稲庭うどんのアレンジレシピまとめ！美味しい食べ方を徹底解説！

稲庭うどんは、秋田県南部にある湯沢市稲庭町発祥のうどんで、「比内地鶏」、「きりたんぽ」に並ぶ秋田代表グルメの1つになっています。手延べで作られる稲庭うどんは冷や麦より少し太めの平麺になります。乾麺で流通されているのが主流ですが、アンテナショップなどでは生麺や半生麺で流通されていて人気があります。

『プロが選ぶ！ 市販の乾麺うどんおすすめランキング2020年最新版』で、稲庭うどんは1位に選ばれました。プロが高評価している稲庭うどんの情報と、さまざまな簡単アレンジレシピを紹介します。是非参考にしてみてください！

「稲庭古今事蹟誌」という稲庭うどんについて記述のある文書によると、江戸時代初期に、現在の稲庭町字小沢地区にあたる場所に在住していた佐藤市兵衛が、地元産の小麦を使って作られたとされています。

手綯い（てない）という独特な手法で作られているのが、稲庭うどんの特徴です。手綯いとは、よく捏ねた生地を紐状に伸ばした後、二本の棒の間で縄を綯うように撚りながら綾掛けする手法です。手打ちだからこそできるこの手作業が、滑らかな食感と強いコシを生むと考えられています。打ち粉としてデンプンを使う点や、平べったい形状が特徴です。
 

稲庭うどんは、香川県の讃岐うどんを含めた、日本三大うどんに数えられていますが、残りの一つは諸説あり、長崎県の五島うどんと群馬県の水沢うどんが二分していると言われています。これらに富山県の氷見（ひみ）うどんが入って日本五大うどんと呼ばれているようです。

薬味は、加えるだけで味わいや風味を変えてくれる魔法の食材です。香りで料理が美味しく感じ食欲が増したり、薬味という名の由来通り解毒作用があったり、免疫力を高めたりします。消化促進を助けるなど健康に対して期待を持てます。人気の薬味であるゴマやねぎ、しょうが、みょうが、青じそ、大根おろしなどは、理にかなった薬味といえます。

秋田県のスーパーには、稲庭うどんのはしっこ（切り落とし）という商品が販売されています。二本の棒に綯うように作る稲庭うどんを製品化した時に、どうしても出てしまう両端の部分です。味に大差はないものの、曲がって見た目が悪いからと捨てるのではなく、お手頃価格で販売しています。

はしっこで短いですが、扱いやすいこととお手頃という事で、地元の方はこちらを好まれるようです。高級品である稲庭うどんは、贈答用が750gで約3000円なのに対し、切り落としは1kgで約300円とお手頃価格です。

本来は生麺や乾麺が良いのですが、便利な冷凍稲庭うどんが使われているレシピも紹介してます。茹でて水っぽくなってしまうのが気になる方は、電子レンジを利用する方法もあるので、お好みで利用してください。まずは、冷たくして食べる稲庭うどんです。サッパリとしたつゆなどを使って、食欲の落ちる夏にピッタリのレシピを紹介します。

【材料】

• 稲庭うどん…80g
• トマト…1個
• ささみ…1本
• 大葉…1枚
• うずらのゆで卵…1個
• 酒…大さじ1
• オリーブオイル…少々

• だし汁…100ml
• 酢、しょうゆ…各大さじ2
• 砂糖…10g

1. カップに［A］を入れて混ぜ合わせ、湯むきしたトマトを加えて2～3時間漬ける。
2. ささみは酒をふり、ラップをかけて電子レンジ（600W）で1分30秒加熱した後、5分余熱で火を通し、粗熱がとれたら手でほぐす。
3. 鍋に湯を沸かし、稲庭うどんを袋の表示通りにゆで、冷水にとり水切りをする。
4. 器にうどんを盛り、大葉、トマト、ささみ、半分に切ったうずらのゆで卵をのせる。
5. 1のマリネ液を半量注ぎ、オリーブオイルをかければ出来上がり。

湯むきしたトマトを前もってマリネに漬けておき、味の染みたトマトを稲庭うどんにトッピングします。マリネ液をうどんつゆのかわりにしてサッパリと、トマトを崩しながら食べてください。暑い日のお昼ごはんにぴったりです！

【材料】

• 冷凍稲庭風うどん…1袋
• レモン…1/2個
• 青ネギ…1本
• しょうが…少々

1. レモンをスライスし、青ネギは小口切り、しょうがはおろします。
2. 付属のたれを水170mlでうすめ、お好みの量のレモン汁を入れる。
3. うどんを茹で、水で冷やし、スープに入れる。
4. スライスレモンを並べ、青ネギ、おろししょうがをのせて出来上がり。

