯が色づくまで混ぜることです。

ご飯に白い部分が残っている場合は、まだ混ぜる時間が足りません。コチュジャンやキムチなどの赤色で、ご飯が完全に染まるまで混ぜましょう。

ビビンバには、わかめスープがついていることもあります。別々に食べても良いのですが、ビビンバとスープを合わせた食べ方も、おすすめです。混ぜやすくなると同時に、スープの塩気で旨味も増します。

石焼ビビンバの場合は、スープをご飯に落とすことで、おこげを作ることもできます。おこげを多く作りたいときは、ぜひわかめスープを活用してみてください。

日本と韓国では、食事のマナーが異なります。最も大きな違いは、器を持つか持たないかです。日本では、小さい食器を置いたまま食べるのは、マナー違反に当たります。そのため、小鉢やお茶碗は、手で持って食べるのが基本です。

しかし、韓国では、この行為が逆にマナー違反となります。器を持ち上げて食べると、「がっついている」という印象を与えてしまうのです。韓国で食事をするときは、器を持ち上げないように気をつけましょう。

ビビンバを混ぜると見た目が悪くなるため、混ぜることに抵抗がある人もいるでしょう。しかし、韓国では混ぜるのが正式な食べ方で、マナー違反には当たりません。

混ぜ方が中途半端だと、美味しさも半減してしまいます。ご飯の色が変わるまで、しっかりと混ぜるのがポイントです。韓国での正しい食べ方や食事マナーを覚えて、ビビンバを美味しく食べましょう。