うどんチェーン店の違いは何？人気店の徹底比較！地域によって違う？

ひと昔前は全国にチェーン店はあまりありませんでしたが、最近うどんチェーン店をよく見かけると思いませんか？じわじわと店舗数を全国に増やしているうどんチェーン店ですが、2017年に好きなチェーン店を聞いたアンケートでは第1位は丸亀製麺でした。

丸亀製麺は全国に店舗があり、どの地域でも高い支持を得ている人気のチェーン店です。以下、2位はなまるうどん、3位杵屋、4位山田うどん、5位味の民芸、6位讃岐製麺、7位どんどん庵と続きます。

全国に店舗がないチェーン店もあるので、地域によって人気に違いがあるのが特徴です。今回はこのランキング順に、うどんチェーン店の特徴と魅力を紹介します（好きなうどんチェーン店ランキングは2017年のものなので2019年現在は順位が変わっている場合があります）

全国47都道府県に店舗を構えている丸亀製麺は、好きなチェーン店で堂々の1位でした。全国各地から高い支持を得ている丸亀製麺は、今まであまりうどんチェーン店が浸透していなかった地域にもセルフスタイルのうどん店を広めた立役者です。

安い・早い・美味いと三拍子揃ったうどんの美味しさを、全国に広めた立役者が丸亀製麺です。セルフスタイルのチェーン店がない地域にも店舗数をどんどん増やし、今や全国に1000店舗という数です。今では日本のみならず海外にも店舗展開しています。

丸亀製麺の魅了は何と言ってもコシがあり、モチモチとした麺にあります。各店舗には製麺機が設置され、北海道産の小麦と水と塩だけで作られています。余計な添加物は一切入れず、毎日打ちたての麺を味わうことができます。各地域ごとに気温や湿度が違うため、店舗ごとに水分量など配合を変える徹底ぶりです。

チェーン店ではありますが、常に手作りの打ちたて茹でたての麺を食べることができるのです。こだわっているのは麺だけではありません。セルフ式のチェーン店で人気なのがサイドメニューの揚げ物やご飯ものです。

天ぷらは常に揚げたてのものを常時10種類前後用意しています。皿を持ちながらどの天ぷらにしようか迷う楽しみを常に味わうことができます。天ぷらはつゆに浸して食べても美味しいよう、衣の厚さにもこだわっています。

丸亀製麺では常時10種類ほどのメニューを提供しています。そのほかにも季節ごとの期間限定メニューや、店舗限定メニューも用意されています。定番メニューは並だとワンコインでお釣りが来る、安い価格設定も魅力です。

丸亀製麺の代名詞とも言える釜揚げうどんは、毎月1日に半額イベントを開催します。ただでさえ並290円と安いのですが、なんと半額で食べることができます。そのため毎月1日はたくさんのお客で賑わいます。

釜揚げうどんは茹でた麺を水で締めず、茹でたてをそのまま桶に入れて提供されます。そのため小麦本来の風味を感じることができ、もっちりした歯ごたえを楽しむことができます。

「丸亀製麺1日は釜揚げうどん半額って書いてたから天ぷら4つと大盛りで700円だった超安い」「今日は釜揚げ安い日かーみんな釜揚げ食ってる」という口コミです。

毎月1日の半額デーでは多くの方が安い！とツイッターで呟いていました。サイドメニューをつけても安いので、皆さんお腹いっぱい食べれてコスパがいいと感じているようです。

チェーン店の中で丸亀製麺に次いで店舗数が多いはなまるうどんは、麺作りはもちろん、だしに特に力を入れているのが特徴です。香川では好きなうどんチェーン店、よく行くうどんチェーン店共に第1位に輝いた香川県民に認められた人気店です。

はなまるうどんは関東を中心に約450店舗を展開するチェーン店です。丸亀製麺には店舗数では大差をつけられていますが、味に対するこだわりは負けてはいません。うどんの本場香川県から生まれたチェーン店で、本場の味を楽しめるお店と評判です。

チェーン店でありながら各店舗ごとに毎日少量ずつ丁寧に出汁を取り、つけ出汁・かけ出汁に合った配合でつゆを作っています。讃岐といえばいりこだしですが、はなまるうどんではいりこだしをたっぷり使うのも特徴です。

