2019年07月13日公開
2024年09月22日更新
コンビニ弁当は体に悪い?添加物が健康に与える危険性が嘘か本当か調査
コンビニ弁当は多くの人が食べたことがあるでしょう。仕事が忙しい方や一人暮らしの方などはコンビニ弁当が中心になっているかもしれません。コンビニ弁当が体に悪いということは以前から度々聞くことがありますが嘘ではないのでしょうか?危険と言われる理由は含まれている食品添加物にありました。今回はコンビニ弁当に含まれている食品添加物について紹介していきます。健康面での危険性はどのようなものがあるのでしょうか?
目次
コンビニ弁当の添加物の危険性がネットでも話題
添加物は体に悪い、危険という言葉を近頃よく見かけるようになってきました。SNSの普及やネットが広まった現代ではいろんな情報はすさまじいスピードで広がっていきます。
添加物が体に悪いということもネットなどで取り上げられ多くの人の目に入りました。大手のコンビニ弁当を比較してみて全くカビが生えないものがあったということも話題になったりしていました。
今回はコンビニ弁当に着目して健康に与える危険性があるのか紹介していきましょう。実際にコンビニ弁当の製造に関わっていた方の話などを元に調べてみました。調べてみると製造に関わっている方は絶対にコンビニ弁当は食べないほど危険と感じていることが分かりました。
コンビニ弁当に添加物が入っている理由
自宅で作ったお弁当は日持ちしませんが、コンビニ弁当は腐らずにきれいな状態を保っていることに気づきます。よく考えると不思議なことで、真夏の気温30℃の中に48時間置いておいても腐ることなく食べられます。
コンビニ弁当には保存料や着色料などの食品添加物が多く使われていて危険だと感じている方もいるでしょう。ですが、食品添加物はコンビニ弁当だけではなくいろんな加工食品に使われています。
食中毒の防止
コンビニが一番恐れていることは食中毒です。食中毒が発生したとなるとそのお店はニュースでも取り上げられお客さんは訪れなくなり、お店は売上がなくなり潰れてしまうでしょう。そうならないために食中毒を発生させないような基準でコンビニ弁当を作る必要があります。まだ食べられるものでも早めに廃棄が決められていることもあるでしょう。
スーパーの惣菜売り場は店舗の中で作って出来たてが並べられます。ですがコンビニ弁当は地域ごとに設置された拠点で大量に作ってから店舗に並びます。そのため食品添加物を使用していないとお店に運んでいるまでに時間がかかり、到着したころにはお弁当にかなりの傷みが発生してしまいます。
傷んでいるコンビニ弁当を食べてしまうと、食べた人は健康被害を受ける可能性があり食中毒の危険性があります。そのため拠点で作ったコンビニ弁当がお店に運ばれてお客さんの口に入るまで傷まないように作らないといけませんので、食品添加物を使用する必要があるというわけです。
見た目を良くする
自宅でお弁当を作る方は分かるでしょうが、作りたてのものと食べるときに開けたお弁当では見た目が違います。海苔はしんなりしますし、揚げ物も揚げたてとは姿が変わり油がまわってべちゃっとしているものもあります。
自宅で作るお弁当はいいものの、お金を払って購入するコンビニ弁当も同じように見た目からして美味しくなさそうなら購入しようとは思わないでしょう。揚げ物は香ばしそうで野菜や果物も新鮮そうな見た目をしていた方が食べたいと思います。そのような見た目に仕上げるためには食品添加物を使う必要があります。
コンビニ弁当に使われる添加物の危険性とは?
