甘夏の人気レシピ！マーマレード・ジャム・タルト・ゼリー・ケーキ他！

夏みかんの一種である甘夏は、みずみずしい果肉と爽やかな酸味、甘さを味わえる果物です。香りが良いのも特徴で、初夏の訪れを告げる果物としてとても人気があります。そのような甘夏ですが、実はそのまま食べる以外にもさまざまなレシピがあります。

そこで本記事では、甘夏を使ったレシピを4つのジャンルに分けてまとめていきます。定番のゼリーやマーマレードの他、爽やかな酸味と甘味を生かしたケーキやサラダのレシピも紹介します。甘夏を丸ごと使ったレシピも登場するので、その美味しさを余すところなく堪能しましょう。

【材料】

• 甘夏…3個
• 砂糖…甘夏の皮の80%分

1. よく洗った甘夏の皮をむき、白いワタを削ぎ落とします。
2. 皮を薄くスライスし、2回もみ洗いします。
3. 皮が柔らかくなるまで30分ほど茹でます。
4. 甘夏の実を袋から取り出し、種はお茶パックに入れておきます。
5. 皮と実と砂糖を鍋に入れ、種入りのパックを加えて約45分煮込みます。
6. 出来上がったら煮沸消毒した瓶に詰め完成です。

オーソドックスなマーマレードの、基本のレシピです。砂糖の量は皮の分量の80%、今回のレシピでは皮約400gに対し、砂糖320gを加えて作っています。甘夏は甘さの中に柑橘類特有のほろ苦さがある果物です。マーマレードを作るときに苦味が気になる方は、皮についた白いワタの部分を丁寧に削ぎ落としてください。

種にはペクチンというジャムにとろみをつける作用があるので、捨てないで活用します。保存容器についたマーマレードは、アルコールを染み込ませた紙で綺麗に拭き取ってから蓋をしましょう。

【材料】

• 甘夏…1kg
• 甜菜糖…1kg

1. 洗った甘夏を切って半分は皮をむき、半分は皮ごと薄切りにします。
2. 清潔な保存容器に、甜菜糖と甘夏を交互に入れていきます。
3. 素手で1日1回かき混ぜて、1週間〜2週間ほどで出来上がります。

砂糖と果物で作る、酵素シロップのレシピです。酵素シロップとは果物と砂糖を発酵させて作るシロップのことで、果物の酵素をそのまま摂れると人気が高まっています。夏場は1週間ほどで出来上がりますが、冬場は10日〜2週間ほどかかることもあります。常温保存も可能ですが、心配な方は冷蔵庫で保存しておきましょう。

手についた常在菌で発酵を促すため、必ず手でかき混ぜましょう。石鹸は使わずに、水で丁寧に洗った清潔な手でかき混ぜるのがポイントです。

簡単で驚くほど美味しいと人気なのが、甘夏の紅茶漬けです。作り方はとても簡単で、濃いめに入れた紅茶に砂糖を溶かし、果肉を加えて一晩冷蔵庫に置いておくだけです。紅茶にフルーティーな甘みが溶け出し、驚くほどフレッシュな味わいになります。

【材料】

• 甘夏…3個（果汁400cc）
• 水…400cc
• 砂糖…150cc
• アガー…大さじ2

1. 砂糖とアガーは乾いた容器に混ぜておきます。
2. 甘夏の上部を切り落とし、皮の内側にナイフを入れます。
3. 切り込みを入れ果肉を取り出し、絞り袋で果肉を絞ります。
4. 鍋に水を入れて砂糖とアガーを少しずつ入れて混ぜます。
5. 中火で静かに混ぜながら溶かします。
6. 火から下ろしたら果汁を加えてよくかき混ぜます。
7. ゼリー液を容器に入れて冷蔵庫で冷やしたら完成です。

爽やかな酸味と香りを楽しめる、さっぱりした甘さのゼリーです。甘夏を綺麗にくり抜いて、ゼリーの容器に使いましょう。簡単に作れるゼリーですので、ぜひチャレンジしてみてください。