出汁のベースとなるいりこは徹底的に品質チェックし、出汁の濁り・濃さ・色・外観などにもこだわって選別されています。非常に手間暇はかかりますが讃岐を名乗るからにはいりこだしをコンセプトに、年間を通じて安定した品質の商品を提供できるよう努めています。

チェーン店では珍しく各種90円から選べるおでんがあるのも特徴で、これは讃岐ではよく見られるサイドメニューです。バラエテイ豊かで、ヘルシーに食べたい人もがっつり食べたい人も満足できる人気チェーン店です。

はなまるうどんは安い価格でお腹いっぱい食べられるのが魅力です。小は1玉、中2玉、大3玉で安いものでは1玉150円で食べられます。安いのでランチの節約のために来店する客や、サイドメニューも付けてがっつり食べたい人など様々なお客に人気があります。

他のチェーン店にはあまり見られないバラエティ豊富なメニューが揃うはなまるうどんの中で、特に女性に人気が高いメニューです。

ダイエット中の人やさっぱりヘルシーに食べたい女性客の心を掴み、人気となっています。＋100円で野菜を増量でき、どうしても栄養が偏りがちなうどんチェーン店でバランスがいい食事ができると人気です。

「出汁が透明感があってまろやか、他の特に立ち食いのお店に比べて薄味みたいでした。天ぷら類は油っこさのない味で、唐揚げが唐揚げ専門店のような味って思いました。かき揚げはセルフのチェーン店の中ではとってもおいしかったです」という口コミです。やはり出汁の美味しさは魅力のようで、讃岐の味と評している方もいました。

関西では丸亀製麺に次いで高い支持を得ているチェーン店が杵屋です。東北や北陸地方の一部地域にはチェーン展開していないので、杵屋をしらないという方も多いようです。大阪に本社があり関西に店舗が多いので、関西を中心に高い人気があるお店です。

杵屋は打ちたて・切りたて・湯がきたての三たてをコンセプトに、人気を博しているチェーン店です。チェーン店では珍しい讃岐伝統の手打ちうどんの技法を取り入れ、店頭で手打ち実演を見ることができるエンターテイメント性が高いお店です。

出汁は関西特有の薄味で、手打ち麺の美味しさと風味を引き立たせてくれます。杵屋といえばメニューの豊富さも魅力のひとつです。ほとんどのメニューを定食にすることができ、ボリュームがありお腹いっぱい食べたい人にもおすすめです。

セルフ店にはない落ち着いて食べられる空間は、小さな子供連れや年配の方などファミリー層に高い支持を得ています。セルフ店がサッと食べられるファストフード的な良さがあるとすれば、杵屋はくつろいでゆっくり食べられる落ち着いた空間が魅力です。

手打ち麺と濃厚でスパイシーなカレーが相性抜群のカレーうどんは、人気の高いメニューです。カレーだけでもカレー・海老天・とんかつ・チーズもち天の4種類があり、オーソドックスなものからアレンジを加えたメニューまで楽しむことができます。

牛肉がたっぷり乗った牛肉うどん、海老天やだし巻き卵、キツネが乗った贅沢な彩りうどんも人気があります。

甘さとコクがあるカレーに、関西風の出汁がよくきいたつゆが相性抜群です。カレーによく合うゆず唐辛子が用意されているので、お好みでかけて食べるのもいいでしょう。スパイシーな香辛料の風味とつゆのバランスを楽しむことができます。

季節によって期間限定メニューが販売されることもあり、その時々の一味違ったカレーうどんを楽しめることもあります。

「関西風出汁が美味しい」「鰹出汁が優しく美味しい」「鰹節の風味が香るまろやかな出汁が好き」という口コミです。関西風の出汁がきいたつゆは多くの人に支持されているようです。

逆に「出汁が感じられない」「スープが薄い」という口コミもありました。優しいスープが好みの方は杵屋の味が合うようです。

山田うどんは好きなチェーン店第4位でしたが、関東ではチェーン店の中で第3位に選ばれています。山田うどんは埼玉を中心に関東でのみチェーン展開をしています。そのため全国的には知名度はいまいちですが、関東では高い支持を得ています。

