羊羹は高カロリーで太る？水羊羹・栗羊羹のカロリーはダイエット中危険？

数ある和菓子のなかでは比較的手に入りやすく、親しみある和菓子が羊羹ではないでしょうか？洋菓子に比べヘルシーなイメージがある和菓子ですが、実は羊羹がカロリーが高く糖質量も高い食品だと知っていましたか？今回は羊羹のカロリーと糖質について詳しく調査してみました。

スーパーやコンビニで気軽に買えて、手土産としていただく機会も多い羊羹ですが、カロリーと糖質量はそれぞれどれくらいあるのでしょうか？摂取カロリーと消費カロリーのバランスに気をつけてダイエットしている人にとっては、太るのではないかと気になるところかもしれません。本項では羊羹のカロリーと糖質量について解説しています。

一概に羊羹と言っても、その種類や製造方法、または材料によってカロリーが異なります。ここでは一般的な練り羊羹のカロリーについて説明しましょう。

一般的な練り羊羹のカロリーは100gあたり約296kcalあります。白米がごはん茶碗一杯で200kcalほどありますから、羊羹はなかなかのカロリーと言えるのではないでしょうか？ダイエット中の人が食べ方に注意せず羊羹を食べるとあっという間に太る危険性があります。

ダイエットを実践している人のなかには糖質制限をしている人も多いのではないでしょうか？糖質制限は糖質の多い食べ物の摂取を控えることで太る原因を排除するダイエット方法です。では、羊羹の糖質はどれくらいあるのでしょうか？

実は羊羹はカロリーが高いだけでなく、糖質量が多い食品です。具体的には羊羹100gあたりの糖質量は約67gと言われています。他の食品と比べてみてもスパゲッティ（茹でた麺のみ）の糖質が100gあたり約31.2gですから、羊羹の糖質の高さが伺えます。

どうして羊羹は糖質量が多いのでしょうか？その原因は羊羹の製造方法にあります。一般的な羊羹は小倉餡を砂糖と寒天で煮詰めて作られています。白砂糖がたっぷりと使われた羊羹が高糖質になるのは当然のことかもしれません。

このため、高カロリー・高糖質量の羊羹はダイエットをしている人は食べ方に十分注意しなければ太る危険の高い食品なのです。

羊羹の有名老舗店といえば「とらや」です。羊羹はとらやの代表的な銘菓でもあり、贈答品などでいただく機会も多いことでしょう。それでは、とらやの羊羹のカロリーはどれくらいあるのでしょうか？

小倉羊羹『夜の梅』はとらやの羊羹のなかでも最もポピュラーな練り羊羹です。スティック型の小形羊羹「夜の梅」のカロリーは50g入りで148kcalあります。また、同じ小型羊羹でも「おもかげ」のカロリーは146kcal、「新緑」のカロリーは146kcalです。

なお、小形羊羹は50gで食べきりサイズの羊羹ですが、贈答品などでも選ばれることの多い「竹皮包羊羹」では700g入っており、そのカロリーは1本で2072kcalもあります。これは羊羹を一本食べるだけで成人が1日に必要な摂取カロリーと同等のカロリーとなる驚くべき数字です。

新宿中村屋の羊羹もまた、身近で手に入れやすい羊羹ではないでしょうか？新宿中村屋の店舗はもちろん、スーパーやコンビニでも見かけることが多い羊羹でしょう。

新宿中村屋の小形羊羹「煉」のカロリーは50g入りで148kcalあります。とらやの小形羊羹とほぼ同等のカロリーであることが分かります。

小形羊羹のカロリーが150kcalで、白米茶わん一杯分のカロリーが200kcalということは、小形羊羹を2本食べると茶わん一杯半のご飯を食べることと同じという意味です。50gの小さな羊羹を食べて物足りないからと2本目を食べてしまうことのないように、食べ方には気をつけましょう。

前項では一般的な練り羊羹が高カロリーなことを紹介しました。本項では羊羹の種類別のカロリーについて解説していきたいと思います。夏によく食べるつるんとした食感が美味しい水羊羹や、秋になると食べたくなる栗羊羹、芋羊羹のカロリーについて調べてみました。

