アプリコットジャムはどんな時に使う？代用品となるものを紹介

「アプリコットジャムってパンに付ける以外にどんなことに使えるんだろう？」
「使いたいのにアプリコットジャムがない！他のもので代用できないかな？」
このように、アプリコットジャムをどんなときに使うかわからない方もいるのではないでしょうか。また、アプリコットジャムがないときに代用できるものがないか困ったことはありませんか。

この記事ではアプリコットジャムをどんなときに使うのかや、アプリコットジャムを代用するときのポイント、代用品となるものを紹介しています。

こお記事を読んでおくとアプリコットジャムのさまざまな活用方法を知ることができます。またアプリコットジャムの代用品になるものを知っておけばアプリコットジャムがなくて困ったときに代用品を活用できるでしょう。

アプリコットジャムの使い方に興味がある方、アプリコットジャムの代用品となるものを知りたい方はぜひこの記事を読んでみてください。

アプリコットジャムはどんな時に使う？

アプリコットジャムはお菓子作りに使ったり、料理の調味料に加えたりして使うことができます。

お菓子作りではナパージュの代わりとして、タルトやケーキのつや出しに使われています。チーズケーキのつや出しがイメージしやすいでしょう。つや出しは色や甘みでお菓子を華やかにするだけではなく、お菓子の乾燥や変色しやすいフルーツの劣化を防いだり、飾り付けたフルーツなどが崩れないように固定したりする役割があります。

また、アプリコットジャムは肉料理とも相性が良く、調味料や隠し味としても使われます。カレーや煮物の隠し味にしたり、スペアリブなど肉料理のソースに使ったりするとフルーティーな甘みやコクが出るのでおすすめです。

アプリコットとは

アプリコットは英名であり、日本では和名のあんずと呼ばれているフルーツです。主に青森県や長野県で生産されており、夏が旬と言われています。

アプリコットはバラ科のフルーツで、梅や桃、スモモに近いフルーツです。そのため酸味が強く、生で食べるよりもジャムや缶詰に加工された方が人気でしょう。また、アプリコットの種は杏仁豆腐の材料や漢方として使われています。

ビタミンEがアプリコットに豊富に含まれていることを知っていますか。ビタミンEは体内の酸化防止作用があり、免疫機能を高め、身体に入ってくる細菌やウイルスを撃退する働きがあります。

出典・参照：あんず｜カロリーSlism

出典・参照：ビタミンE｜厚生労働省eJIM

アプリコットジャムを代用する時のポイント

アプリコットジャムを代用する時のポイントは、甘酸っぱさとフルーティーな風味があるものを選ぶことです。

アプリコットジャムの特徴は、アプリコットの酸味と砂糖の甘みによる程よい甘酸っぱさです。代用品を使いたいときは甘酸っぱさがあるものを選ぶと失敗しないでしょう。レシピや使い方によってはフルーティーさがなくてもいい場合もありますが、フルーティーさがあるとよりアプリコットジャムの仕上がりに近づけることができます。

特に料理やお菓子作りでつや出しに使う場合は、甘酸っぱさとフルーティーさに加え、色がきれいなものやとろりとしたなめらかなものを選ぶと良いでしょう。色もアプリコットジャムと似ているものを選ぶとより近い雰囲気に仕上がります。

アプリコットジャムの代用品となるもの

アプリコットジャムを代用するときのポイントがわかったところで、ここからはアプリコットジャムの代用品としてどんなものが使えるのか紹介します。

身近にあるものが多いので、この中の1つは自宅にあるのではないでしょうか。いざという時のためにアプリコットジャムの代用品をいくつか覚えておくと良いでしょう。

アプリコットジャムがなくて困ったときは、ぜひ参考にして代用品を探してみてください。

はちみつ

はちみつには砂糖とは違った甘さやコク、特有の風味があります。アプリコットジャムのように酸味やフルーティーさはありませんが、とろっとしていてゴールドの色味がきれいなはちみつは、ケーキやタルトなどのつや出しに代用できます。

はちみつは香りにくせがないので、お菓子作りだけではなく料理の味付けや煮物などの隠し味に代用するのもいいでしょう。スペアリブのつや出しに使うのもおすすめです。

それでも酸味やフルーティーさがほしいと思ったときは、お好みでレモン果汁を足してみてください。はちみつにレモン果汁を数滴足せば酸味とフルーツの風味も出ますので、よりアプリコットジャムに近づくでしょう。

メープルシロップ

甘みを足したいときはメープルシロップがアプリコットジャムの代用品として使えます。

メープルシロップはサトウカエデの樹液から作られており、きれいな茶色と独特の甘い香りが特徴です。はちみつと同じように酸味やフルーティーさはありませんが、ケーキやタルトのつや出しに使えます。

しかし、メープルシロップは独特な甘さと風味があるので、アプリコットジャムを使ったときとは違う仕上がりになることがあります。

メープルシロップはマンガン・亜鉛・カルシウム・マグネシウム・カリウムなどの栄養素が豊富な珍しい甘味料ですが、「メープルシュガー」とも呼ばれるほどカロリーが高く、甘みも強いので味付けする場合は注意してください。

出典・参照：メープルシロップ｜カロリーSlism

いちごジャム

甘酸っぱさとフルーティーさがあるいちごジャムは、アプリコットジャムとよく似ているので同じように使うことができます。

お菓子作りはもちろん、スペアリブやソテーなどのソースに混ぜて使うことができます。

見た目の色はいちごの赤とアプリコットの黄色で違いますが、味付けをするには十分代用できるでしょう。ただし、ケーキやタルトのつや出しに使う場合は赤みがかった色が付いてしまうので、ベリー系のケーキやタルトに使うようにしてください。