【材料】

• 甘夏の皮…適量
• 上白糖…皮の重量の半分
• グラニュー糖…適量

1. 水に皮を入れて沸騰したら中火にして15分煮ます。
2. 水を取り替えて同じ工程を計5回繰り返します。
3. 新しい水に皮を入れて一晩置いておきます。
4. 皮を軽く絞って重さを測ります。
5. 皮の重量の半量の上白糖を加え、蓋をして弱火で煮ます。
6. 時々かき混ぜながら煮て、柔らかくなったら蓋を取って水分を飛ばします。
7. 完全に水分が飛んだらクッキングペーパーに並べます。
8. 1日〜2日乾かして乾いたらハサミでせん切りにします。
9. グラニュー糖をまぶして完成です。

皮のほろ苦さを生かしたピールのレシピです。煮たり乾かしたりと時間も手間もかかりますが、手作りピールの美味しさは絶品です。砂糖の量を測るときは、皮の水分をよく絞ってから測りましょう。グラニュー糖をつける前の状態で冷凍保存できるので、お菓子作りなどに活用することもできます。

甘夏のマーマレードをアレンジした、手作りアイスクリームのレシピです。ヨーグルトを使っているのでヘルシーで、爽やかな酸味を味わえます。マーマレードのほろ苦さと甘さが、初夏にぴったりなデザートです。

甘夏とキウイを使った、デザート感覚で飲むことができるスムージーのレシピです。人参は皮ごと使い、栄養素を丸ごといただきます。初夏の強い日差しにも負けない、抗酸化作用のあるスムージーです。

【材料】

• 無塩バター…60g
• 薄力粉…95g
• ココア20g
• 砂糖…40g
• 卵黄…2個分
• 打ち粉用強力粉…適量
• 生クリーム…85g
• チョコレート…100g
• マーマレード…25g
• 甘夏…1個
• 粉糖…適量

1. バターをさいの目切りにし、冷凍庫で30分冷やします。
2. 薄力粉、ココア、砂糖をフードプロセッサーにかけ、バターを加えさらに撹拌します。
3. 卵黄も加えて撹拌し、生地をラップに包んで冷蔵庫で一晩寝かせます。
4. 打ち粉した台に生地を置き、型より大きく伸ばします。
5. 型に敷いてフォークで穴を開け、冷蔵庫で休ませます。
6. 重石をして180度に予熱したオーブンで15分焼きます。
7. 重石を外し、さらに5分焼いたら冷ましておきます。
8. 生クリームを小鍋に入れ、ふつふつしてきたら火を止めチョコを溶かします。
9. みじん切りにしたマーマレードを加え混ぜたら、タルト生地に流し込んで冷やします。
10. 生クリーム25gを小鍋に入れてふつふつしたら火を止めます。
11. チョコレート35gを加え完全に溶かします。
12. 生クリーム50gを6分立てにして（11）に加え混ぜます。
13. タルトの上に塗り広げます。
14. 甘夏をタルトの上に飾り、粉糖を振りかけて完成です。

濃厚なチョコレートに、マーマレードがアクセントになったスペシャルなタルトです。タルトの上にも甘夏の実をトッピングしているので、見た目もとても華やかです。少し難しいレシピですが、腕に覚えのある方はチャレンジしてみてください。

白崎茶会で有名な白崎裕子さんの、小麦粉、牛乳、卵を使わないケーキのレシピです。米粉とアーモンドパウダーでしっとり仕上げた生地に、甘夏のほろ苦さがアクセントになっています。ココアを混ぜてアレンジすれば、あっという間にチョコレートケーキに早変わりします。

スッキリした甘さと爽やかな酸味が食欲をそそる、マフィンのレシピです。クリームチーズとヨーグルトを加え、しっとり食べやすいマフィンに仕上がっています。粉類を混ぜるだけの簡単なレシピですので、お菓子作り初心者でも作りやすいでしょう。ボリューミーで満足感があるので、おやつの他、朝食にするのもおすすめです。

ふわふわしっとりな生地に、ヨーグルトクリームが爽やかなロールケーキのレシピです。ロールケーキをうまく巻くコツは、生地を無理に巻こうとしないことです。ロールケーキに敷いたオーブンシートを持ち上げたら、重力を利用して自然にふんわりロールします。

