マントウとはどんな料理？基本の作り方や美味しい食べ方を紹介

マントウは見たことはあるけれど、食べたことがないという方が多いかもしれません。中国の伝統的な食べ物で、日本でも本格中華料理店で食べることができます。本記事では、このマントウの味や特徴、基本の作り方について、詳しく紹介していきましょう。幅広い食べ方でさまざまなアレンジが楽しめるので、ぜひ家でも作ってみてください。

中国で食べられている蒸しパンの一種です。日本の蒸しパンとは違って、どっしりとして食べ応えがあります。中国の北方では主食として親しまれており、中国人の食生活と密着している食べ物です。

基本的には小麦粉と水、イーストさえあれば、簡単に作ることができます。中国北方ではお店でも手軽に購入できますが、各家庭で自家製マントウを作ることが多いようです。家庭によって塩や砂糖などを加えて、アレンジしています。

中国北方は小麦の産地であること、そしてお米はあまり美味しくないことにより、マントウを主食とするようになったそうです。

「三国志演義」で有名な諸葛孔明が考案したことによって、マントウが生み出されたといわれています。一説によると、蜀の諸葛孔明が南の蛮地を攻略した後、長江を渡ろうとしますが、戦で死んだ敵方の亡霊に阻まれてしまいます。霊を鎮めるために孔明は祭壇を作りました。

しかし、河の神に祈りを捧げるためには、生きた人間の首が生贄として必要だったのです。孔明は人間の生首を生贄にする代わりに、小麦粉で頭を作って河の神に奉納しました。これが饅頭(マントウ)の起源と由来になります。丸くて白い頭のような形のマントウは、頭に見立てたものだったのです。

マントウだけを食べる場合は、シンプルすぎて味気なく感じるかもしません。人気のある美味しい食べ方は、具材を挟んで食べることです。肉や魚、野菜など、どんな具材を挟んでも、美味しく食べれます。わざわざ調理しなくても、夕食などで余った料理を活用するのも良いでしょう。カレーやスープなどに付けながら食べる食べ方もあります。

おかず系だけでなく、餡子やカスタードクリーム、杏子ジャムなどを挟んで、スイーツ系にするのも美味しいです。何を挟んでも美味しく食べれるので、中途半端に残った料理でリメイクするのもおすすめです。

基本の材料は、小麦粉(薄力粉～中力粉どれでもOK)340g、ドライイースト5g、水180ccです。蒸し器1回分でできる、9～12個ほどの分量になります。作り方は、ボウルに小麦粉とイーストを入れて、水を加えてください。箸でボソボソの状態になるまで混ぜたら、手で10分ほど捏ねます。

丸めてラップをし、暖かい場所で2倍になるまで発酵させましょう。指で刺してみて、跡が残っていたらOKです。生地を好みの大きさにカットします。沸騰させておいた蒸し器に、火を止めて生地を並べ、蓋をして少し置いてください。

少し膨らんだら、中火でそのまま15分ほど蒸して完成です。蒸し上がったら、取り出して冷ましておきましょう。

季節によって温度や湿度が変わるため、発酵時間、加える水の量が違ってきます。粉と水の割合は2:1が基本であると覚えておくと良いでしょう。冷凍保存も可能ですので、ストックしておくと食べたい時にレンジで加熱するだけで、いつでも食べれて便利です。

マントウはどういう食べ物なのか？美味しい食べ方や基本の作り方レシピなどを紹介しました。シンプルな優しい味であるため、どんな料理とも相性が良く、間に挟む具材も家にあるもので楽しめます。

冷凍保存で多めにストックしておけば、いつでも活用することができるでしょう。白ご飯や麺類以外にも、たまにはマントウを主食にしてみるのもおすすめです。