コンビニ弁当には食中毒の発生を防ぐためや見た目をきれいに保つために添加物が使われています。食品添加物といっても数多くの種類があり、商品の成分表示でも全てを記載しているわけではありません。コンビニ弁当に使われている添加物にはどのようなものがあるのか、その危険性について紹介していきます。
pH調整剤
pH調整剤が使われる前は防腐剤や保存料を使っていました。安全面にも配慮して天然物から抽出した食品添加物で、白子タンパクやポリリジンなどが防腐剤や保存料に使われていました。ですが、食品添加物のイメージが悪くなってきたことも重なり、イメージが悪いということでコンビニ業界は防腐剤や保存料の使用を止めるに至ります。
代わりに使用されるようになったのがpH調整剤です。pHを調整できる食品添加物で、食品のpHを酸性にもっていくことで菌が繁殖しにくい原理を応用したものです。分かりやすく言うと、ご飯に梅干しを入れて腐りにくくすることと同じです。梅干しを入れることで酸性に傾くので腐りにくくなります。
今までの防腐剤や保存料はネーミングで悪いイメージがあったかもしれませんが、少量でも効果がありました。ですがpH調整剤はpH5~6の間に下げるためにかなりの量が必要です。pH調整剤を入れると苦味や酸味が出て味が悪くなるので全体的に味を濃くしていたようですが、最近は味があまり出ないものが開発されているようです。
保存料や合成着色料を使っていないと宣伝していたとしても、代わりにpH調整剤などが入っているかもしれません。さらにpH調整剤は一括表記が可能ですので、1種類でも多くの種類を使っていてもpH調整剤が使われていることを記載すればいいのです。
pH調整剤にはリン酸塩・クエン酸・クエン酸ナトリウムなどがあります。リン酸塩はpH調整剤だけでなく調味料や膨張剤など食品に幅広く使用されていますが、摂取しすぎると骨がもろくなる可能性があるようです。
トランス脂肪酸
トランス脂肪酸は、水素添加した植物油を扱う過程で人工的に生成される副産物。悪玉コレステロール、動脈硬化、心臓疾患、ガン、免疫機能、認知症、不妊、アレルギー、アトピーなどへの悪影響が報告されています。
トランス脂肪酸は植物油を高温にして脱臭を行う工程で発生します。マーガリンやショートニングに含まれていることでも有名で、トランス脂肪酸は体に悪いというイメージを持っている方も多いでしょう。
アメリカでは禁止されている成分です。健康面でも不安があり、心筋梗塞になる確率を高めたり肥満への関連性も認められています。悪玉コレストロールの増加で心疾患を引き起こす可能性も高まりますし、トランス脂肪酸を多くとっている方ほどボケやすいとも言われています。
日本人の平均摂取量しか取っていない場合には疾患との関連性が明らかにはなっていないものの、健康面も考えると積極的に摂りたい添加物ではありません。アメリカでは禁止されていたり、トランス脂肪酸が入っている食品が危険と言われるのには理由があるでしょう。
現在ではマーガリンなどもトランス脂肪酸が減少傾向にはあるのを見ても、健康にいい成分とは言えないということが推測されます。
亜硫酸ナトリウム
水によく溶け、強力な還元作用により漂白します。酸化防止、変色防止、保存、防かびなどの効果もあります。
食品が酸化して腐るのを防いだり食品の漂白剤として使われています。例えば、エビの褐変を防いだりドライフルーツやかんぴょうの保存料として使われたりです。スイーツなどに使われている餡の漂白剤として使われることもあります。
どのような目的で使用したかということで記載も変わってきます。酸化防止剤として使った場合は酸化防止剤(亜硫酸ナトリウム)、保存料としては保存料(亜硫酸ナトリウム)、漂白剤として使うと漂白剤(亜硫酸ナトリウム)などと記載されます。他にも亜硫酸ナトリウムは、亜硫酸Naや亜硫酸塩と記載されていることもありますが同じ意味です。
漂白剤
食品の色調を整えるため、原料などに含まれる好ましくない色素成分や着色物質を無色にして白くしたり、きれいで鮮明な色調に整える目的で使用されます。漂白剤としての使用の他に、カット野菜等の生食用野菜や卵殻の殺菌の目的でも使用されます。
漂白剤は食品の原料の漂白を目的に使われています。亜塩素酸ナトリウムや過酸化水素などがそれにあたります。先程紹介した亜硫酸ナトリウムも漂白に使われる場合もあります。
食品添加物が体に悪いというのは嘘?