ふんわりした生地を作るには生地をしっかり泡立てることが大切です。生地を持ち上げた時、しっかり円が残るまでしっかり泡立てるのが美味しい生地を作るコツです。

甘夏ジャムとレモンリキュールがアクセントになった、爽やかな夏向きのチーズケーキです。タルト台には砕いたビスケットを使っているので、簡単に作ることができます。マーマレードはお菓子作りに大活躍するので、多めに作っておくと重宝します。

【材料】

• ささみ…1本
• 酒…小さじ1/2
• 塩…少々
• セロリ…1/2本
• 甘夏…1/4個
• A酢…大さじ1/2
• A砂糖…大さじ1/2
• A塩こしょう…少々

1. ささみは筋を取り除き、酒、塩をまぶしておきます。
2. ラップをしたら電子レンジで2分加熱します。
3. 粗熱が取れたらささみを手でほぐします。
4. セロリは筋を取り除き、斜め薄切りにします。
5. 甘夏は房から取り出し、実を食べやすい大きさに切ります。
6. Aの材料を混ぜ合わせドレッシングを作ります。
7. ボウルに材料全て入れたら、ドレッシングを絡めて完成です。

果肉の弾けるようなみずみずしさがセロリ、ささみと相性抜群です。ドレッシングはシンプルですが、甘夏のフレッシュな酸味と甘さが良いアクセントになります。

【材料】

• 甘夏…2/3個（袋をむいて100g）
• 人参…1/3本
• 玉ねぎ…1/4個
• 植物油（オリーブオイルや白胡麻油など）…大さじ3
• 酢…大さじ2
• 薄口醤油…大さじ1と1/2
• 海塩…小さじ1と1/2
• はちみつ…小さじ2

1. 材料は適当な大きさに切っておきます。
2. 全ての材料を器に入れハンドブレンダーでなめらかになるまで撹拌します。

ハンドブレンダーで撹拌するだけで出来上がる、簡単なドレッシングのレシピです。健康のためにサラダをよく食べるという方は、ドレッシングも体に良い材料で手作りしてみましょう。

材料をザクザク適当な大きさに切ったら、あとはハンドブレンダーでなめらかにするだけです。簡単なのにサラダがワンランクアップする、スペシャルなドレッシングです。

【材料】

• 甘夏…2個
• みりん…大さじ4
• 醤油…250ml
• 昆布…3g
• 花かつお…15g

1. みりんは引火しないよう大きの鍋に入れ、約10秒煮立てアルコールを飛ばします。
2. 甘夏は半分に切り、果汁を絞ります。
3. （2）に醤油、煮立って粗熱をとったみりんを入れます。
4. 昆布と花かつおを加え、浸ったらひと混ぜします。
5. ラップをかけ、冷蔵庫に一日おきます。
6. 一日経ってたらざるでこし、煮沸消毒した瓶に移して完成です。

甘夏のポン酢は、肉料理・魚料理・サラダに良く合う、オールマイティーな調味料です。酸味がまろやかで香りも良く、市販のポン酢には無い美味しさです。簡単に作ることができるので、冷蔵庫に常備しておくと良いでしょう。

ゴロゴロした果肉が存在感抜群な、コールスローサラダのレシピです。ほどよい甘みが加わることで、子供でも野菜がたっぷり食べられるでしょう。野菜を混ぜるだけの簡単なレシピで、あっという間に出来上がる手軽さも魅力です。さっぱりしているので、揚げ物や脂っぽい料理の付け合わせに作ってみてはいかがでしょうか？

酸味とほろ苦さがアクセントになった、豚肉に良く合う爽やかなソテーのレシピです。甘夏はあらごしにしてソースに加えたほうが、果肉の食感を感じられて美味しく仕上がります。

初夏の味、甘夏を使った人気のレシピを17選紹介しました。甘さと酸味、柑橘類特有のほろ苦さをもつ甘夏は、デザート以外の料理にも大活躍します。いつもそのままで食べているという方は、ぜひ甘夏を使った料理に挑戦してみてください。

弾けるような果肉のジューシーさと、鼻をくすぐる甘い香りはいつもの料理を何倍にも美味しくしてくれます。ピールやマーマレードはまとめて作っておくと便利ですので、いろいろなアレンジで活用してみてください。