京都ですき焼きを堪能するなら？極上が味わえるおすすめの名店を紹介

牛肉を砂糖としょうゆの甘辛のたれでぐつぐつ煮込んで食べるすき焼きは、ハレの日にはもちろん、日常的に日本人から愛される家庭料理のひとつではないでしょうか？そんなすき焼きを提供するお店が京都にはたくさんあります。京都ですき焼きの歴史は長く、明治2年に京都の三条河原に「すき焼き屋」が開店したのがはじまりです。京都人は伝統を守る一方で新しもの好きなことから、すき焼きはすぐに受け入れられ広まっていきました。

京都のすき焼き店は、長い歴史を持つ老舗の名店から、極上のお肉を厳選した肉屋が経営するすき焼き店、すき焼きをおひとりさまで楽しめる新しく美味しいおすすめの新店までバリエーションがさまざまに揃っています。気分や一緒に行く人に合わせて、好みのお店が選べるので、京都ですき焼きを食べたいと思っても困ることはありません。京都で美味しいすき焼きが楽しめるおすすめのお店を早速ご紹介していきましょう！

関西で肉といえば牛肉です。京都のすき焼きは牛肉を使って、砂糖やしょうゆで焼いた牛肉に直接味付けをする調理法が一般的です。ちなみに京都人は肉じゃがも豚こまではなく牛肉の細切れを使い、とんかつよりもビフカツが人気という無類の牛肉好きです。家計調査の平均データで、京都市への牛肉の年間支出額は3万8505円で全国一位でした。つまり京都人は日本で一番牛肉好きな県民と言えます。

あらかじめ砂糖やしょうゆで作った割り下を使って作る関東風のすき焼きとは異なり、京都で食べられている関西風のすき焼きはまず肉を焼き、砂糖としょうゆで好みの味に整えたあと、野菜を入れていく方法で作られます。煮詰まったら酒や水を差して味を焼成します。そのため、関東で食べられているすき焼きよりも、京都で食べるすき焼きの方がすき焼き鍋に張り付いて、見ながら食べなくてはなりません。

京都では家庭ではお母さんがお肉を焼いてしょうゆと砂糖で味付けしたものを都度器に入れてくれますが、京都のすき焼き店には仲居さんが給仕をしながら、極上の美味しいすき焼きをちょうど良い加減で作って提供してくれる名店もあります。そうでなくても、友人や家族とともにワイワイ言いながら、美味しいすき焼きを作る時間もまた、特別なものになります。

京都ですき焼きの名店といえば、外せないのが三嶋亭です。創業はさかのぼること明治6年、以来140年以上もの長きに渡り、地元京都の人から国内外の食通の舌をうならせてきました。寺町三条の賑やかな商店街にの一角に店を構え、京都らしい趣と風格のある建物が目印です。店頭にはガラスケースにずらりと並べられた霜降りの牛肉がずらりと並び、訪れる人の目を楽しませてくれます。

京都三嶋亭の数寄屋造りの店内に一歩足を踏み入れると、四季ごとの表情を見せる坪庭や、欄干、天井、しょうじなど、明治の創業当時そのままに、華やかな文明開化時代の歴史を伝統を感じることができます。ゆるやかに時の流れる明治香る雰囲気の中、京都の街で極上のすき焼きを堪能できます。

京都三嶋亭のすき焼きに使用する牛肉は、大自然で丹精込めて育てられた黒毛和牛を、三嶋亭で代々受け継がれてきた独自の目利きにより全国から一番美味しいものを厳選しています。芳醇な味わいの贅沢極まる霜降り肉は、炭火に近い効果を得られる電熱器を使用した鍋で調理され、じんわりと火を通すことで驚く程やわらかに仕上がります。明治から代々受け継がれてきた秘伝の配合で味わう極上のすき焼きは絶品の一言に尽きます。

京都三嶋亭のすき焼きに、季節の前菜(八寸)、土瓶蒸し、土鍋ご飯、香の物、食後に果物、お菓子と薄茶が付いた「今日すき焼き懐石花コース」は一番人気のおすすめメニューです。各界の著名人も代々愛した極上のすき焼きを存分に楽しむことができる内容になっています。厳選された美しい霜降りの黒毛和牛の芳醇な味わいを堪能してください。コースについている極上の牛肉で作られた牛肉しぐれ煮も美味しいとファンの多い名品です。