また、いちごジャムはアプリコットジャムと違って種が入っています。種が気になる場合は一度裏ごししてから使うと良いでしょう。

りんごジャム

りんごジャムも優しい甘みとほど良い酸味の中にフルーティーさもあるので、アプリコットジャムの代用品として使えます。

風味を損なうことがなく色も濃くないりんごジャムは、ザッハトルテやチーズケーキのつや出しに活用できます。

りんごジャムはジャムのスタイルや品種、糖度によって甘みや酸味が違います。糖度が高いジャムは後を引くほど甘みが強く、糖度が低いものはりんごの酸味や香りが楽しめるなど、使い方によって選ぶといいでしょう。

りんごジャムは酸味もありますが、アプリコットジャムと比べるとマイルドなので物足りなさを感じることもあります。そんなときははちみつと同じように、レモン果汁を足して酸味を調節してみてください。

マーマレードジャム

マーマレードジャムはオレンジや夏みかんなどの柑橘系のフルーツやレモンの果汁などから作られており、オレンジ色の見た目や甘酸っぱさとフルーティーさがアプリコットジャムとよく似ています。

お菓子作りやパンに塗って食べるイメージが強いマーマレードですが、豚の角煮やスペアリブなどの肉料理を作るときにも代用品として使えます。マーマレードにはお肉をやわらかくしてくれる効果もあるので、よりおいしく仕上げることができるでしょう。

マーマレードジャムはアプリコットジャムと違い、フルーツの皮も使って作られるためほろ苦さもあります。小さなお子様が食べるには向かないかもしれませんが、ビターな大人の風味を加えるにはぴったりの代用品です。

ラズベリージャム

赤いラズベリーの実と砂糖で作られたラズベリージャムも酸味と甘みがあるので、アプリコットジャムの代用品になります。

クッキーやパウンドケーキに加えてアレンジしたり、ザッハトルテやレアチーズケーキを作る時に使われたりします。濃厚なチョコレートケーキにもぴったりです。甘酸っぱさを加えるだけでなく、鮮やかな赤色でお菓子を彩り良く仕上げることが可能です。

ラズベリーは独特の香りと酸味が強いフルーツのため、アプリコットジャムと比べると酸っぱく感じることがあります。ラズベリーの実や種のつぶつぶとした触感が気になることもありますので、ラズベリージャムが合う料理やお菓子を選んで使うことがポイントです。

ブルーベリージャム

酸味と甘みのバランスが良いブルーベリージャムは、アレンジの幅が広いのでさまざまな使い方でアプリコットジャムの代用品になるでしょう。

ザッハトルテやチーズケーキのようなお菓子だけでなく煮込み料理の隠し味として使ったり、調味料と混ぜて肉料理のソースに使ったりすると味に深みが出ておいしく仕上げることができます。自宅でも簡単にお店のような本格的な味を作れるでしょう。

ラズベリージャムと同じように、ブルーベリージャムもベリー系特有の味とつぶつぶとした触感、鮮やかな紫色が特徴で、見た目や風味がアプリコットジャムとは異なります。

タルトやケーキのつや出しやアプリコットジャムの味付けに代用するよりも、隠し味程度に使うのが良いでしょう。

梨ジャム

上品な和を感じさせる梨ジャムはさっぱりとした甘さの中にフルーティーさがあり、果肉を残した果実感のあるものを選べばアプリコットジャムの代用品になります。

色もアプリコットジャムを薄くしたような淡い色合いになり、チーズケーキのつや出しなどアプリコットジャムと同じような使い方ができるでしょう。梨ジャムの優しい甘さがちょうど良い引き立て役になってくれます。

梨はジャムにすると酸味が少なくなり、すっきりとした甘さになります。りんごジャムと同様に、アプリコットジャムと比べて酸味が物足りないと感じるときはレモン果汁を足すとアプリコットジャムに近い仕上がりになるので、試してみてください。

梅ジャム

梅はアプリコットとは共通点が多い親戚のような関係です。そのため、梅ジャムはアプリコットジャムの代用品としては一番近い風味を味わえるでしょう。美しいオレンジ色もアプリコットジャムと似ています。

アプリコットジャムと梅ジャムがいくら似ているとはいえ、梅ジャムの特徴は梅そのものの強い酸味です。アプリコットジャムと比べると酸味が強すぎる場合があります。酸味が強いと感じたときは味を見ながら量を調整したり、はちみつを加えて甘さを出したりするのがおすすめです。

梅ジャムは香りも良いので、少し酸っぱいアプリコットジャムとして煮込みや焼き料理にうまく活用してみてください。

アプリコットジャムがない時は代用品を使おう

アプリコットジャムの代用品となるものを紹介してきました。自宅にある調味料の中に、少し使っただけで余っているものが眠っていませんか。

アプリコットジャムとは酸味や風味が違うものもありますが、甘酸っぱさとフルーティーさがあるものを選べば、アプリコットジャムの代用品として使うことが可能です。代用品を使ったからといって、仕上がりに大きな違いもないでしょう。

アプリコットジャムが手元になかったりすぐに手に入らなかったりしても、代用品となるものを知っておけば困ることはないでしょう。

それぞれの代用品の特徴をおさえ、用途に合った使い方をしながら料理を楽しんでみてください。代用品を使うことで、アプリコットジャムとは違った味を楽しむこともできるでしょう。