島根の名物グルメ21選！お土産に喜ばれるお菓子や食べ物は？

島根県は、出雲大社や世界遺産の石見銀山など観光名所が数多くあります。また、海に面しているので新鮮な魚介類が食べられることでも有名です。島根県へ旅行するのであれば、美味しい食事やお土産なども下調べしておくと、より一層楽しく過ごせることでしょう。ここでは、島根名物のグルメのお店やお菓子などのおすすめのお土産を詳しく紹介します。島根へ旅行の際は、ぜひ参考にしてください。

「出雲そば」は、島根県出雲地方で食べられている郷土料理で、見た目が黒っぽく、そばの香りが強いのが特徴です。日本三大そばの一つで、普通のそばと異なりソバの実を皮ごと製粉するため、風味も豊かで独特の食感と味わいがあります。出雲そばというと、画像のような割子そばを想像する方が多いのではないでしょうか？これは、江戸時代に屋外でそばを食べるため「割子」と呼ばれる重箱へ、そばを詰めて持ち運んだ名残りがあるからです。

この割子そばには決まった食べ方があります。まず、1段目に薬味とそばつゆをかけて食べ、その残ったつゆを2段目、更に残りのつゆを3段目へ、というように薬味とつゆを足しながら食べるのが一般的です。出雲そばの名店がJR山陰本線「出雲市」駅の北口から徒歩5分の場所にある「羽根屋 本店」です。こちらのおすすめメニューは「割子蕎麦」750円です。営業時間は、11時から15時と17時から20時、元旦が定休日となっています。

島根県の北東に位置する「隠岐島」は、自然豊かな島として全国でも注目を浴びています。その隠岐島で大切に育てられているのが「隠岐牛」です。幻の黒毛和牛と呼ばれ、毎年数少ない量しか出回ることはありません。そのため全国でも隠岐牛を提供するお店は限られています。島根県で味わえるお店の中で特におすすめなのが「島生まれ島育ち隠岐牛店」です。

ランチの人気メニューは「隠岐牛三品盛ランチ」1,700円です。隠岐牛を3種類味わえる贅沢な焼き肉で、ご飯や味噌汁、サラダもセットになっています。ディナーはしゃぶしゃぶも用意されており、海鮮焼きや干物などもメニューにあります。お店は菱浦港より徒歩1分の場所とアクセスの良さも抜群です。営業時間は、11時から13時半と17時から22時で、水曜日が定休日です。なお、お店では精肉販売も行われています。

島根の名物グルメといえば、安来のどじょうも外せません。島根県安来市は全国屈指のどじょうの養殖地として知られており、美味しいどじょう料理が食べられるお店が数多くあります。安来市古川町の「安来節演芸館」にある「どじょう亭」は、鍋や丼、かき揚げなど、どじょうを使ったメニューの種類が豊富なのが特徴です。

お店のおすすめメニューは「まるごと安来丼」980円で、どじょうやキノコ、野菜など安来の食材をたっぷりの和風あんかけが、ご飯と相性抜群です。営業時間は10時から17時、第1水曜日が定休日です。カルシウムなどを多く含み栄養価も高いどじょうは、安来に来たならぜひ味わうべき食材だといえるでしょう。

島根県松江市にある宍道湖は、しじみの漁獲量において全国一を誇ります。定番の味噌汁や酒蒸しなど、旨みたっぷりのしじみを使ったメニューはいろいろありますが、島根の名物グルメとして有名なのが「しじみバーガー」です。JR「松江」駅よりバスで「松江しんじ湖温泉」駅で下車し、そこから徒歩5分のところにある「宍道湖しじみ館」に、しじみバーガーを販売する「宍道湖畔 しじみ茶屋 」があります。

バーガー単品だと500円、ドリンクセットは700円で購入が可能です。しじみの佃煮が豆腐パテに練り込まれており、ジューシーで噛めば噛むほど旨みを感じることができます。なお、お店は10時半から16時半まで営業しており、12月31日と1月1日が定休日です。

「うずめ飯」は、島根県石見地方で食べられる名物郷土料理です。人気マンガにも登場したことのあるうずめ飯は、江戸時代中頃に作られたといわれています。その名の由来はいくつかあり、質素倹約の時代に贅沢を隠したという説や、肉が食べられない中ご飯の中に肉を隠して食べたなどといわれています。うずめ飯の作り方は、シイタケや人参、高野豆腐などを醤油で煮込み、ご飯を上にのせて具材を見えないようにして盛りつけます。