練り羊羹と製造方法や材料が異なるこれらの羊羹は、練り羊羹に比べどれくらいのカロリーの差があるのでしょうか？一つ一つチェックしてみましょう！

夏場になるとスーパーやコンビニでもよく見かけ、お中元としていただく機会の多い和菓子が水羊羹です。一般的な練り羊羹に比べ水分量が多くなり、つるんとした食感が特徴の水羊羹のカロリーはどれくらいあるのでしょうか？

水羊羹のカロリーは100gあたり約170kcalと言われています。練り羊羹のカロリーが100gあたり約300kcalですから、水羊羹は半分ちかくカロリーが控えられておりヘルシーな印象を持つかもしれません。カロリーが低くなる理由は水羊羹の水分が多いため、練り羊羹に比べ砂糖の量が少ないからです。

しかし、水羊羹が練り羊羹よりも低カロリーだからと言って太る危険がないわけではありません。つるんとした食感と喉ごしの良さから、水羊羹はついつい食べ過ぎてしまいがちです。

また、水羊羹は柔らかく噛む必要も少ないため、少量では満足感が得られにくいというデメリットもあります。ダイエットをしている人は水羊羹の食べ方、食べる量に十分に気をつけたほうがいいでしょう。

続いては栗羊羹のカロリーについて見てみましょう。秋になると食べたくなる栗スイーツの代表、栗羊羹のカロリーはどれくらいあるのでしょうか？よく見かける栗羊羹は一般的な練り羊羹のなかに、ごろっと一粒ずつ大きな栗が入っているものが多いです。

栗羊羹のカロリーは100gあたり約126kcalと言われています。栗羊羹は大きな栗が入っている分、砂糖と小豆で作られる羊羹の部分が少なくなり、一般的な練り羊羹と比べカロリーも低くなるようです。

とはいえ、栗羊羹は小形羊羹のように小さなサイズの商品が少ない点について要注意です。栗羊羹が練り羊羹に比べ低カロリーだからと、ダイエット中にたくさん食べては摂取カロリー過多となり太る原因となってしまいます。
 

芋羊羹は栗羊羹と同様、秋に食べたくなる和菓子の一つです。サツマイモの素材の甘さを生かして作る芋羊羹は通常の練り羊羹と比べ、優しい甘さが特徴的です。芋羊羹のカロリーについてチェックしてみましょう。

芋羊羹のカロリーは100gあたり約160kcalあります。練り羊羹や栗羊羹と比べ、芋羊羹は砂糖の使用量が少なく低カロリーであることが分かります。ただし、栗羊羹と同じように販売されている芋羊羹は小形のものは少なく大きいサイズであることが多いことから、食べ方には注意が必要です。

小豆あんに砂糖と水あめを加え、ぎゅっと凝縮して作られる羊羹はカロリーが高く、糖質量が高い食品です。高カロリー食品は少量でも1日の必要摂取カロリーをオーバーする原因となり、結果消費カロリーが追い付かず容易に太る原因となってしまいます。

本項では高カロリー、高糖質で太る理由を簡単に解説しています。現在ダイエット中の人は要チェックです！

一般的な練り羊羹のカロリーは先述したとおり、100gあたりおよそ300kcalあります。これは白米のご飯が茶わん一杯あたり200kcalであることを考えれば大変高い数字です。練り羊羹100gと言うと、700gぐらいの羊羹一本を7等分したとしてたった一切れでご飯を1杯食べる量と同じカロリーを摂取することになる計算です。

ダイエットにおいて適切な食生活を送ることは重要な課題です。食事からとる1日当たりの摂取カロリーが、運動や活動をして消費する1日の消費カロリーを上回ってしまうと、エネルギーに余剰ができ、太る原因となってしまいます。

そのため今ダイエットをしている人は羊羹が少量でもカロリーが高く、食べ方に気をつけないとあっという間に1日の必要摂取カロリーをオーバーしてしまうという事実に留意する必要があるでしょう。

ダイエットをしているほとんどの人が糖質の摂取方法、食べ方に気をつけていることと思います。羊羹は高カロリー食品であるだけでなく、高糖質食品でもあるため、糖質制限をしている人は要注意です。

小形羊羹一個分、50gあたりの糖質量は約35g、また一般的な羊羹100gあたりなら糖質は65gくらいです。たとえ小さなサイズの羊羹であっても糖質量は高いので気をつけましょう。

GI値はグリセミック指数のことで、食材や食品を摂取したときの血糖値の上がり具合を指数で表したものです。同じ糖質や炭水化物でもGI値の高さは異なります。ダイエットの観点から言えば、GI値が高い食品は血糖値があがりやすく、すなわち体内に糖が吸収されやすいということで避けるべき食品です。