なぜならば、食品添加物とは、食品ではないからです。
食品と書かれていることで、誤摩化されそうですが、添加物を使う目的は、製造を効率的にしたり、保存を長く伸ばしたり、見た目きれいにするような食品に加工するために使われるもので、消費者にメリットがあるものではありません。
あくまでも、業者に都合のよいものが添加物です。
食品添加物が体に悪いというのは残念ながら嘘ではありません。体に悪いのが嘘だとしても、体にいいという記載は見つけることはできませんでした。体に悪いという記載は多く見かけることができましたので嘘ではないと言えます。
それを裏付けるかのようにいろんな情報を発見することができました。例えば、まだ食べることができるコンビニ弁当やおにぎりを毎日3kgずつブタに与えたら、その母ブタから生まれる子ブタは死んでしまっていたり奇形が続いたようです。コンビニ名はパニックになるからと名言は控えられたようでした。
続いての例はコンビニのオーナーの話です。とあるオーナーは研究も仕事と考えて毎日の食事全てをコンビニ弁当などのコンビニ食にしていたようです。ある時期から原因が分からない強い頭痛が発生するようになり体調も悪くなっていきました。どうやっても体調がよくならないので病院で精密検査したところ栄養失調と診断されたそうです。
推測によるとコンビニ弁当に栄養がなかったわけではなく、添加物などが大量に入っているものを体がこれ以上体に悪いと危険視して受付けなくなくなり栄養が届かなかったのではないかと言われています。実際には栄養がない食品もあったかもしれません。
ですがこの話はコンビニ弁当だけに限ったことではありません。食品添加物は危険と考えている方も多いでしょうが、一般的に加工食品にはほとんど食品添加物が使われています。お菓子や冷凍食品、タレやカレーのルーに至るまで原材料表示を見れば1つは食品添加物を見つけることができます。
ですが食品添加物は便利ですのでなくなることはないでしょう。食品添加物が進化したことで私達は食中毒の危険から遠ざかっているところもあるからです。傷んだお弁当を食べてしまうと食中毒という健康被害に見舞われる恐れもあり、食中毒は命の危険さえあります。
長期的な目で見れば食品添加物は体に悪い影響があるかもしれませんが、食品添加物を少なからず毎日摂取している現代では避けることが難しいです。体に悪いということは嘘ではありませんが、傷んだお弁当などを食べて命の危険にさらされる方が危ないように思います。そう思うと食品添加物が悪いのは嘘という視点も出てくるかもしれません。
基本的には健康面を考えるといいものではありませんので、体に悪いのは嘘ではないです。嘘ではないものの現代では多くの食品に使われており、食品添加物をなくすことは便利さを手放すことにもなりますのでなくなることはないでしょう。
野菜不足や塩分過多も危険
コンビニ弁当には野菜はあまり入っていないものが多いです。そのためコンビニ弁当を食生活の中心にしていたら野菜が不足してしまいます。野菜にはビタミンが多く含まれていますので、ビタミンが不足して栄養失調になる可能性もあります。
コンビニ弁当を買う際には一緒に野菜も摂るようにしたり野菜ジュースを用意したりしてバランスを意識するといいでしょう。コンビニで買うのではなく野菜は自宅から持ってきたりジュースを手作りすると添加物も気にする必要がありません。
コンビニ弁当は味が濃いものが多いですが、味が濃いということは塩分濃度が高いということです。塩分の摂取量が多いと高血圧になる可能性が高くなります。高血圧が原因で他の病気を発症するという恐れもありますので、なるべく味が薄いコンビニ弁当を選ぶようにしましょう。
栄養バランスを考えることも大事
コンビニ弁当ばかりを食べていると食品添加物も気になってきますが、それ以上に栄養バランスも崩れてきてしまいます。コンビニ弁当が中心という方は自炊をする機会も増やした方がいいでしょう。材料を買ってきて冷凍保存などを活用すれば長期保存もできますし、買ってきた野菜がだめになっていたということも防げます。
材料を買ってきたらカットして冷凍するか、お弁当の材料を作って冷凍したりしてみてはいかがでしょうか?健康面でも安心ですしコンビニ弁当は値段も高いので経済的にも余裕が生まれるでしょう。
健康に気をつけたい人におすすめのコンビニ弁当
自分で作る時間はないけれども最低限健康には気をつけたいという方におすすめのコンビニ弁当がありますので紹介していきます。
【セブンイレブン】健康バランス弁当
出典: https://epark.jp
管理栄養士監修の日替わり弁当で、WEBで注文することができます。残念ながら関東限定のようですのでお住まいの地域によっては手に入れることができないかもしれません。
塩分や栄養バランスを考えて作られたお弁当で、保存料・合成着色料無添加で作られています。塩分は2.0g以下で、カロリーは惣菜1食分が250kcal以下と低いです。
タンパク質や炭水化物、脂質のバランスも考えられています。野菜の量は1日に必要とされている量の3分の1が摂取できます。ご飯つきの健康バランス弁当の注文もできますし、惣菜のおかずのみが入っている健康バランス惣菜が選べます。
コンビニ弁当の添加物の危険性について知っておこう!
出典: https://fajob.jp
コンビニ弁当でも、ある大手コンビニでは食品添加物を減らす取り組みをしているところもあります。効果的な衛生管理や調理の見直し、流通過程の温度などを徹底する仕組みを作っています。コンビニ業界では一部のお店が初めたことを真似する傾向がありますので、他のコンビニも見直す流れができるかもしれません。
コンビニ弁当を食生活の中心にしているとビタミンやミネラルが不足してしまいます。これらの栄養が不足すると免疫力が低下して病気になりやすくなるため危険です。コンビニ弁当に食品添加物がまったく使われなくなることはないでしょうが、減らす努力が続けられると期待しましょう。
コンビニ弁当を頻繁に食べるのではなく自分で弁当を作ったり、健康面を意識して野菜を摂るようにするなどして栄養バランスにも気をつけてください。