2018年05月19日公開
2024年07月13日更新
うなぎの旬は?夏じゃない?養殖と天然ものの違いも徹底解説!
うなぎの旬がいつなのか知っていますか?高級料理とされている、うなぎですが一体旬の時期はいつなのでしょうか?一般的には、夏場にうなぎを食べたり、土用の丑も夏場にあったりなどし、うなぎの旬が夏場だと思っている方も多いのではないでしょうか?実は、うなぎの旬は、夏場ではないといいます。それではいつなのでしょうか?今回は、うなぎについての説明や、うなぎの天然、養殖に分けて旬の時期を紹介していきたいと思います。
目次
うなぎの旬を知って美味しく食べよう
うなぎの旬は夏ではない?
栄養も満点とされているうなぎは、魚の中でも高級品と言われる食材になっています。身がしっかりとつまり、ふっくらとしたうなぎに美味しい甘ダレを絡めた丼は、夏の日に活力をつけるためにも食べに行く方も多いのではないでしょうか?そんな、夏の食材の印象の強いうなぎですが、うなぎの旬は本当に夏なのでしょうか?今回は、そんなうなぎの本当の旬について調査してみました。うなぎの旬を知って美味しいうなぎを食べましょう。
うなぎとはどんな魚?
うなぎは、魚類に値している魚になっており、日本以外にもヨーロッパやアメリカなど海外にも生息している魚です。世界におよそ19種類のうなぎが確認されていますが、その中で食用のうなぎは4種類と言われています。日本うなぎは、基本的にはニホンウナギになっておりもちろんのこと、食用のうなぎになっています。また、ここ最近では、国外からの輸入うなぎの数も増えてきているのでうなぎがより一層身近なものになっています。
日本でうなぎが食べられていたのは、実に縄文時代からとの研究も発表されており、日本料理の代表的なひとつとしても名高い食材になっています。また、日本のうなぎを扱っている飲食店は、うなぎの専門店が多くあるように、高級な日本料理であることがうかがえます。
うなぎはどんな栄養効果を持っている?
そんな高級ともいわれるうなぎですが、どのような栄養効果を持っているのでしょうか?うなぎは、夏の時期になると夏バテ予防としても食べられることから、人間に必要な栄養素を持っていると言われています。では、ここからは、うなぎの栄養価などを見ていきましょう。
うなぎはビタミンが豊富な魚
うなぎには、ビタミンが多く含まれています。これによって、夏バテに効く料理としてうなぎ料理が挙げられる理由のひとつにもなっています。うなぎに含まれているビタミンを紹介していきたいと思います。まず、うなぎに含まれるビタミンの一つ目としてビタミンAが挙げられます。ビタミンAは視覚機能におすすめのビタミンです。いつも目が疲れてしまう、というかたにはこのビタミンAの摂取をおすすめします。
次に、ビタミンB群となっており、女性にも男性にも必要なビタミンになっておりビタミンB群が不足してしまうと、疲れやだるさに繋がってきます。このビタミンB群を補えるのもうなぎの良さといえるでしょう。また、骨を強くすると言われているビタミンDに加え、細胞の老化を抑えるビタミンEも含まれています。このように、うなぎには常に人間に必要なビタミンが補えることから、ビタミンの塊の魚ともいわれています。
うなぎはDHAやEPAも豊富!
魚に含まれているという認識の多いDHAですが、もちろんうなぎにも含まれています。このDHAは、良く耳にする方も多いかもしれませんが必須脂肪酸のひとつに挙げられているものになっており、脳細胞を形成する必要な役割を持っています。そのため、子どもなどが摂取することで学習能力の向上などに繋がってきます。また、その他にもガンの進行を遅らせたりなどの効果を持ち、妊婦さんが摂取するのも進められている栄養素です。
EPAも素晴らしい効果を持っている栄養素になっており、近年話題になっているコレステロールの低下や中性脂肪を減らす働きを持っていると言われています。コレステロールや中性脂肪を減らす働きがあることから、血液にも関係するものになっており、脳梗塞や心筋梗塞といった血液の関係する病気にも効果がある栄養素になっています。
うなぎの天然と養殖の違いはなに?
