「小倉あん」とは？つぶあんとの違いやおすすめレシピも紹介！

あんこには、製造方法や加工具合によって、さまざまな種類があります。中でもよく耳にするあんこに小倉あんがありますが、つぶあんやこしあんと違いはあるのでしょうか？

本記事では、小倉あんの特徴や名前の由来、他のあんことの違いを調査しました。小倉あんを使った簡単で美味しいとっておきのレシピも紹介しますので、最後までチェックしてみてください。

小倉あんは、こしあんに砂糖で煮た大粒の大納言小豆を混ぜ合わせて作られたあんこです。普通のあんこに使われる小豆は、煮ると皮が破けるので、見た目が悪くなります。しかし大納言は煮ても皮が破れにくいという特徴があり、見栄えがよく食感の良いあんこを作ることができます。

ただ大納言は小豆に比べて値段が高く、作るには時間も手間もかかります。そのため小倉あんは、通常のあんこに比べて高級品になります。

小倉あんの由来は、大納言の一大産地であった京都の小倉山という説が有力です。809年頃に空海が中国から大納言の種子を栽培し、菓子職人が砂糖を加えて煮詰めたあんこを御所に献上したとされています。

他に小豆の粒が鹿の白い斑紋に似ているからという由来や、小倉山に赤く紅葉した木が点在している様子が小豆の粒に似ているという由来などなど、さまざまな由来があります。小倉あんの由来には諸説ありますが、小倉山のふもとには小倉あん発祥の地という石碑が立っていることから、小倉山に関係していることは間違いないようです。

一見小倉あんと似ているつぶあんは、小豆の粒をつぶさないように炊き上げたあんこです。小倉あんと違い、つぶあんは小豆と砂糖だけでシンプルに作られています。見た目も小豆のつぶつぶが残っているのが特徴で、小豆の食感がしっかりと感じられます。

つぶあんは関西地方で好まれることが多く、コンビニのあんまんも関西ではつぶあんが使用されています。またお正月によく食べるぜんざいも、関西ではつぶあんを使って作られることが多いです。

こしあんは、小豆を炊いてから裏ごしして外皮を取り除き、砂糖を加えて練り上げたあんこです。粒あんよりも食感がなめらかで、つやつやとした見た目に仕上がっています。粒あんはあんパンやおはぎなどに用いられますが、こしあんはようかんや薄皮饅頭などの和菓子に使われていることが多いです。

つぶしあんは、小豆の粒をあえて潰して炊き上げたあんこです。つぶあんとこしあんの中間に位置し、小豆の皮とあんが一体化することで、小豆を味わい尽くせるのが特徴です。お店によって違いはありますが、たい焼きやどら焼きなどの焼き菓子によく用いられています。

【材料】

• 切り餅 3個
• 食パン（8枚切り） 6枚
• 小倉あん 適量
• 牛乳 適量
• 薄力粉 適量
• サラダ油 適量

1. ボウルに切り餅と浸るくらいの水を入れ、500Wのレンジで約1分半加熱します。
2. 食パンは耳を切り落とし、中心の周りを少し伸ばします。
3. あんこと餅をのせます。
4. ボウルに小麦粉と牛乳を入れてよく溶きます。
5. (4)をパンの周りに塗り、上にパンをかぶせてしっかりとめます。
6. フライパンにサラダ油を注ぎ、中火できつね色になるまで揚げたら完成です。

ザクザク食感の揚げパンと、小倉あんが相性抜群の、揚げパンレシピです。餅はやわらかくなれば良いので、加熱時間は調整してください。余った餅の消費にもおすすめです。

【材料】

• 小倉あん 適量
• Aおからパウダー 大さじ3
• Aサイリウム 小さじ1/2
• Aベーキングパウダー 小さじ1
• Aエリスリトール 大さじ1
• A水 100cc
• Aバニラオイル 少々

1. 材料Aを入れてダマができないように混ぜます。
2. 皿にラップをピチッと張るようにしてかけ、スプーンで生地を薄く伸ばします。
3. 500wのレンジで2分加熱します。
4. 小倉あんをのせ、クルクル巻いたら完成です。

もちもちの生地で小倉あんを包んだ、クセになる美味しさのおやつレシピです。レンジだけで作れるので、お菓子作りが苦手な方も気軽に挑戦してみてください。生地は乾燥すると割れやすいので、焼いた後はすぐラップに包み、早く巻くようにしましょう。