そんなうずめ飯を食べられるのが、津和野駅から徒歩5分のところにある「遊亀」です。こちらでは、山菜や川魚を中心にした郷土料理が味わうことができます。「うずめ飯定食」1,350円は、うずめ飯のほか、刺身こんにゃくや煮物、和え物がセットになっています。定食を食べながら、贅沢が禁止されていた時代を感じることができるでしょう。営業は11時から15時、木曜日が定休日です。

島根は新鮮な魚介が豊富に獲れることから、美味しい魚介料理のお店がたくさんあります。その中でも、サザエをふんだんに使った料理が味わえると人気なのが「さざえ村」です。こちらでは、サザエカレー800円やサザエやきそば800円、釜飯900円、サザエ丼900円などのメニューが用意されています。どのメニューもサザエのダシがたっぷり出ていて、なかなか他では味わえない料理ばかりです。

サザエそのままの味が楽しめる「焼きサザエ」300円は、肝まで堪能できるので特におすすめです。お店へのアクセスは、西郷港より車で約30分のところにあります。営業時間は夏季が11時から16時まで、それ以外は11時から14時半までです。なお、水曜日が定休日となっています。

「宍道湖七珍（しんじこしっちん）」とは、宍道湖で獲れるスズキ、白魚、鯉、ウナギ、モロゲエビ、アマサギ、しじみの7種の魚介をいいます。これらを一度に味わえるのが「和らく」です。お店のおすすめランチメニューは「宍道湖七珍せいろ膳」2,700円です。こちらは、宍道湖七珍をふんだんに使ったせいろご飯や、季節の九角、茶碗蒸しなどがセットになっています。

松江の味を思う存分堪能できる宍道湖七珍せいろ膳は、和らくでしか味わえない贅沢なセット御膳です。「松江駅」北口より徒歩3分とアクセスも抜群の場所にあります。営業時間は、11時半から14時までと17時半から22時まで、定休日は年末年始とのことです。

「松江おどん」とは、トビウオのダシがきいた「おでん」と「うどん」を合体させた島根県発祥の名物グルメのことです。あっさりしたダシとうどんが相性良く、柚子胡椒をつけて食べると更に風味がアップします。松江おどんを提供するお店は数多くありますが、特におすすめのお店が「松江駅」より徒歩8分のところにある「地産地相酒場たかの屋」です。

「松江おどん」880円は、卵や大根、練りものなど大きな具材がたっぷりのっており、ネギと刻みのりがふりかかっています。うどんとダシがしみ込んだおでんは、想像以上の美味しさです。こちらでは、他にも島根和牛を使ったメニューやのどぐろのお刺身など魚料理も豊富にあります。営業時間は、月曜から土曜日までは11時から15時と17時から24時まで、日曜祝日は17時から23時までです。なお、定休日はないようです。

島根の名物グルメ「芙蓉ポーク」は、徹底した衛生管理のもとクラシック音楽を聞きながら育てられます。この芙蓉ポークが食べられるレストランが「プロフェッショナル・ポークレストラン ケンボロー」です。JR山陰本線「浜田駅」から徒歩2分の場所にあるこちらのお店は、芙蓉ポークを提供する唯一のレストランといわれています。

おすすめはとんかつや鉄板ステーキで、芙蓉ポークはクセがなく心地よい食感で脂身にも甘みを感じることができます。鉄板ステーキは「200g」2,260円から提供されており、「400g」3,500円まで重さを選ぶことができます。営業時間は、11時から14時と17時から24時まで、定休日は火曜日です。2月と9月は定休日が休みが変わるので注意しましょう。

三瓶山は、島根県のほぼ中央に位置する大草原が広がる国立公園です。「三瓶バーガー」は、三瓶山のふもとにあるお店でドライブがてら立ち寄るにはぴったりの場所にあります。おすすめの「三瓶バーガー」600円は、島根県の新鮮な食材をたっぷり使っており、三瓶山をイメージしたもっちり食感のバンズともよく合います。