たれにレモン汁を加えることで、サッパリ感が増し、まさに夏にピッタリのレシピです。付属のたれを使っていますが、無い場合は市販の麺つゆでも大丈夫です。おろししょうがを入れることでサッパリ度が増しますが、辛味もあるので、子供には無くても良いでしょう。

【材料】

• 冷凍稲庭風うどん…1袋
• トマト…中1個（約100g）
• 玉ねぎ…1/8個（約25g）
• オリーブ油… 小さじ2
• モッツァレラチーズ…50g
• バジル（手でちぎる）…1～2枚

• トマトジュース（塩分無添加）…150cc
• 白だししょうゆ…小さじ4
• 砂糖…少々
• 塩… 少々

1. トマトは湯むきして角切りし、冷凍用袋に入れて冷凍しておく
2. ［A］を混ぜ合わせて冷やしておく

1. 冷凍「稲庭風うどん」はレンジで加熱し、冷水で冷やす。
2. 玉ねぎをみじん切りして水にさらす。
3. ボウルにうどん、オリーブ油、玉ねぎを入れ、よく和える。
4. 器に3を盛り付け、冷凍しておいたトマト、角切りにしたモッツァレラチーズ、バジルをのせる。
5. 冷やした［A］をかけて出来上がり。

オリーブ油、モッツァレラチーズ、バジルを使い、イタリアン風なスープ稲庭うどんです。おしゃれな料理で手間をかけたように見えますが、トマトを冷凍しておくこと以外は、混ぜるだけなので簡単に作れます。

クコの実と松の実は無くても構いません。もやしのシャキシャキした歯応えと、ゴマの香ばしい香りで食が進みます。お好みで分量外のラー油や豆板醤を入れると、ピリリと大人の味付けになるのでぜひ、試してください。

味付けに便利な追いがつお節つゆを使います。香りのよい薬味を細かく切ることで、香りも立ち、食感も良くなります。黒ごまに変えると味と風味が変わるので、両方試してみてください。お好みで、ラー油を添えたり、刻みのりを加えても合うでしょう。

夏は、暑さで食欲が落ちてしまいがちです。そんな時は、スタミナ回復のために豚肉を食べましょう。ゴーヤの苦みで疲労回復し、豆板醤とにんにくのピリッとする味で食欲増進で、厳しい夏を乗り切りましょう。

続いて温かくして食べる稲庭うどんのレシピの紹介です。稲庭うどんは喉ごしが良いことから、冷たくして食べることが多いかもしれませんが、冬の寒い日はぜひ温かくした稲庭うどんもご賞味ください。

【材料】2人前

• いなにわ手綯うどん（乾麺）…200g
• アサリ…200g
• 白出汁…80cc
• 菜の花…4本
• 塩…少々
• オリーブオイル…適宜
• 黒胡椒…適宜

• 水…800cc
• 昆布…4g
• 酒…大さじ2

1. アサリは砂抜きをし、こすり洗いをして貝殻の汚れを取る。
2. アサリと［A］の材料を鍋に入れ火にかける。
3. 口が開いたアサリから順にザルにあげる。汁が沸騰してきたらアクを取り、火を止める。
4. 濾した3のアサリ出汁720ccに、お好みの濃さに調整した市販の白だしを加える。
5. 菜の花を塩ゆでし、冷水で冷まして水気を切り、食べやすい大きさに切る。
6. うどん（乾麺）をたっぷりのお湯でゆで、冷水にとる。
7. 麺を湯通しし温めてから器に盛り、温めた4のつゆを入れ、アサリと菜の花を盛り付ける。
8. オリーブオイルを回しかけ、お好みで黒胡椒をふって出来上がり。

日ごとに陽射しが暖かくなってくるころに出回るのが、菜の花です。今回は一年中あるアサリを使っていますが、春先のひな祭りの頃にはハマグリも出回ります。菜の花とハマグリでひな祭りと春をお祝いしてみませんか？

【材料】2人前

• 稲庭手綯うどん・切れ端麺 …200g
• アスパラ…2本
• 鶏ササミ…2本
• 市販の麺つゆ…適宜
• 塩…少々

1. 鍋にお湯を沸かし塩を加え、筋を取った鶏ササミを入れたら火を止めそのまま冷ます。
2. アスパラは根元を切り、下から1/3程ピーラーで皮を剥く。塩ゆでし、流水で冷やす。
3. アスパラは食べやすい大きさに切り、鶏ササミは手で割いておく。
4. うどん（切れ端麺）をたっぷりのお湯でゆで、冷水にとる。
5. うどんを湯通しし温めてから器に盛る。
6. 温めた麺つゆを入れ鶏ササミとアスパラを盛り付けて出来上がり。