最上級の牛肉を余すことなく味わいたい方におすすめなのが、食通からも人気の京都三嶋亭のスペシャルメニュー、極上月コースです。極上月コースでは、食肉市場において最高級の品質として認められた受賞肉や、最高級ブランドの神戸牛など、極上の黒毛和牛をいただくことができます。その肉質、脂質はまさに至高の一品。芳醇な味わいの贅沢な霜降り肉を京野菜とともに堪能してください。

京都の木屋町通りから路地裏へ一本入ったところに静かに佇んでいるすき焼きの名店がモリタ屋です。明治2年、文明開化の足音とともに創業され、京都の歴史とともに歩んできた老舗の名店です。牛肉へのこだわりは相当なもので、丹波和知高原に自社の専用牧場を設け、京都産の極上の黒毛和牛を生産から加工、販売まで一連の流れを行っています。そのため、良質の美味しい牛肉をリーズナブルな価格で楽しむことが出来るのです。

 

店舗は鴨川に面して立っているため、春の終わりから夏にかけては京都らしい納涼床ですき焼きを味わうことができます。座席ではなく、椅子席なのでゆったりとした体勢でいただくことができるのが粋な計らいですね。美味しいと評判のモリタ屋のすき焼きは、肉の旨味を堪能できるよう、九条ねぎと玉ねぎ、豆腐、しらたきのみのシンプルな構成です。自社で育てられた極上の黒毛和牛をお店自慢の甘辛だしとともにいただきましょう。

京都モリタ屋自慢の適度にはいった霜降り、上品で甘く香る脂質の特選赤みを使った極上の味わいのすき焼きに、前菜5種盛、季節によって変わる至福のひと皿、デザートがついた味わいコースは充実の内容で、食べる人の心を鷲づかみにしています。季節に合わせて変わる至福のひと皿は春はたけのこ、夏は夏野菜、秋はマツタケなどその時期にしか食べられない料理を提供しているので、贅沢なすき焼きと共に堪能しましょう！

京都を代表する繁華街、原町の寺町通りに面して建つキムラは上質な和牛をリーズナブルに楽しめることから、地元京都で長年愛されてきた老舗のすき焼き店です。1928年創業だけあり、昭和の古き良き時代を感じるレトロな外観と大きなキムラの暖簾が目印です。店内もまた、昭和の懐かしさが漂う空間で、お座敷席でゆったりとした雰囲気の中すき焼きをいただけます。大小個室も用意されているので子供連れでも気軽に利用できますね。

京都キムラ自慢の上質な黒毛和牛を使用したすき焼きに玉ねぎ、お麩、焼き豆腐、三つ葉、しらたきがセットになったロースすき焼きセットがおすすめです。極上の黒毛和牛ながら3300円というコスパの高さも魅力です。キムラのすき焼きはセルフ方式で、オーダーすると極上の和牛とともに提供される材料や調理の仕方などが詳しく書かれたレシピが出てきます。それを元に、わいわいと言いながら美味しいすき焼きを楽しんでください。

国産牛のすき焼きをおひとりさまスタイルでカジュアルに楽しめるのが、京都にある佰食屋すき焼き専科です。食の安全がささやかれる時代に、安心安全で美味しいものを提供したいとの理念から、1日に100食限定にこだわり、新鮮で作りたての料理を提供しているお店です。小さな子供から大人までみんなに安心して食べて欲しいとの思いから、材料は全て無添加、無化学調味料にこだわっています。

一人鍋スタイルなので、自分のペースですき焼きを味わえるとあってお昼休みのOLやサラリーマンからも人気です。店内はすき焼き店とは思えないおしゃれで素敵な空間で、メニューも木のトレイに乗せて提供されるカフェスタイルです。とろける国産牛を出汁の効いた割下で煮込んだすき焼きを1000円ちょっとで味わえます。場所は京都最大の繁華街、河原町駅近くに位置し、京都マルイの裏通りにある好アクセスも魅力です。

京都佰食屋 すき焼き専科でおすすめのメニューが、とろける国産牛をだしのきいた甘辛の割り下で煮込んだ国産牛すき焼き定食です。ひとり用の鍋で供されるすき焼きに、ごはん、生卵、抹茶のお菓子までついて価格は1100円というコスパの高さで、ランチタイムには行列ができる人気というのも納得です。他にも国産牛の京風味噌鍋定食や、20食限定のサイコロステーキ定食も人気があるので、何度も足を運んで味わい尽くしましょう。