「三瓶わさびバーガー」700円は、濃厚なソースが具材と相性抜群で、三瓶バーガーともひと味違う美味しさを味わえます。お店は、JR「大田市」駅より車で約30分の場所にあります。営業時間は10時から17時、火曜日が定休日です。

島根県浜田市の特産品である名物「赤天」は、地元の人々にも人気があるさつま揚げです。見た目の赤さは唐辛子と食紅で表現されており、ピリッとした辛さがお酒のつまみにもぴったりです。オーブントースターで軽くあぶると、外はカリっとして中はもちもちの食感を楽しむことができます。

ネットショップでの購入も可能で、「浜田名物 赤天」は5枚入りのものが572円で販売されています。島根では、居酒屋のメニューとしても非常に人気があります。浜田名物の赤天をぜひ自宅でも味ってみることをおすすめします。

島根県のしじみは、松江にある宍道湖をはじめ出雲の神西湖でも獲れる名物グルメの一つです。大粒で、佃煮にするとダシが出てふっくらと炊き上がり、ご飯のお供やお酒のつまみにも人気があります。お店ごとに味の違いがあり、生姜入りや山椒入り、柚子入りなど合わせる食材もさまざまです。

およそ540円から1,000円程度で購入することが可能です。炊き立てのご飯に混ぜると佃煮の香りが漂い、それだけで満足できる一品になります。日持ちもするので、お土産にしても喜ばれるでしょう。

「あご」とはトビウオのことで、島根県ではおでんやうどんなどのダシなどに幅広く使われています。お土産としてもおすすめの「あご野焼」は、鮮度の良いトビウオのすり身を使って作られます。ちくわを大きくしたような形状で、香ばしい香りと歯ごたえが特徴です。そのままでも美味しく食べられることができるので、手軽なお酒のつまみにもなります。

さっとあぶってわさび醤油で食べたり、料理にアレンジするのもおすすめです。マヨネーズやチーズとの相性も良く、これらをのせてオーブントースターでこんがり焦げ目がつくまで焼いたら、ご飯に合うおかずにもなります。

島根の名物グルメとして有名な出雲そばは、お土産としても大変人気があります。生麺タイプが主流で出回っており、そば粉と小麦粉の割合によって二八そばや、十割そばなど種類もさまざまです。塩分が入っていないものはそば湯も楽しむことができるので、原材料に注目してお土産選びをするのも良いでしょう。生麺タイプのものは、出雲そば独特の風味と食感がしっかり味わえます。

出雲大社から車で5分の場所にある「島根ワイナリー」は、ワインの製造を行う工場を併設しており、オリジナルブランドのワインがお土産として売られています。ぶどうジュースや8種類のワインを無料で試飲することもでき、味を確認した上で購入できるのも魅力的です。

店内にある「ワインバル バッカス」では、「ハム・生ハム盛り合わせ」600円や「チーズ盛り合わせ」500円と一緒に、「横田カベルネ・ソーヴィニヨン」600円、「島根わいん縁結メルロ」300円などを味わうことができます。お土産としておすすめのワインは、「縁結スパークリング マスカット・ベーリーAロゼ ブリュット」2,916円で、きめ細かな泡立ちを思う存分楽しめます。他にワインを使ったドレッシングやお菓子もおすすめです。

島根県出雲はぜんざい発祥の地として知られています。出雲大社近くには、出雲ぜんざいを出すお店が数多くあり、最近では縁結びスイーツとしても人気があるようです。島根の松江や出雲の一部では、雑煮にぜんざいを食べる地域もあるほど身近な食べものとして親しまれています。出雲大社の前の神門通りでは至るところで、ぜんざいを食べることができ、ぜんざいをアレンジしたクレープやパンケーキなども味わえるようです。

お土産として特におすすめなのが「原寿園」の「神在餅 出雲ぜんざい」です。中にはレトルトパックのぜんざいと、一口サイズの2色の餅が入っています。調理も簡単で1袋1食分なので、手軽なお土産としても喜ばれるでしょう。控えめな甘さとレトロなパッケージのデザインが女性へのお土産にもおすすめです。ネットショップでは、6袋3,240円で購入が可能です。

「ぼてぼて茶」は、茶の花を入れて煮出した番茶に、塩をつけた長めの茶筅を使って泡立てて作られます。このぼてぼて茶の由来は、島根県の奥出雲にあるたたら製鉄の職人が、忙しい合間をぬって食事をお茶で流し込んでいたという説や、非常食だったという説などがあります。また、泡立てる時のぼてぼてとした音から、ぼてぼて茶という名前がついたといわれています。