実は埼玉県は香川にも負けず劣らずのうどん県です。昔から小麦の栽培が盛んだった埼玉県では、うどん文化が根付き加須うどん、熊谷うどんなど各地にご当地うどんがあります。

そんな埼玉県から始まった山田うどんは、ファミリー食堂と謳っているように家族みんなで立ち寄れるお店です。うどんチェーン店では珍しい朝定食があり、ラーメンや定食も食べることができます。とにかくボリュームのあるメニューが多いのが特徴で、がっつりお腹いっぱいになることができます。

基本のメニューはもちろんのこと野菜がたっぷり入った野菜うどん、辛さが癖になる麻辣うどんなど珍しいメニューも多くあります。ファミリー食堂らしく、お子様うどんがあるのも家族連れには嬉しいポイントです。

山田うどんといえば人気アイドルグループ・ももいろクローバーZのライブ会場にも出店することでおなじみで、ファンの間でもももクロ＝山田うどんが定着しています。また最近話題の埼玉ディスり映画「翔んで埼玉」にも山田うどんが所々に映り込み、埼玉県民にとってはとても親みのある存在であることがわかります。

山田うどんはとにかくボリュームのあるメニューが多いのが特徴です。大きなかき揚げが乗った天ぷらうどんや唐揚げが乗ったカレーうどんのほか、丼物・カレー・定食・ラーメン・そばまで揃い、まさに家族で行って満足できるファミリー食堂です。

とにかく大きなかき揚げが印象的なメニューです。少し柔らかめの麺にかき揚げのサクサク感がたまりません。ワカメやネギがたっぷり乗って、410円という安い値段で食べることができます。

「長野にも山田うどん欲しいです」という口コミです。全国区ではないにも関わらず、山田うどんのファンは各地にいるようで自分の県に欲しいという声が聞かれました。

「昭和の食堂の味で好みかも」「初めて山田うどん行ったんだけど私ここめっちゃ好きだわ値段も味もチープでほっとする」という口コミもありました。昔ながらのほっとする味にファンが多いようです。

関東を中心にチェーン展開しているのが和食レストランの味の民芸です。関東と一部地域でしかチェーン展開していないため、全国的にはあまり知られていませんが、こだわった製法で作られるうどんは美味しいと評判です。

味の民芸は本格的なうどんが食べられると評判の関東ではおなじみのチェーン店です。味の民芸のうどんはチェーン店では珍しい、手延べ製法で作られています。手延べとは手作業で麺を延ばして作る製法のことで、手打ち製法より手間暇がかかりますがコシがあってつるつる食感を楽しめます。

出汁は毎日店舗で手作りされています。利尻昆布と鰹節を使って作られる黄金だしは、美味しさを決めるとても重要なものです。味の民芸では手延べうどんの食べ放題を開催することがあります。つるつる食感の喉越しのいい麺がお腹いっぱい食べられるとあって、毎回大好評のイベントです。

味の民芸では創作メニューが多いのが特徴です。和食チェーン店らしく創意工夫を凝らしたメニューの数々は、黄金だしと麺の繊細さが引き立つものばかりです。どれも具沢山でお腹いっぱいになるメニューが多く、家族連れや年配の方にも入りやすいお店です。

一人前の鍋の中にはたくさんの色とりどりの具材が入ってボリューム満点です。もち天、海老天、鶏肉、卵、しいたけやニンジンなどの野菜類がたっぷりです。全ての具材のうまみが黄金だしに溶け出して、たまらない美味しさです。

「関東のうどん屋ではここが一番好きです。ここはうどんが長いのが特徴ですが、つるっとした食感と程よいコシがたまらない」との口コミです。手延べ製法で作っているのでやはり普通の麺と違うようで、ツルツル麺の美味しさに感動する口コミが多くありました。

全国的にはあまり知られていませんが、中国・四国地方では好きなチェーン店第3位に選ばれたのが讃岐製麺です。東海や近畿地方を中心にチェーン店があり、全国的には知名度は低めです。

