ユリ根は栄養満点！下ごしらえの仕方や人気レシピもチェック！

ユリ根はお正月料理や料亭料理などで知られていますが、普段の食卓に上がることはあまりない食材です。しかし、漢方にも使われている栄養満点な食べ物ですので、積極的に取り入れた方が良いでしょう。そこで本記事では、ユリ根の特徴や下ごしらえの仕方をまとめました。

またおかずにも、おつまみにもなる人気レシピも紹介しますので、日々の献立の参考にしてください。

ユリ根とは、百合の球根部分のことです。球根部分は鱗茎（りんけい）と呼ばれ、葉が変形したものになります。オニユリやコオニユリ、ヤマユリの鱗茎を食用とすることが多いです。その他の百合には、苦味が強かったり、毒がある場合もあるので、注意してください。生産地はほとんどが北海道です。旬は秋から冬にかけてになります。

生産はたいへんで、6年もかかるそうです。1度植えたら7年はその畑には植えられないという、手間がかかります。そしてデリケートで傷つきやすく、乾燥にも弱いため、おかくずに入って流通されています。

滋養強壮や咳止め、精神安定、便秘解消など、さまざまな効能を持っています。栄養素としては、カリウムやビタミンC、食物繊維が含まれています。しかし、ほとんどが炭水化物です。

体に良いからと食べ過ぎてしまっては、太る原因になりますので、気をつけましょう。免疫力を向上させる効能もあるので、上手に取り入れてみてください。

【下ごしらえの仕方】

1. 外側の鱗片から1枚ずつはがす
2. 全部はがしたら、水を入れたボウルの中で水洗いをする
3. 茶色く汚れた部分や傷の部分は、包丁でそぎとる
4. 大きいものは半分に切る
5. 茹でて使う時には、たっぷりの熱湯に入れて2～3分茹でる
6. 電子レンジで加熱する時には、ふんわりとラップをかけて600Wで1分加熱する
7. 6を取り出して、上下を返し、様子をみてさらに1分加熱する

傷つきやすく、湿気に弱いため、おがくずに入って売っていることもあります。その場合には、おかくずも一緒に袋に入れて購入し、冷蔵庫に入れておくと日持ちするので、おすすめです。調理する際には、おかくずは水洗いをして落としてください。茶色く汚れた部分は、スプーンを使って削り取っても良いでしょう。

加熱することでほろ苦さが和らぎます。鍋で茹でても電子レンジで加熱しても、どちらでもOKです。電子レンジの場合は、透き通ってほっくりとするまで加熱するように、様子をみながら加熱時間を調節してください。

【材料】（2人分）

• ユリ根…1個
• アボカド…1個
• キムチ…60g
• 焼きのり…1枚
• ごま油…大さじ1/2
• 白いりごま…大さじ1/2

1. ユリ根はバラバラにして洗い、水気を切る
2. 耐熱容器にキッチンペーパーを敷いて1を入れて、ラップをして電子レンジで600W1分半加熱する
3. アボカドは種を取り除き、一口大に切る
4. ボウルに2と3、キムチを入れて混ぜる
5. 4にごま油と焼きのりも加えて、全体を混ぜ合わせる
6. 器に盛りつけ、白いりごまをかけて完成

ユリ根とアボカド、のりは食物繊維が豊富なため、腸の調子を整えてくれます。さまざまな食感が楽しめ、彩りもきれいなレシピです。電子レンジ加熱の際にキッチンペーパーを使用すると、余分な水分が取り除かれるため、ほくほくに仕上がります。

焼きのりとごま油で味に深みが出ますので、おかずとしてだけではなく、おつまみにも向いています。和えるだけで簡単に作れる料理のため、初心者の人でも安心でしょう。

バターで炒めて、塩コショウで味付けしただけのシンプルな作り方です。シンプルですが、病みつきになる美味しさです。初めてユリ根料理に挑戦する人にもおすすめできます。ボリュームを出したい時には、ベーコンやにんにくを加えても良いでしょう。

体にやさしい、おつまみレシピを紹介します。ユリ根と蓮根を茹でてミキサーでなめらかにし、味噌とにんにく、豆乳を加えた料理です。ピンクペッパーやハーブを添えると、見た目も華やかになるため、おもてなしやパーティーにも最適です。栄養満点のおつまみで、からだを労わってください。

ユリ根の特徴や下ごしらえの仕方、人気レシピを紹介しました。滋養強壮や咳止め、免疫力向上、便秘改善など、さまざまな効能があります。栄養価が高い食材ですが、普段の食事に取り入れている人は多くないでしょう。下ごしらえの仕方も簡単ですので、本記事を参考にユリ根料理にぜひ挑戦してみてください。