ぼてぼて茶は、お茶にご飯や黒豆、高野豆腐、漬物などを少量ずつ入れて一緒に食します。この時に箸を使わず、お茶と一緒に具材を流し込むように食すのが基本の所作です。島根県松江にある「塩見茶屋」では、店内でぼてぼて茶が味わえる他、ペットボトルのぼてぼて茶を150円で販売しています。島根県産の茶葉と茶の花を100%使って作ったお茶で、振って飲むのがポイントです。変わり種のお土産として購入するのも面白いでしょう。

「どじょうすくい」とは島根県安来市の安来節という民謡に合わせて披露する踊りのことです。「どじょう掬いまんじゅう」は、この踊りの際のひょっとこ顔を模して作られたお菓子です。ユーモラスな表情が好評で、いまや山陰を代表するお菓子となっています。お菓子一つ一つに青い水玉模様の手拭いをイメージした包装がされており、発売から50年以上たった現在でも人気が衰えることはありません。

饅頭の中身は定番の白餡の他、二十世紀梨餡、イチゴ餡、栗を使ったこし餡など、さまざまなラインナップがあります。クッキーのような生地とさっぱりした白餡の組み合わせは、コーヒーや緑茶などとも相性抜群です。オンラインショップでの購入もでき、2個入り205円から販売されています。通常のどじょう掬いまんじゅう10個分にもなるお菓子「デカどじょう掬いまんじゅう」540円もおすすめです。

「源氏巻」は、島根県津和野の銘菓です。カステラのような薄い生地に餡子を包んだお菓子で、見た目の美しさもさることながら飽きのこない味にも人気の理由があります。源氏巻という名前は、幕末の藩主に身上した際に、それを見た妻が喜び源氏物語に出てくる和歌を詠んだということから来ています。

こちらのお菓子は、さまざまなお店で作られているので、店ごとの味を食べ比べてみるのも楽しいかもしれません。源氏巻は、1本およそ250円から販売されています。中にたっぷり餡が入っており食べ応えもあるため、切り分けてコーヒーやお茶と一緒に味わうのもおすすめです。

島根県多伎町では、いちじくの生産が盛んに行われています。多伎いちじくは、昔から日本で食べられてきた品種のいちじくで、上品な甘さとさっぱりした風味が特徴です。「多伎いちじくジャム」は、完熟のいちじくを皮ごとジャムにしており、粒々としたいちじくの食感と甘みがたまらない一品です。パンに塗ったりヨーグルトに入れたりと、いろんな食べ方を楽しむことも可能です。

多伎いちじくジャムは、多伎町にある道の駅「キララ多伎」などで手に入れることができます。160g入りが525円、520g入りが1,600円で販売されています。他にもいちじくを使ったドレッシングやクッキー、ワインコンポートや姿煮など、さまざまな商品があります。ドライブの休憩がてら訪れてみるのも良いでしょう。

「若草」は、島根県松江で作られるお菓子で、松江藩7代藩主の松平治郷が考案したといわれています。若草という名前は、茶人としても名をはせた松平治郷の詠んだ歌から来ています。ふっくらとした求肥を長方形にかたどり、もち米を加工した緑色の寒梅粉を全体にまぶして作られます。萌ゆる緑をイメージした見た目は、当時、春のお菓子として好まれていたことを感じさせます。

上質なくちどけと、もっちりとした食感がクセになる味わいで、美しいビジュアルもお土産として喜ばれることでしょう。松江市内のさまざまなお菓子屋で作られていますが、有名なのは「彩雲堂」や「風流堂」、「三英堂」の3店舗です。驚くほどの食感の良さを一度味わってみてください。

島根は、美味しいグルメを提供するお店やお菓子が数多くあります。縁結びの神様がいるといわれる出雲神社や、最高の夕日スポットがある宍道湖など、観光にも事欠きません。せっかく訪れるなら島根名物など美味しい食事を味わうのもよいでしょう。横に細長い形をした島根県は、土地によって食べられる名物も異なります。ここで紹介したグルメのお店やお菓子のお土産などを参考に、ぜひ島根旅行を楽しんでください。