【材料】

• 薄力粉 200g
• 全卵 200g
• A上白糖 180g
• A蜂蜜 30g
• 重曹 2g
• 水 50g
• 大納言小豆 200g
• グラニュー糖 240g
• 水 190g

1. 全卵をほぐし、材料Aと水の一部で溶いた重曹を加えて混ぜます。
2. ふるった薄力粉を加えて混ぜます。
3. ホットプレートに油を塗り、5cm程に生地を流し、両面焼きます。
4. 鍋に小豆とたっぷりの水を入れ、強火にかけ、沸騰したら弱火で加熱します。
5. 指で簡単に潰れるくらいまで煮たら火を止め、蓋をして2時間置きます。
6. ザルに上げて水にさらし、上澄水を捨てて新しい水を加えます。
7. 潰さないように水気を絞ります。
8. 鍋にグラニュー糖、水を入れて強火にかけ沸騰させます。
9. 小豆を加え、再沸騰したら火を止めて一晩冷蔵庫に置いておきます。
10. 再度火にかけて沸騰させ、ザルにあけます。
11. シロップのみ鍋に戻して軽く煮詰めます。
12. 小豆を手鍋に戻し、シロップと一緒に弱火で煮て、冷まします。
13. 2枚の(3)の間に(13)を挟んだら完成です。

和菓子の定番、どら焼きをホットプレートで作ってみましょう。生地を焼きながら、みんなでワイワイ楽しむのもおすすめです。動画では小倉あんをサンドしていますが、お好みでクリームや果物などを用意すると、さらに盛り上がりそうです。

【材料】

• A片栗粉 大さじ5
• A砂糖 大さじ3
• A水 350cc
• 小倉あん 適量

1. 小鍋に材料Aを入れて、泡立て器で混ぜます。
2. 弱火で熱し、ゴムベラなどで混ぜ続けます。
3. だんだん固まってきて、透明っぽくなったら火を消します。
4. 容器に(3)を入れて、小倉あんを真ん中にのせます。
5. (2)をのせ、冷蔵庫で30分程度冷やしたら完成です。

ひんやり食感の生地に、小倉あんを落として仕上げた清涼感たっぷりの水まんじゅうレシピです。成形する際、製氷機を使用していますが、小さな器などでも代用可能です。容器を先に濡らしておくと、取り出しやすくなります。

【材料】

• 無塩バター 50g
• 砂糖 30g
• 卵 1個
• ホットケーキミックス 150g
• 牛乳 100g
• 小倉あん 適量

1. あんこをティースプーン等でお好みの量に分けておきます。
2. ボウルにバターを入れてレンジで40秒加熱して溶かし、砂糖と卵を入れて混ぜます。
3. (2)にホットケーキミックスと牛乳を加えて混ぜ合わせます。
4. (3)にあんを入れてゴムベラでざっくりと合わせます。
5. (4)を型に入れて170℃に予熱したオーブンで約20分間焼いたら完成です。

和洋折衷の味わいが楽しめる、あんこマフィンはいかがでしょうか？カリッと香ばしい生地に、あんこのアクセントがクセになる美味しさです。上手に作るポイントは、生地とあんこを混ぜすぎないことです。お茶はもちろん、ミルクや牛乳ともよく合うので、休日のおやつにもぴったりです。

あんこの甘さと、塩気のあるバターの相性が抜群の、シンプルで美味しいあんバタートーストです。香ばしく焼いた厚切りパンに小倉あんをたっぷりのせ、家庭でも喫茶店の味を再現してみましょう。食パンにはあらかじめ切り目を入れておくと、食べやすいです。お好みで抹茶をかけてアレンジするのもおすすめです。

いつものホットケーキに小倉あんと生クリームをトッピングした、贅沢アレンジを紹介します。小倉あんは市販のものを使用すると、手軽に作ることができます。焼きたてのホットケーキに生クリームをのせると溶けるので、粗熱を取ってからトッピングしましょう。お好みでアーモンドダイスをのせると、食感の違いも楽しめます。

小倉あんの特徴や由来、他のあんことの違いについて解説してきました。小倉あんは、一見粒あんと似ていますが、材料も作り方も異なります。和菓子を食べる際、あんこの違いを思い浮かべながら味わってみるのも楽しいでしょう。小倉あんを使ったおすすめレシピも紹介したので、気になるものがあれば、作ってみてください。