そして羊羹はこのGI値は非常に高い食品です。羊羹の主な材料になっているあんこはGI値が80以上と言われており、同じ炭水化物であるイモ類や麺類と比べても高くなっています。同じ糖質であっても羊羹の場合インスリンが分泌されやすく糖が吸収されやすいという意味です。

高カロリー、高糖質の羊羹ですが、ダイエット期間中に食べるならどんな食べ方が望ましいのでしょうか？おやつとして少量食べるなら食べ応えもあり、満足感が得られやすいため、上手な食べ方ができるかもしれません。本項ではダイエット中の羊羹の食べ方について具体的な提案を紹介しています。

ダイエット期間中の羊羹の上手な食べ方、まずは野菜類やきのこ類、海藻類を多めに食べるという方法を紹介しましょう。

野菜やきのこ、海藻類にはたっぷりのビタミンとミネラル、それに食物繊維が豊富に含まれています。ビタミンとミネラル、食物繊維はダイエットには欠かせない栄養素です。これらを積極的に摂ることにより、糖質のエネルギー変換を促し消費エネルギーを増やせます。その結果、脂肪の蓄積を防ぐことができます。

また、食物繊維には腸内環境を整える効果、便通を良くする効果があります。老廃物がしっかりと排出されるようになると血行も良くなり、代謝アップとダイエット効果が期待できます。

ダイエット期間中の羊羹の上手な食べ方、続いて紹介するのは「1日当たり50gまでに制限する」です。羊羹は小さなサイズのものでもカロリーが高く、糖質が高い食品です。ダイエット期間中の間食は1日おおむね200kcal以下を目安に摂ることが推奨されています。

このため、小形羊羹はメーカーを問わず50gあたり150kcalくらいですから、50gを摂取すれば推奨範囲に収まる計算になり食べ過ぎによるカロリー過多を防ぐことができます。おやつに羊羹を食べたい時は、小形羊羹を用意してゆっくりと味わって食べるのがおすすめです。少量でも満足感が得られやすくダイエット向きのおやつになるでしょう。

ダイエット期間中の間食に羊羹を食べたなら、夕食の内容に一工夫しましょう。1日の摂取カロリーが必要カロリーをオーバーしないように、ヘルシーなものを中心に摂ると良いでしょう。揚げ物や、油脂を多く使う料理は控えてさっぱりとした献立がおすすめです。

ダイエット期間中に羊羹を食べるなら、食べる時間帯にも気をつけてみましょう。夜にカロリーが高いものを食べてしまうとエネルギーとして消費されにくいため、できれば日中のうちに食べるようにしましょう。また、日中ならば夕食の内容でカロリーバランスを考慮することができます。

羊羹をダイエット期間中に食べるなら、小形羊羹をおやつとして食べるのがおすすめです。すでに紹介したとおり小形羊羹のカロリーは150kcalくらいです。

ダイエット中に推奨されている目安カロリーは1日当たり200kcalですから、小形羊羹をひとつ食べるなら推奨以下のカロリーでぴったりです。まったりとした食感と強い甘さが、少量でも満足感が得られやすいのもメリットです。

ダイエット期間中に羊羹を食べたくなったら、練り羊羹ではなく芋羊羹がおすすめです。芋羊羹のカロリーは100gあたり160kcalと、練り羊羹の半分くらいです。

芋羊羹が低カロリーな理由は、さつまいも本来の自然な甘みを利用するため砂糖の量が比較的少ないからです。例えば有名老舗店の「舟和」の羊羹は70gで116kcalです。

羊羹のカロリーが高いのはその製造過程で砂糖を多く使っているからですが、市販の羊羹のなかには砂糖不使用の商品もあります。ダイエット期間中にあんこや羊羹が食べたくなったら砂糖不使用の羊羹を買うのも一つの手です。

和菓子のなかでは親しみやすく口にする機会も多い羊羹は、高カロリー、高糖質でダイエット中には気をつける必要がある食品です。

今回は羊羹のカロリーと糖質について詳しく調査し、ダイエット期間中に食べるならどんな点に留意すればいいかについて具体的な提案を紹介しました。ダイエット中は適切な量を日中のおやつに食べるなど、食べ方を工夫して羊羹を味わいましょう。