記事内でも紹介しました、稲庭うどんのはしっこを使ったレシピです。短いうどんなので、小さい子供やお年寄りの方にも食べやすい長さでしょう。鶏のささみを使っていてヘルシーなため、ダイエット中の方でも食べられるレシピになっています。

【 材料 】

• レンジで麺上手　稲庭風細うどん…1袋
• 鶏もも肉…60g
• もやし…30g
• 玉ねぎ…1/8個(約30g)
• ナンプラー…大さじ1
• 赤唐辛子の輪切り…少々（3~5切）
• 鶏ガラスープ(顆粒スープの素使用でも可）…1カップ
• レモン（くし形切り）…1/8個
• パクチー（ざく切り）…適量

1. うどんの袋の切れ目の印にそってハサミ等で3cmほどの切れ目を入れ、電子レンジで加熱する。※加熱時間：2分20秒（500W）、1分50秒（600W）
2. 温めたうどんを流水でほぐしてよく水を切る。
3. 鶏肉は1.5cm四方に切り、玉ねぎは薄切りにする。もやしはさっと洗う。
4. 3を耐熱容器に入れて軽くラップをかけ、電子レンジで1分30秒（600W）加熱し冷ます。
5. 4に鶏ガラスープ、ナンプラー、赤唐辛子を加えて混ぜ、軽くラップをかけ、電子レンジで1分30秒（600W）再加熱する。
6. 器にめんを盛り付け、4を入れ、パクチーとレモンを添えてできあがり。

このレシピの稲庭うどんは、茹でてパックしてあるレトルト商品を使っています。鶏がらスープやナンプラー、パクチーでアジアン感バッチリの稲庭うどんになりました。玉ねぎともやしの食感がサッパリしたスープと合い、レモンでさらにサッパリ感が強調され、食が進みます。

鶏もも肉と豆腐を使った体の温まるレシピです。しょうがと豆板醤も使っているので、体の芯から温まります。しめじの代わりに、シイタケや舞茸、えりんぎなどでもきのこ類の旨味が出て、美味しく仕上がります。

濃厚なゴマの香りがたまらない担々麺を稲庭うどんで作りました。最後にラー油を入れても良いですが、肉みそを作る際にお好みで豆板醤を入れてピリッとさせても美味しいでしょう。青ネギ、ザーサイ、カシューナッツなどをトッピングすると、さらに本格的な担々麺に近づくかもしれません。

アサリを利用して、パスタ料理のボンゴレ風にアレンジした稲庭うどんです。ソースと和えて仕上げるパスタ風に作る場合は、茹でた後に再度火にかけるので、硬めに茹でて、冷水でしっかり締めておいてください。

つけつゆのレシピも紹介します。美味しい稲庭うどんは、市販の麺つゆでも十分美味しく食べられますが、シンプルな味に飽きてしまったら、つけつゆを手作りしてみませんか？人気のつけつゆをいくつか紹介します。

【材料】2人前

• 炒りごま（白）…5g
• 皮むき胡桃…20g
• 西京味噌…25g
• 砂糖…5g
• 市販の麺つゆ（つけつゆ程度の濃さ）…180cc
• レモン汁…小さじ1

1. すり鉢に、炒りごまと皮むき胡桃を入れ、粒がなくなるまでよくする。
2. 1に西京味噌と砂糖を入れよく混ぜる。
3. 味噌がだまにならないように少しずつ、市販の麺つゆとレモン汁を加えて出来上がり。

シンプルな麺つゆ以外にもいろいろとありますが、ゴマダレは人気のつけつゆの一つです。このレシピには、人気のごまに加え、同じく人気のクルミと味噌を加えてあり、コクのあるゴマダレになりました。レモン汁を少し加えることで、濃厚な中にも爽やかな香りが口に広がります。

子供が大好きなカレーを、つけ麺風にアレンジしたレシピです。風味づけにクミンシードを入れてますが、無くても構いません。カレールーによって味を変えられる楽しみもあります。トマトを入れることで、味に酸味が加わりサッパリと味わえます。

市販の麺つゆに、大根おろしとレモン汁入れるだけの簡単レシピですが、それぞれの量を変えることでいろいろな風味を味わえます。紅葉おろしを加えると辛味が足されるので、大人向けに変化させることが出来ます。

おろした大根の水気を、そのまま利用したつけつゆですので、大根の使う個所によって、辛味が変わってきます。小さな子供が食べる場合は気を付けて下さい。色鮮やかな明太子の赤い色が食欲をそそります。

稲庭うどんの美味しい食べ方を徹底解説してみました！当時、高級品として扱われてきた稲庭うどんは、北の国秋田で生まれました。今では、乾麺や冷凍品として庶民ののどを潤す食材として、人気があります。コシがあるため、うどんとしてだけではなく、パスタやラーメンのように調理できる稲庭うどんを、あなた好みにアレンジしてください！