うなぎのことを知ったことで、うなぎの摂取は人間にとってはプラスであることが分かりました。では、ここからはうなぎの種類について紹介していきたいと思います。皆さんは、うなぎには天然のうなぎと、養殖のうなぐがあるのを知っていますか?この天然と養殖の違いについて紹介したいと思います。
うなぎの天然と養殖の違い:天然とは
天然うなぎは、ここ最近ではとても貴重なものになってきました。天然うなぎはそのままの意味を持ち川などに生息しており、そのうなぎを手づかみなどで獲ってくるというのが天然うなぎになっています。自然界に生きるうなぎになっていますが、その捕獲量は年々低下気味になり、現在では日本でのうなぎの流通量のわずが0.3%になっていると言います。そのため、天然うなぎはかなりの高級魚になっているといえるでしょう。
天然うなぎの味の特徴は、淡泊であっさりした味わいになっており脂っこさをあまり感じないのがひとつの特徴になっています。また、川や育つ場所によってうなぎの味わいが変わることから、味に統一性がないのも天然うなぎの特徴です。
うなぎの天然と養殖の違い:養殖とは
養殖のうなぎは一般的に日本で流通しているうなぎのことを指します。現在では、国内のみならず海外の養殖のうなぎも出回っているほどです。国内で養殖のされているうなぎが、俗にいう「国産うなぎ」になっています。この養殖うなぎのルーツとして、静岡県浜松市が行ったのが始まりでした。現在では、うなぎの収穫量は鹿児島県が一番になっています。
養殖うなぎの特徴は、ビニールハウスなどで全てのうなぎが均等に同じ栄養分を貯えているため味にばらつきもなく、栄養もしっかり蓄えているのが特徴になっています。
うなぎの旬に迫ってみよう
土用の丑から夏が旬と言われるうなぎ
土用の丑や、夏バテに最適と言われるうなぎですが夏が旬ではないのでは?とも言われています。では、うなぎの旬は一体いつなのでしょうか?時期は決まっているのでしょうか?
せっかくうなぎを食べるのであれば、旬の時期の美味しいうなぎを食べたいと思う方も多いのではいでしょうか?ここからは、天然うなぎの旬の時期はいつなのか、そして口にすることの多い養殖うなぎの旬の時期はいつなのかを詳しく紹介していきたいと思います。
うなぎの旬を知ろう:天然うなぎ
天然うなぎの旬はいつ?
流通度の低いとされている天然うなぎは、春の終わり辺りの5月頃から捕獲が始まります。そのため、土用の丑に合わせて夏ごろの捕獲量が多くなっていますが、12月の捕獲量の締めくくりになる8~12月頃が旬の時期といわれています。秋から冬のうなぎは、冬眠に備えて栄養をたくさん蓄えたうなぎが獲れることから、夏の終わり頃から冬間近が天然うなぎの旬の時期といえるでしょう。
うなぎの旬を知ろう:養殖うなぎ
養殖うなぎの旬はいつ?
養殖のうなぎは、人間の手が加えられていることから、天然うなぎが冬眠に合わせて栄養を貯えるという流れとは違い、土用の丑に合わせて育てていくため夏頃が旬の時期と言われています。天然ものは秋から冬にかけて自身で栄養を摂っていくのに対し、養殖のうなぎは人間の手で栄養が与えられるのでこのような結果になったと言われています。
また、養殖のうなぎは春夏秋冬で1年中獲れるので季節での味わいはそこまで変わらず、また旬の時期も人の手で調節しているものとされます。なので、うなぎの旬が夏であるというのもあながち間違いではないのです。基本的には、養殖のうなぎには旬はそこまで確約されていないということになります。
うなぎの定番料理を紹介
うなぎの定番料理:うな丼
やはり、うなぎ料理の定番といえばうなぎの蒲焼を乗せ、甘いタレでうなぎを絡めたうな丼ではないでしょうか?うな丼は、食欲が減退する夏場でもしっかりとうなぎの栄養にプラスし、お米の糖質も摂れるので夏には最適の料理といえるでしょう。また、自宅でも簡単にできる料理になっているので自宅で少しリッチにうな丼を食べてみてもいいかもしれません。
うなぎの定番料理:ひつまぶし
愛知県名古屋市発祥の料理とされるひつまぶしは、うな丼の要素も楽しめ、またうなぎのお茶漬けのようにダイを入れて味わう食べ方も楽しめます。薬味の、ワサビやのり、刻みネギなどでさまざまな味わいを楽しめるのもひつまぶしの美味しい食べ方になっています。うな丼も美味しくうなぎを食べることもできますが、さまざまな食べ方が楽しめるひつまぶしもまた、うなぎ料理の定番料理のひとつになっています。
うなぎの定番料理:うなぎの卵とじ
うなぎの卵とじは、自宅でのうなぎの調理の際におすすめの料理になっています。スーパーなどで購入したうなぎを温め、ダシを含んだ卵でとじるたけの簡単なうなぎ料理になっています。うなぎが苦手な子どもでも、まろやかな味わいなので食べやすくなっており、ごはんも進む料理です。冬などの寒い日にもおすすめの料理になっています。
うなぎの旬についてのまとめ
うなぎの旬について紹介してきました。うなぎの旬は、いつなのだろう?と思っていた方にもわかっていただけたことと思います。天然もののうなぎは、秋から冬が旬になっており、養殖うなぎは基本的には旬の時期は決まっていません。ぜひ美味しいうなぎを1年中堪能しましょう。