 

有名産地にこだわることなく、和牛の血統を重視して極上の肉を提供している京都麒麟亭は、大正時代から続く老舗のすき焼きの名店です。場所は京都水族館から徒歩2分という場所にあるので、京都観光や水族館に足を運びがてら合わせて訪れる人も多いそうです。外国人観光客からも人気の高いお店です。太い柱や梁などを使った重厚感のあるどっしりとした佇まいの店舗は、歴史を感じさせる佇まいとなっています。

京都麒麟亭でおすすめの人気メニューは自慢の和牛をオリジナルの割り下で甘辛に煮込んだ絶妙な味わいすき焼きにご飯かうどんとデザートがついたボリューム満点のセットです。卵はお肉をつけて食べるもよし、直接鍋に入れて楽しんでもいいですね。極上の美味しいすき焼きを堪能した後に楽しめるおすすめの食べ方が、しめのうどんです。極上の肉の旨みが溶け出した麒麟亭オリジナルのだしを吸い込んだうどんのは絶品の旨さです！

祇園花見小路通りを少し入ったところに佇む、風格ある日本家屋作りのお店が京都十二段家です。一度聞いたら忘れない店名は、初代店主の歌舞伎好きが高じてつけられたもので、十一段目まである歌舞伎の演目を観劇したあと、次に訪れて欲しいとの想いからつけられたそうです。日本のしゃぶしゃぶは十二段家から始まったと言われ、肉料理の歴史の深い名店です。京都観光名所からも近い場所にあるため、ランチにもおすすめです。

京都十二段家特上の黒毛和牛のすき焼きに、季節の先付、前菜、ごはん、つけもの、デザートがセットになった梅コースは、スタンダードにすき焼きを楽しみたい方におすすめのメニューです。しゃぶしゃぶ発祥のお店だけあり、レトロな胴鍋でいただくしゃぶしゃぶセットもあります。コクのある自家製ごまだれに絡んだ牛肉は極上の美味しい味わいなので、複数で行って贅沢にシェアして両方いただいてみるのもおすすめです。
 

京都にあるこま井亭は100年以上続く老舗の肉屋が営むすき焼きの名店です。日本の3大和牛ブランドのひとつ、芳醇な味わいの肉質が自慢の近江牛の中でもやわらかい雌だけを使用した、極上の肉でいただくすき焼きは舌がとろけそうに美味しいと評判です。こちらでは割り下を使わず、ザラメ糖としょうゆで調味する関西風の作り方を厳粛に守っており、コクのある甘味と食欲をそそるしょうゆの香ばしさと言ったらたまりません。

調味の加減は難しいため、仲居さんがそばについて程よい頃あいのお肉を提供してくれます。火の通りも絶妙な一番美味しい状態で食べることが出来るのがうれしいですね。夏には京都の風情漂う床席もあるので、京都らしさ漂う鴨川のゆったりとたゆたう流れを眺めながら、美味しいすき焼きをいただくのもオツです。

ざらめ、醤油で調味していく伝統の関西風すき焼きを中心にしたコース仕立ての京都こま井亭国産牛すき焼き付きコースが人気のおすすめメニューです。内容は月替わりの前菜、こだわりの国産牛のすき焼き、ごはん、香の物、デザートがついています。すべて中居さんが目の前で給仕してくれるので、ゆったりといただくことができます。

京都ですき焼きの名店をご紹介してきましたがいかがでしたか？すき焼きは牛肉が大好きな京都人から愛されてきた料理でもあるので、京都にはすき焼き名店がたくさんありました。明治から続く老舗の名店あり、極上の牛肉にこだわりのある肉屋さんが展開するすき焼き店あり、今風のおひとりさますき焼きが楽しめる人気店などそのバリエーションの豊富さは京都ならでは、といったところではないでしょうか？

砂糖としょうゆで味付けされた極上のこだわり肉を、生卵にくぐらせていただく美味しいすき焼きはお祝いの席や、誕生日、記念日などでぜひ利用したいものですね。関西風の割り下とは違う京都ならではの美味しいすき焼きを食べたことのない方はぜひ一度試して欲しいものです。お肉の旨味をたっぷりと感じられる極上のすき焼きを味わいたければ、京都に足を運びましょう！