讃岐製麺は国産小麦と塩にこだわり、店内の製麺機で毎日麺を手作りしています。程よいコシと粘りがあり、喉越しの良さが特徴です。

セルフ式チェーン店によくあるオーソドックスなメニューから、季節ごとの季節限定メニューが豊富なのが特徴でご飯ものもとても充実しています。ご飯ものは玉子ご飯や牛肉カレー丼など4種類の他、自分で好きな天ぷらを乗せて天丼をオリジナルで作ることもできます。

珍しいマグロの漬けご飯も4種類取り揃えるなど、ご飯ものも充実しているので毎日来ても飽きることがありません。一品物もサバの味噌煮やひじき煮、春巻きなど他のチェーン店にはないようなメニューが食べられます。

他のチェーン店同様、基本的な釜揚げうどんやぶっかけの他、季節ごとのおすすめメニューも毎回人気があります。夏に食べたいざるうどんはつゆを数種類用意、チーズがたっぷりの炙りチーズうどんも人気があります。

ゆでたての麺に玉子を落としただけのシンプルなメニューですが、麺のもちもち感と風味が味わえると人気です。玉子が少し半熟になるのがポイントで、玉子が絡まった麺が美味しいと評判です。

「始めて食べた、讃岐製麺、釜玉うどんまいうー」「ネギはいらない、七味もいらない、玉子と海苔とだし醤油があればいい！」という口コミです。麺が美味しいからこそシンプルな食べ方でも満足感があるのでしょう。

好きなうどんチェーン店第7位のどんどん庵は、東海地方では人気第3位に選ばれたお店です。愛知や岐阜、三重にしか店舗がなく、他の地域ではあまり馴染みがないチェーン店です。

どんどん庵は愛知県を中心としたチェーン店で、きしめんやみそうどんなど名古屋飯を食べられるお店です。手羽先やどて煮、味噌カツ丼なども食べることができ、名古屋の味を存分に楽しむことができます。

最大の特徴は麺を自分で茹でるセルフ方式です。通常他のチェーン店では茹でた麺を器に入れたものを受け取りますが、どんどん庵は茹でる作業も客自身で行います（一部メニューは店内で調理されます。また全て店員が調理する店舗もあります。）

麺はきしめん、うどん、そばから選ぶことができ、つゆも白つゆと赤つゆの2種類があります。白つゆはあっさり味で白醤油を使った関西風です。赤つゆはたまり醤油を使った名古屋定番の味です。両方をブレンドして、自分流に仕上げることもできます。つゆは朝と夕方の2回、店内で出汁をとって仕込んでいます。

天ぷらは常時8種類、フライ物は常時4種類用意されています。天ぷらやフライの価格は100円前後で、うどんと合わせてもワンコインで食べられる安さも魅力です。

メニューはそう種類は多くはないのですが、うどん、そば、きしめんの3種類から選ぶことができます。価格が安いのも特徴で値段は並で280円、きしめんは300円です。リーズナブルに食べられる、地元民に昔から愛されているお店です。

他のチェーン店にはない、名古屋らしいメニューです。つゆの味はコクがあり、濃いめの味ですが甘みも感じられる濃厚な味わいです。味噌煮込みうどんのように煮込んではいませんが、麺に濃いめのつゆが絡んで赤味噌の美味しさを存分に味わえます。

「つゆは赤を8割に白を2割が一番好きなブレンド比率」「さがみグループだけあって味噌のつゆの味はマイルドな美味しさ」という口コミです。

どんどん庵では店舗内で2回つゆを仕込むほど、出汁にこだわっています。名古屋で多く見られる、ムロアジをベースにした出汁に感動する声が多かったです。

今どの地域でも高い人気となっているうどんチェーン店ですが、安い・早い・美味いの三拍子が人気の理由です。出汁にこだわったり麺にこだわったりと店ごとに特色があり、家庭では出せない味になんども足を運びたくなります。

数百円でお腹いっぱいになれるうどんの人気は、まだまだ衰えそうもありません。各地域でしか味わえないご当地店も多数あるので、機会があったら食べ比べてみるのも面白いのではないでしょうか？